銀色に輝くU-3POは長年にわたってオルデランの外交部門に仕えてきたプロトコル・ドロイドである。このドロイドは、レイア・オーガナの乗る外交船<タンティヴィIV>がタトゥイーンの上空でインペリアル級スター・デストロイヤー<デヴァステーター>に拿捕されたときも、乗り込んでいた。
しかし、U-3POの正体は帝国軍によってプログラムされたスパイだったのである。彼自身はそんなことをまったく認識していないが、無意識のうちに帝国のために働いているのだった。
白と黒に塗られたR2-X2はヤヴィンの戦いでセロン・ネットの搭乗するレッド10に搭載されたアストロメク・ドロイドである。通常のR2ユニットと同様に10回のハイパースペース・ジャンプの計算を行うことができ、内部に様々な道具類やコンピュータ・インタフェースを搭載している。
R5-K6は、ヤヴィンの戦いにおけるデス・スター攻略の際に、レッド・リーダー・ガーヴェン・ドレイスのXウィングに搭載されていたアストロメク・ドロイドである。また、以前にはダントゥイーンの反乱軍基地で任務に就いていたこともあった。
反乱同盟軍は様々な種族やドロイドたちの勇気と献身的努力によって成り立っている。例えば、同盟軍の医療チームには金で雇われている者もいるが、多くは故郷が同盟軍に参加したためにやって来た者たちであり、ドロイドの中には純粋にボランティアとして従事している者さえいるのだ。そして、その希な存在の1つが2-1Bだった。
2-1Bは医療ドロイドとしては既に旧型の部類に含まれるが、その十分に洗練された性能によっていまだに多くの評価を得ている。一般に知性の高いドロイドには強い独立心があるが、2-1Bもその例に漏れず、同盟軍に加わる以前は帝国軍に征服されたフィアロで人々の治療を行っていたのだった。帝国軍はフィアロで非道の限りを尽くし、帝国軍の医療ドロイドだった2-1Bは残された重傷の人々を救うというほとんど不可能な任務を与えられていたのである。
数ヶ月の間とどまることを知らなかった負傷者の数も、帝国軍が長期にわたる駐留を開始すると、ようやく減少し始めた。2-1Bが混雑した救護ステーションで新しくフィアロの総督に就任したクヴィア卿と出会ったのもちょうどその頃である。クヴィア卿は彼の性能と働き振りに感心し、まだ多くの負傷者が2-1Bの力を必要としているにも関わらず、自分専用の主治医として取り立てたのだった。
2-1Bはフィアロに残された多くの負傷者たちの存在に頭を悩ませていたが、ドロイドに選択の余地はなく、クヴィア卿に従うことを余儀なくされたのだった。2-1Bはクヴィアの横暴なやり方に不満を示すものの、少しでも傷ついた生物を救うため、自身のプログラムによる指示に従っていたのである。しかし、本心では彼も正義の側に従いたいと思っていた。そして、そのチャンスは間もなくやって来るのだった。
クヴィア卿に同行してワー・タンデルを訪れていた2-1Bは、彼の邸宅で医療器具のテストをしていたときにブラスターの発射音を耳にする。彼は自分の力が必要になると考え、音のした方へと急いだが、そこで見たものは倒れたクヴィア卿を見下ろす総督補佐官の姿だったのである。殺人に使われたブラスター・ピストルは床に投げ捨てられていた。クヴィアは無数の負傷者たちを見殺しにした男であり、2-1Bも彼を未だかつて見たことのない悪党だと思っていた。それでも、誇り高いドロイドである彼は自分のプログラムを忠実に守り、主人の命を救おうと必死の手当てを行ったのである。しかし、彼の努力は報われず、クヴィアが息を吹き返すことはなかった。
2-1Bが何よりも驚いたのは、上官を暗殺した男が目撃者である彼の記憶を消去しなかったことである。彼は2-1Bを信頼し、仕方のないことだったと訴えると、黙秘を懇願したのだった。ティリーと名乗るこの男は総督官邸に潜入していた反乱軍の兵士だったのである。彼はタンデル星系にある帝国艦隊の情報をデータパッドに入力しているところをクヴィア卿に発見され、反逆者として逮捕されることを避けるために取っ組み合いになったのだと説明した。ティリーとしてはクヴィア卿を殺すつもりはなかったが、任務を破棄することもできなかったのだ。反乱同盟軍の噂を聞いていた2-1Bも彼を信用し、目撃したことは決して口外しないと約束したのだった。
やがて同盟軍に参加する決心をした2-1Bはティリーとの数々の冒険を繰り広げ、その後ホスに設立された同盟軍の秘密基地で医療チームの主任としての仕事を開始した。そこで彼はルーク・スカイウォーカーをはじめとする多くの兵士たちの命を救うことになる。しかし、ホスの戦いで反乱軍はこの惑星からの撤退を強いられ、2-1Bも貨物艇<ブライト・ホープ>でホスからの脱出を図るのだった。だが、<ブライト・ホープ>は帝国軍のインペリアル級スター・デストロイヤー<ストーカー>と、賞金稼ぎザッカスと4-LOMの乗る<ミスト・ハンター>から激しい攻撃を受けてしまう。ここでも2-1Bは負傷した多くの兵士たちの命を救い、やがて彼らを攻撃した賞金稼ぎたちに救出されるのだった。
インダストリアル・オートマトン社製の医療補助ドロイドMDシリーズの普及によって、FX-7型のドロイドは同盟軍の施設の中でもかなり旧式の部類となってしまった。FXシリーズの開発元であるメドテック工業社も既に存在していないが、フィクジットの愛称で知られたFXシリーズは最終的に9種類のモデルが製造されており、現在でも幅広い分野で活躍している。同盟軍はメドテック社の倒産によって、闇市場などから非常に多くのFXシリーズを抱えることになったのである。
FX-7は生身、あるいはドロイドの外科医の助手として使用されており、そのシリンダー型の胴体には無数の洗練された付属医療器具が並んでいる。しかし、医療方法はそのセクターによって大きく変わるため個々の医療装置は特化されていなければならず、メドテック社はスロットごとに製品のモジュール化を行っていた。したがって、FXシリーズに標準で装備されている医療器具は20種類だけであり、他の多くは型式によって異なっているのである。また、ドロイド本体の上半分にはシャフト状のマジックハンドも取り付けられており、これらは特殊な器具でも正確につかめるようになっている。
FX-7の帽子型の頭部は精巧な医療センサーと診断装置の集合体である。一方で標準的なFX-7は言葉を発することができないが、音声による会話を行う代わりに読み出しスクリーンが装備されており、医療コンピュータや他のドロイドと直接通信できる端子も備わっている。さらに、音声合成装置を搭載可能な拡張スロットも用意されているのである。
一般的に医療ドロイドには可動性が不足しているが、FX-7もその例外ではない。FX-7は医療施設に固定することを想定して設計されているため、存在する間、ずっと同じ場所で働くことになる。しかし、メドテック社はオプションとして専用リパルサー艇も製造しており、これを使うことによって場所を移動させることが可能となる。
K-3POは当初、同盟軍の上層部に所属するXウィング部隊、レネゲート中隊のベテラン・リーダー、ナーラ中佐に従事していたプロトコル・ドロイドである。ナーラの任務は同盟軍にとって必要な物資を輸送するために定期的に司令本部間を行き来する輸送船団を護衛することだった。軍事機密に対して凝り性だったナーラは、様々な任務や命令の内容を正確に記録し、または記憶することを心がけていた。だが、これらの文書は同盟軍の最重要機密情報を含んでいることが多かったため、彼はK-3POの内部にこれらのファイルを厳重に保管していたのである。
しかし時が経つと、ナーラも定期的なK-3POのメモリー消去作業を怠るようになっていった。これはK-3POが愛想がいいどころか、まったくそれとは正反対の性格の持ち主だったことによるところが大きい。しかし、K-3POはその性格を一向に改善しようとはせず、このドロイドの記憶回路にはナーラによって入力された莫大な量の戦略情報やファイルが蓄積されていったのだった。そして、トン=ホークの戦いの最中に、K-3POはナーラに対して即座に独創的かつ単純明快な戦略を提案し、ナーラとその部隊を絶賛させたのである。結果的に、帝国軍はこの戦いで2隻のフリゲート艦と1隻のドレッドノートを失うことになり、K-3POは自らの価値を見事に証明できたのだった。
その後、ナーラは同盟軍の上層部にもK-3POのことを認めさせようと奮闘する。初めは彼の力説にも数々の反論がなされたが、やがてついにK-3POは同盟軍の支援部隊に配属されることになる。K-3POは同盟軍の上層部、ヤヴィン基地、シラ仮設前哨基地などで働くすべてのドロイドの調整員として活躍したのだった。
その後、かつての主人だったナーラも戦死し、K-3POはホスのエコー基地で最後となる任務に就いていた。C-3POからは「差し出がましいのろま」と罵られていたが、それでもK-3POは帝国軍の攻撃によって基地と共に破壊されるまで、自分の任務を忠実にこなし続けていたのである。
褐色に塗られたR-3POは、銀河内乱の最中に反乱同盟軍に従事していたプロトコル・ドロイドである。かつてはチャズという名の密輸業者の所有物だったが、主人の仕事中に取り残され、そのまま回収されずにいたところを同盟軍に拾われたのだった。
このドロイドは帝国軍によるスパイ工作への対抗策の1つである。R-3POはドロイド・プールによく顔を出すが、実はパロー・トーシャン大尉によって、帝国軍が反乱軍基地に忍び込ませたスパイ・ドロイドの捜索や識別を行うようにプログラムされているのだ。ホスのエコー基地に配置されていたときは、そのけばけばしい色彩から帝国軍のスパイ・ドロイドにも無視されており、怪しまれずに自分の仕事に取り組むことができたのだった。また、彼の左側の尻部のプレートには「メーカーに感謝」という文字が刻まれている。
頭部に透明のドームを持つR3-A2は特殊な用途向けに開発されたアストロメク・ドロイドであり、戦闘時における操縦座標および接近方位の調整機能が向上されている。
頭部に透明のドームを持つR3-P5は、惑星ホスに築かれた反乱同盟軍のエコー基地で働いていたアストロメク・ドロイドである。残念ながら、このドロイドはホスが帝国軍によって攻撃された際、この惑星を脱出することができなかった。
R5-M2はショーン・ヴァルデズが所有するアストロメク・ドロイドであり、主に同盟軍の戦闘機に搭載され、リアルスペースにおける戦術コースの算出を行っている。ホスのエコー基地ではホスの戦いにおける同盟軍艦船の脱出ルートを計画する際に大いに役立った。
EG-4はボサンのレジスタンス組織によって同盟軍に寄贈された無骨なパワー・ドロイドである。このドロイドは荒涼とした惑星での使用を想定して設計されており、ホスのエコー基地での使用にも特に問題はなかった。筐体の頂部には1対の改良型パワー・ソケットがあり、容易に外部へのアクセスを行うことが可能である。
トレッドウェル・ドロイドのWED-1016は5,000を超える宇宙船システムで作業を行えるようにプログラムされており、「テッキー」という愛称で知られている。このドロイドは同盟軍の技術者たちによって遭難船からの救助任務に使用されていた。