マオイ・マダカーは共和国の外交艦<ラディアントVII>の女性艦長である。彼女は度重なる見事な実績によって昇格を続け、共和国に仕える全職員の中で最も優秀な記録をもつ者の1人となった。しかし、通商連合との会談に臨もうとしたクワイ=ガン・ジンとオビ=ワン・ケノービをナブーへ送り届けた際、連合側の攻撃によって待機中の<ラディアントVII>が破壊され、乗艦していた彼女も船と運命を共にしたのだった。
熱帯惑星バーケシュで生まれたアンティダー・ウィリアムズは、10代のころからパイロットとして働き、故郷で農業用エアスピーダーを飛ばしていた。やがて、より冒険的なライフスタイルを望む彼は、ついに外界へと旅立ち、銀河共和国の仕事に就いたのだった。
スターク・ハイパースペース大戦の最中、アンティダーはラナルフ・ターキン元老院議員の非公認共和国機動部隊への入隊を志願した。彼は旗艦<インヴィンシブル>上に配置され、共和国軍の一員としてトロイケンへの降下を強いられる。続くイアコ・スタークの兵士たちとの戦闘でも、アンティダーは立派に自分の役目を果たした。彼はこの戦いにおける働きによって、共和国当局から元老院外交団の公認パイロットに任命されたのである。
数年後、アンティダーは共和国司法局の中尉に昇格し、カンサラー級クルーザー<アクセプタンス>のパイロットとして、マンダロリアンとの戦いのために召集されたマスター・ドゥークー率いるジェダイの機動部隊を載せ、ガリドランへと向かった。この任務の間、彼は他の輸送船の1隻<ラディアントVII>の艦長、マオイ・マダカーと友人になる。その後、アンティダーとマオイはインチョリ星系における共和国の小規模な軍事行動でも共に働いたのだった。だが、この戦いでアンティダーは<アクセプタンス>を失うことになる。
崩壊する<アクセプタンス>から脱出したアンティダーは、コルサントからの短距離輸送を行う元老院シャトルのパイロットへと降格させられた。しかし、友人であるマオイの個人的要望によって、彼は<ラディアントVII>の特別任務に対する支援を求められる。その内容はかつてのガリドランへの任務と同様に、ジェダイ・ナイトたちを輸送するという仕事だったのだ。
<ラディアントVII>はナブーへの任務に出発し、アンティダーとマオイはマスター・クワイ=ガン・ジンとそのパダワン、オビ=ワン・ケノービを通商連合の戦艦へと送り届けた。いまだ冒険の精神を抱いていたアンティダーにとって、<ラディアントVII>のコクピットでただ座り、ジェダイの帰りを待つことは苦痛だった。しかし、彼の待ち時間は短く切り上げられることになる。通商連合の旗艦のハンガー・ベイで待機していた<ラディアントVII>は、バトル・ドロイドの砲手による正確な放火によって破壊されてしまったのだ。
ケダー・ザ・ブラックはナブーの戦いの数ヶ月前にコルサントに潜入した雇われの殺し屋であり、スパイでもある。彼はヴァローラム最高議長を守る衛兵に成りすまし、元老院ホールに忍び込んでいた。しかし、ケダーが誰に雇われ、そして誰を標的としているのかはすべてが謎に包まれている。真実を知っているのは彼1人だけなのだ。
レイノー・ヴァーサはコルサントでエア・タクシーの運転手をしているエイリアンである。彼は無節操な男として知られており、客から余分なクレジットを吸い上げるためにはどんなトリックでも喜んで実践する。ナブーの戦いの直前に、アナキン・スカイウォーカー、アミダラ女王、ジャー・ジャー・ビンクスらの一行をパルパティーン議員の公邸まで乗せていったのもレイノーだった。
決して困難から逃げることを知らない男、ナー・ヒダは、ラプトゥーンのファッションに特化したブティックを開店するため、妻と娘を連れてコルサントへと移住した。だが、商売は繁盛せず、1年もしないうちに閉店となってしまい、悪質なバス・ブラザーズとの商取引に失敗したため、ヒダは極貧に喘ぐことになる。さらに事態はますます悪化し、分離主義危機の最中、ヒダ一家はついに故郷への帰還を目指したのだった。
ナーは最後の貯金を払い出し、一家で<ジェンディリアン・ヴァレー>に搭乗することができた。この宇宙貨物船は彼が見つけたなかで難民の空席が残っている唯一の便だった。だが不幸にも、この貨物船はラプトゥーンへの道のりの半分までしか到達しない便であり、ヒダ一家は下船を強いられることになるが、クレジットがないため、旅を続けることもできなくなってしまうのだ。
貨物船がハイパースペースにジャンプすると、ナーは絶望感を募らせた。彼はこれまでの人生において犯罪だけには一度も手を染めていなかったが、今回だけは何が何でも家族をラプトゥーンの故郷に返すと決意していたのである。
寝ているビスの乗客から盗みを働く機会を得たとき、ナーは一瞬ためらった。しかし、まさに行動に出ようとしたそのとき、鋭い眼差しをした若者が彼の腕を掴み、自分のほうへと引き寄せる。この男はヒダに、寝ているビスはジャケットの下にブラスター・ピストルを隠しており、盗人気取りのヒダを間違いなく射殺していただろうと警告した。神経質なナーは疑念に満ちていたが、この若者が連れていた暖かい茶色の瞳を持つ美しい女性は、彼の警告を信じるよう告げる。彼には物事が起こる前にそれを察知する能力があるというのだ。
この女性はナーに一握りの共和国データリーを手渡すと、ナブーに到着した際に難民救済運動へ連絡するようにと勧める。ナーは勧めに従い、この運動に参加するボランティアの助けを借りて、家族でラプトゥーンに戻ることができたのだった。
やがて故郷で財産を立て直したナーは、正式に難民救済運動への貢献を行うようになり、クローン大戦の間、継続してその仕事を続けていた。<ジェンディリアン・ヴァレー>で出会った正体不明の若いカップルの優しさに触発された彼は、かつて自分たちの家族が苦しんでいたのと同じ、悲惨な状況にある人々を助けようと決意したのである。
ジケシュ・ヴァリアはコルサント消防隊の隊長である。第2次コルサントの戦いで、アナキン・スカイウォーカーが<インヴィジブル・ハンド>の残骸をコルサントの地表へ不時着させようとしていたとき、ヴァリア隊長は消火部隊の指揮を執っていた。