キャラクター・ガイド / モス・アイズリーの酒場

ウヌット・ポル Unut Poll

種族:
アルコーナ
出身:
コーナ
職業:
スペースポート・スピーダーズ店長
性別:
身長:
不明
愛機:
不明

Unut Poll

ウヌット・ポルとは、かつてタトゥイーンのモス・アイズリーでスペースポート・スピーダーズと呼ばれる中古スピーダー・ショップを経営していたアルコーナの老人の名前である。だが彼の死後、この店は別のアルコーナの老人によって乗っ取られてしまう。そして新しいオーナーも、前オーナーと同じウヌット・ポルを名乗っているのだ。そのため、新旧2人のウヌットが別人であることを知る者は誰もいない。

新しいウヌットは旧共和国の終焉時代を経験した偏屈な老人であり、銀河内乱から逃れてきた難民でもあった。彼の妻と子は帝国軍によって故郷コーナの反乱の首謀者と誤認され、処刑されたのである。それでもウヌットは無実の仲間たちを帝国軍による粛清から救うため最善を尽くした。彼は仲間たちと共にタトゥイーンにたどり着き、秘密の隠れ家で彼らを帝国軍の目から匿っている。彼自身がウヌット・ポルの名を語っているのも自らの素性を隠すためだった。また、彼はモス・アイズリーの酒場にもよく出没し、そこで密かに反乱同盟軍への支援も行っている。

ウヌットは店員として雇ったワイオスリーが、ルーク・スカイウォーカーの中古ランドスピーダーを2,000クレジットで買い取ったことに不服だったが、怒りを通り越して懸命に働いている。

エローズ・マダック Ellors Madak

種族:
デュロス
出身:
デュロ
職業:
航法インストラクター、密輸業者
性別:
身長:
不明
愛機:
<ミランティ>

Ellors Madak

デュロスのエローズ・マダックは貿易船<ミランティ>のパイロットである。彼は帝国の反エイリアン政策によって強制的に引退させられるまでは政府の偵察隊員として働いていたが、今では密輸を行ったり、セラノン、バイブロス、ヤガ・マイナーなどで貿易を行っている。

マダックはパートナーのバニス・キーグと共同で<ミランティ>を所有している。不幸にして帝国の貿易規制は、彼らの合法的操業における利益を減らし始めてしまった。結果として、マダックとキーグは代価収入となる仕事を探すはめになったのである。

最近になって、マダックは非専業の航法インストラクターを開始し、パイロット志望の裕福な顧客からわずかな報酬を得ている。エローズは生まれながらの操縦好きであり、最近の努力によって大きな成功を収めた。さらに、マダックとキーグはタパニ・セクターにおけるバクタの密輸でも大儲けしている。

バニス・キーグ Baniss Keeg

種族:
デュロス
出身:
デュロ
職業:
偵察インストラクター、密輸業者
性別:
身長:
不明
愛機:
<ミランティ>

Baniss Keeg

青い肌をしたデュロスのバニス・キーグは、密輸船の倍の強度を持つ貿易船<ミランティ>の共同オーナーである。かつては深宇宙探検家だったキーグは、<ミランティ>の航法士と整備士を兼任しており、この船をいつでも飛べるように維持している。

彼女のパートナーのエローズ・マダックもデュロスであり、2人は帝国にライセンスを剥奪されるまで(これはパルパティーンの反エイリアン政策の一環だった)、長距離偵察隊員をしていた。結果として、金に縛られた2人はタパニ・セクターのシャパニ・バイパスに沿って、バクタの密輸を始めたのである。

また、キーグは非専属の偵察インストラクターとしても働いており、企業の偵察員に航跡記録法やマッピング技術などを教えている。彼女は人望が厚く、教師としての成功も認められているので、調査任務を手伝うためによく企業セクターへ旅立っている。

ジャス・パー Djas Puhr

種族:
サキヤン
出身:
サキ
職業:
賞金稼ぎ
性別:
身長:
不明
愛機:
不明

Djas Puhr

ジャス・パーは奴隷主のセブルバに雇われていたサキヤンの男性である。彼の仕事は、セブルバがポッドレース場に出向いている間、ダグの活発な奴隷売買を支えるべく、新たな奴隷たちを仕入れることだった。しかし、ブーンタ・イヴ・クラシックでセブルバがアナキン・スカイウォーカーに敗れると、ジャスも同時に職を失い、自身の特殊能力を活かして賞金稼ぎの道を歩み始めるのだった。サキヤンは驚異的な聴覚と嗅覚、そして赤外線視力を持っており、こうした能力はジャスを恐るべきハンターとしているのだ。

銀河内乱の時代には、彼はモス・アイズリーを活動拠点として仕事を探していた。

ネイブラン・リーズ Nabrun Leids

種族:
モアシーリアン
出身:
不明
職業:
密輸業者
性別:
身長:
不明
愛機:
<タワー>

Nabrun Leids

4本の腕を持つモアシーリアンのネイブラン・リーズは、モス・アイズリーの酒場でよく仕事を探している密輸業者であり、雇われのパイロットでもある。かつては戦闘機を操縦していた彼も、いまでは金次第で誰それ構わず、どこへでも運んでいる。ホスの戦いの後、リーズはドラクマリアンのオマッグの仕事を請け負ったが、彼は独断でこの契約を破棄し、逃亡した。結果として彼は賞金稼ぎに追われる羽目となり、ペリフェリーに姿を隠したのだった。

モアシーリアンはドラクマリアンと同様にメタン呼吸を行うため、メタン・ガスの存在しない環境では呼吸マスクを着用しなくてはならない。

ライカー・ライジャード Rycar Ryjerd

種族:
ビム
出身:
ビミッサリ
職業:
貿易商、密輸業者
性別:
身長:
不明
愛機:
<タワー>

Rycar Ryjerd

人間型ビムのライカー・ライジャードは貿易商であり、宇宙船用兵器を扱う腕利きの密輸業者でもある。誰とでも取引きを行う彼は喜んで見習い生を雇い、さらにはジャワの言語を完璧にマスターした。ライジャードはこうした無謀振りから精神病の疑いを掛けられており、逮捕を避けるために宇宙船で過密な小惑星帯へと逃走したことで知られている。やがて彼も一度はオナバ小惑星帯で捕らえられたが、なんとか長期の拘束から逃れることに成功した。

ホスの戦い後、ライジャードはサイザー・ランで密輸を行うため、好意的なライバルだったネイブラン・リーズと手を組んだ。2人は共有する宇宙船<タワー>で仕事を行い、ライジャードが操縦を担当している。

トニカ姉妹 Tonnika Sisters ブレア・トニカ&セニ・トニカ Brea Tonnika and Senni Tonnika

種族:
キフュ
出身:
キフェックス
職業:
詐欺師
性別:
身長:
1.6メートル
愛機:
なし

Tonnika Sisters

絶世の美人双子姉妹と噂されるブレア・トニカとセニ・トニカは、天性の詐欺師である。幼い頃、キフェックス・コロニーで捨てられていた2人は、親切な入植者に引き取られ、好奇心旺盛に育った。しかし、2人はすぐにありふれた生活以上のものを望むようになり、より多くの金と安全を追求し始める。やがてこの想いは2人を詐欺とペテンの世界へと導いていったのだ。

生まれ持っての美貌を巧みに操って、2人は次々と裕福な男たちから金品を奪い取っていった。年を重ねるに連れ、彼女たちの悪知恵はその美しさと同様に磨きが掛かっていく。しかし、入植者たちも次第に用心深くなり、2人の犯罪もそう長くは続かなかった。

ある日、キフェックス・コロニーに1人の若い偵察隊員が燃料と需品の補給のために立ち寄った。ブレアとセニはさっそく宇宙へ飛び出すための芝居を考える。2人は泣きつくように彼の前に姿を現し、入植者たちによる虐待を訴えた。彼は2人の美しさに我を忘れ、嘘とも知らずに2人を宇宙船に乗せてしまう。こうして双子の宇宙を股にかけた詐欺人生が始まったのである。

通常、彼女たちが獲物の前に2人で現れることはない。彼女たちは2人1役を常套手段とし、それぞれの名前を合成したブリセニーと名乗っている。獲物となった男たちはブリセニーが双子であるなどとは夢にも思わず、ようやく真相を知ったときには既に金品を巻き上げられているのである。

ジャバ・ザ・ハットの下で働いていた当時のハン・ソロも彼女たちと出会っている。しかし彼は用心深く、いつも片手をクレジット・ベルトから離さなかった。彼らがたまたまギャンブルの話をしていたとき、ソロはランド・カルリジアンの話題を持ち出す。カルリジアンも有名なペテン師であり、ソロは彼とトニカ姉妹を引き合わせようと考えていたのだ。

ランドはあっという間にブリセニーの虜となり、彼女へのプロポーズを真剣に考えていた。しかし彼女の心は気まぐれで、楽しそうにしているかと思えば、突然怒り出すときもあった。そんな彼女に疲れながらもランドは想いを募らせ、ついに告白を決意する。彼はブリセニーの部屋を訪れた。すると突然、目の前に別の部屋からもう1人のブリセニーが現れたのである。2人はランドに1枚のホロ・ディスクを手渡し、彼がそれをすぐに再生すると、ランドを嘲笑うソロの顔が映し出された。恥をかかされたランドはソロへの復讐を誓うのだった。

しかし、ブレアとセニもいつもうまく行っていたわけではない。グランド・モフ・アルゴンも2人の餌食となった男の1人だった。2人は彼をペテンにかけ、250,000クレジットの大金をせしめたのである。これに激怒したアルゴンは部下をアウター・リムに送り込み、彼女たちの捜索を開始する。2人も命を狙われることになるとは思ってもいなかっただろう。

2人はタトゥイーンを訪れたとき、ジャバ・ザ・ハットの宮殿で行われた晩餐会にも姿を現している。このときも2人はいつものようにブリセニーになりすまし、馬鹿な男たちから金を巻き上げていた。しかし、同時にモス・アイズリーの酒場でもトニカ姉妹が目撃されている。実は彼女たちはトニカ姉妹に変装していた偽者だったのだが、2人は不運にも突然押し入ってきたアルゴンの部下に連行されてしまった。しかし、後に反乱軍によって救出され、タトゥイーンを離れたと言われている。

本物のトニカ姉妹は依然として美貌を武器に詐欺を続けており、いまだに何千という星系が2人の訪問を腕を広げて、そして財布も広げて待っているのである。

アーレイル・スカウス Arliel Schous

種族:
デフェル
出身:
アフェル
職業:
反乱同盟軍連絡員
性別:
身長:
不明
愛機:
なし

Arliel Schous

老デフェルのアーレイル・スカウスは、タトゥイーンのおける反乱軍の主要な連絡員である。彼はモス・アイズリーのエイリアン社会のリーダーとして広く尊敬されていた。デフェルは紫外線以外の光を吸収して姿を消す能力で知られているが、スカウスは高齢のため、既にその能力を失っている。

ラック・シヴラック Lak Sivrak

種族:
シスタヴァネン・ウルフマン
出身:
不明
職業:
帝国軍偵察隊員、反乱同盟軍パイロット
性別:
身長:
1.82メートル
愛機:
なし

Lak Sivrak

モス・アイズリーの狼男と呼ばれるラック・シヴラックがこの街を訪れたのはヤヴィンの戦いの直前のことだった。彼は自分の素性をひたすら隠し続けたが、人々は彼をシスタヴァネン・ウルフマンだと推測していた。シスタヴァネン・ウルフマンはユヴィーナ星系一帯を支配する冷静な狩猟民族である。彼らは優れた敏捷性や強い生命力を持っているため、未知のセクターへの探検家などとして成功する者も多い。

シヴラックはいつも背中にV字カットの入ったブラスター・ライフルを背負っており、人々の間では職を失った偵察隊員ではないかという噂が流れていた。事実、帝国軍は多くのシスタヴァネン・ウルフマンを辺境向けの偵察隊員として雇っていたのだ。しかし、新たな星系の発見よりも、新たな文明を服従させることの方が優先されるようになると、帝国軍はアウター・リムを封鎖し、彼らを締め出してしまったのである。

しかし、シヴラックの場合は状況が違っていた。かつて彼は帝国軍で最も優れた偵察隊員の1人だったのだ。しかし、主に文明から遠く離れたアウター・リムで働いていた彼は、銀河の政治情勢に極めて疎く、反乱軍の存在すら知らなかった。ある日、岩の衛星を偵察していたシヴラックは、反乱軍の一団のコロニー・キャンプを発見する。だが、彼らを難民や宇宙船事故の生存者だと思ったシヴラックは、彼らに援助を申し出た。反乱軍たちも始めは彼を疑っていたが、冬を控えてのシヴラックの献身的な行為に、疑いの念は急速に和らいでいった。キャンプファイヤーを囲み、彼らはシヴラックに帝国軍の残虐さや、非道の数々、そしてそれに対する同盟軍の勇敢な姿勢について語る。初めて真実を知ったシヴラックは、出発のときも決して彼らを裏切らないと約束したのである。

シヴラックは、あの衛星が無人であると報告していた。しかし、反乱軍のキャンプは別の偵察隊員にも発見されてしまい、帝国宇宙軍の知るところとなる。

多くの反乱軍兵士たちはなんとか逃れられたが、必死の抵抗もむなしく数人が逮捕されてしまった。帝国軍は彼らに厳しい尋問を行い、シヴラックが数ヶ月前にキャンプを訪れたことが明らかにされる。帝国軍は彼を反逆者とみなし、ただちに数人のストームトルーパーを送り込んだ。しかし、シヴラックは彼らを撃ち殺し、姓を捨ててタトゥイーンへと逃げ込んだのである。

かつての主人だった帝国への幻滅と、切迫した財政事情から、彼は真剣に同盟軍への参加を考えるようになった。しかし、自分を帝国に突き出そうとする情報ブローカーに脅えるシヴラックは、同盟軍と接触する方法を知らなかったのだ。

彼はモス・アイズリーの酒場でダイス・アイビゴンというフローン・ランプロイドの女性と出会う。2人はすぐに愛し合うようになり、毎晩のように同盟軍について語り合っていた。シヴラックの同盟軍へ参加したいという想いはいっそう強くなっていくのだった。

ついに彼がダイスと共に同盟軍への参加を果たしたのは、ホスの戦いの1年前のことだった。しかし、エコー基地が帝国軍の攻撃を受けたとき、彼は最愛のダイスを失ってしまう。彼女が最後に伝えた言葉は、フォースを信じ、帝国への復讐を続けろというものだった。その後、彼はXウィングのパイロットとしてエンドアの戦いにも参加し、名誉の戦死を遂げた。シヴラックとダイスは再び1つとなり、彼らの精神の輝きはフォースの一部になったのである。

ダイス・アイビゴン Dice Ibegon

種族:
フローン・ランプロイド
出身:
フローン
職業:
反乱同盟軍軍人
性別:
身長:
不明
愛機:
不明

Dice Ibegon

ダイス・アイビゴンはモス・アイズリーの酒場でシスタヴァネンのラック・シヴラックと出会った女性のフローン・ランプロイドである。彼女はフォース感知者であり、反乱同盟軍の一員だった。彼女とシヴラックは精神的な絆で結ばれており、シヴラックも導かれるままに反乱軍へと加わった。ダイスはホスの戦いの最中に命を落とすが、そのフォースの残像は銀河をさまよい、シヴラックを支え続けていた。やがてダイスは再び彼の前に姿を現し、霊的にモス・アイズリーの酒場へと連れ戻す。そこで彼は改めてダイスと反乱軍への信頼を確信したのだった。後に彼もエンドアの戦いで勇敢な最期を遂げるが、ダイスとシヴラックのフォースの残像は祝勝会の場でヨーダ、オビ=ワン・ケノービ、そしてアナキン・スカイウォーカーと統合したのである。

メラーズ Melas

種族:
サーカン
出身:
サーカ
職業:
追放者
性別:
身長:
1.7メートル
愛機:
不明

Melas

メラーズは若き日々を浮浪者として過ごした後、何年も前に故郷サーカから追放された。彼は他のサーカンと違って鮮やかな青い目、異常に小さな背丈、短いずんぐりとした爪を持って生まれたのである。彼の不格好さは彼自身とその家族の社会的地位の損失を招いてしまった。しかし、仲間のサーカンたちにとって、彼の容姿が最大の罪だったわけではないのである。

サーカンは名誉と儀礼に関した極めて厳粛な掟を重んじる爬虫類種族であり、一般にサーカン以外の種族を原始人や野蛮人と見なして外界人を嫌っている。しかし、メラーズは他のサーカンと違ってエイリアンや人間の仲間と活発に楽しく付合っており、政府が決めた堅苦しい儀礼を避けていた。その結果、彼は惑星を追放されてしまったのである。

メラーズにとって、追放されたことはそれほどたいした問題ではなかった。サーカは貴金属や宝石が豊富な惑星であり、彼は故郷を離れるときに大量の財産を持ち出すことができたのである。それ以来、メラーズは可能な限り多くの他種族と出会うことだけを楽しみに、惑星から惑星へと飛び回っていた。その旅の途中で、彼はエッソミアン・グルー・パイプの味を覚え、めったなことがない限り、絶えずウロコ状の手の中に甘い香りのする小さな装置を握り締めているようになった。

彼は裕福だが、サーカの追放者としての立場にまったく動じていないわけではない。メラーズはよく本来の楽観的な性格を偽った憂うつな語り口で、故郷の鬱蒼としたジャングルや宝石に覆われた山々、美しい洞窟都市のことを語っているのである。

ケトウォル Ketwol

種族:
パシスヒップ
出身:
シミア
職業:
探鉱家
性別:
身長:
1.63〜1.8メートル(姿勢による)
愛機:
<ザ・ハード・マザー>

Ketwol

ケトウォルとして知られるエイリアンにはちょっとした謎がある。多くの人々は彼のことを知っていると言うが、実際に彼について何かを知っている人間はほとんどいない。知られていることと言えば、彼がアウター・リムの外れにある星系からきたパシスヒップであるということと、小惑星探鉱家と臨時偵察員をしているということくらいである。彼は一見してヒューマノイドのように見えるが、実はこれも見せ掛けに過ぎない。パシスヒップは丸まった胴体に小さな足が生えており、ヒューマノイド型生物が住んでいる惑星を訪れるときだけ、人間型をしたメカニカル・スーツを着込むのである。

ケトウォルはタトゥイーンからコルサントまで、みすぼらしい宇宙港や酒場によく現れ、自分で小惑星から採掘した大量の貴重な鉱物や金属を売っている。さらに、彼はしばしば臨時収入を得るために自分の船<ザ・ハード・マザー>のチャーター客と交渉しているが、彼の船は旧式で整備も不十分であり、安全点検など何ヶ月も行っていない。

ケトウォルは一般に(多少よそよそしいが)愛想のいい男だと思われているが、実際に善良な性格かどうか調べてみた者はほとんどいない。彼は上着に小型ピストルを隠し持っており、その腕前も極めて正確である。

ヘット・ニック Het Nkik

種族:
ジャワ
出身:
タトゥイーン
職業:
廃品回収業者
性別:
身長:
0.96メートル
愛機:
サンドクローラー

Het Nkik

ジャワのヘット・ニックは種族の精神に逆らう異端児だった。

若い頃、ヘット・ニックと同族の友人ジェック・ニックは偶然にも墜落した戦闘機を見つけた。それは破損がひどくほとんど使い物にならなかったが、2人は残骸の中からそれほど痛んでいないE5-22型暗殺ドロイドを発見し、修理した。彼らはそのことを必死に隠そうとしたが、氏族長のウィマティーカに見破られてしまう。ドロイドの修復はほぼ完璧だったが、武装は取り付けられておらず、平和的に利用するための再プログラミングもされていなかった。ヘットとジェックがそのドロイドを披露したとき、ウィマティーカは外見上は激怒していたが、内心は彼らの無謀さにあきれていたのである。後にそのドロイドはウィフィッドのレディ・ヴァラリアンに売却された。

ヤヴィンの戦いと同じ年の夏、ヘットは大人として3度目になる年に一度の氏族集会に参加した。しかし、彼はまだサンドクローラーの数百人の仲間に畏怖の念を抱いており、楽しみといえば2年前に他の氏族に引き取られたジェックと再会することだけだった。ジェックを探していると、氏族長のウィマティーカが深刻な面持ちで他の氏族長と話し合っているのが見えた。あるジャワの砦がサンド・ピープルの襲撃を受け、ジェックたちのサンドクローラーも同じ危険にさらされているらしいのである。ヘットは長老たちに逃げてばかりいないでサンド・ピープルたちと戦うべきだと訴えたが、ウィマティーカにはただ謝ることしかできなかった。

怒りをあらわにしていたヘットはカック氏族のジャワに呼び止められた。彼の勇気に感心したカック族はブラステックDL-44ブラスター・ピストルを差し出す。これはジャワたちの間で使用が禁止されている武器だったが、もはやそんなことは関係なかった。ヘットは格安で強力な武器を手に入れたのだ。

結局、ジェックたちのサンドクローラーは現れず、メッセージすら届かなかった。集会が終わると同時にヘットはサンドクローラーでジェックたちが通ったと思われる道を追跡し、ついに煙を上げる巨大なクローラーの残骸を発見する。彼は急いで近づいたが、そこには1人の老人と2体のドロイドが立っており、ジャワたちの死体を弔っているところだった。

オビ=ワン・ケノービはジャワの言葉ですべてを語り、ヘットは仲間を失った悲しみに明け暮れる。襲撃者はバンサの足跡とガッフィの杖を残していったが、プラスチールと潤滑油の匂いから、ヘットはこれが帝国軍のストームトルーパーの仕業であることを見抜いた。ケノービがさらに多くのジャワとサンド・ピープルが犠牲になるだろうと語ると、ヘットはジェックの敵を取るため帝国軍を求めてモス・アイズリーへと向かっていった。

ヘットはモス・アイズリーの酒場でリージェスクと名乗るラナットの商人と出会う。リージェスクは彼にバンサの角でできたタスケンの護符を提供してくれたが、その見返りは、ヘットのブラスター・ライフルを見せろと要求してきただけだった。ブラスターと護符を握り締めたヘットは夢を実現させるため、酒場を後にする。

難破宇宙船<ダワジャー・クイーン>に登ったヘットは、8人の小規模なストームトルーパー部隊を見つけた。もちろん攻撃すれば途端に殺されることは彼にも分かっていた。それでもヘットは、自分の名がタトゥイーンで最も偉大かつ勇敢なジャワとして歴史に残ればそれで本望だったのだ。敵が十分に近づいたとき、彼は宇宙船の残骸から飛び出して何度も引き金を引いた。しかし、ブラスターからは何も発射されず、そのときヘットはパワー・パックがラナットに盗まれていたことに気付いたのである。ストームトルーパーの1人は彼に狙いを付け、ヘットを一撃で残骸の後方へと吹き飛ばしたのだった。

結局、ヘット・ニックの思い描いていた伝説が実現することはなく、ジャワの臆病者のイメージは現在もそのまま残っている。

リージェスク Reegesk

種族:
ラナット
出身:
アラリア
職業:
偵察員
性別:
身長:
不明
愛機:
不明

Reegesk

リージェスクはモス・アイズリーで働くラナットの商人である。通常はジャワと取引きを行うことが多いが、同時に天性の盗人でもあり、持ち主に気づかれずに品物を取り上げる術に長けている。実際、彼はどんなものでも喜んで盗みを働き、ゴミでも持ち帰るほどである。

ある日、彼は帝国軍のストームトルーパーを殺害する準備を行っていた若いジャワ、ヘット・ニックと出会った。リージェスクはそつがないが公正な取引きを行うことでも知られており、ヘットにバンサの角でできたサンド・ピープルの護符を提供すると申し出る。ヘットは力を得るためにそれを欲しがったが、ブラスターに全財産をつぎ込んだばかりでクレジットを持っていなかった。そこでリージェスクは護符と交換するクレジットの代わりに、ヘットにブラスターを見せてくれと要求する。しかし、彼はそれをヘットに返す前にこっそりとパワー・セルを抜き取っていた。そしてヘットはそのままストームトルーパーのゼータ中隊を襲撃しに向かい、武器を発砲できないまま射殺されたのである。

タキール Takeel

種族:
スニヴィアン
出身:
カドマイ
職業:
賞金稼ぎ
性別:
身長:
不明
愛機:
不明

Takeel

タキールは疲労したスニヴィアンの傭兵であり、モス・アイズリーではスパイス中毒の裏切り者として知られている。事実、彼は多くの人々を帝国に売り渡しているのだ。

タキールはザットンの双子の弟だが、先に歩いたり話したりできるようになったのはタキールの方だった。しかし、彼はスニヴィアン特有の遺伝子障害を避けるために人格改造プログラムを強要され、その手術によって精神をほとんど根こそぎ奪われてしまったのである。

後にタキールはジャバ・ザ・ハットの下で三流の賞金稼ぎとして働くようになり、行方不明だった会計ドロイドCZ-3の回収を命じられる。そして彼はジェネットのトルズ・ヴェングラと遭遇し、探していたドロイドが彼と一緒にいることを知ったのである。ヴェングラはCZ-3がお尋ね者のオーパン・マクグールの所有物だと主張した。不運にも、このドロイドはタキールとヴェングラを守るため、ザットンによって粉々に破壊されてしまう。

Presented by じょじょ♪ <webmaster@starwars.jp>  (http://www.starwars.jp/