ヘイピーズのイソルダー王子、そしてダソミアの魔女の1人テネニエル・ジョーとの間に生まれた王女テネル・カーは、ユーモアに乏しい短気で頑固な娘である。赤錆色の髪と、大きくて清涼とした灰色の瞳を持つ彼女は、母テネニエルの氏族に属する他の魔女たちの伝統に従い、母の故郷ダソミアで育てられた。そのため、彼女はダソミアの女戦士たちが着用する爬虫類製の緋色とエメラルド色の皮でできた短かめの衣服を好んで着用している。また、テネル・カーは生まれたときから母親譲りの強力なフォースを持っており、後にはジェイセンとジェイナの2人のソロと同時期に、ヤヴィン4に設立されたルーク・スカイウォーカーのジェダイ・アカデミーに加わった。このとき彼女はヘイピーズの王位継承権を放棄しており、他の訓練生にも王女という身分のことは明かしていない。アカデミーで訓練するなかで彼女はフォースの力をさらに向上させていったが、その一方でフォースの使用は弱さの証しだと考えるようになり、むしろ自身の体を使って戦うことを好むようになるのだった。
テネル・カーはジェダイ・アカデミーで、ジェイセン、ジェイナ、そしてチューバッカの甥にあたるジェダイ候補生ローバッカたちと急速に親交を深めていった。ある日、4人はヤヴィン4のジャングルで壊れたTIEファイターを見つけ、それを修理する。彼らはこのTIEファイターにハイパードライブまで取り付けたが、驚いたことにコールと名乗るパイロットがまだ生きていたことを知るのだった。彼はヤヴィンの戦いのときに衛星に不時着し、その後帝国が衰退した事実さえ知ることなく、20年近くの間、1人で孤独に生き延びていたのである。コールはジェイセンとジェイナを捕らえ、2人を人質としてヤヴィンからの脱出を試みた。テネル・カーがアカデミーへ助けを呼びに戻ったことで、双子は無事に救出されるが、コールはそのまま逃走に成功するのだった。
その後、またしてもソロの双子とローバッカが誘拐されるという事件が起こる。そして、ルークはランド・カルリジアンの失われたコルスカ・ジェムと宇宙ステーション・ボーゴー・プライムとの繋がりを突き止めると、テネル・カーを伴い、シャドウ・アカデミーに関するあらゆる手がかりを求めて旅立っていった。やがて2人はダソミアに到達し、そこでフォース感知者を装ってシャドウ・アカデミーに護送される。シャドウ・アカデミーは第二帝政の実現を目指す残存帝国軍によって、コルサントの軌道上に密かに設立された宇宙ステーションだった。ここでは銀河系各地から連れてこられたフォース感知能力を持つ子供たちに、フォースのダークサイドの訓練が与えられていたのである。ルークとテネル・カーは誘拐された子供たちを救出し、シャドウ・アカデミーの秘密を明らかにすることに成功したのだった。
シャドウ・アカデミーとの戦いに備え、マスター・スカイウォーカーはプラキシウムの弟子たちに自身のライトセイバーを製造するよう命じていた。だが、既に訓練のほぼ最終段階にまで達していたテネル・カーは、戦士にとって武器は決して重要な存在ではないと考えていた。彼女は古いランコアの牙を使って自分のライトセイバーを造ったが、疲れていたため製造作業に集中することができず、クリスタルに付いていた小さな傷を見落としてしまう。そして、ジェイセンとセイバー戦の訓練を行っていたときも、彼女は自分たちを限界にまで追い詰めていた。結局、十分な整備がなされていなかった彼女のライトセイバーは訓練の最中に突如として光刃を消失させ、ジェイセンのセイバーを受け止めようとした際に、彼女は左腕を肘から切断されてしまったのである。傷口は瞬時に焼かれ、もはや腕を付け替えることさえできなかった。この事故によってテネル・カーは自分の能力に疑問を抱くようになり、傷を癒すべく意気消沈してヘイピーズへと戻っていったのだった。
故郷に戻ったテネル・カーは、やがて自分がイフラ大使による祖国への反逆計画の渦中に置かれていることに気づいた。ヘイピーズの支配権を狙うイフラは、テネル・カーとその祖母である現クイーン・マザー、タア・チュームの暗殺を目論んでおり、この陰謀を巡る一連の戦いがテネル・カーを真実に直面させる。戦士はそれ自身が重要な存在だが、最も重要なことは戦士がフォースとの接触を保ち続けることに他ならない。彼女が真にフォースを極めていれば、今の怪我などたいした問題ではないのだ。テネル・カーは王室を巡る陰謀を未然に防ぐと、再びライトセイバーを造るためヤヴィン4へと戻っていった。彼女はランコアの牙を使用した独自のデザインにこだわったが、今回はフォースを集中させ、前作より卓越した武器を完成させる。ガリノア産のレインボー・ジェムを使ったテネル・カーのライトセイバーは、青緑色の光刃を輝かせるのだった。
そして数年後、ジェダイ・ナイトとして十分な修行を積んだテネル・カーと仲間のジェダイたちは、外銀河系からの侵略者ユージャン・ヴォングとの戦いに駆り出されていた。そして、彼女はジェダイ狩りのために造られたヴォクシン・クイーンを殺害する任務に志願し、アナキン・ソロらと共に惑星マーカーへと向かう。この任務ではアナキンを含む多くの若きジェダイたちが失われていったが、彼女はなんとか生き残り、ジェイナらと共にユージャン・ヴォングの巡航艦<クスター>を奪ってヘイピーズへと逃走したのだった。しかし、テネル・カーは故郷でまたしても王室を巡る陰謀に直面することになる。母であるクイーン・マザー・テネニエル・ジョーが死の床に就いていたのだ。ヘイピーズの人々はより強力なリーダーシップを求めており、テネニエルが祖国を破滅に導くことを恐れていた。しかし、テネル・カーはジェダイ・ナイトであり続けることを望んでおり、ヘイピーズの女王の座に就くことを拒否する。一方で、女王として復権することを目論むタア・チュームはジェイナとイソルダーの結婚を画策し、その障害となるテネニエルの殺害を計画していたのである。だが、母が毒殺されたことを知ったテネル・カーはついにクイーン・マザーに就くことを決心し、母を殺害した祖母タア・チュームにそのことを宣言する。彼女は亡き母から授かった艦隊をユージャン・ヴォングとの戦いに投入することを命じたのだった。
ローウィーの愛称で呼ばれるウーキーのローバッカは、銀河一有名なウーキー、チューバッカの甥である。ローウィーの毛皮は赤褐色をしており、左目の上部から背中の下に掛けて1本の黒い縞模様が走っている。彼が身に付けている物はキャッシークに原生する恐ろしい肉食植物サイレンの繊維で造られたベルトだけであり、そのベルトにはウーキーの唸り声のような言語をベイシックに翻訳するドロイドM-TDが内蔵されている。彼は生まれながらにして多少のフォースに恵まれていたため、19歳のときウーキーとして初めて、ルーク・スカイウォーカーの主催するヤヴィン4のジェダイ・アカデミーへの入門を許された。ローウィーはそこでソロの双子、ジェイセンとジェイナの親友となり、気難しいダソミアの魔女の娘テネル・カーとも打ち解けるようになったのである。
ジェダイ・アカデミーで勉学に励んでいたある日、ローバッカ、ジェイセン、ジェイナ、テネル・カーの4人は、ジャングルの中で墜落したTIEファイターの残骸を発見する。若きジェダイ候補生たちはこのTIEファイターを修理し、飛べるようにするが、生存していたコールと名乗る元帝国軍パイロットと遭遇した。コールは双子を人質として衛星からの逃走を試みるが、ローウィーとテネル・カーの活躍によってソロたちは無事救助される。しかし、コールはそのまま逃走し、やがて第二帝政の樹立を目論むシャドウ・アカデミーと接触するのだった。
誘拐事件から数週間後、若きジェダイたちがランド・カルリジアンの所有する鉱物採取基地ジェムダイバー・ステーションへ向かう途中で、またしても双子が誘拐されるという事件が発生する。誘拐犯はシャドウ・アカデミーに協力するダソミアの闇の魔女タミス・カイだった。彼女は双子に続いてローバッカを誘拐し、その際に彼が激しい怒りを抱いたことを見逃していなかった。タミスはシャドウ・アカデミーでローウィーを双子と引き離すと、彼への執拗な虐待と挑発を行うことでフォースのダークサイドに導こうと試みる。しかし、ローバッカらはダークサイドを受け入れる前にジェダイたちによって救助され、事なきを得るのだった。その後、ローウィーはヤヴィン4に戻り、青銅色の光刃を放つライトセイバーを自作している。
また、後にローバッカは妹のシーラカック(愛称シーラ)が成人期を迎えるとき、彼女の通過儀礼に臨むため故郷キャッシークに帰還した。彼はそこでもシャドウ・アカデミーによる襲撃を受け、ジャングルの奥深くで闇の魔女ヴォンダ・ラーと戦っていたシーラを助けることになる。このときシーラはサイレンに飲み込まれそうになるが、消化される寸前に兄によって救助されたのだった。そしてエンドアの戦いから14年後、エイリアン種族の自由と権利を主張する多種族同盟が力を台頭させると、ローバッカは妹や友人のルーサと共に捕らわれてしまう。やがて彼らはソロたちによって救助され、コルサントで多種族同盟の実情を訴えるのだった。
やがて銀河系がユージャン・ヴォングの来襲によって大きな危機を迎えると、ローバッカ自身も過去に例を見ない大きな悲しみに襲われることになる。サーンピダルで叔父のチューバッカが壮絶な最期を遂げたのだ。彼は従兄弟にあたるランパワランプと共に、チューバッカが負っていたハン・ソロへの命の借りを分担する決意をする。しかし、ハンも最愛の相棒を失ったショックから立ち直っておらず、2人のウーキーに彼の死を乗り越えるまで待つようにと告げるのだった。ローバッカはハンの申し出を受け入れ、ソロの3人の子供たちを守りながらそのときを忍耐強く待っているのである。
ユージャン・ヴォングとの戦いは長期にわたって続けられていた。凶悪なエイリアンたちは独自の生物工学で惑星マーカーに生息するヴォーンスカーを改造し、ジェダイ殺戮のための生物兵器ヴォクシンを製造する。そしてジェダイが次々とヴォクシンの餌食となって殺害されるようになると、新ジェダイ・オーダーはヴォクシンの親であるヴォクシン・クイーンの抹殺を計画するのだった。ローバッカもマーカーの軌道上にあるユージャン・ヴォングのワールドシップ<バヌー・ラス>への奇襲部隊の一員に選ばれる。この戦いではアナキン・ソロを含む多くのジェダイが失われたが、ヴォクシン・クイーンは滅ぼされ、ローバッカもなんとか生き残ることに成功したのだった。
<バヌー・ラス>での戦いを生き延びたジェダイたちはノム・アノアの巡航艦<クスター>を強奪し、マーカーからの逃走に成功する。このときローウィーは<クスター>に使われているユージャン・ヴォングのテクノロジーの解明に興味を抱くようになった。やがてジェイナの助けを得て、彼はユージャン・ヴォングのあらゆる船が独自の重力シグネチャーによって互いを判別していることを突き止める。ユージャン・ヴォングたちはこのシグネチャーを利用することで、銀河系のどこにいてもドヴィン・ベイゾルを通じて特定の船の所在地を突き止めることができるのだ。だが、さらなる謎の解明に向けて躍起になるジェイナを見たローウィーは、彼女がユージャン・ヴォングを打倒するためにダークサイドへ転向するのではないかという恐れを抱くようになる。しかし、彼も発見した成果が新共和国にとって重要な意味を持つことを認識しており、ガリノアに住むヘイピーズの科学者シンソア・カルの協力を得ようとするジェイナを助けるのだった。
その後、ボーレイアスの戦いでもローウィーはツイン・サンズ中隊の一員に抜擢され、ジェイナの右腕として活躍した。また、エバックの戦いでは仲間のジェダイたちと共に第9衛星の鉱山でユージャン・ヴォングのウォーマスター・サヴォング・ラと遭遇し、彼の攻撃を受ける。このときローウィーはウォーマスターの杖による攻撃で肩を負傷し、真空スーツを損傷させてしまうのだった。彼は戦いから除外されることを余儀なくされたが、サヴォング・ラはジェイナによって倒され、その間に惑星の地上で傷を癒すことができたのだった。
淡黄色の髪に緑色の瞳をした若きタヒアリー・ヴェイラは、砂漠の惑星タトゥイーンで生まれ育った活発な少女である。彼女は水分農業を営む家族のもとに生まれたが、突如としてタスケン・レイダーによって両親を失い、幼くして孤児となったのだった。そして容赦なく照りつける2重太陽の下で彼女も危うく命を落としかけるが、スリヴンと名乗るタスケンによって氏族の集落に連れ去られ、その後5年間にわたって彼女はタスケンの一員として育てられたのだった。
やがて9歳になったタヒアリーは、そのときタトゥイーンを訪れていたルーク・スカイウォーカーとティオンヌによってジェダイとしての資質を見出される。彼女はジェダイの訓練を受けるべく、ヤヴィン4のジュニア・ジェダイ・アカデミーへの同行を許されたのだった。タヒアリーはそこでアナキン・ソロと出会い、自分が彼と同じ夢を抱いていることを知ると、急速に親交を深めていく。彼らは共通の夢を追ってヤヴィン4のジャングルを探検し、ウーラマンダーの宮殿の奥深くにあるゴールデン・グローブへと導かれた。そして、2人の若きジェダイ候補生はゴールデン・グローブの台座に封じられていた古代のジェダイ・マスター、イクリットと遭遇し、彼の弟子としてフォースの道を学ぶことになる。タヒアリーは自然派の少女であり、自分の周りの世界を肌で感じるため、ヤヴィン4の広大なジャングルを裸足で走り回ることを好んでいた。やがてヤヴィン4で訓練を続けていた彼女はジェダイ・プラキシウムでの修行を終え、続いてカム・ソルサーとティオンヌの下での訓練へと移行したのである。
やがて、ユージャン・ヴォングによる既知銀河系への侵略が開始された。アウター・リムから侵入してきたユージャン・ヴォング軍は次々と新共和国の惑星を陥落させていき、その脅威はついにヤヴィン4にまで到達する。そして不運にもマスターたちが不在の間、タヒアリーはメロディのサーナ、コラン・ホーンの幼い息子ヴァリンらと共に、この衛星に閉じ込められてしまうのだった。この襲撃の間、マスター・イクリットは子供たちを救うために自らの命を犠牲にし、サーナとヴァリンは辛うじてカム・ソルサーのところにたどり着くことができた。2人の幼いジェダイ候補生は衛星からの脱出に成功し、ブースター・テリックの所有するインペリアル級スター・デストロイヤー<エラント・ヴェンチャー>へと逃れるが、一方のタヒアリーは残虐なエイリアンに捕らえられてしまうのだった。
タヒアリーはドメイン・クワードのダミュテクに拘束され、マスター・シェイパー・メジャン・クワードと、その弟子ネン・イェムによってシェイプされる。彼らはフォースをジェダイから切り離そうという試みを開始し、タヒアリーの神経経路を調べるために長時間に渡って彼女を制御下に置いたのだった。シェイパーたちの最終目的は、ユージャン・ヴォングとジェダイ・ナイトとの間に生きた橋を掛けることにある。タヒアリーは捕らわれの間に意思を打ち砕かれ、現実に対する感覚を歪める記憶を植え付けられた。メジャン・クワードは彼女の心を操作し、自分が新共和国の不敬者に捕らえられた熱心なユージャン・ヴォングの信奉者であると思い込ませようとしたのだった。
タヒアリーはアナキンによって救出されるまで、なんとか自身を完全な状態に維持しようと努めたが、フォースとの絆を繋ぎとめることで精一杯だった。彼女はユージャン・ヴォングに協力的な奴隷であるという錯覚を抱き、長らくメジャン・クワードを欺いていたが、アナキンが自分を愛していることに気づいたとき、心に植え付けられた偽りの記憶を内から引きずり出すことができたのだった。タヒアリーはフォースでアナキンのライトセイバーを掴んでクワードの首を切断すると、アナキンと共にヤヴィン4から逃れることに成功する。彼女はクワードを殺害したことで自分の心が破壊されるのではないかという不安を抱いていた。だが、アナキンは彼女の回復に協力することを誓ったのである。
タヒアリーはユージャン・ヴォングの言葉と振る舞いを残してはいたが、即座に心の制御を回復させていた。これによって、彼女はエイリアンの侵略者たちの間で交わされる会話を理解し、同時に彼らと通信を行うことも可能だったのである。そして、ヤグダル星系でユージャン・ヴォングの偵察船<ストーキング・ムーン>を拿捕した後、タヒアリーとアナキンは自分たちの関係が新たなるステップに移行したことに気づいた。2人は深い恋に目覚めたのだ。
しかし、悲劇はその直後に訪れた。ユージャン・ヴォングのシェイパーたちによってジェダイ狩りのために作られた生物兵器ヴォクシンによる犠牲者が増え始めると、ジェダイたちはマーカーの軌道上に浮かぶワールドシップに奇襲部隊を送り込み、ヴォクシン・クイーンを抹殺する作戦を実行に移したのである。この任務ではアナキンが指揮官に抜擢され、タヒアリーも彼に同行していた。だが、任務の遂行は困難を極め、数多くの若い命が失われていく。そしてついにアナキンも、仲間を救うためにその命を犠牲にしたのだった。彼の最期を目撃し、深い絶望に陥ったタヒアリーは、その後もジェダイ・ナイトとして戦い続けたが、もはや精神を抑えることができなかったのである。
その後、タヒアリーは仲間のジェダイ・ナイト、サーバ・セバタインの提案に従い、キャッシークの軌道上に配置されたトレイスト・クレフェイ提督の旗艦<ラルルースト>に乗艦する。彼女はここで他のジェダイたちと共にフォース=メルドを形成する技術を訓練していた。この訓練が明確な軍事的成果をもたらす一方で、サーバは他のジェダイの心との密接な繋がりがタヒアリーを自分の殻から引き出すための助力になると考えていたのである。タヒアリーは名目上、クレフェイ提督の指揮下にある中隊長に任命され、キャッシークに集結したユージャン・ヴォングの占領宙域へと進撃する艦隊の顧問として働くことになる。彼女の指揮するベアフット中隊は忠実かつ献身的であることを示し、これは彼女自身のパイロットおよびリーダーとしての信頼を築き上げる助けにもなったのだった。
しかし、アナキンの死と彼女自身のユージャン・ヴォングによる捕らわれの記憶は、彼女の心を蝕み続けていた。彼女のフォースとの繋がりは、ユージャン・ヴォングそのものや、彼らの脅威と接触するたびにしぶとく燃え上がっていたのである。やがて首都を失った新共和国がカラマリで銀河同盟として再編成された後、タヒアリーはそのカラマリで一度、続いてガラントスでもユン=ヤムカを形取ったペンダントを見つけたときに一度、深い昏睡状態に陥っている。この呪いのような現象は親友のジェイナ・ソロにも大きな不安を与えていた。なぜなら、彼女もまた最愛の弟であるアナキンとの心の接続を保持し続けていたのである。
後に、この呪縛はタヒアリーの心に植え付けられたまま生き残っていたリイナ・クワードの人格によって引き起こされたものであることが判明する。リイナは既にタヒアリーのフォースとの繋がりを利用する方法を見出しており、彼女はリンのガウアからも、生き残るためにはリイナと共存する方法を見つけなければならないという提案を受けていた。彼女にとってリイナを殺すことは自分を殺すことを意味しており、この事実を悟るまで、彼女は共存生活において苦悩の月日を過ごしていたのである。やがて2つの人格は互いに融合する方法を発見し、この結合の結果生まれた新しい生命はジェダイ・ナイトとユージャン・ヴォングとの完璧な結合体だったのだ。
ダゴバでの短い任務を終えた後、タヒアリーは自分がハル・クァットと交わした「イザイの約束」に縛られていることを知る。そのため、彼女はコルサントに潜んでいるとされるユージャン・ヴォングの預言者ユシャア(これは恥ずべき者の階層へ逃亡したノム・アノアの別名である)を捜索する許可を求めた。コラン・ホーンもこの捜索の旅に加わることになり、タヒアリーは長く失われていた惑星ユージャンターへと改造されたコルサントに侵入する。そして預言者を見つけた彼らはコルサントから逃れる前にユージャン・ヴォングの司祭ハラーとマスター・シェイパー・ネン・イェムを捕らえ、放浪惑星ゾナマ・セコートへと向かうのだった。だが、ゾナマ・セコートに到着すると、元執行官のノム・アノアはネン・イェムを殺害し、その直後にはタヒアリーがアノアとこの生きる惑星との戦いの最中に置かれてしまう。そして数ヵ月後、ユージャン・ヴォングがコルサントで降伏を宣言すると、彼女は自分自身とリイナとの関係についてより多くのことを学ぶため、テクリやユージャン・ヴォングと共にゾナマ・セコートに残ることを決意するのだった。
小柄な4足動物の風貌をした体長1メートルほどのイクリットは、古代種族クシバンのジェダイ・マスターである。普段の彼は全身を乳白色の体毛に覆われているが、毛皮は必要に応じて黒く変えることができる。また、彼は大きな目と平らな耳を持っており、その瞳は茶色、緑色、青色からなる渦巻き模様を呈している。
ヤヴィンの戦いの数世紀前、マスター・イクリットはマサッシの人々を研究するべくヤヴィン4へと旅立った。そして、彼は銀河内乱が勃発する385年ほど前にこのジャングル衛星に到着し、ウーラマンダーの宮殿の奥深くで伝説のゴールデン・グローブを発見したのである。だが、それはイクリットのような成熟したジェダイの手で解き放てるものではなかった。そのため、彼はこのパズルを解き明かすのに十分な力量を持った若きジェダイの訪問を待つ決心をし、台座の下で身を丸め、永い眠りについたのだった。
彼が待っていたジェダイはアナキン・ソロとタヒアリー・ヴェイラだった。ヤヴィン4のジェダイ・アカデミーで学ぶ2人のジェダイが、再びゴールデン・グローブを発見したのである。イクリットは可能な限り2人を手助けしたが、2つの理由から直接的な手助けは控えていた。1つは、成人したジェダイの関与はどんな形であれ、グローブに悪影響を及ぼすことを知っていたから。もう1つは、ジェダイ・マスターとして、フォースを通して若きジェダイに自分の道を探求させる必要があると考えたからである。
やがてルーク・スカイウォーカーと対面したイクリットは、多くの弟子を持つ若きジェダイ・マスターから教師役としてプラキシウムに留まって欲しいと懇願される。そしてユージャン・ヴォングによる既知銀河系への侵略が開始されると、彼はアナキン・ソロの非公式な師匠となり、プラキシウムにおける主要な指導者の1人となることに同意したのだった。
そのころ、新共和国を裏切ったピース・ブリゲイドも、ユージャン・ヴォングとの希薄な停戦協定を実現させるべく暗躍していた。彼らは停戦の見返りとしてエイリアンの侵略者たちにジェダイを引き渡すことで合意する。だが、イクリットはカム・ソルサー、ティオンヌと力を合わせ、プラキシウムの姿を幻影で隠していたのである。そのため、ジェダイ・プラキシウムは中立の立場を守ることができたのだ。しかし、やがてはこの幻影も見破られてしまう。ピース・ブリゲイドの傭兵たちは訓練センターに攻撃を仕掛け、マスター・イクリットは弟子たちを助けるためにその身を犠牲にしたのだった。
バラベルのサーバ・セバタインは、ワイルド・ナイツとして知られるフォース感知者たちのはぐれグループの首領の1人である。彼女とその仲間たちは人間のジェダイ・ナイト、エリザが任務でバラブIを訪れたときにフォースの訓練を受けたのだ。そして、ユージャン・ヴォングによる銀河系への侵略が開始されると、サーバは今こそ銀河系を守るため、ワイルド・ナイツがジェダイ・オーダーに加わるべきときだと考えたのだった。
まずサーバはエクリプスでルーク・スカイウォーカーに合流させるべく3人の弟子たち、彼女の息子ティーザーとそのハッチメイトのベラ・ハーラ、クレゾーヴ・ハーラを送り込んだ。その後、マーカーで行われたヴォクシン・クイーンを抹殺する任務でアナキン・ソロが戦死したとき、ジェダイ・ナイトたちにフォース=メルドの有用性を説いたのもサーバだった。フォース=メルドを使うことによってジェダイたちは互いの心を調和させ、フォースの絆によって結合された力をユージャン・ヴォングとの戦いに投じることができるのだ。彼女の提案には2つの側面があった。1つは新共和国の軍隊を支援すること。もう1つは多大な喪失と苦痛に直面しているジェダイ・ナイト(特にタヒアリー・ヴェイラ)に少しでも人間性を回復させる手助けを与えることである。
サーバはルーク・スカイウォーカーに助言を与える側近の1人となり、ユージャン・ヴォングによる侵略との戦いを続けていた。そして、彼女のハッチメイト、レスワが成人の儀式を迎えるとき、彼女はバラブIへと戻るが、そこで待っていたのは炎に包まれた故郷の姿だけだった。バラブIの地表はユージャン・ヴォングの攻撃によって煮えたぎる溶岩の海と化し、すべての生命が一掃されたのだ。傷心し、怒りに燃えたサーバは残っていたユージャン・ヴォングの輸送船と護衛のコーラルスキッパーを攻撃する。しかし、彼女は事実を知らなかった。その輸送船は奴隷船であり、生存していたバラベル全員がエイリアンの侵略者たちに利用される奴隷となるべく格納されていたのである。奇しくも同胞たちを乗せた輸送船を破壊してしまったサーバは、溢れ出る死体を見て恐怖に震えるのだった。
その後、マスター・スカイウォーカーのもとへと戻ったサーバは、バラベルたちにとって奴隷となることは死ぬよりも辛いことだったはずだと納得せざるを得なかった。それでも彼女は仲間たちの死に責任を感じており、復讐のためユージャン・ヴォングと激しい戦いを続けることになる。だがその怒りの炎も、マスター・スカイウォーカーが放浪惑星ゾナマ・セコートを捜索する任務にサーバの同行を求めたことで、次第に収まっていった。マスターはこの捜索こそがユージャン・ヴォングとの戦争を終わらせる鍵であると考えており、彼女もその申し出を受け入れたのだった。
また、バラブIで経験したサーバの損失は、彼女の生命に対するフォース感に大きな影響を及ぼしていた。彼女は自分の周囲に存在する生命をより広く詳細に感じ、他の生物が病気に罹っていることさえ感じ取ることができるようになっていたのだ。この能力は治癒者の持つ力とは違うものだったが、サーバは度々この能力を使って仲間のジェダイを助けている。同様に、この能力によって彼女はチャドラ=ファンの治癒者テクリと親密な関係を築くようになり、ユージャン・ヴォングにシェイプされたタヒアリー・ヴェイラや、後には瀕死の重傷を負った残存帝国軍のギラッド・ペレオン大提督の治療にも、力を合わせて臨んだのだった。
後にユージャン・ヴォングが帝国を一掃するためボラスクへの攻撃を開始すると、サーバは故郷での失敗を克服するべく、捕らえられた帝国軍兵士たちの解放を決意する。彼女はダニ・クイーと共にこの危険な任務に志願し、ユージャン・ヴォングの奴隷船を内側から破壊するためその中へと侵入していった。そして彼らの作戦は成功し、生存者の解放という勇敢な行動は、ペレオンを始めとする軍指導者たちからの大きな賞賛を得たのである。
やがてジェダイたちがついにゾナマ・セコートを発見すると、サーバはこの惑星の持つ巨大な生命力に引き寄せられるのを感じていた。彼女はこの放浪惑星に本当の故郷よりも快適な雰囲気を感じ取ったのだ。これは彼女にとって、ジェダイがこの惑星を探し、この戦争に対する真に平和的な解決を求めていることを知る助けにもなっていた。このとき彼女はバラブIを失った責任から解放されたのである。そして、サーバはユージャン・ヴォングとの抗争を解決へと導く新しい決意を胸に抱いた。ユージャン・ヴォングとの長い戦いの最終段階で、生きた惑星ゾナマ・セコートはこの戦いを終わらせることへの助力を申し出る。その後、彼女はシード・パートナーと結合するジェダイ・ナイトの1人となり、セコータン・スターシップを与えられたのだった。
植民惑星エンスで生まれたゼックは、黒髪と緑色の美しい瞳を持つ若き青年である。彼は故郷を荒廃させた天災を逃れるべく、この植民地から脱出した。彼は同じように惑星から脱出しようとしていた補給船に逃げ込むが、この船の船長は彼を見つけると、孤児院に送り込もうとしたのだった。そのためゼックは仕方なく船から逃走し、その後いくつかの船を転々とした後、最終的にペッカム船長の輸送船<ライトニング・ロッド>にたどり着く。そこではペッカムが喜んで彼を受け入れ、世話をしてくれた。船長はゼックの持つ天性の独立心に、自分の若い頃の姿を重ねて見ていたのだ。
やがて2人はコルサントに到着し、ゼックはこの超巨大都市の地下へと避難して、そこで暮らすことになる。その後、彼はジェイナ・ソロとジェイセン・ソロに出会い、友人になった。だが、ゼックに強力なフォース感知能力があることを発見したのは、コルサントの下層レベルを徘徊していたダーク・ジェダイの1人、タミス・カイである。ゼックはダーク・ジェダイとしての訓練を受けるべくシャドウ・アカデミーへと連れ去られ、ブラキスの傘下に捕らえられたのだった。
ゼックはシャドウ・アカデミーで急速に力を増していき、タミス・カイの弟子ヴィラスとの間で激しいライバル心を燃やすようになる。そして2人の争いはダーケスト・ナイトの地位を賭けた死闘へと発展したのだった。タミス・カイとブラキスは、2人の戦いがアカデミーを二分することになるだろうと考えていた。やがて戦いは終わり、ゼックは辛うじてヴィラスを倒したのである。この勝利によってゼックはブラキスからシャドウ・アカデミーにおけるダーケスト・ナイトの称号を与えられ、同時に弟子を失ったタミス・カイは失意を隠せずにいた。
ダーケスト・ナイトとなったゼックは第二帝政の所有する艦船を増強するべくキャッシークに急襲部隊を派遣し、宇宙船用部品の強奪を指示する。そして彼らはウーキーのホロを偽装することで惑星に潜入し、首尾よく大量のシールドとナビゲーション装置を盗み出すことに成功したのだった。だが、ゼックは突如として帝国軍が再び新共和国の前に敗れ去ったことを知り、フォースのライトサイドへの帰還を志すようになる。彼はヤヴィン4に向かい、ルーク・スカイウォーカーのジェダイ・アカデミーに入門するが、なかなか目標に対して集中することができず、それを達成することも困難だった。やがてゼックはヤヴィン4から逃亡し、故郷エンスへと戻ったのである。
しかし、彼がそこで見たものは、近年の歴史の中でも稀に見る激しい苦痛を被った故郷の姿だった。ゼックは可能な限り多くの人々を救おうと努力するが、それでも自分のしていることが場違いであるという認識を捨てきれずにいた。彼は再び故郷を後にし、自身をフォースの中に漂わせ、賞金稼ぎとなることを決意する。そしてさっそく、ゼックはお尋ね者のボーナン・スールを捕らえるチャンスを手にし、誰かに邪魔される前にわずかなフォースを制御して、彼を捕らえようとしたのだった。結局、ゼックは他の同業者と同じく、このオルデラニアンの捕獲に失敗するが、折りよくヤヴィン4の旧友たちに再び迎え入れられることになる。その後、彼はボーナンの後継者であり、ジェダイ・アカデミーの訓練生でもあるレイナー・スールを手助けし、ボーナンを発見することができた。こうして彼はジェダイ・アカデミーに復帰したのである。
その後もゼックはダークサイドを回避する努力を続け、毎年開催されている第93回ブロッケード・ランナー・ダービーでは、実際にフォースを使って優勝を獲得している。そしてついにはジェダイ・ナイトの称号を手にし、多くの仲間と共にユージャン・ヴォングとの戦いに駆り出されるのだった。やがて生きた放浪惑星ゾナマ・セコートがこの長い戦いを終わらせるための助力に合意すると、ゼックは数人のジェダイ・ナイトと共にシード・パートナーに結合され、セコータン・スターシップを与えられた。そして、コルサントでユージャン・ヴォングが降伏を宣言すると、彼はジェダイ・マスターの1人に昇格し、戦争の終わりを祝う式典の中でフォースと彼自身が直面した試練への献身を確認することになるのだった。