メカニック・ガイド / 帝国軍

TIEディフェンダー TIE defender

機種名:
TIEディフェンダー
製造元:
シーナー・フリート・システムズ社
級種:
高性能型実験用宇宙戦闘機
分類:
宇宙戦闘機
大きさ:
全長9.2メートル
速度:
4,220G、144MGLT、時速1,680キロメートル(大気中)
操縦要員:
1名
乗員定員:
不明
搭載機:
不明
積載重量:
不明
航続期間:
プロトタイプのため不明
価格:
300,000クレジット
動力機構:
シーナー社製I-s4d太陽光イオン反応炉
推進機構:
シーナー社製P-sz9.7イオン・エンジン 2基、クラス2.0ハイパードライブ
航行装備:
航法コンピュータ、ノヴァルデックス社製偏向シールド発生装置2基、各種センサー
武装:
シーナー社製L-s9.3レーザー・キャノン 4基(連動式)、ボーステル社製NK-3イオン・キャノン 2基(連動式)、シーナー社製M-g2汎用ミサイル発射管 2門
機体材質:
チタニウム合金、クワダニウム(ソーラー・パネル)

TIE defender

TIEディフェンダーはエンドアの戦いの直前に製造されたTIEシリーズのプロトタイプである。その初期段階のテストでは帝国軍の上級将校たちを驚嘆させたが、実際にはオニキス中隊など一部のエリートTIEファイター部隊で使用されたに過ぎない。事実、この戦闘機の開発は極秘のうちに進められ、その存在を知るものは帝国宇宙軍の上層部に位置する最高位の高官たちだけなのだ。

TIEディフェンダーの開発計画を監督していたのは野心的なザーリン大提督である。彼は愚かにもパルパティーン皇帝の失脚を目論んでおり、皮肉にもTIEディフェンダーはザーリンの野望を阻止するために使用されることになる。マレック・スチール大佐とダース・ヴェイダーがこの計画の初期段階に加わり、数機のプロトタイプをザーリンの討伐に使用したのである。

TIEディフェンダーは伝統的なTIEファイターのデザインに斬新な改良が加えられ、コクピットの周りに等間隔に3枚のソーラー・パネルが取り付けられている。公には帝国軍の戦闘機デザインに「論理的発展」を求めたことになっているが、実際には同盟軍の戦闘機の戦略が成功し続けていることを暗黙のうちに認めた格好になっている。シーナー・フリート・システムズ社は帝国軍の明確な指示を受け、高速、重武装、さらにはハイパードライブをも装備した戦闘機、つまり同盟軍で使用されているものと同じような戦闘機を開発したのである。TIEディフェンダーの製造には1機当たり300,000クレジットものコストがかかり、実際にこれは標準型TIE/lnの5倍以上の価格となっている。

TIEディフェンダーはハイパードライブの搭載によって支援母艦から独立した航行が可能となっている。その一方で、無数の搭載兵器によって多くの敵機と遭遇しても互角以上の戦い振りを発揮することもでき、他のあらゆる帝国軍戦闘機にない柔軟性を見せている。標準的な帝国軍の戦略ではTIEディフェンダーを4機単位で出撃させているが、帝国軍司令官は状況に応じて任務を調整し、この戦闘機の卓越した性能が有利な方向に活かされるようにしている。

TIEディフェンダーは帝国軍で最も高速な戦闘機の1つでもあり、標準型TIE/lnよりも40%ほど速度が向上している。動力部にはいまだに基本的なツイン・イオン・エンジンを採用しているが、I-s4d太陽光イオン化反応炉と最新型のP-sz9.7イオン・エンジンの組み合わせによって、さらなる加速が可能である。機動性もクワダニウム製の3枚の翼に取り付けられた噴射孔によって劇的に向上されており、TIEインターセプターをはるかに凌ぐ急降下、急旋回が可能になっている。さらに、シーナー社はTIEディフェンダーに自社製のF-s5x航空電気工学システムを採用しており、パイロットによる指示が軽快に機体へと伝わるようにもなっている。

また、TIEディフェンダーの3枚の翼の先端にはそれぞれに強力な武器が搭載されている。下部の2枚には2基ずつのシーナー社製L-s9.3レーザー・キャノン、上部の翼には1対のボーステル社製NK-3イオン・キャノンが搭載されているが、これらは多数の標的に対する個別発射と、集中攻撃用の連動発射の両方が可能になっている。その他にも、プロトン魚雷、震盪ミサイル兼用のM-g2ミサイル発射管が2門用意されており、チタン製の機体を強化する1対のノヴァルデックス社製シールド発生装置も装備されている。

このように、TIEディフェンダーは現在までに開発された中でも最も優秀な戦闘機の1つだが、製造コストの問題と皇帝の死やザーリン大提督の裏切りによって引き起こされた混乱によって、結局広範囲な運用は実現されなかった。エリート部隊のパイロットたちによって数機が使用されたものの、依然として大部分の帝国艦隊ではTIE/lnやTIEインターセプターが主力戦闘機として君臨し続けており、スローン大提督の復帰後も、こうした情勢は一向に変化しなかった。

TIEファントム TIE phantom

機種名:
TIEファントムV-38アサルト・ファイター
製造元:
シーナー・フリート・システムズ社
級種:
強襲用宇宙戦闘機
分類:
宇宙戦闘機
大きさ:
全長15.3メートル
速度:
不明
操縦要員:
1名、砲手 1名
乗員定員:
不明
搭載機:
不明
積載重量:
26キロ
航続期間:
1週間
価格:
対象外
動力機構:
不明
推進機構:
不明
航行装備:
クローキング装置、自爆装置
武装:
レーザー・キャノン 2基(連動式)
機体材質:
不明

TIE phantom

TIEファントムは、マーティオ・バッチ大提督の生み出した想像の産物である。バッチはシス・インフィルトレーターで成功を収めたスタイジアン・クローキング・スクリーンの再開発を待ちつつ、スーパーレーザー・プラットフォーム<ターキン>に、惑星エイテンIIへ向かうよう命じた。この惑星は貴重なスタイジアム・クリスタルの産出地としてのみ知られていたが、鉱山が既に枯渇していたのだ。そこで、バッチは<ターキン>によってこの惑星を粉砕し、新しいプロジェクトで使用するための何千ものクリスタルを採集したのである。

V-38と呼ばれるTIEファントムのプロトタイプは、ドレイトン星雲の付近でテストされた。そして、予備テストが終了すると、ヴェイダー卿がこのプロジェクトの主導権を握るようになり、即座に大量生産を命じたのだった。やがて、シグマ中隊と名づけられた最初の製品群が完成するが、その直後にインダー・アルファの製造工場が破壊されてしまう。ルーキー・ワン、ルー・マーリーンからなる反乱軍奇襲部隊によって、この基地もろともサーン提督の旗艦であるスーパー級スター・デストロイヤー<テラー>が破壊されたのだ。

TIEファントムの火力は、同クラスの宇宙戦闘機をわずかに上回る程度だが、このステルス戦闘機は攻撃準備ができるまで、レーダーからも、敵機のパイロットからも、完全に姿を消すことができる。また、この戦闘機の最大の長所は、パイロットがいつでも自由にレーザー・キャノンを発射できるメカニズムが組み込まれていることである。クローキング装置が一斉射撃の際に自動的に停止し、終了後、再び作動するようになっているのだ。これによって、TIEファントムは事実上、航行中の99パーセントの時間を不可視の状態でいることが可能である。

TIEファントムが初めて実戦投入されたのは、反乱同盟軍がBウィングを実戦投入した直後のことであり、最初の戦いで早くも3機のXウィングを撃墜している。このとき、YT-1300貨物艇<コレリア・スター>がTIEファントムの脅威を目の当たりにしたが、この貴重な情報を反乱軍艦隊へ持ち帰る途中、拿捕されたのだった。その後、2機のBウィングが調査のために送り込まれたが、ただ1人、「ルーキー・ワン」のコールサインを持つパイロットだけが生き延びる。彼は<コレリア・スター>を奪回し、帝国軍の手から逃れることができたのだ。

また、帝国軍の採鉱施設が破壊されたときにも、再びTIEファントムが使用された。このときは3機のXウィングのうちの2機を撃破したが、またしてもルーキー・ワンに逃げられてしまう。そして、彼のXウィングの航行記録装置にはTIEファントムの能力が記されており、アクバー提督にTIEファントムの製造施設となっている、サーン提督指揮下のスーパー級スター・デストロイヤー<テラー>の破壊作戦を促すことになる。その後、ルーキー・ワンとルー・マーリーンはTIEファントムを盗み出し、<テラー>を破壊することに成功したのだった。

こうしてTIEファントムが反乱軍艦隊にもたらされたが、これも設計者たちにとっては既に予想されていた事態に過ぎなかった。すべての戦闘機には帝国のコードでのみ解除可能な自爆装置が組み込まれていたのだ。反乱軍が手に入れた機体もこの装置によって破壊されてしまい、クローキング・テクノロジーの複製は失敗に終わったのである。TIEファントムの実機がすべて失われたことで、そのテクノロジーも永久に失われたかのように思われた。しかし、ファントム・ファイターのブルー・プリントはコルサントに残されており、パルパティーン皇帝の側近たちはいつでもそれを利用することができたのだ。

TIEファントム計画が失敗した後、バッチ大提督は責任の追求を恐れて逃亡した。しかしその後、彼は逃亡先で副官によって処刑されることになる。

TIE/rcヴァンガード TIE/rc vanguard

機種名:
TIE/rcヴァンガード
製造元:
シーナー・フリート・システムズ社
級種:
偵察用宇宙戦闘機
分類:
宇宙戦闘機
大きさ:
全長6.3メートル
速度:
80MGLT
操縦要員:
1名
乗員定員:
不明
搭載機:
不明
積載重量:
不明
航続期間:
不明
価格:
不明
動力機構:
不明
推進機構:
不明
航行装備:
シールド、各種センサー
武装:
レーザー・キャノン 1基
機体材質:
不明

TIE/rc vanguard

帝国の絶頂期の間、シーナー・フリート・システムズ社は無数のTIEファイターを生産し続けていた。そして、これら戦闘機のほんの数パーセントが特別な任務に適応するために改造され、2文字の接尾辞によって識別されている。標準的なTIEファイターはTIE/lnとして知られており、一方でTIE/rcは偵察任務に特化した機体となっている。

いくつもの敏感なセンサーと長距離通信装置によって、TIE/rcはより大型の艦船における遠隔スポットライトの役割を果たせるようになった。TIE/rcも標準型TIEファイターと同じくハイパードライブを装備していない短距離型偵察機だが、卓越した走査能力によって母船や離着床プラットフォームのセンサー到達範囲を拡大させている。例えば、TIE/rcは大型艦船の機動性が発揮できない小惑星帯や、宇宙船の往来が密集したエリアに送り込まれることが多い。また、中隊の一員としての活動では、通常TIE/rcは主力戦闘機部隊の先頭に並び、戦いにおいて重要となる事前データを後方部隊に送信することになる。

追加装備用のスペースを確保するため、TIE/rcは搭載武器をレーザー・キャノン1基に削減されている。また、TIE/rcヴァンガードと呼ばれる改良型も存在し、偵察やスパイ活動の任務において使用されている。このヴァンガードはセンサーの可視性を向上させるために太陽光集約パネルをわずかに曲げてあり、収集したあらゆる情報を保護するため、限られた性能の偏向シールドも装備されている。

TIE/D自動型戦闘機 TIE/D automated fighter

機種名:
TIE/D自動戦闘機
製造元:
シーナー・フリート・システムズ社
級種:
多環境型自動攻撃戦闘機
分類:
宇宙戦闘機
大きさ:
全長6.1メートル
速度:
100MGLT
操縦要員:
不明
乗員定員:
不明
搭載機:
不明
積載重量:
不明
航続期間:
1日
価格:
170,000クレジット
動力機構:
不明
推進機構:
不明
航行装備:
改良型サイボット・ギャラクティカ社製Ace-6戦闘ユニット、各種センサー
武装:
レーザー・キャノン 2基(連動式)
機体材質:
不明

TIE/D automated fighter

かつてクローン大戦は、生身のパイロットがドロイド・スターファイターと比べて遥かに効果的であることを銀河系に教えてくれた。そして帝国の絶頂期には無尽蔵に供給されるクローン兵士とアカデミーで訓練された志願兵によって、無人戦闘兵器の需要も極めて低かったのである。しかしエンドアでの敗北後、弱体化した帝国軍はパイロットの命をこれまでのように無駄に消費することができないという現実に直面したのだった。

旧共和国時代に通商連合によって使用されていたドロイド・スターファイターを超える性能を持つ完全無人戦闘機の実用化は、帝国の技術者たちにとってここ数十年来の夢だった。実際のところ、こうした兵器の実現は最近まで到底不可能なことだったが、帝国の晩年におけるドロイド技術の進歩によって人工頭脳の性能も飛躍的に向上し、パイロットを必要としない全く新しい自動戦闘機が誕生したのである。

この技術革新はアーンダル・ロット将軍によってもたらされた。ロット将軍はエンドアの戦い後に独自の帝国を築いた男であり、カタナ艦隊とその従属回路に刺激された彼の技術者たちによってついに合理的な信頼性を持つ完全自動型システムが開発されたのである。ロット将軍の初期型プロトタイプは数台の戦車に搭載され、1人のパイロットによって複数のAT-ATウォーカーを遠隔操作することが可能だった。しかし、当然このシステムには多くの問題点も残されていた。コンピュータ・システムがまだ洗練されていないため、性能面ではパイロットが直接操縦しているものに遠く及ばず、妨害電波やエネルギー放射の影響も受けやすかったのである。

現在の自動システムはロット将軍の初期型から大きく改良がなされているが、いまだ完璧には程遠い状態である。カラマリの戦いで初めて使用されたTIE/Dファイターはドロイドの頭脳として改良型サイボット・ギャラクティカ社製Ace-6戦闘ユニットを搭載しており、ドロイドの判断または大型艦船に装備された従属コンピュータ・システムによる遠隔操作によって、完全に独立した機体として飛行することができる。その他の部分は基本的にTIE/lnやTIEインターセプターに準じており、武器系統はTIE/lnと全く同じである。異なる点としてTIE/Dでは機動性を高めるために小型矩形ソーラー・パネルを採用したことが挙げられ、装甲も強化されているが、パイロットがいないために重量はTIE/lnと同じである。

TIE/Dには定期的に新しい戦術がプログラムされ、演習もアップデートされていたが、やはり生身のパイロットほどの柔軟性は再現できず、不自然な動きも多かった。その結果、新共和国のパイロットたちはクローン大戦における旧共和国のクローン・パイロットやジェダイたちと同じ戦術で自動化ドローンの裏をかくことができたのである。

結局、TIE/Dは製造コストに見合う成果を挙げられなかったが、帝国軍の技術者たちはこの戦闘機の可能性に大きな期待を抱いており、さらなる研究と改良によってより高性能なTIE/Dの製造が可能であると信じていた。しかし、TIE/Dの初期の製造施設はカラマリの戦いで破壊されたワールド・デヴァステーターの内部に集約されていたため、その夢もほぼ潰えてしまったのである。

しかし、帝国軍はTIE/Dが何年もかけて本格的に展開されることを期待してはいなかった。現状の性能レベルでは、敵を壊滅させるために圧倒的な数で対抗しなければならないのだ。それでも、技術者やプログラマはドロイド・インタフェースの研究を続けており、これらの無人兵器が有人兵器に匹敵する性能を発揮するようになるまでは、TIE/Dのような戦闘機も技術的な好奇心を集め続けることだろう。

TIE/fcファイター TIE/fc fighter

機種名:
TIE/fcファイター
製造元:
シーナー・フリート・システムズ社
級種:
攻撃統制宇宙戦闘機
分類:
宇宙戦闘機
大きさ:
全長6.3メートル
速度:
90MGLT
操縦要員:
1名
乗員定員:
不明
搭載機:
不明
積載重量:
不明
航続期間:
不明
価格:
不明
動力機構:
不明
推進機構:
不明
航行装備:
各種センサー
武装:
レーザー・キャノン 1基
機体材質:
不明

TIE/fc fighter

TIE/fcファイターは標準型TIEファイターを改造して射撃制御の精度と標的の捕捉能力を向上させた戦闘機であり、宇宙軍艦隊による地上や宇宙空間にいる敵への長距離爆撃を可能にしている。通常、TIE/fcは標的の近くを巧みに飛行し、味方の艦船が敵の反撃における射程圏内から安全な距離を保てるよう、正確な戦力分析結果を送信する。TIE/fcには敵機をマークするためのレーザー・ターゲット指示装置が搭載されており、また妨害防止機能の付いたデータ・コムリンクも装備されているのだ。

TIE/fcの最大の役割は味方の大型艦船による砲撃を援助することだが、同時に味方のTIEファイターにも照準データを送信している。一方で、単独の攻撃力に関しては、TIE/fcはレーザー・キャノンを1基搭載しているだけである。速度も標準的なTIE/lnに比べて20%ほど低下しているが、逆に機動性は向上しており、操縦も容易である。

TIE/gtファイター TIE/gt fighter

機種名:
TIE/gtファイター
製造元:
シーナー・フリート・システムズ社
級種:
地上攻撃用爆撃機
分類:
宇宙戦闘機
大きさ:
全長6.3メートル
速度:
90MGLT
操縦要員:
1名
乗員定員:
不明
搭載機:
不明
積載重量:
不明
航続期間:
不明
価格:
不明
動力機構:
不明
推進機構:
不明
航行装備:
各種センサー
武装:
レーザー・キャノン 1基
機体材質:
不明

TIE/gt fighter

標準型TIEファイターの外装甲を強化し、弾倉を支えるためにコクピットを延長したTIE/gtファイターは、その主要な役割である地上攻撃用爆撃機にちなんで、gt(ground-targeting)の2文字を接尾辞に付けている。初期の帝国軍では地上戦闘支援中隊にTIE/gtの姿を見ることができたが、新型のTIEボマーが完成すると、徐々に置き換えられていった。しかし、帝国の絶頂期においても比較的優先度の低い地域ではTIE/gtが現役で配置についていることもある。

通常、TIE/gtはTIE/fcの支援を受けて任務に当たることが多く、正確なピンポイント攻撃を行うためのスキャン・データを提供されている。だが、地上建造物や大型艦船などの大きな標的を攻撃する際には、特にTIE/fcからのデータを必要としなくても成功させることができる。

TIE/gtは12発の震盪ミサイルを搭載することができるが、発射装置がモジュール化されているため、6発のプロトン魚雷や18発の空中機雷、2発のクラスター爆弾などに換装することも可能である。また、特殊な使用法として、2,000枚にもおよぶプラスチック製リーフレットを搭載し、それを散布することによって特別なプロパガンダを広めるという任務に当たることもある。

TIEアヴェンジャー TIE avenger

機種名:
TIEアヴェンジャー
製造元:
シーナー・フリート・システムズ社
級種:
超高性能型宇宙戦闘機
分類:
宇宙戦闘機
大きさ:
全長約10メートル
速度:
145MGLT
操縦要員:
1名
乗員定員:
不明
搭載機:
不明
積載重量:
不明
航続期間:
不明
価格:
不明
動力機構:
シーナー社製I-s3aソーラー・イオン化反応炉
推進機構:
P-sx7.4イオン・エンジン 2基
航行装備:
ノヴァルデックス社製シールド、各種センサー
武装:
シーナー社製L-s9.3レーザー・キャノン 2基(連動式)、弾頭発射管 2門
機体材質:
不明

TIE avenger

ダース・ヴェイダー専用のTIE改良型x1は新型TIEテクノロジーの試作機として開発されたものだが、TIEアヴェンジャーはまさしくその最終結果といえる機種である。より正確に言えば、これはヤヴィンの戦いに続く時代の最終結果である。事実、この時代には無数の試作兵器が開発されており、その生産ペースはクローン大戦当時にも匹敵するものだったのだ。

完成した改良型TIEファイターは高速再充電が可能なノヴァルデックス・シールドと大型ツイン・イオン・エンジンを搭載しており、この高性能に熱狂した帝国宇宙軍将校たちから「アヴェンジャー(報復者)」と称されるようになった。この戦闘機の動力はシーナー・フリート・システムズ社製I-s3aソーラー・イオン化反応炉によって供給され、2基のP-sx7.4イオン・エンジンによって宇宙空間を航行する。また、1対のL-s9.3レーザー・キャノンを標準で装備しており、さらに1対の弾頭発射装置を外付けすることも可能である。

TIEアヴェンジャーは確かに戦闘において一定の成功を収めたが、高コストであることもまた事実であり、最終的にはより安価で人気を博したTIEインターセプターの増加によって姿を消していったのだった。

TIEオプレッサー TIE oppressor

機種名:
TIE/prオプレッサー
製造元:
シーナー・フリート・システムズ社
級種:
ストライク・スターファイター
分類:
宇宙戦闘機
大きさ:
全長12.2メートル
速度:
時速850キロメートル(大気中)
操縦要員:
1名
乗員定員:
不明
搭載機:
不明
積載重量:
5トン(爆弾ベイ)
航続期間:
2日
価格:
不明
動力機構:
不明
推進機構:
クラス2.0ハイパードライブ
航行装備:
航法コンピュータ、シールド発生装置、各種センサー
武装:
ヘヴィ・レーザー・キャノン 2基(連動式)、震盪ミサイル発射管 2門(各4発搭載)、プロトン魚雷発射管(16発搭載)
機体材質:
不明

TIE oppressor

近年になって開発されたTIEオプレッサーは、帝国軍宇宙戦闘機部隊の中でも選りすぐりのエリート部隊にのみ、機体数を限定して配備されつつあるTIEシリーズの最新鋭機種である。この戦闘機は標準型TIEファイターの機体を改良する試みの一環であり、帝国軍の強襲部隊における前衛が務まるよう、装甲とシールドの強化に加え、強力な武器を搭載できるようにしたものである。また、増大したエネルギー消費量を補うため、十分な数のソーラー・パネルも装備されている。だがその一方で、オプレッサーの持つすべての攻撃用および防御用装備は、エンジンを搭載するスペースを犠牲にして詰め込まれたものである。多くの帝国軍宇宙戦闘機は操縦性を最優先して設計されているが、この点においてTIEオプレッサーに関する帝国軍パイロットたちの評価は平均的でしかない。オプレッサーは初期型TIEファイターに見られるのと同様の配置で基本エンジンを搭載しているが、操縦性の欠如によって明らかに不安定さが増しているのだ。その原因は、より鈍重で強固な船殻が推力を減衰させているからに他ならない。しかし、オプレッサーはその戦闘機動性の乏しさと引き換えに、帝国軍における宇宙戦闘機の中でも突出した攻撃力と防御力を誇っている。

現在、TIEオプレッサーの航行テスト・プログラムに参加できるのは、最も熟練したベテランTIEパイロットたちだけである。このような高価な戦闘機を任せられる適切な操縦技術と忠誠心、そして戦術的ノウハウを持ち合わせているのは彼らだけだと考えられているからだ。現在、オプレッサーの運用は「限定的な実地テストの初期段階」の一部でしかなく、帝国宇宙軍における小規模な試験プログラムだと思われているが、実際に配備されている数は同盟軍の司令官たちを脅かすのに十分なほどである。

TIEアグレッサー TIE aggressor

機種名:
TIEアグレッサー
製造元:
サンテ/シーナー・テクノロジー社
級種:
TIEアグレッサー
分類:
宇宙戦闘機
大きさ:
全長7.8メートル
速度:
時速1,150キロメートル(大気中)
操縦要員:
1名
乗員定員:
不明
搭載機:
不明
積載重量:
150キロ
航続期間:
5日
価格:
不明
動力機構:
不明
推進機構:
不明
航行装備:
各種センサー
武装:
半自動捕捉型ヘヴィ・キャノン 2基(連動式)、ライト・レーザー・キャノン 2基
機体材質:
不明

TIE aggressor

TIEアグレッサーは初代デス・スターが破壊される前に開発された多目的重爆撃機であり、大規模な物資輸送によって肥大化した反乱同盟軍への直接的な対抗策でもあった。アグレッサーの外観における最大の特徴は、機体後部の背面に搭載された対戦闘機用防御タレットであり、これは通常の前方掃射用レーザー・キャノン砲塔より強力なものとなっている。

TIEアグレッサーは戦闘機でも爆撃機でもなく、むしろその中間に位置する存在である。これらは帝国軍戦闘機部隊の中でもより自由な精神を持つパイロットたちから人気を博しており、彼らは基地から遠く離れた長期任務を楽しんでいる。通常、彼らはそこで帝国軍の大規模な編隊を組んでおり、反乱軍の輸送船団への襲撃任務を行っているのだ。

TIEハンター TIE hunter

機種名:
TIE/htハンター
製造元:
シーナー・フリート・システムズ社
級種:
TIEハンター
分類:
宇宙戦闘機
大きさ:
全長6.9メートル
速度:
時速1,200キロメートル(大気中)
操縦要員:
1名
乗員定員:
不明
搭載機:
不明
積載重量:
35キロ
航続期間:
2日
価格:
不明
動力機構:
不明
推進機構:
クラス2.0ハイパードライブ
航行装備:
航法コンピュータ、各種センサー
武装:
ミディアム・レーザー・キャノン 2基(連動式)、イオン・キャノン 2基(連動式)、プロトン魚雷発射管(12発搭載)
機体材質:
不明

TIE hunter

TIEハンターは銀河内乱の高まりの最中にデストリリオン近郊にある秘密基地で開発された帝国軍のTIEファイターの発展形である。その奇抜なデザインの最たるものは、TIEシリーズのトレードマークともいえるソーラー・パネルの位置に、インコム社のT-65 Xウィングと酷似したSフォイルを組み込んだ点である。さらに、TIEハンターには標準型レーザー・キャノンに加えてイオン・キャノンも装備されており、震盪ミサイル発射管を使えるようにアップグレードすることもできる。また、多くのTIEの設計思想に倣ってハンターにもシールドは装備されていないが、それもアップグレードによって対応可能となっている。しかし、TIEハンターが量産体制に入ろうとする直前、3機のプロトタイプがウェッジ・アンティリーズらによって盗まれてしまった。反乱同盟軍はこれらをフォンドアの帝国軍造船施設への襲撃に使用し、ローグ中隊を中心とした同盟軍は建造中だったスーパー級スター・デストロイヤーを破壊することで、TIEハンターが恐るべき戦闘機であることを示したのである。だが、エンドアの戦いによる混乱によって、TIEハンターの量産が実現されることはなかった。

TIEスカウト TIE scout

機種名:
TIEスカウト
製造元:
シーナー・フリート・システムズ社
級種:
偵察機
分類:
宇宙戦闘機
大きさ:
全長24メートル
速度:
不明
操縦要員:
1名
乗員定員:
3名
搭載機:
不明
積載重量:
不明
航続期間:
不明
価格:
不明
動力機構:
不明
推進機構:
クラス2.0ハイパードライブ
航行装備:
航法コンピュータ、各種センサー
武装:
レーザー・キャノン 1基
機体材質:
不明

TIE scout

シーナー・フリート・システムズ社によって開発された限定生産の軽量型偵察用宇宙戦闘機、TIE/srは、より一般的にはTIEスカウトの名で知られている。見慣れたTIEの形状は外側のフレームにほぼすべて隠されているが、TIE/srは長距離偵察という特別な任務のために作られた機種であり、燃料や消耗品の貯蔵区画を確保するため、他のTIEシリーズとは異なる、外に膨らんだスタイルが採用されているのだ。また、大きなエネルギー要求量を満たすため、TIE/srの拡張曲型ウィング・パネルは、絶えず宇宙空間にある星間エネルギーを収集し続けている。TIEスカウトは1人のパイロットで操縦することができ、その他に3人の偵察員を乗せることが可能である。

TIE/srと姉妹機種とのもう1つの違いは、極めて信頼性の高いクラス2.0ハイパードライブの存在である。星図にもほとんど記されていないアウター・リムの端々での特別任務は、TIEスカウトに母船や基地から独立した行動を要求することになる。TIEスカウトは帝国宇宙軍で使用されており、艦隊の到着に先立って、密かに機雷地帯の発見と調査、その他の待ち伏せの走査などを行っていた。しかし、このような危険な任務によって、高価なTIEスカウトが数多く破壊されてしまったことも事実である。その結果、帝国はTIE/srの広範囲な利用が財政面にとって厳しい選択であることを認識したのだった。

他のTIEシリーズの戦闘機とは異なり、サンテ/シーナー・テクノロジーズ社は、TIE/srの装備を取り外したバージョンを民間市場で販売するという選択肢を手に入れた。いわゆるローン・スカウトA(LSA)は、TIE/srと同じフレームを使用しているが、その走査システムは帝国軍で使用されているものほど敏感ではなかった。帝国軍調査団はLSAと、TIEスカウトの改良機種であるLSA-2を使用しており、後の新共和国偵察隊もそれを引き継いだのだった。

シミター・アサルト・ボマー Scimitar assault bomber

機種名:
シミター
製造元:
シーナー・フリート・システムズ社
級種:
高性能宇宙戦略爆撃機
分類:
宇宙戦闘機
大きさ:
全長8.0メートル
速度:
90MGLT、時速1,150キロメートル以上(大気中)
操縦要員:
2名
乗員定員:
不明
搭載機:
不明
積載重量:
200キロ
航続期間:
2日
価格:
対象外
動力機構:
不明
推進機構:
不明
航行装備:
シールド、各種センサー
武装:
レーザー・キャノン 2基(連動式)、震盪ミサイル(16発搭載)、プロトン爆弾、誘導ミサイル、軌道機雷、自由落下型超高熱弾
機体材質:
不明

Scimitar assault bomber

スローン大提督は帝国軍の司令官として復帰すると即座に新しい兵器や艦船の製造を命じており、シミター・アサルト・ボマーはその要求によって製造された最初の作品である。著名なシミター・アサルト大隊から命名されたこの帝国軍の最新鋭爆撃機は、帝国の工業センターの大半が失われたことから、大提督が望んだ機能の極一部しか満たされていない。しかし、地上および宇宙空間兼用の爆撃機としては標準的なTIEボマーに比べて確実に性能が向上している。

単一ポッドに長いソーラー・パネルを備えたシミターは理想的な戦略爆撃機として設計されており、TIEインターセプターやTIEボマー、そして同盟軍の宇宙戦闘機の特徴的な部分を組み合わせることによって造られている。シミターは帝国軍の戦闘機としては珍しく2人乗りになっており、中央ポッド前方に搭乗した乗員は非常事態に陥ると速やかに脱出することが可能である。また、コクピットがソーラー・パネルより前方に突き出ているため、視界もTIEボマーより開けている。

シミターの特徴はポッド中央部に格納された強力な亜光速推進イオン・エンジンと2基の連動式リパルサーリフト・エンジンであり、このクラスの戦闘機としては非常に優れた速度と機動性を誇っている。大気中での通常速度は時速850キロメートルほどだが、リパルサーリフトを併用することによって時速1,150キロメートル以上での航行も可能であり、最大性能では時速1,250キロメートルでの急降下爆撃も可能である。この速度は既に旧式のTIEボマーをはるかに凌いでおり、宇宙空間ではそれをさらに凌駕する速度を出すことができるのだ。これは多くの戦闘用エアスピーダーにも匹敵する速度だが、過度な出力は有効航行距離を制限させてしまうことにもなる。また、リパルサーリフトの利用は機動性の向上に大いに役立っており、航空力学的効果の乏しさを補っている。

シミターに搭載されている主な兵器は翼の下に2槽式で格納された16発の震盪ミサイルであり、その有効距離は9キロメートルにも及んでいる。さらに、防御用のレーザー・キャノンも2基装備しており、高性能照準コンピュータによって的確に地上基地や兵員を砲撃することが可能である。

また、シミターは装甲が非常に強力であるため航行可能時間が長くなっているが、スローンの強い要望によってシールドが装備されたことも生存能力が高い要因の1つとなっている。

通常の任務では、シミターは母艦から標的となる施設、街、都市、前線に降下させられる。センサーと照準コンピュータは航行を開始したときに最適な攻撃地点を割り出し、指示された標的に全積載ミサイルを投下させる。さらに、レーザー・キャノンを動かして機銃掃射を行うことも可能である。シミターが実際に帝国軍で使用されたのは短期間でしかなかったが、その間でも恐るべき兵器としての評価は高かった。事実、スローンの敗北から2年後にも、裏切り者のロイヤル・ガード、カー・ケイノスが、インチョアの軌道上でスター・デストロイヤー<エンペラーズ・リヴェンジ>を破壊するための罠としてシミター・アサルト・ボマーを使用している。

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