キャラクター・ガイド / ジェダイ・オーダー

エチュウ・シェン=ジョン Echuu Shen-Jon

種族:
人間
出身:
不明
職業:
ジェダイ・マスター
性別:
身長:
不明
愛機:
不明

Echuu Shen-Jon

エチュウ・シェン=ジョンはパルパティーン皇帝の台頭と、それに続くジェダイの粛清の時代を生き抜いた伝説のジェダイ・マスターである。メイス・ウィンドゥを師に持つ彼は、オビ=ワン・ケノービを救出するため、弟子のスタム・リースと共にジオノーシスに召集された。処刑場での戦いを生き抜いた師弟は、ヨーダが率いてきたクローン・トルーパーの一団を指揮するが、ドゥークー伯爵を追い詰める際にチスの女性ダーク・ジェダイ、セヴランス・タンの妨害に遭遇する。そして、タンとの戦いで思いがけずスタムを殺されたエチュウは深く傷心し、胸の内に邪悪な影を落としはじめるのだった。エチュウの心の中にダークサイドの存在を感知したウィンドゥとヨーダは、彼にコルサントへ引き返すよう命じたのである。

やがてクローン大戦が本格化し、セヴランス・タンやアサージ・ヴェントレスの陰謀によって共和国の苦戦が相次ぐと、ジェダイ評議会はタンを阻止するための任務にエチュウを送り込む決定を下すのだった。エチュウはスタムの双子の妹ナトを新しいパダワンとし、タンの待つ惑星クラントへと向かう。だが、彼は再びダークサイドと接触し、徐々に堕落していくのだった。ナトもマスターの異変に気づくが、力不足のため何も助言することができず、逆に兄スタムの仇であるタンへの復讐心から、彼女もダークサイドに染まっていったのである。

やがてナトがタンに捕らえられると、エチュウは評議会の指示を無視して弟子の救出に駆けつける。彼はタンとの死闘の末、このダーク・ジェダイを破り、ナトを助け出すと、そのまま姿を消したのだった。その後しばらくの間、彼の行方は謎に包まれたままだった。後の歴史にも、クローン大戦の英雄としてマスター・エチュウの名が残されているだけである。

クローン大戦後、クラントで身を隠していたエチュウはジェダイの粛清を辛くも逃れたが、やがてこの惑星も帝国の統制下に置かれてしまう。そして帝国による統治の最中、エチュウはこの惑星を帝国の支配から解放しようと努力していたレイア・オーガナによって発見された。しかし、エチュウが皇帝を恐れていた理由は、彼がジェダイであるという事実だけではなかったのだ。彼は古代ジェダイの工芸品ヴォアナチュウを所有していたのである。パルパティーンはヴォアナチュウを執拗に欲しており、ダース・ヴェイダーを使って徹底的な捜索を行っていた。エチュウはこれが皇帝の手に落ちるのを防ぐため、仕方なく自らの手で破壊したのだった。

その後、彼がどのような運命をたどったかは全く知られていない。だが、最も確からしい推測は、やがて彼も皇帝とヴェイダーによって発見され、処刑されたという説である。おそらくエチュウはフォースと1つになったのだと考えられている。

クインラン・ヴォス Quinlan Vos

種族:
キファー
出身:
キフェックス
職業:
ジェダイ・マスター
性別:
身長:
1.86メートル
愛機:
不明

Quinlan Vos

ジェダイ・オーダーへの入門者は幼い頃にコルサントへ連れてこられるが、この規範には最もな理由がある。入門者はパダワンとしての訓練の間にジェダイの教義を繰り返し教え込まれ、ダークサイドの魅力に取り付かれるあらゆる可能性を排除されなければならないのだ。だが、ジェダイが記憶を失ったらどうなるのか。キ=アディ=ムンディによって見出されたヴォス氏族出身の若きキファー、クインラン・ヴォスは、まさにその好例だった。

強固な団結力も持つキフュの氏族は、当初からヴォスが故郷を離れることに反対を唱えていた。彼は幼い頃から巨大な精神力の才能を露見しており、無生物上に残された微かな精神の痕跡から、近い過去の出来事さえ読み取ることができたのだ。通常、このような能力を持つキファーは守護者として故郷の人々に献身することになる。キファーの守護者は双子惑星キフュとキフェックスのあるセクターを保護する法の施行者であり、事実、彼の両親クィアンとパスロスもキフュの守護者だったのだ。ヴォス一族は代々守護者を務める有力な血筋だったのである。

シェイフ(守護者のリーダーの呼称)のカーリン・ヴォスはジェダイに妥協案を提示した。彼はクインランをコルサントへ預けるのではなく、コルサントからマスターを派遣し、この地で彼を修行させてほしいと要求したのである。ジェダイ評議会はこれに同意してマスター・ソルムを派遣し、彼はフォースの道においてクインランの良き師となったのだった。

しかし、クインランはまだ幼かった頃に両親を邪悪なアンザーティの盗賊団によって殺害されてしまう。また、シェイフの姉ティントは守護者階級に干渉するジェダイに長く不快感を抱いており、クインランがダークサイドの魅力に汚されることを密かに望んでいたのである。恐怖がダークサイドへの入り口であることを知っていた彼女は、クインランに母の守護者のエンブレムを手渡し、精神力でこのエンブレムを読むようにと告げる。だが、これは母パスロスが殺人を犯したときに身に付けていたものだったのだ。若きクインランは母の犯した殺人を直に感じ取り、3日間にわたって恐怖の絶叫を続けることになる。彼を静めることができるのはジェダイの瞑想の技術を使えるマスター・ソルムだけだった。

クインランを狡猾なティントから遠ざけるには、ソルムが彼をキフュから連れ去る以外に方法がなかった。キフェックスの氏族もやむなくそれを許可し、ソルムはコルサントで彼の修行を続けることになる。やがてクインランは師の支えでアンザーティへの根深い恐怖を克服し、才能溢れるジェダイへと成長していった。彼は持ち前の精神力をさらに鍛え上げ、この能力を評議会からよく与えられていた調査任務に役立てていた。一方でキフュの守護者たちもクインランが偉大な人物になることを望んでいたが、彼らはクインランに、心の中ではあくまでもキフェックスのことを一番に考えていてほしいと願っていた。彼らにとって、ジェダイのことは二の次でしかなかったのだ。

任務の合間になると、クインランは故郷の仲間たちと交わした約束どおり、たびたびキフェックスに戻っていた。なかにはこのような感傷的行動に難色を示すジェダイもおり、彼らは個人的過去から距離をおいてフォースへの忠誠を優先させるべきだと主張する。それでもクインランは十分な力量を認められており、やがてジェダイ評議会も彼にナイトの称号を与えるのだった。

その後、彼はグリッタライルの密輸に関する調査でナー・シャダーを訪れるが、そこでスパイス密輸業者のポル・セキュラに捕らえられてしまう。だが、クインランはポルの姪である若きトゥイレックの少女アイラ・セキュラを見出し、パダワンとして育て始めるのだった。だが、クインランとアイラはポルによって投薬され、記憶を失ってしまう。クインランはわずかに残された過去の断片から、自分の意志でフォースの力を使うことはできたが、自制心を失ってしまったのだ。アイラはそのまま人質としてポルに連れ去られ、クインランはこの出来事を境に、危険なほどダークサイドに近づいていったのである。

やがて記憶は取り戻されるが、それでもなお彼はダークサイドに取り付かれていた。その後もクインランは任務でたびたび銀河系の淵に派遣され、無節操なデヴァロニアンの詐欺師ヴィルマー・グラークと何度か行動を共にしている。彼の忠誠心は当てにならないが、ヴィリーは幾度となくヴォスを助け、自分が役立つ存在であることを知らしめたのだった。

そしてグラークと共にライロスを訪れたクインランは、ついに記憶を失ったままのアイラを発見する。かつての誇らしいパダワンは卑しい奴隷にまで身を落としており、叔父ポルのために重労働を強いられていたのだ。クインランは怒り狂い、ポルを拷問することによってグリッタライル密輸の黒幕、チョム・フレイ・カ元老院議員の名を白状させる。そして彼はチョム議員を殺害するためコルサントへ急行するが、間一髪のところでメイス・ウィンドゥに阻止されるのだった。メイスはチョム議員を誘い出し、合法的手段で彼を法廷の場に立たせたのである。その後、クインランは再びジェダイ・オーダーに迎え入れられ、再訓練を受けるのだった。それでも彼は危険な精神的不安定性を抱えたままの状態であり、その後も闇との危険な接触を何度か経験することになる。

やがて精神状態は回復したが、それもつかの間、クインランは評議会によって辺境の惑星ダソミアでの危険な任務に派遣される。この禁断の惑星では邪悪なフォースを振るう魔女たちが、想像を絶する力を持った古代の神殿を復活させていたのである。太古の昔に絶滅した種族によって造られたスター・テンプルには、破壊的衝撃波を生成する次元の門、インフィニティ・ゲートがあり、銀河系全域に空間的混乱をもたらすことができるのだ。ダソミアを支配する氏族の長マトリアーク・ゾルムは、この神殿を発掘し、無限の衝撃波でコルサントの破壊を試みる。だが、クインランは彼女の娘ロス・ライの助けを借りて、ゾルムの野望を阻止することに成功するのだった。

Quinlan Vos

その後クインランに与えられた任務の1つは、彼を故郷へと連れ戻した。シェイフとなったティントが、囚人惑星キフェックスの刑務所で起こった大量虐殺に関する調査のため、クインランの派遣を強く要請したのである。だが、この任務はクインランをダークサイドの太古の力によって汚された惑星へと導き、彼を自身の闇に閉ざされた過去へと踏み込ませることになるのだった。

キフェックスには1,000年にわたって投獄されているダーク・ジェダイが潜んでいた。かつて強力なジェダイだったヴォルフ・カーコは、アンザーティの聖職者に敗れ、危険な野獣と化したのだった。血に飢えたカーコはその渇望をジェダイへの敵意へと変えたが、戦いに敗れ、血流停止状態にさせられる。だが、その精神は活動を続けており、彼の眠る地を神聖な寺院へと変えた他のアンザーティたちによって、その存在は地下伝説となったのだった。やがて彼らは自分たちをカーコの魂の子であると宣言し、服従の念と共に彼を「夢見る者」として崇拝するようになる。カーコは完全に動けない状態だったが、アンザーティのエキスを吸収することで徐々に野蛮で野性的な原始人へと退化していったのである。

カーコは若きアイラ・セキュラに誘惑の手を差し伸べる。記憶を失ったパダワンはかつてのマスターを探すためキフェックスへと旅立っていたが、クインランと再開する前にカーコの墓を発見してしまったのだ。凍りついたダーク・ジェダイは彼女を自分の墓へと誘惑し、血流停止状態を解除させた。アイラはカーコの力に屈し、彼の手先と化したのだった。カーコは「夢見る者の子」を名乗る野蛮なアンザーティたちに近隣の囚人植民地を襲撃させ、さらなるジェダイが手の届く範囲にやってくるのを待っていた。彼はさらに多くの生命エキスを吸収し、より大きな力を手に入れようと考えていたのである。

キフェックスに到着したクインランはこのような惨事が起こっていることに全く気づいていなかった。しかし、クインランを監視し、彼の行動と回復を判断するために同行していたマスター・ソルムは、この惑星が邪悪な影に覆われていることを直感する。このときソルムはクインランに、彼の両親を殺害したアンザーティたちがカーコの魂によって操られていたことを告白した。ソルムはアンザーティに深い恐れを抱いており、これはクインランにとっても重い試練となるのだった。彼は両親を殺害した亡霊と対決し、恐怖と闇を克服することを強いられる。だが、クインランのジェダイとしての決意は試練に打ち勝った。彼はついにカーコを破り、この邪悪なダーク・ジェダイの手からかつてのパダワン、アイラを救い出したのである。やがて彼女は記憶を取り戻し、2人は良き師弟として再会を果たした。マスター・ソルムはアイラを再び訓練することに同意するが、クインランは1人で過ごす時間と、生けるフォースの命じるままに従う時間を必要としていた。彼はマスター・ザオからフォースの道を教授され、ジェダイとしての真の役割を探求すべく単身で放浪の旅へと向かうのだった。

クインランはかつて学んだジェダイの教義をほぼ回復させていたが、ダークサイドはなおも彼に接触し続けていた。彼は銀河系の端々を目的もなく放浪し、気づくと再びヴィルマー・グラークを連れ添っていた。ヴィリーの忠誠心は信用するに値しないが、それでも彼は幾度となくクインランの役に立ち、頼りがいのある仲間であることを証明する。そして旅を続けてから1年後、クインランは数多くの敵を作っていた。アイラが再び彼を捜索していたとき、クインランはオード・マンテルで貪欲な賞金稼ぎたちに囲まれてしまう。彼らの師、マスター・ソルムも凶暴なモアグカイの戦士たちに捕らえられ、荒涼とした惑星キンタンに監禁されていた。アイラとクインランはキンタンへと向かい、モアグカイと戦ってこの狂気の戦士たちを打ち破る。クインランはこの事件の黒幕、トゥイレックの悪党カーリス・フェンから師を救出することに成功した。アイラもこの戦いで突出した技と決意を示し、ついに両者は正式なジェダイ・マスターとジェダイ・ナイトに昇格したのだった。

クインランはその後も放浪の旅を続けたが、ドゥークー伯爵による分離主義運動がその勢いを増すなか、ついに新たなる目的を手にすることになる。彼はマスター・ソルムの助けを得て、分離主義運動の内部に潜入するスパイ網を構築した。しかし、彼のスパイ網はジオノーシスの罠について何も有益な情報をもたらすことができず、結果的にクローン大戦の初戦で多数のジェダイを見殺しにしてしまったのである。他のジェダイたちがクローン大戦で将軍に任命されたときも、クインランは先の失敗を恥じて裏方に留まり、情報収集に専念していた。そして彼はコート・ヴォスという偽名で暗躍するようになり、ホイール宇宙ステーションで独立星系連合軍がカミーノを攻撃するという確かな情報を発見したのである。この情報によってジェダイは十分な時間を稼ぐことができ、クローン製造工場のあるカミーノの防衛に成功したのだった。

しかし、数ヶ月のスパイ活動を経た後、クインランはジェダイ聖堂との接触に失敗する。そしてジェダイ・マスター、エージェン・コーラーが、クインランによる共和国への裏切りを示す不穏な証拠を手にし、彼を連れ戻すために派遣された。その証拠によると、クインランは連合軍側にホロコムの偽造コードを提供する代わりに、正しい情報を売りつけていたというのだ。コーラーはナー・シャダーでクインランと対面するが、彼はコルサントに戻ることを拒否するのだった。コーラーは繰り返しクインランの共和国への不信感を引用し、彼が敵側に寝返ったことを強調する。だが、コーラーは共和国とハット・スペースとの外交交渉が緊張状態を迎えたことによってクインランの追跡を断念せざるを得なくなった。その一方で、クインランは暗闇のさらに奥深く、連合軍の領域の深層へと逃走していったのである。

ククラーク K'Kruhk

種族:
ウィフィッド
出身:
トゥーラ
職業:
ジェダイ・ナイト
性別:
身長:
不明
愛機:
不明

K'Kruhk

巨体を誇るウィフィッドのジェダイ、ククラークは、かつてリリット・トゥーシーズのパダワンとして訓練を積んだジェダイ・ナイトである。共和国の衰退期に、2人はインチョリ星系で起こった暴動を鎮圧するため現地に派遣する機動部隊のメンバーとして選ばれた。しかし、彼はこの任務の最中にインチョリの戦士によって捕らえられてしまい、彼を救助しようとしたマスター・トゥーシーズが命を落とす結果となる。ククラークはマスターの犠牲的行為を称えると誓い、彼女の遺体をジェダイ聖堂に持ち帰るのだった。

やがて試験に合格し、ジェダイ・ナイトの称号を手に入れたククラークは、内省的なジェダイへと成熟していった。彼は恐ろしい表情を持ち、さらに凶暴なことで知られるウィフィッドだったが、こうした評判に反して極めて平和主義的な理想の持ち主だったのである。だが、クローン大戦の勃発は、彼にその崇高な理想の放棄を迫ることになる。彼は平和維持軍の一員から軍司令官への転向を余儀なくされるが、それは評議会から与えられた任務とはいえ、彼にとって非常に辛いことだったのだ。彼は元老院に腐敗が蔓延していくのと同様に、ジェダイ評議会による戦争への関与が増大していることに不信感を募らせていたのである。

K'Kruhk

やがて彼はテイアの戦いで多くの兵士たちを失った。これに幻滅し、この戦争がジェダイの真の理念に反していると考えたククラークは、仲間のジェダイ・ナイト、ジェイセルと共に、戦争の初期に増大していた意見の相違に基づく小規模なジェダイの分裂に加わるのだった。そして、彼はテイアで死を装い、軍務を放棄する。するとついに、ジェダイ・マスター、メイス・ウィンドゥが離反したジェダイたちとの交渉に乗り出し、スリルアの衛星ルールでククラークを含む他の離反者たちの捜索を開始したのだった。

一方で、ダーク・ジェダイのアサージ・ヴェントレスもルールに姿を現していた。彼女はジェダイの間に混乱と不信を引き起こすべく、メイス・ウィンドゥの仕業を装って離反者たちのキャンプを襲撃する。しかし、ククラークは偉大なジェダイ・マスターが暗殺者を送り込んだと考えることを拒絶し、彼女に戦いを挑む。しかし、ヴェントレスはククラークを力で圧倒し、ウィフィッドのジェダイ・ナイトは逆に窮地に立たされるのだった。だが、そこでマスター・ウィンドゥが彼を助けに現れる。ククラークは辛くもこの場を逃れることに成功し、この分裂の首謀者であるソーラ・バルクが、アサージ・ヴェントレスと手を組んでいたことを知るのだった。彼は既にダークサイドの信奉者となっていたのである。こうして、ククラークとジェイセルはジェダイ・オーダーへ復帰することに同意し、自分たちの不手際によって引き起こされた脅威の一掃に励んだのだった。

後に彼に与えられた次の任務は、ジェダイのエリート機動部隊に加わってアウター・リムの惑星ハイポリへと向かい、分離派の秘密のドロイド製造工場を破壊することだった。だが、この任務は凄惨な結果に終わることになる。分離主義勢力の軍事司令官グリーヴァス将軍によって多くのジェダイが殺害され、ククラークも彼との戦闘で重症を負い、ライトセイバーを奪われたのだった。

ヴールヴィフ・モン Voolvif Monn

種族:
シスタヴァネン・ウルフマン
出身:
不明
職業:
ジェダイ・マスター
性別:
身長:
1.8メートル
愛機:
不明

Voolvif Monn

血縁から切り離された旧共和国時代のジェダイたちは、その1人1人が家族のような絆で結ばれており、愛を禁じられた厳格な規範の中で互いの信頼を深め合っている。なかでもヴールヴィフ・モンは孤独の教義を極限状態にまで極めており、ジェダイとしての人生すべてを孤立した状態で過ごしている。そのため、彼は付き合いにくい、謎多きジェダイとして見られるようになったのである。

ジェダイ・マスター、パオウイッシュ・ラードゥールは、強い潜在的なフォースを持つ子供としてモンを見出した。この幼子はアラー小惑星帯付近の荒涼とした惑星で孤児となっていたのだ。モンはシスタヴァネン特有の鋭い聴覚と嗅覚を持ち、これらを駆使して優れた追跡者へと成長する。やがてジェダイ・ナイトとなったモンは、フォース・エネルギーを防御のために使用するという、ジェダイの珍しい技能を身に付けるのだった。彼はこの技術をジオノーシスで試験し、この戦いを生き延びた数少ないジェダイの1人となる。こうした試練に直面したが、クローン大戦が勃発すると、彼はジェダイ・ナイトからジェダイ・マスターへと昇格を果たしたのである。

ファル・ムダーマ Foul Moudama

種族:
タルズ
出身:
アルゾックIII
職業:
ジェダイ・ナイト
性別:
身長:
2.0メートル
愛機:
不明

Foul Moudama

ファル・ムダーマは天賦の才能に恵まれた優雅なジェダイだが、その生い立ちについてはほとんど知られていない。彼は流暢なライトセイバーのテクニックを習得し、その動きの機敏さは熟練した技能を持った多くのジェダイ・ナイトたちの中でも突出している。また、彼は種族特有の4つの目による優れた視力を誇っている。巨大な体と特殊な筋肉構造に反してムダーマはとても身軽である。ムダーマを見くびった敵は、彼を単なる獣であると考えがちだが、実際には肉体的能力に適応する精神的な機敏さを持っているのだ。同様に彼は知識への渇望も抱いており、その穏やかな性質も長年におよぶ生けるフォースへの探求によって形成されたものなのである。

クローン大戦の終盤、分離主義勢力がコルサントへの奇襲を仕掛けてきたとき、ムダーマはロロン・コロブ、シャク・ティと共にパルパティーン議長の護衛という重要な任務を与えられた。ドロイド軍の司令官グリーヴァス将軍は、ドロイドたちによる奇襲をカモフラージュとして、議長の誘拐を目論んでいたのである。シャク・ティが将軍のボディガードを食い止めている間、ムダーマとコロブはパルパティーンを連れて地下バンカーの脱出用シャトルへと急ぐ。だが、2人の勇敢なジェダイはグリーヴァスの待ち伏せを受け、邪悪な将軍の刃に倒されたのだった。

ロロン・コロブ Roron Corobb

種族:
イソーリアン
出身:
イソア
職業:
ジェダイ・マスター
性別:
身長:
1.9メートル
愛機:
不明

Roron Corobb

平和的なイソーリアンの持つ自然への調和はフォース感知能力との親和性が高いことから、かつては彼らもジェダイ候補生の一大宝庫として知られていた。なかでもロロン・コロブは最も大きな尊敬を得たイソーリアン・ジェダイの1人である。彼はマスター・ヤレアル・プーフのパダワンとして修行を積み、ついにはジェダイ・マスターの称号を手にしたのだった。狡猾なプーフの下で、コロブは強力な精神技術を編み出したのである。

イソーリアンであるコロブは、生まれながらにして2つの口と2つの声帯を持っており、その力強く重い声は、精神的能力と組み合わさることで、明確な信念と統率力を与えることができた。さらに激しい修行を積んだ彼は、2つの喉から発せられる叫び声にフォースによる念力を組み合わせることによって、超音波エネルギーの奔流を生み出し、敵を撃退することができたのだ。また、コロブは頑固で精神的に未熟なパダワン、ドレイク・ローガンを訓練していた。

クローン大戦の勃発は深刻なジェダイ不足を招き、多くの候補生が次々とジェダイの道を歩むようになった。ローガンもまさしくそのようなケースの1人である。ジェダイ聖堂でのアプレンティス・トーナメントに参加した後、この11歳の少年はマスター・コロブによって選ばれ、彼のパダワンとなったのだ。その後、ローガンは彼にとっての最も危険な任務でさえも、このイソーリアンに同行している。

しかし、ドレイクはマスターにとって最後となる任務のとき、彼の傍らにいることはできなかった。分離主義勢力によるコルサントへの奇襲の最中、コロブはシャク・ティやファル・ムダーマと共に、パルパティーン最高議長を護衛するという最重要任務に就いていたのである。コロブたちはコルサントの政府区域でグリーヴァス将軍との危険な追跡劇を繰り広げ、議長を地下バンカーへと避難させたのだった。

しかし、グリーヴァスの計画はジェダイの先をいっていた。邪悪なサイボーグ将軍は4本の腕とライトセイバー技術を駆使し、ムダーマ、コロブ、ティを打ち破ったのである。シャク・ティは他のジェダイへ恐怖を伝えるためのメッセージとして生かされたが、ムダーマとコロブはこの戦いで死亡したのだった。

ダクマン・バレック Daakman Barrek

種族:
人間
出身:
ムルスト
職業:
ジェダイ・マスター
性別:
身長:
1.92メートル
愛機:
不明

Daakman Barrek

ダクマン・バレックは、ジェダイ・オーダーのなかでも極めて異例な経歴を持つ有能なジェダイ・マスターである。彼の母親は学術惑星ムルストで高等教育に携わっていた教授であり、著名な遺伝学者としても知られていたのだ。驚くべきことに、自分自身の血統を調べることによって、息子に潜在的なフォース感知能力があることを発見したのもこの母親だった。そして、彼女は息子が共和国に偉大な貢献を果たすであろうことを期待して、自らジェダイ評議会との接触を行ったのである。そしてテストの結果、実際にバレックに強いフォースが認められると、彼はすぐにジェダイ・オーダーの一員として加えられた。やがて、最初のパダワンの訓練に成功したバレックは、30代半ばにしてジェダイ・マスターの称号を手にすることになる。

クローン大戦が勃発したとき、バレックとその2人目のパダワンであるシャア・ギは、海賊たちの活動を調査するためアウター・リムに派遣されていた。バレックは最初のパダワンがジオノーシスで戦死したという報告を悲しんでおり、この戦争に対して満を持した覚悟で望む決意を固めていたのである。そのため、彼は新設された軍隊における将軍の地位を喜んで受け入れたのだった。

やがて、バレックと若きシャア・ギは、アウター・リムの惑星ハイポリに隠された大規模なバトル・ドロイド製造工場を発見した。彼らはこの情報を直ちにコルサントへ送信し、その報告を受けたジェダイ評議会は、評議会のメンバーであるシャク・ティとキ=アディ=ムンディを含む、ジェダイのエリート機動部隊をハイポリへと派遣する。そして現地では、この工業惑星に最も詳しいバレックがジェダイの部隊の指揮を執り、到着するクローン軍を従えることになっていたのである。

しかし、ハイポリでの軍事作戦は急速に禍へと転じていった。軌道上の機雷によって輸送船が全滅し、ハイポリ上に展開する敵部隊の後方へ墜落してしまったのだ。そして、ドロイド工場からは生存者を殲滅するべく、何千ものバトル・ドロイドが出現する。クローン軍の大半は既に最初の衝突で死んでおり、わずかな生存者たちもドロイド軍のレーザー放火によって焼かれていくのだった。ジェダイも完全に包囲され、状況はますます悪化していったのである。

ハイポリのドロイド軍を指揮していたのはグリーヴァス将軍だった。ジェダイの生存者たちを包囲したバトル・ドロイドも、彼が個人的に指揮していた部隊である。マスター・ダクマン・バレックは、この戦いでグリーヴァスによって殺害されるのだった。

シャア・ギ Sha'a Gi

種族:
人間
出身:
オード・ビニア
職業:
ジェダイ・パダワン
性別:
身長:
1.85メートル
愛機:
不明

Sha'a Gi

オード・ビニアで生まれた若きシャア・ギは、ジェダイ・マスター、ダクマン・バレックによって見出され、コルサントへ連れてこられたジェダイ訓練生である。彼は仲間のパダワンたちと比べて格闘技の才能では劣っていたが、コンピュータ・システムの扱いに関しては特に秀でており、修行を終えた暁にはジェダイ公文書館で働くことを夢見ていたのだった。

シャア・ギはジェダイ・オーダーの精神的規律が困難に直面していることに気づいていた。不器用で自分に自信のないシャア・ギは、単独行動をしているときに恐怖を抑えることが苦手だったのだ。しかし、マスター・ダクマン・バレックが一緒のときは、彼が自信を与えてくれていたため、2人の主な任務であるアウター・リムにおける海賊軍の調査を効果的に行い、彼らを撃退するために必要な情報を集めることができたのだった。

彼らはクローン大戦勃発後も調査任務に従事しており、惑星ハイポリで大規模なドロイド製造工場を発見する。そして、2人の報告を受けたジェダイ・オーダーは、ハイポリに機動部隊の派遣を決定し、独立星系連合の要塞を破壊すべく、クローン軍を引き連れたジェダイのエリート部隊が到着したのだった。しかし、この任務は予想もしなかった大きな災難に見舞われることになる。機動部隊の大半が、グリーヴァス将軍率いるドロイド軍によって殲滅させられてしまったのだ。

マスター・バレックもグリーヴァスによって殺害されてしまう。一方で、オーダーの誇る最強の戦士たちに囲まれているにも関わらず、シャア・ギはマスターを殺された恐怖を抑えることができなかった。グリーヴァスのスーパー・バトル・ドロイド部隊が罠にはまったジェダイたちを包囲し、次いでグリーヴァス自らが戦闘に突入すると、シャア・ギは発狂し、外へ向かって走り出したのである。グリーヴァス将軍は怯えるパダワンに飛び掛り、カミソリのように鋭い鍵爪を彼の肉に突き刺した。そして、最後は非情にも彼に乗りかかり、自分の体重でシャア・ギを踏み潰したのだった。

ター・セイア Tarr Seirr

種族:
スリアン
出身:
スリア
職業:
ジェダイ・ナイト
性別:
身長:
1.9メートル
愛機:
不明

Tarr Seirr

ター・セイアはクローン大戦を戦った若きジェダイ・ナイトの1人である。ジェダイ・オーダーの中で育ったセイアは、数十年にわたって故郷の番人を務めていた著名なスリアンのジェダイ、キ=アディ=ムンディを崇拝していた。だが、増大する分離主義の脅威が銀河系をクローン大戦へと導き、ジェダイ評議会の注目を捉えるようになると、キ=アディ=ムンディは番人としての職務をセイアに譲ることになるのだった。

セイアは極めて深刻な気持ちでその役割を受け入れた。スリアは公式に共和国に加盟することをためらっており、かといってセイアも、故郷が分離主義運動に引き込まれていくことを望んではいなかったのだ。そこでこの不安定な時期に、彼は助言を与えることでスリアン政府を助ける道を選んだのだった。

やがてクローン大戦が勃発すると、散々になっていた多くのジェダイの番人たちが、辺境の惑星を他の危険にさらしたまま、前線に再配置されていった。セイアも独立星系連合と戦うべく、静かな悔いを残してスリアを去るが、彼はジェダイ規範の定めを忘れていなかった。ジェダイ・ナイトたる者は、故郷に対する献身の概念さえも排除しなければならないのである。

クローン大戦の間、セイアはキ=アディ=ムンディと共に戦った。そして、彼はハイポリで発見された秘密のドロイド製造工場を破壊するために派遣される、ジェダイのエリート機動部隊の一員にも抜擢されるのだった。だが、共和国軍の大半が惑星に着陸する前に撃墜されてしまい、この任務は大きな禍に包まれることになる。惑星の地表に取り残されたジェダイたちは、大破したクルーザーの残骸の中に身を隠すのだった。

ハイポリのドロイド軍を指揮していたのはグリーヴァス将軍だった。彼はジェダイたちを追い詰めると、自ら白兵戦を挑む。セイアはこの戦いを生き延びることができなかった。

だが、さらにその後も悲劇は続く。この戦争が始まってから数ヶ月後、無防備だったスリアが、ついにこの惑星からの忠誠を求める共和国と分離派との戦いに巻き込まれたのである。この戦いによって穏やかな自然の大半が荒廃し、数多くのスリアンが虐殺されたのだった。

ネム・ビーズ Nem Bees

種族:
オートラン
出身:
オート
職業:
ジェダイ・ナイト
性別:
身長:
1.5メートル
愛機:
不明

Nem Bees

クローン大戦の最中、ジェダイ・ナイト、ネム・ビーズは、共和国情報部からの報告に応えるため、故郷の惑星オートへと派遣された。この報告によると、これまで中立を保っていたオートラン政府の高官が立場を覆し、分離主義勢力への加担を画策しているというのだ。これによって、スルイス・セクターとその周辺宙域が不安定な状況へと陥り、その中で孤立したエリアドゥが分離主義勢力の活動拠点に対する要塞を築いていたのである。そのため、共和国はリマ交易ルートの終端で活発化した分離派の勢いを食い止めたいと考えていたのだ。

キ=アディ=ムンディの強い勧めで亡き貿易商イードに成りすましたビーズは、オートの主要な地下都市へ潜入し、偽装状態を維持するためイードの拡張家族と暮らしながら、裏切り者の捜索を開始したのだった。

しかし、彼は遅すぎた。ビーズの到着から数日後、金融相のビロー・チューサスが独立星系連合への忠誠を表明し、政府を支配下に置くと、すべての宇宙港を封鎖したのである。連合軍が到着したのもその日だった。正体を明かすことを躊躇したビーズには、バトル・ドロイドが首都に集結しても、おびえる一市民を演じる以外に打つ手はなかった。

しかし、ビーズは何もしていなかったわけではない。チューサスは新政府を軌道に乗せようとしていたが、いくつかの予期せぬ妨害活動に悩まされていた。ドロイドの派遣隊が配置の際に不可解な失敗を犯し、その原因が往復誘導システムの謎めいた切断にあったのだ。チューサスは極度のパラノイド状態に陥り、部下と評議会に在籍するニモイディアンの大使の両方を疑いはじめた。彼は真のスパイが使用人のトゥイレックだということにまったく気づいていなかったのである。

彼女を通じて、ビーズは攻撃計画やホロネット・トランシーバーへのアクセスに必要なすべての情報を入手しており、これによって共和国との接触を再確立していた。そして、彼は指定した時刻にクローン兵士たちが星系内へ到着するよう手配し、その直前に宮殿へと侵入したのだった。共和国の攻撃部隊がハイパースペースを離脱したとき、彼はシールド発生装置を無効化することに成功したのである。

命の危険を感じたチューサスは、連合軍による保護を信用せず、オートから逃走した。一方、共和国軍がオートへの上陸を開始すると、ビーズはクローン・コマンダー・デヴィスと合流し、塹壕に隠れたドロイド軍の掃討作戦に着手した。しかし、作戦の開始からわずか1週間後に、コルサントからオーダー66が発令される。敵陣への攻撃を指揮していたビーズは、デヴィスによって射殺されたのだった。

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