メカニック・ガイド / 帝国軍

VT49デシメーター VT49 Decimator

機種名:
VT49デシメーター
製造元:
シーナー・フリート・システムズ社
級種:
デシメーター強襲型貨物船
分類:
宇宙戦闘機
大きさ:
全長60メートル
速度:
不明
操縦要員:
12名、砲手 10名、基幹乗組員 6±10名
乗員定員:
20名(兵員)
搭載機:
不明
積載重量:
600トン
航続期間:
4ヶ月
価格:
不明
動力機構:
不明
推進機構:
クラス2.0ハイパードライブ
航行装備:
航法コンピュータ、シールド発生装置、各種センサー
武装:
クワッド・レーザー・キャノン 4基、ターボレーザー・キャノン 2基
機体材質:
不明

VT49 Decimator

VT49デシメーターは正真正銘の強襲型戦闘艇である。この機種には重武装、重防備が施されており、軽量および中量の貨物を危険地帯へ運搬できるように設計されている。また、その形状も機能をよく表現しており、帝国軍のラムダ級シャトルのようなあまり戦闘に向いていない機種に見られる大型の垂直尾翼や主翼を装備していない。そのため、VT49は比較的小型であり、敵に捕捉され難くなっている。また、装甲と偏向シールドは特に強化されており、搭載兵器も極めて強力である。タレット型砲塔によって、VT49はより高速な敵とも互角以上の戦いを繰り広げることができるのだ。

VT49はより高速などんな船よりも強く、より強力などんな船よりも高速に造られているため、帝国はこの船を多目的艇として利用し、現在の必要性に応じて随所に配備している。デシメーターの主な用途は、小惑星帯のような危険な地域にある情報収集基地への単純な物資供給、長距離偵察、一時的な情報収集基地への転用、あるいは帝国艦隊の周辺に配置されるピケット船としての役割を担うことである。また、これらは攻撃力を活かして敵の防衛線に突破口を切り開くためにも使用され、突撃部隊や急襲部隊を送り込んだり、または標的を完全に破壊することもできる。特に最近では、長期間にわたる偵察任務で中型パトロール艇として使用されることも多い。さらに、VT49は貨物船やスター・デストロイヤーと比べて隠密行動に長けているため、反乱軍の物資輸送が活発な地域での待ち伏せにも多く用いられている。こうした輸送部隊は、乗員のための食料や、ミサイル、魚雷、機雷などの武器を運んでいることが多いのだ。

VT49の指揮官の地位は帝国宇宙軍の中堅に属する将校たちにとって羨望の的であり、また自慢の種でもある。デシメーターは乗員数が少ない戦闘艇であるため、指揮官の背後でより高位の将校が目を光らせていることもないのだ。また、VT49の指揮官として有能であるという評価が得られれば、帝国宇宙軍におけるより大きな艦船での任務に抜擢される可能性もある。一般に、帝国宇宙軍の前線司令官たちは下級将校の地位を見下し、兵卒を大型艦船に搭乗させたがらないが、名声が噂となって蔓延することまでは防ぐことができないのだ。

ハウルランナー Howlrunner

機種名:
I-7 ”ハウルランナー”
製造元:
インコム社
級種:
多環境型攻撃戦闘機
分類:
宇宙戦闘機
大きさ:
全長11.4メートル
速度:
4,100G、90MGLT、時速1,300キロメートル(大気中)
操縦要員:
1名
乗員定員:
不明
搭載機:
不明
積載重量:
80キロ
航続期間:
2日
価格:
165,000クレジット
動力機構:
不明
推進機構:
不明
航行装備:
各種センサー
武装:
レーザー・キャノン 2基(連動式)
機体材質:
不明

Howlrunner

インコム社は同盟軍の主力戦闘機Xウィングの製造元として有名であるため、同社がかつて帝国の国営企業だったという事実は忘れ去られていることが多い。惑星カマーの灼熱の砂漠に原生する猛獣にちなんで名付けられたI-7ハウルランナーは帝国の再編以来、シーナー・フリート・システムズ社のTIEシリーズや、KDY社のA-9への対抗策として、インコム社が製造した最初の戦闘機であり、その粘り強さと獰猛さで名声を得ている。

ハウルランナーは独自の流線形構造と固定翼を採用しており、深宇宙でも大気中でも航行が可能である。しかし、速度面ではXウィングやYウィングには優るものの、AウィングやTIEインターセプターにはまるで歯が立たないのも事実である。攻撃面でも特にこれといった特徴はなく、前面に装備された1対のレーザー・キャノンの照準システムはTIEインターセプターと比べて精度の点では互角だが、威力の点では劣っている。

帝国軍の戦闘機としては珍しく、ハウルランナーはシールド発生装置を搭載している。これによって、ハウルランナーはXウィングと同等な耐久性能を発揮できるようになり、Bウィングのような重攻撃艇とも真正面から戦いを挑むことが可能となった。しかし、新共和国の多くの新型戦闘機との戦闘では、TIEファイターと同様に数に任せた戦いを展開しなければならない。

ハウルランナーの流線形構造は大気中でも真空中と同様の効果を挙げている。軌道上からでも地上基地からでも発進することでき、性能を劣化させることなく敵機の追跡が可能である。特に、帝国軍の地上基地には多くのハウルランナーが配備されるようになり、数十年にわたる酷使によって老朽化してきたTIEファイター以上の役割を演じていることも多い。

ハウルランナーは徐々に帝国軍全体に浸透してきたが、インコム社の反逆企業というイメージと、その思わしくない性能によって、多くの帝国軍パイロットから不評を買っている。これらはドレッドノートやネビュロンB、ヴィクトリー・スター・デストロイヤーなど、比較的小型の艦船に格納されていることが多く、インペリアル・スター・デストロイヤーに格納されていることは希である。このことは帝国宇宙軍の司令部がTIEシリーズ戦闘機の排除に根強い抵抗心を抱いているからに他ならない。しかし、皇帝の側近にはこの戦闘機を寵愛している者がいるらしく、個人的な指示によって数中隊を編成させている。

ハウルランナーとその前身であるXウィングとの戦いはほとんど行われていないが、両陣営の軍事専門家たちからは、現在のインコム機がかつての初期型Xウィングをどう交わすのか、見物してみたいという声も良く聞かれている。

サン・クラッシャー Sun Crusher

機種名:
サン・クラッシャー・プロトタイプ
製造元:
モー研究所
級種:
帝国軍超兵器試作機
分類:
宇宙戦闘機
大きさ:
全長13.5メートル
速度:
時速1,300キロメートル
操縦要員:
1名、砲手 5名
乗員定員:
不明
搭載機:
不明
積載重量:
65キロ
航続期間:
4日
価格:
対象外
動力機構:
不明
推進機構:
ハイパードライブ
航行装備:
航法コンピュータ
武装:
共振魚雷 11発、レーザー・キャノン 5基、トラクター・ビーム発射装置 1基
機体材質:
量子クリスタル

Sun Crusher

サン・クラッシャーは、グランド・モフ・ターキンが極秘に設立した帝国軍の軍事シンクタンク施設、モー研究所で造られた帝国軍の超兵器である。モー研究所は、悪名高きスパイス惑星ケッセルの近郊にあるブラックホール群、モー星団の中心部に隠されていた。初代デス・スターのスーパーレーザーも、帝国軍技術者のベヴェル・レメリスクや、オムワッティ女性のキウイ・ズークスを始めとするトップ・デザイン・チームによって、この研究所で発明されたものである。そして、レメリスクとターキンがデス・スターの建造に向かうため研究所を発つと、ターキンはこの施設の防衛をダーラ提督に託し、キウイには帝国軍の新たなる超兵器の開発を命じたのだった。

しかし、ターキンがヤヴィンの戦いで戦死すると、モー研究所の存在は忘れ去られてしまう。ダーラ提督は10年近くもの間、グランド・モフからの命令を待ち続けており、キウイ・ズークスたちの設計チームもまた、新たなる超兵器へと通じる画期的な発明を数多く生み出していた。そうした発明品の1つがサン・クラッシャーだったのだ。

サン・クラッシャーは通常の戦闘機よりもわずかに大きいだけだが、その共振魚雷は恒星をも破壊するほどの威力を持っている。この船はまさに銀河系テクノロジーの驚異であり、どんな大金を積んでも決して買うことはできない。この船に搭載されている超細密システム、多重分子装甲、共振魚雷などは、どれをとっても初代デス・スターのスーパーレーザーに匹敵する開発コストが費やされているのだ。

サン・クラッシャーは直立姿勢で飛行するほっそりとした宇宙船である。コクピットは船の頂部にあり、反対側の底部には皿型をした共振プロジェクターが取り付けられている。いくつもの回転式レーザー・タレットは敵機を無力化するために使用されるが、サン・クラッシャーは機体表面に施された微光を発する量子クリスタル装甲によって、事実上、あらゆる攻撃を無効化してしまう。

サン・クラッシャーは11発の共振魚雷を搭載しており、それらは共振プロジェクターを通じて活性化され、発射される。発射された魚雷は恒星の内部にまで到達することができ、連鎖反応によって超新星爆発を引き起こさせ、結果的に星系を完全に属するすべての惑星を滅ぼすことができるのだ。

この船の司令キャビンには6人分のスペースが用意されている。通常、パイロットが操縦を担当し、主砲手が共振魚雷を発射させ、他の4人の砲手は防衛用レーザー・キャノンを操作する。だが、サン・クラッシャーはすべての制御システムを中央パイロット・ステーションに繋ぐことができるため、1人でもすべての操作を行うことが可能である。

モー研究所に捕えられたハン・ソロは、そこでサン・クラッシャーの生みの親であるキウイ・ズークスと出会い、彼女にこの兵器の邪悪さについて訴え、破棄するよう説得を行った。こうして、キウイ、ハン、チューバッカ、そしてケッセルから逃亡した奴隷少年キップ・デュロンは、帝国軍からサン・クラッシャーを盗み出すことに成功する。そして、彼らがこの超兵器をコルサントへ届けた後、新共和国議会は投票によって、この船をガス状巨星ヤヴィンの中心部へ破棄することを決めたのだった。しかし、ダークサイドに駆られたキップはフォースの力でサン・クラッシャーを取り戻すと、再び新共和国に引き渡すまでの間に、怒りによっていくつかの帝国軍の惑星を滅ぼしてしまう。だがモー星団での戦いの最中、サン・クラッシャーは最終的にキップ・デュロンの手によってブラックホールへと導かれ、重力井戸の中へと落下していった。帝国軍の究極兵器は今度こそ永遠に失われたのである。

SPMA-T Self Propelled Medium Artillery - Turbolaser

機種名:
自走式中型砲塔ターボレーザー搭載型
製造元:
ロザナ・ヘヴィ・エンジニアリング社
級種:
自走式中型砲塔ターボレーザー搭載型
分類:
ウォーカー
大きさ:
全長20メートル
速度:
不明
操縦要員:
不明
乗員定員:
不明
搭載機:
不明
積載重量:
不明
航続期間:
不明
価格:
不明
動力機構:
不明
推進機構:
不明
航行装備:
不明
武装:
ヘヴィ・ターボレーザー・キャノン 1基、対人用ブラスター・キャノン 12基
機体材質:
不明

SPMA-T

クローン大戦の最初の戦いで登場した原型機種SPHA-Tの強化版である帝国軍のSPMA-Tは、自走式中型砲塔ウォーカーの中でも、特に長距離型ターボレーザー・キャノンを搭載した機種である。前身のSPHA-Tと同様に兵装はモジュール化されており、様々なSPMAウォーカーが、個別の任務に応じた特殊な弾頭を搭載して配備されることになる。

クローン大戦以降の歳月で機体材質も大きく改善され、新しい合金や化合物を使用したウォーカーは軽量化が進むようになった。さらに、新しいターボレーザーはこのような小型ウォーカーにも搭載することができ、共和国時代の大型ウォーカーに匹敵する破壊力を持つことが可能になったのである。

SPMA-Tは間違いなく砲塔ユニットであり、本質的には歩くタレットである。主砲は驚くほど射程距離が長いが、攻撃するためには標的をセンサーに捉えなければならない。また、この戦車は速度が遅く、装甲も弱いため、通常は護衛と共に戦場に投入されることになる。

AT-AA All Terrain Anti Aircraft

機種名:
全地形用対航空機型歩行兵器
製造元:
ロザナ・ヘヴィ・エンジニアリング社
級種:
戦闘用ウォーカー
分類:
ウォーカー
大きさ:
全長18メートル
速度:
不明
操縦要員:
不明
乗員定員:
不明
搭載機:
不明
積載重量:
不明
航続期間:
不明
価格:
不明
動力機構:
不明
推進機構:
不明
航行装備:
不明
武装:
対空型多重砲ポッド 1基
機体材質:
不明

AT-AA

同盟軍のスピーダーや爆撃機のパイロットたちに恐怖の光景を見せる帝国軍の全地形型対航空機ウォーカーは、地上基地の攻撃に宇宙戦闘機を投入使用しようとする反乱軍にとって、十分な抑止力となった。AT-AAは銀河帝国の初期にロザナ・ヘヴィ・エンジニアリング社によって開発されたが、その試作機は、まだクローン大戦が行われていたときから稼動していたのだった。

この4足歩行の強襲用兵器は、背面に搭載された対空ポッド・タレットの大きな荷重を支えるため、しゃがんだ姿勢をしている。この多重砲塔ポッドは空一面を恐ろしい砲撃で満たし、弾頭の種類によっては、宇宙戦闘機の装甲を引き裂いたり、精巧な電子機器を麻痺させることも可能である。また、このウォーカーはミサイル誘導装置を誤動作させる複合型電子妨害装置を装備しており、迎撃用ミサイルの標的となる危険性を低減させることができるのだ。

一方で、防御用兵器の完全なる欠如は、戦場での役割を制限させることになった。AT-AAに搭乗する兵士たちが内部に装備されたブラスター・ライフルを使用することもあるが、一度、敵の戦闘車両に接近を許してしまうと、特にそれが陸戦兵器だった場合、AT-AAはそれらに武器を向けることができないのだ。こうした理由のため、AT-AAが単独で配備されることは極めて稀である。

MT-AT Mountain Terrain Armored Transport

機種名:
山岳地帯用装甲歩行兵器
製造元:
不明
級種:
スパイダー・ウォーカー
分類:
ウォーカー
大きさ:
全長15.6メートル
速度:
時速130キロメートル
操縦要員:
1名、砲手 2名
乗員定員:
不明
搭載機:
不明
積載重量:
300キロ
航続期間:
不明
価格:
不明
動力機構:
不明
推進機構:
不明
航行装備:
不明
武装:
ツイン・ブラスター・キャノン 8基、レーザー・キャノン 2基(連動式)
機体材質:
不明

MT-AT

その外観からスパイダー・ウォーカーとも称されるMT-ATは、惑星カリダの帝国軍事教練センターでテストされ、製造された帝国軍の後期型ウォーカーである。開発当時、カリダのファーガン大使はもはや旧式となりつつあったAT-ATの最終的な後継機の製造を命じていた。AT-ATが開発されたのは無限に近い資源に恵まれていた帝国の絶頂期であり、帝国に反対するものに恐怖を浸透させるためにはスター・デストロイヤーやAT-ATに象徴される強大な軍事力がありさえすればよかったのである。しかし、新共和国の時代となり、より実践的な小型兵器が望まれるようになると、帝国軍の技術者たちも素早く4脚型ウォーカーの常識を捨て去り、様々な地形条件の下で最も効率的に移動できるシステムの開発に全力を尽くすようになった。こうして最初に完成したモデルが急勾配での使用を想定して設計されMT-ATである。MT-ATはそれぞれが独立して駆動する8本の多関節脚と険しい岩面に突き刺さる支脚を備えており、8本の脚は4本の場合よりも機体重量の分散性の点で勝っているため、沼沢地や氷雪地帯における使用の際にも優れた才能を発揮することができるのだ。

MT-ATの中央駆動ポッドには8本の脚を動かすためのエンジンと駆動モーターが組み込まれており、その底部には前方にコクピット・ポッド、後方に貨物ポッドが取り付けられた回転板が装着されている。この回転板は180度回転可能であるため移動中でも素早く方向を変えることができ、機体内部も極めて安定している。

前方の透明スチールに覆われた操縦ポッドはパイロットおよび砲手に十分な視界と広さを与えており、一方で後方の貨物ポッドには連射式ブラスターや地上兵用の備品が収納されている。MT-ATは斜面を登る際にこの貨物ポッドを上方に持ち上げるが、貨物を取り出すときには地面に下ろして保護殻を外し、不必要な場合には取り外すことも可能である。

それぞれの脚の中央部には砲手の操作を援助する高性能コンピュータを内蔵した回転式ツイン・ブラスター・キャノンが装備されており、主に地上にいる敵兵への攻撃に使用される。さらにコクピットの顎部には対戦闘機用のレーザー・キャノンも2基搭載されている。

帝国軍が初めてMT-ATを使用したのはファーガン大使が新共和国の基地のあるアノスへの攻撃を命じたときである。通常、MT-ATは標準型貨物艇や上陸用バージ、降下船などによって惑星表面に送り込まれるが、アノスの際には試験的に卵型の耐熱コクーンが使用された。このコクーンの内部には流動性のあるゲル状物質が充填されており、MT-ATを大気圏の摩擦熱から保護することができる。さらにコクーンの移動方向と速度はドロイドの頭脳によって完全制御されているため、衝突直前には非常ブレーキが作動する。同時に内部のゲル物質が硬化し、コクーンの外表からくる衝撃エネルギーを吸収することによってウォーカーを保護するのである。衝撃がなくなるとコクーンは自動的に開き、MT-ATが戦場に姿を現せることになる。

MT-ATは確かに素晴らしい兵器であるが、実際には数百機の試作機しか製造されておらず、さらに製造工場のあったカリダがサン・クラッシャーによって滅ぼされてしまったため、実際にはそれほど普及していない。しかし、MT-ATの製造技術は銀河中心部全域にわたって公表されており、今後もこの最新型兵器が実戦投入される可能性は大いにあり得るのだ。

チャリオットLAV Chariot light assault vehicle

機種名:
LAVr QH-7 チャリオット
製造元:
ユールショス社
級種:
司令スピーダー
分類:
スピーダー
大きさ:
全長11.8メートル
速度:
時速100キロメートル
操縦要員:
3名
乗員定員:
不明
搭載機:
不明
積載重量:
10キロ
航続期間:
不明
価格:
対象外
動力機構:
不明
推進機構:
リパルサーリフト
航行装備:
不明
武装:
レーザー・キャノン 1基
機体材質:
不明

Chariot light assault vehicle

チャリオットLAV(軽強襲車両)は主に帝国地上軍の司令部隊で使用されている司令スピーダーである。これらの改良型軍用ランドスピーダーは全長およそ12メートル、最高速度も時速100キロメートルほどであり、特にチャリオットの場合は地上8メートルの高度を維持できるため低い障害物の上ならほとんど難なく走行することが可能である。

チャリオットは低価格でありながら抜群の高性能を誇っており、帝国地上軍でも最も一般的な司令スピーダーの1つとなっている。本来、チャリオットは激しい戦闘が起こり得ない場所での任務を想定して設計されているため、直接戦闘に加わることはほとんどないが、その代わりに後方の司令艇として活躍し、前線で戦う帝国兵やリパルサー艇、ウォーカーなどを援護することになる。また、これらの司令艇には大型兵器が搭載されていることが普通だが、特別な任務のための偵察機具を装備させることも可能である。

チャリオットには重防備のコクピットが用意されており、外装甲にも弱い砲撃なら吸収してしまうような階層構造が採用されている。また、機体の後方半分には電子妨害処理が施されており、レーザーなどによる攻撃にも十分に耐えることができる。さらに通信装置も送信データに高度な暗号化を施すようになっているため、敵が傍受し、解読することは不可能に近い。しかし、本格的な戦闘を想定して設計されていないため他の軍用ランドスピーダーと比べると速度や防衛力の面で見劣りすることも否定できず、軍用艇が不足していた時代には前線での戦闘に使われたことで多くの機体が失われたことも事実である。

一般に、チャリオットには兵器として機関室の下方に搭載された前方発射型短距離レーザー・キャノンしか装備されておらず、これは最終防衛手段として使われることになる。しかし、大抵の場合は同行する護衛艇が敵を一掃してしまうため、特に問題にはならない。

通常、チャリオットの操縦にはパイロット、指揮官、護衛兼砲手の3人がいれば十分である。しかし、必要とあれば完全な1個師団を乗り込ませることも可能であり、通信装置として4体の通信ドロイドを搭乗させることもある。

チャリオットに搭載されているコンピュータには洗練された戦闘支援プログラムやホログラム戦略ディスプレイ、完全型通信装置、フル・センサーなどが組み込まれているため、指揮官は極めて的確な判断を下すことができる。搭乗者たちは12機を超える戦闘装置を調整することができ、中央軍事司令部や軌道上で待機している司令艦へ継続的にデータを送信することになる。

スローン大提督も新共和国との戦いに参加した際、チャリオットや他のリパルサー艇の改良を指示していた。なかでもチャリオットのレーザー・キャノンは真っ先により強力かつ多目的な旋回砲に置き換えられている。

ホバースカウト hoverscout

機種名:
スウィフト・アサルト5ホバースカウト
製造元:
メクーン社
級種:
ホバースカウト強襲車両
分類:
スピーダー
大きさ:
全長15.9メートル
速度:
時速200キロメートル
操縦要員:
1名、砲手 3名
乗員定員:
6名
搭載機:
不明
積載重量:
50キロ
航続期間:
不明
価格:
対象外
動力機構:
不明
推進機構:
リパルサーリフト
航行装備:
不明
武装:
ヘヴィ・ブラスター・キャノン 1基、レーザー・キャノン 1基、震盪ミサイル発射管 1門
機体材質:
不明

hoverscout

ホバースカウトはあらゆる地形上で移動できるホバー・エンジンを搭載したリパルサー艇であり、多くの惑星の様々な地上部隊の中でその高性能振りを発揮している。帝国軍で一般的に見られるメクーン社製スウィフト・アサルト5は機体が小型であることから偵察艇として効果的に利用されており、通常は単独で行動することになる。しかし、前線などで敵からの攻撃が予想される場合には歩兵や機甲部隊を伴っていることも多く、ときには他にも数機のホバースカウトが奇襲や後方支援に回されていることもある。

速度と機動性では他のリパルサーリフトを利用した偵察機にはかなわないが、メクーン社のホバースカウトの設計には数多くの利点も存在している。例えば、保守性や故障発生率の点では他の浮遊艇を大きく上回っており、修理や点検に掛かるコストも非常に安いのだ。また、操縦に必要とされる訓練もリパルサー艇にしては少ない方であり、ホバースカウトばかりを大量に製造している地域も少なくない。

ホバースカウトはグリアン社製S87永久式発動機を搭載している。この発動機は回転によって旋風を引き起こし、機体後方の推進装置によってエア・クッションから他の装備にまで循環利用されている。このため、ホバースカウトは同程度の大きさをした他の多くの機種と比べて、より長い距離を走行することができるのだ。

標準的なホバースカウトは過酷な地形での運用を想定して設計され、さらに地上軍の要求に応じて改良されていることが多い。浮力の源となるエア・クッションは3サイクルのカズミン社製ターボポンプ4基によって生み出されているため、改良はまずこの部分に重点が置かれることになる。カズミン・ポンプは必要なときにいつでも強力な浮力を発生させることができ、多少の起伏があっても簡単に乗り越えることができるのだ。

アサルト5の移動および武器の全システムを最も効率的に発揮させるためには4人の乗員が必要となる。しかし、状況によっては1人での操縦も可能であり、その乗員デッキには視界確保のためのセラグラス製の広域スクリーンが装備されている。セラミック合金は透明度が高く、耐久性も極めて優れているのだ。一方で、ホバースカウトはその速度と機動性を犠牲にしないために、外装甲は直接攻撃にこそ耐えられるものの、それほど強くは造られていない。固く閉ざされた乗降扉と武器庫は内部の循環環境を保護するためのものであり、その他の装備としては武器連動型の軍用標準EPRセンサー、長距離通信装置、ヘヴィ・ブラスター・キャノン、ライト・レーザー・キャノン、震盪ミサイル発射管などが搭載されている。

TIEモーラー TIE mauler

機種名:
TIEモーラー
製造元:
サンテ/シーナー・テクノロジーズ社
級種:
小型強襲戦車
分類:
スピーダー
大きさ:
全長6.7メートル
速度:
不明
操縦要員:
不明
乗員定員:
不明
搭載機:
不明
積載重量:
不明
航続期間:
不明
価格:
不明
動力機構:
不明
推進機構:
不明
航行装備:
タンク・トレッド
武装:
トリプル・レーザー・キャノン 1基、自爆装置
機体材質:
不明

TIE mauler

初期の時代に帝国が大きく拡張していくなか、控えめな予算で多数の軍需物資を開発することは、最も安定した多くの業者にとって大きな負担となっていた。なかでもTIE宇宙戦闘機シリーズの開発元として知られるサンテ/シーナー・テクノロジーズ社は、TIEモーラーとしても知られるTIE ap-1の開発を厳命されるという推薦を手に入れたのだった。TIEモーラーは、増大する反乱軍の脅威と戦うため、より軽量かつ高速で、さらに安価な地上用車両という帝国の需要を満たすために設計されたのである。

コストを抑えるため、TIEモーラーは標準的なTIEファイターのコクピットを流用して作られており、それが2つの巨大なタンク・トレッドの間に掛けられている。最初の試作品は銀河内乱の初期に実戦テストを受け、この戦争の至るところで使用されていた。

TIEモーラーは速度と機動性を求めたために外装を犠牲にしており、その一方で敵の歩兵をなぎ倒すために速射型レーザー・キャノンを装備している。しかし、TIE ap-1の操縦者たちは、機動性の高いタンク・トレッドこそが、敵の兵士に対して何よりも強力な武器であることを素早く発見した。事実、TIEモーラーという非公式名称は、このトレッド型TIEが反乱軍兵士をひき殺すという恐ろしい光景から生まれたものなのだ。また、TIEモーラーは軽武装であるため集中砲火によって容易に破壊されてしまうが、これらは概して5台のグループ単位で戦場に投入されており、数によって弱点を補っていたのである。

さらにTIEモーラーには、非常事態に使用できる極めて強力な自爆装置が搭載されていた。最終的には、TIEモーラーには限られた活躍の場しか与えられなかったが、この機種はセンチュリー・タンクの名で知られる、より高性能なTIEクローラーの設計に大きな影響を与えることになる。

TIEタンク TIE tank

機種名:
センチュリー・タンク
製造元:
サンテ/シーナー・テクノロジーズ社
級種:
攻撃専用小型車両
分類:
スピーダー
大きさ:
全長6.7メートル
速度:
時速90キロメートル
操縦要員:
1名
乗員定員:
1名
搭載機:
不明
積載重量:
200キロ
航続期間:
5日
価格:
不明
動力機構:
SSct駆動装置 2基
推進機構:
不明
航行装備:
不明
武装:
ミディアム・ブラスター・キャノン 2基、ライト・ターボレーザー 1基
機体材質:
不明

TIE tank

新共和国の到来は銀河中の何千もの惑星に自由をもたらしたが、その過程はいつも同じというわけではなく、例えばシーナー・フリート・システムズ社の親会社サンテ/シーナー社の本拠地であるアライド・タイオン・セクターの惑星リアナでは人々が中立国としての独立宣言に歓喜していた。リアンたちは自らの運命を自分たち自身の手に委ねるようになり、大いなる自信を背景にますます活気付くと、かつての帝国の像や記念碑を打ち砕いていったのである。

しかし、彼らには多くの助力が必要だった。新共和国は新政府を受け入れようとしないリアンの態度に失望していたが、彼らの権利と独立路線を率先して援助していたのである。長い目で見ればいつかリアンたちも新共和国に参加するはずであり、閣僚たちもそのときまで待てばよいのだと考えていた。帝国にはもはやかつての面影はなく、これからもおそらくは同じだと思われていたのである。

この当時、新共和国からの援助の申し出を拒否することは自殺行為であるかのように思われていた。ヴァーパリオン卿が帝国軍の残党にリアナの接収を請願しているという噂が流れていたが、サンテ/シーナー社のレディ・サンテはかつての反乱軍の援助を一切受け付けなかったのである。旧共和国はリアナのために何もせず、新共和国にしても彼女にとっては同じものだった。彼女の親族を含む多くのリアンたちはサンテの考え方に反対していたが、彼女は断固としてこの姿勢を崩さなかったのである。

レディ・サンテにはサンテ/シーナー社の実力者としての特権、すなわち軍事力の支配があった。タイオン・セクターは物資や艦船に乏しいため、万が一にでも新しいTIEファイターの供給がなくなるようなことになれば、帝国のモフの力も無に等しくなってしまう。そのため、彼女がTIEの供給を継続させる代わりに生産の一部をリアナのものとする条件を要求すると、シーナー社の撤退を恐れるモフ・グロンも仕方なく同意したのである。当然、その過程において帝国軍の軍事介入を阻止するための密約やモフへの賄賂などは必要なかった。帝国軍がリアナを攻撃するようなことがあれば、レディ・サンテは自分の技術スタッフを含めたすべての兵器で防戦すると明言していたのだ。

このころシーナー社の宇宙艦船の生産量は既に限られたものとなっており、企業バランスの改善策の一環として、レディ・サンテは同社の再編という野心的な計画を開始していた。ハンド・ブラスターからスピーダー、装甲服に至るまでがサンテ/シーナー社またはその一部門の商標となり、これらがリアナに自由をもたらすのも時間の問題となったのである。

生まれ変わったサンテ/シーナーの最初の製品がセンチュリー・タンクの愛称を持つシーナー・アーミー・システムズ社製TIEタンクである。TIEタンクには駆動システムとしてSSct駆動装置が2系統搭載されているが、これらは非常に一般的かつ安価なものであり、最高速度は時速90キロメートル程度でしかない。しかし、ウォーカーと同様にあらゆる地形を自由に移動することができ、さらに構造が単純であることからダメージを受けても多くのパイロットが自力で修理し、廃棄処分になることもほとんどない。

操縦ポッド後方には武器系統にエネルギーを供給するための動力装置が搭載されており、コクピット前面には前方射撃用のミディアム・ブラスター・キャノンが2基、底部には格納可能な回転式ライト・ターボレーザーも1基装備されている。防御面では機体全体が軽装甲板によって覆われているが、駆動装置とトレッド・ホイールに攻撃を受けると大きな損傷を被ってしまう。

TIEタンクはTIEファイターのコクピットを流用することによってコストを削減しているが、1人の兵員に中隊並みの戦力を与えることもできる。さらに、ミディアム・ブラスターに搭載された照準コンピュータやN-s6火力制御装置、これらを操作する手動操縦幹、さらには制動および速度調整用のフット・コントローラーなどの操縦系統までもがTIEファイターと全く同一である。そのため、TIEファイターに慣れた多くのパイロットであれば再訓練の必要がほとんどない。しかし、それも今の帝国軍に宇宙パイロットとして功を挙げた多くの兵士を地上部隊にまわすだけの余裕があればのことである。

2-Mリパルサー・タンク 2-M Repulsor Tank

機種名:
2-Mリパルサー・タンク
製造元:
ロザナ・ヘヴィ・エンジニアリング社
級種:
セイバー級アサルト・タンク
分類:
スピーダー
大きさ:
全長10メートル
速度:
不明
操縦要員:
不明
乗員定員:
不明
搭載機:
不明
積載重量:
不明
航続期間:
不明
価格:
不明
動力機構:
追加パワー・ブースター
推進機構:
リパルサーリフト
航行装備:
シールド発生装置
武装:
ミディアム・ツイン・レーザー・タレット 1基、ヘヴィ・レーザー・キャノン 2基、ミサイル発射管 2門
機体材質:
不明

2-M Repulsor Tank

反乱同盟軍のT2-Bタンクの前に幾度となく敗北を喫した後、帝国軍機甲師団の指揮官はロザナ・ヘヴィ・エンジニアリング社に対し、TX-130ホバー・タンク、すなわちクローン大戦時代に登場したセイバー級ファイター・タンクのさらに強力なバージョンを開発するよう要求した。

2-Mリパルサー・タンクはその必要性を満たし、初期の実戦テストでは反乱軍のT2-Bを上回る性能を示していた。だが不幸にも、2-Mタンクは高価であり、維持も難しく、銀河内乱全体を通じて、その用途は限られたものでしかなかった。

2-Mリパルサー・タンクは、偏向シールド、リパルサーリフト、そして回転式レーザー・キャノンを装備している。さらに、これらはメイン・リパルサー・バッテリーが故障した場合に備え、追加のパワー・ブースターも搭載していた。しかし、戦車隊の指揮官はこのパワー・ブースターに別の用途を見出し、銃器の追加エネルギー源として利用していたのである。これによって、タンクの攻撃力を一定時間増大させることができたのだ。

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