オルデラン王室の女王、ブレハ・オーガナは、ベイル・オーガナ元老院議員の妻であり、祖国の教育相を兼務する聡明な女性である。幼いころからクローン大戦の末期に至るまで、何一つ不自由のない平和で幸せな生活を送ってきたブレハだが、彼女と夫にはたった1つだけ、どうにもならないことがあった。子供に恵まれなかったのだ。そのため、2人はかねてから養女を迎え入れたいと願っており、ベイルにとって、パドメ・アミダラが死の際に産み落としたレイア・スカイウォーカーは、まさに天からの授かりものとなった。彼はレイアを抱き抱えると、マスター・ヨーダにこの子を養女としたいと告げ、オルデランへと連れ帰る。オーガナは妻にレイアを捧げ、夫妻はその後20年近くにわたってこの子を本当の子供のように育てたのだった。
オルデラン王室に使える名門、アンティリーズ家の一員であるコーラ・メトネイは、外交船<タンティヴィIV>に掌帆長および下士官として搭乗し、デッキの乗員の世話や脱出ポッドを含む搭載機の整備を担当していた。共に働くレイマス・アンティリーズ船長は、彼女の叔父である。
帝国初期の時代、メトネイ曹長が脱出ポッドの射出テストを監督していたとき、<タンティヴィIV>はカーサック星系の海賊団による襲撃を受け、射出したポッドを放棄せざるを得ない事態に遭遇する。そのとき失われたポッドの1つに、船のドロイド・プールにいた2体のドロイド、C-3POとR2-D2が乗っていたことが判明したのは、その直後のことだった。コーラは極めて価値ある財産を紛失した責任を問われ、任務を解かれることになる。そして、ベイル・オーガナはこの2体のドロイドの捜索を最優先課題としたのだった。
しかし、コーラの受けた罰は懲戒解雇ではなかった。彼女の組織的能力は、予定されていたある計画に必要不可欠なものだったのだ。その計画は<アナザー・チャンス>と呼ばれ、それはすべてを破壊し尽くしたクローン大戦を教訓とした、オルデランの自主的武装解除プログラムにおける旗艦の名称でもあった。この計画の骨子は、1隻の大型戦艦<アナザー・チャンス>を、オルデランに存在するすべての武器を積み込んだ自動式武装船へと改造し、それに3隻の自動式護衛戦艦を随行させ、長老評議会による呼び戻しがかかるまでの間、永久にハイパースペース内をジャンプし続けるようにするというものである。
武器を奪おうとする帝国軍機動部隊の密かな妨害もあったが、コーラはこの4隻を安全に出発させる際に優れた貢献を果たすことができた。彼女は帝国軍の注意を真の目的から逸らすべく、<アナザー・チャンス>や他の船を偽装したトランスポンダー・シグナルを用意し、それらを搭載したおとり船団を発進させたのである。
やがてこの努力がベイルに認められ、コーラは上級曹長として<タンティヴィIV>の任務に復帰する。また、彼女はC-3POとR2-D2がアンティリーズによって回収されたことを知り、2体に命令がない限り、二度と脱出ポッドには入らないようにと指示したのだった。
その後も、メトネイはベイルやその娘レイア・オーガナをはじめとするオーガナ家に忠実に仕えていた。そして、ダース・ヴェイダーによって<タンティヴィIV>が拿捕され、破壊されたとき、彼女もこの船に乗っていたのである。
オルデラン出身のシェルテイ・レトラックは、著名なモス画「キリック・トワイライト」の作者として知られる、キャッスル・ランド出身の画家、オブ・カッダーの妻である。ヤヴィンの戦いの22年前、彼女はベイル・オーガナ議員の補佐の仕事を始めた。そして1年後、彼女は娘のウィンターを授かることになる。そして、第2次コルサントの戦いのとき、ちょうど出産休暇から復帰したレトラックは、オーガナと共に<タンティヴィIV>に乗り込み、オーダー66を生き延びたジェダイの捜索を開始した。だが、銀河帝国誕生の直後、彼女とその夫は他界してしまう。ウィンターはオーガナに引き取られ、レイア・オーガナと共に育てられたのだった。
オルデラン出身のサティーン・ヴェストゥは、ベイル・オーガナの忠実なボディガードである。彼の家系は40世代以上にわたって王室に仕えているのだ。サティーンは「ウェポン・マスター」として知られるガイルズ・デュレインに訓練を受けている。
ジェレモック・コルトン艦長は、<タンティヴィIV>のベテラン・パイロットである。彼はオーダー66の発令後、ベイル・オーガナがヨーダとオビ=ワン・ケノービを救助してコルサントへ戻る際に、<タンティヴィIV>を操縦していた。また、白髪頭に青い瞳をしたコルトンは、同艦の他の乗員たちと同じ制服を着用していた。
クローン大戦の終結直後、コルトンは第一線での任務から引退し、オルデラン大学の教壇に立っていた。だが、帝国軍のデス・スターによってオルデランが破壊されたとき、彼も故郷と運命を共にしたのだった。