TC-8はトゥイレックの腐敗した元老院議員オーン・フリー・タが所有するプロトコル・ドロイドである。
調査中のジェダイは多くの謎を解決する際に直感やフォースとの結びつきに頼ることが多い。しかし、共和国の衰退期にはダークサイドのとばりが彼らの見識を曇らせていたため、こうした作業は極めて困難であることが示されていた。そのため、ジェダイ聖堂でも利用可能なテクノロジー的手法が導入されるようになったのである。
JN-66はコルサントのジェダイ聖堂で使用されている分析ドロイドの一種である。銀色に輝くこのドロイドは光受像器を4組持っており、リパルサーリフトによって浮遊している。
サイボット・ギャラクティカ社はより高尚な目的を持った多目的ドロイドとしてJN-66を製造した。この機械は姉妹製品であるやや能力の劣ったPKユニットと多くの部品を共有しており、改良やカスタム化を容易にするため空っぽの論理ポートやセンサー設置台を付けた状態で出荷されている。また、その筐体の大部分はサイボット・ギャラクティカ社製の野外用医療ドロイドであるIM-6シリーズにも流用されている。
ジェダイ聖堂が所有するユニットは高度な頭脳とセンサー機器を装備しているため、この種のドロイドの通常価格に比べて非常に高価なものである。4つの光受像器配列は極端な倍率レベルで多波長の映像を映し出すことができる。表面が輝いているのは、頻繁な放射線浴による殺菌がよく浸透するように皮膜を除去しているためである。また、1対のリパルサー・フィールド発生装置も決して汚染された地面に触れないようにするためである。
SP-4ドロイドはジェダイ聖堂で使用されている多種に及ぶ分析ドロイドの一種である。オビ=ワン・ケノービはパドメ・アミダラを襲う暗殺者が放った謎の毒入りダーツの調査中に、SP-4ドロイドを利用した。このドロイドは高度なセンサー装置でジェダイ聖堂の持つ膨大な既知の武器および文化のデータベースを検索したが、マッチする情報を発見することはできなかった。
JN-66と同様に、SP-4の筐体は大幅にモジュール化されており、より安価な単純作業用のPKドロイドと同じ部品を多く使用している。しかし、ジェダイ聖堂で見られる特別な機種はそのような単純作業用ドロイドの能力を遥かに超えるセンサー装置や行動制御マトリクスを搭載しているのだ。
SP-4はそれ自身が極めて高度な知能を持っているが、さらにジェダイ聖堂のコンピュータとの無線接続によって銀河系全域から集められた無数の情報にアクセスすることができる。また、有機体を調査するとき、このドロイドは枝状の口のような器官を使用するが、このことからSP-4の設計チームにパロウィックの技術者がいたことが分かるだろう。
R4-P17はパドメ・アミダラ元老院議員を襲った襲撃者の追跡任務の際に、オビ=ワン・ケノービの操縦するジェダイ・スターファイターに組み込まれていた忠実なアストロメク・ドロイドである。この先端を切られたドーム頭のドロイドは、組込式の宇宙航法士、技術者、通信スペシャリストとしてオビ=ワンに仕えていた。
円柱状の頭部を持つ伝統的なR4ユニットとして出発した彼女は、ジンディーンのゴミ処理場で事故に遭遇し、破壊される寸前だった。デルタ7のジェダイ用の改造を調査していたアナキン・スカイウォーカーは偶然にも破損したR4を発見し、これを修理する。生まれ変わったR4-P17には、R2シリーズ特有のドーム型頭部が取り付けられた。やがてこの機種はジェダイ・イーサスプライト・ファイターに搭載される他のドロイド航法士の原型となるのだった。
また、クローン大戦中には、R4-P17はアストロメクの完全な胴体を与えられ、ケノービの新型イータ2・アクティス・インターセプター・スターファイターに搭載されていた。だが、彼女はコルサントの戦い中にバズ=ドロイドによって頭部を剥ぎ取られ、稼動ライフ・サイクルを悲劇的な運命で終えることになる。
ジェダイ・スターファイターの開発計画が、くさび型のデルタ7・イーサスプライトから、分岐型のイータ2・アクティスへと遷移したとき、オビ=ワン・ケノービはこの次世代型スターファイターを操縦する最初の1人となった。このとき、彼は一時的にR4-P17を旧型機に残したが、それはこの頭部だけのアストロメク・ドロイドがデルタ7に特化して設計された機種だったからである。その間、一時的に彼に与えられていた代替ドロイドが褐色のR4-G9だったのだ。
当初、G9と飛ぶことに不慣れだったオビ=ワンは、これまでの飛行性能履歴をR4からG9へすべて移すため、2体のドロイドを直接接続し、可能な限り多くの不明点を除去した。その後、彼の新型戦闘機には正式にR4-P17が移植されたが、誘拐されたパルパティーン議長を救出する任務の間、不幸にしてR4はドロイド軍の放ったバズ=ドロイドによって破壊されてしまう。そのため、オビ=ワンのイータ2には再びR4-G9が組み込まれることになったのだ。
グリーヴァス将軍を捜索するためウータパウへ向かう任務の際、オビ=ワンは新しい褐色の相棒と共にコルサントを飛び立った。そして、この縦穴惑星にグリーヴァスがいることを知ったオビ=ワンは、囮作戦を実行し、忠実なG9に戦闘機の操縦を委ねたのだった。彼は自分のイータ2を惑星から飛び立たせ、その間にグリーヴァスの足取りを追うべく、密かに縦穴都市の内部へと潜入したのである。
リパルサーを装備した弾丸型のINS-444は、旧共和国最後の10年にコルサントで開発された窓修理用ドロイドである。INS-444は首都惑星の景観を支配する超高層ビル街で壊れた窓を交換していた。パドメ・アミダラ議員が賞金稼ぎザム・ウェセルの放った暗殺ドロイドASN-121に襲われたとき、オビ=ワン・ケノービが追跡のために破壊した窓を修理したのもこのドロイドである。
CLE-004は何千と存在する、コルサント上空を飛ぶCLE清掃ドロイドの1体である。このドロイドは中央コンピュータからの指示を受信し、INS-444と共に働いていた。この2体のドロイドは、オビ=ワン・ケノービがASN-121を捕らえようとした際に破壊してしまったパドメ・アミダラ議員の寝室の窓を交換したのだった。
6本の腕を持つCOO-2180は、アナキン・スカイウォーカーとパドメ・アミダラがコルサントからナブーへ渡る際に搭乗した難民輸送船で働く調理ドロイドである。このドロイドは多くのドロイドと同様に、他のドロイドを嫌っている。
威勢のいい古風なドロイド・ウェイトレスWA-7は、おせっかいな几帳面さと小生意気なプログラムでデクスターズ・ダイナの客たちに奉仕している。WA-7は人間の女性を連想させる流線型の機械的デザインをしており、大きく広がった装飾用の金属スカートと、機敏な一輪車を装備している。また、彼女には組み込み式の注文送信器が仕込まれており、常にキッチンと接続されているのだ。
彼女が一輪車で安定した走行を行えるのは、1対のリパルサー安定化装置を内蔵しているからである。店にいるときのWA-7はチップの少ない客を嫌い、恥じらいもなく皿洗い装置を弄んでいることが多い。
黄緑色をしたR3ユニットのR3-T7は、共和国の晩年にコルサントのココ地区で、たびたび歩く姿を目撃されている。
R4-A22はコルサントの街路をさまよっていたオレンジ色のR4シリーズ・アストロメク・ドロイドである。彼はオビ=ワン・ケノービが情報を求めてデクスターズ・ダイナを訪れたとき、その近くを徘徊していた。おそらくはコルサントのより上層レベルからやってきたのだろう。
R4-A22はコルサント全体を渡り歩いており、しばらくの間、ジェダイ聖堂に滞在していたこともある。彼はクローン大戦を生き延び、グリーヴァス将軍がコルサントを攻撃したときも、この混乱の中をうろつきながら、幾度となく破壊されかけた。そして、元老院地区が攻撃を受けると、彼は物珍しそうにジェダイ聖堂の方へと歩いていったのである。彼は聖堂に入ると、プロ・クーンの戦闘機に飛び乗り、<インヴィジブル・ハンド>の格納庫に着陸したのだった。
コルサントに不時着した<インヴィジブル・ハンド>を脱出した彼は、その後もこの惑星に住み続け、やがてルーク・スカイウォーカーの新ジェダイ・オーダーに従事することになる。彼はそこでR2-D2と友情を深め合い、両者は生涯の友となるのだった。そして、R4-A22は余生をコルサントの上層レベルとジェダイ聖堂で過ごしたのである。
元老院議員たちが集う場所には、必ず彼らの所有する機械のアテンダントが付き従う。銀河系の無数の惑星を代表する政治家たちの外見は実に様々だが、彼らのドロイドは驚くほど似通っている。コルサントのドロイド製造業者や販売業者が膨大な数の製品を元老院の政治家たちに販売しているため、結果として遭遇する機種がほとんど同じものになるのだ。 ベストセラー商品は標準的な人間型プロトコル・ドロイドだが、BD-3000ラグジュアリー・アテンダント・ドロイドも急速に人気を拡大してきている。クローム仕上げの滑らかな表面に、目を楽しませる形をしたBD-3000は傑出したモデルであり、元老院議事堂のホールでも、ギャラクシーズ・オペラ・ハウスの磨き上げられた回廊でも、頻繁にその姿を見ることができる。
企業セクターに拠点を置くデザイン・ファーム、レイシュアメック・エンタープライズ社によって製造されたBD-3000は、概して中身よりも見た目の勝利である。このラグジュアリー・ドロイドはプロセッサーとプログラム・パッケージによって有能かつ多用途に使えるビジネス・アテンダントとなっているが、その程度の特徴では製造元の希望小売価格25,000クレジットを説明することはできない。ドロイド・レビュー雑誌が定期的にBD-3000の人気の理由として引用するのは、輝く表面加工、カーブを描く造詣、そしてジャイロ・バランス回路に組み込まれた歩行サイクル・プログラムのことである。
BD-3000は有能な言語プロセッサーと言語データベースを持っている。サイボット・ギャラクティカ社製のプロトコル・ドロイドに見られるAA-1ヴァーボ=ブレインと比べると色あせてしまうが、それでも150万を超す通信形態の通訳が可能である。その音声システムは様々な音や声を作り出すことができ、「元気よく」や「官能的に」のような多くの種類が、人気のある女性の声で工場出荷時にプリセットされている。また、行動回路マトリックスも幅広く設計されており、多種多様な個性を作り出している。
さらにビジネス管理プログラムに加え、標準的なBD-3000には、リパルサーリフト・パイロット、コック、洋服の仕立て屋、乳母など、25種類以上の付加機能が内蔵されている。拡張スロットはハードウェアとソフトウェアの双方に用意してあり、戦闘用アプリケーションを導入することも可能である。また、所有者の中には秘密のボディガードとして再プログラミングした者も知られているが、レイシュアメック社はそのような改造を保障していない。
レイシュアメック社の広報担当にとって最も無念だったのは、BD-3000が銀河系の暗黒街でも同様に好評を博したことだった。そこでは、明らかにトゥイレックのレック対を模倣したものと分かるような、認可されていない補修部品もかなり出回っており、当初の意図よりもはるかに多くの役割を与えられたドロイドたちが活躍しているのだ。