メカニック・ガイド / 共和国軍

リパブリック・アサルト・シップ Republic assault ship

機種名:
アクラメーター級宇宙軍事用強襲艦
製造元:
ロザナ・ヘヴィ・エンジニアリング社
級種:
不明
分類:
大型艦船
大きさ:
全長752メートル
速度:
3,500G
操縦要員:
不明
乗員定員:
16,000名(兵員)
搭載機:
スピーダー・バイク 320台、AT-TE 48台、リパブリック・アタック・ガンシップ 80機、SPHA-T 36台
積載重量:
不明
航続期間:
不明
価格:
不明
動力機構:
不明
推進機構:
クラス0.6ハイパードライブ
航行装備:
航法コンピュータ、シールド、各種センサー
武装:
クワッド・ターボレーザー砲塔 12基、レーザー・キャノン 24基、ミサイルおよび魚雷発射管 4門
機体材質:
不明

Republic assault ship

ドゥークー伯爵による分離主義運動がはじめて沸き起こったとき、悲しくも旧共和国は巨大な抗争への準備が整っていなかった。当時、共和国は常備軍を保持しておらず、戦争に使用できる艦艇もほとんど所有していなかったのだ。だが幸運にも、オビ=ワン・ケノービによって武器、防具、艦艇を完全装備したクローン軍が即座に発見される。そして、共和国がジオノーシスへの侵略準備を整えると、マスター・ヨーダがこのクローン軍を召集し、巨大なアクラメーター級の戦艦から成る艦隊で、兵士たちを戦場へと送り込んだのだった。なお、多くの歴史家たちは、これらの新しいリパブリック・アサルト・シップが到着したときをもって、クローン大戦の真の幕開けであるとしている。

ナブーの戦いの直前に、クワッティの主要幹部が殺害されたことで通商連合の実権がニモイディアンの手に渡ると、長年続いた交易組合とクワット・ドライブ・ヤード社との亀裂はますます悪化していった。その後、クワット・ドライブ・ヤード社は他の大企業からも距離をおくようになったが、代わりに元老院最高議長の官邸と手を組み、ジェダイ・オーダーのためにデルタ7スターファイターなどの機種を開発していたのである。一方で、ロザナ星系にあるKDY社の隠れた子会社、ロザナ・ヘヴィ・エンジニアリング社は、カミーノアンからの発注に基づき、クローン軍が使用するアクラメーター級強襲艦の開発に着手していたのだった。

各強襲艦には、16,000人のクローン・トルーパー、320台のスピーダー・バイク、48台のAT-TE、80機のガンシップ、そして36機の自走式砲塔ユニットからなる完全な侵略軍を収容することができる。また、この強襲艦はアクラメーター級としては異常なほど高速なクラス0.6ハイパードライブを搭載しており、実際にオビ=ワンが捕らえられた直後に、クローン兵たちをジオノーシスへ送り込むことができたのだった。

一旦、兵士たちを送り出すと、強襲艦の任務の内容は地上戦支援へと変更される。この船のスキャン・システムは非常に強力なレーダー装置を搭載しているため、敵の位置情報を収集し、地上戦に役立てることができるのだ。一方で、強襲艦は軌道上からの激しい爆撃を行うことも可能である。通常、低速で移動する標的には高高度プロトン魚雷を投下し、建造物や砲塔を破壊する際には12基のターボレーザーを使用する。また、クローン大戦の最中には、各クローン・トルーパーのヘルメットに追跡装置が組み込まれており、これによって、船上の管制員は兵士たちの動きを監視し、攻撃の調整を行うこともできたのだった。

リパブリック・アサルト・シップは戦艦同士の戦いに特化して作られた船ではないが、より小型の宇宙船を破壊したり、自身を攻撃から防御するのに十分な能力を持っている。船体には過剰なシールド発生装置が十字型に配置されているが、これらは船の動力装置に多大な負荷を与えるため、滅多に起動されることはない。宇宙戦では、24基のレーザー・キャノンが宇宙戦闘機へと向けられるが、大型艦船を攻撃するためにターボレーザーと魚雷発射管も、共に位置を変えることが可能である。だが、この強襲艦が惑星への攻撃に焦点を当てて開発されていることは明らかだろう。艦隊戦用の武器はそれほどの精度を持っておらず、砲塔の向きを変えるにも数分間の時間が必要となるのだ。やがてクローン大戦が進むにつれ、多くの強襲艦が待ち伏せによる奇襲を防ぐために、戦闘機や護衛戦艦を伴って移動するようになったのだった。

リパブリック・アサルト・シップはジオノーシスの戦いにおける勝因であると同時に、来るべき新時代の兆候でもあった。この船は大胆な直線によるはっきりとしたシルエットを有しており、共和国の晩年を象徴する有機的造船技法を完全に逸脱したデザインを採用している。事実、斬新なくさび型をしたアクラメーターのデザインは、多くの造船業者が羨望の眼差しを向けるほど効果的かつ印象的なものであり、多くの企業が同様のコンセプトの艦船を自分たちの艦隊へと加えていった。なかでもレンディリィ・スタードライブ社は、数年後にヴィクトリー級スター・デストロイヤーの開発という歴史的偉業を成し遂げることになる。後年にはKDY社もインペリアル級スター・デストロイヤーを開発しており、これらの新造戦艦の登場によって、ついにアクラメーター級の宇宙船も時代遅れの烙印を押されるようになったのである。

リパブリック・アタック・クルーザー Republic attack cruiser

機種名:
ヴェネター級スター・デストロイヤー
製造元:
クワット・ドライブ・ヤード社、ライラ・ブリセックス
級種:
スター・デストロイヤー
分類:
大型艦船
大きさ:
全長1,137メートル
速度:
3,000G
操縦要員:
7,400名
乗員定員:
不明
搭載機:
Vウィング・スターファイター(またはV-19トラント・スターファイター) 192機、イータ2・アクティス・インターセプター 192機、ARC-170スターファイター 36機、軍事用ウォーカー 24台、LAAT/i 20機
積載重量:
不明
航続期間:
不明
価格:
不明
動力機構:
不明
推進機構:
クラス1.0ハイパードライブ(有効距離60,000光年)
航行装備:
航法コンピュータ、シールド、各種センサー
武装:
ヘヴィ・ターボレーザー 8基、ミディアム・デュアル・ターボレーザー・キャノン 2基、重点防衛用レーザー・キャノン 52基、プロトン魚雷発射管 4門、トラクター・ビーム発射装置 6基
機体材質:
不明

Republic attack cruiser

1,000年におよぶ平和と慢心の時代が過ぎ去り、分離主義の脅威がクローン大戦へと発展したとき、共和国は自身を急速に恐るべき軍事国家へと変えていった。事実、開戦当時の数年間になされた変化は驚愕に値する。共和国は保安の名のもとに膨大な資源を集中させ、鋭い刃先の形をした莫大な数の戦艦からなる艦隊を作り上げたのだ。

クローン大戦の間、クワット・ドライブ・ヤード社は共和国に軍事用戦艦を納入する企業として急成長を遂げ、確固たる地位を築き上げた。密かに設立した開発子会社のロザナ・ヘヴィ・エンジニアリング社が、共和国軍で使用される兵器の第1世代を作り上げたのだ。ジオノーシスの戦いで共和国の大規模な軍隊の存在が明らかになると、クワッティの上層部はロザナの名を素早く隠蔽し、その投機事業全体を親会社であるKDYのリーダーシップによる先見の明および創意工夫の結果であると公表した。メディアはこの戦いにおける共和国の勝利をKDY社の艦船の力によるものだとして集中的に報じ、この一大キャンペーンによって同社の名声は銀河系全域に知れわたったのだった。

共和国艦隊で中心的役割を果たしたリパブリック・アタック・クルーザー、すなわちヴェネター級スター・デストロイヤーは、技術者ライラ・ブリセックスの指揮する開発シンクタンクで設計された、いくつかのくさび形艦船の1つである。この艦の主な用途は、貨物や兵員の輸送、あるいはその他の補給ではなく、戦艦対戦艦の戦いに絞られていた。全長1キロメートルを超すヴェネター級は、分離主義勢力の艦隊と十分に戦えるだけの大きさと力を持っており、さらに極めて高速な艦なのだ。この艦は巨大な反応炉からエネルギー供給を受ける亜光速エンジンによって相当なスピードを発揮し、ブロッケード・ランナーやさらに小型の戦闘艇を追跡することも可能である。

ヴェネター級の船体は強力な外装甲とシールドによって守られており、隆起した2本の司令塔からは、クローンの乗員や他の共和国軍将校たちが艦のあらゆる行動を監視している。また、表面には8基のヘヴィ・ターボレーザー、2基のミディアム・デュアル・ターボレーザー・キャノン、52基の重点防衛用レーザー・キャノン、4門のプロトン魚雷発射管、そして6基のトラクター・ビーム発射装置が点在している。さらに、独創的な発想を得意とする艦長の中には、その想像を絶する火力を補うために、腹部のドッキング・ベイに収容したSPHA-Tウォーカーを使って外への砲撃を行い、余分なエネルギーを節約する者もいる。

この多用途型スター・デストロイヤーは惑星への着陸も可能な設計になっているが、実際には宇宙で率先して戦闘を行う船として利用されることが多かった。なぜなら、この艦の背面前方の半分を占める広大な格納庫には、地上用車両よりも戦闘機の方が圧倒的に多く収容されているからである。標準的な艦載機は、192機のV-19トラント、またはVウィング・ファイター、192機のジェダイ・スターファイター、36機のARC-170スターファイター、そして20機のLAAT/iガンシップであり、これらは巨大なハンガー・ドアを開くことで、直接離着陸できるようになっている。また、この艦は腹部にも小さなドッキング・ベイの入り口を持っている。

これらのアタック・クルーザーは、分離主義勢力によるコルサントへの大胆な奇襲の最中、首都の防衛および前衛での積極的な攻撃の双方で、共和国軍の主戦力として活躍した。都市惑星の大気圏上空に多くのデストロイヤーが集結し、敵戦艦への至近距離からの直接攻撃を行ったのである。一方で、これらの戦艦は辺境での任務の際にもジェダイの将軍の司令船として活躍しており、キャッシークでのヨーダの任務や、オビ=ワン・ケノービによるウータパウへのグリーヴァス将軍追跡任務でも使用されている。

このように、ヴェネター級スター・デストロイヤーは開発者たちに大きな自尊心をもたらしたが、その一方で厳しい監督者だったブリセックスは満足していなかった。彼女の心の中には、さらに大きな計画があったのだ。彼女は過去の成功を足がかりとして利用し、かねてから夢見ていた究極の戦艦、インペレーター級スター・デストロイヤーへの青信号を手にしていた。クローン大戦の終結直後には、新秩序の上層部のみがアクセスできる機密扱いの帝国軍の造船所で、この戦艦の試作モデルが既に機能していたのである。

その後、ブリセックスはパルパティーンによって任命された最初の宙域総督の1人、デン・ウェセックスと結婚した。彼女は新しく手に入れた政治的な力を駆使して、スター・デストロイヤー・プログラムをより強固に推進したのである。これらの初期設計から誕生した最終型のインペリアル級スター・デストロイヤーは、やがてこの銀河系に保たれていた秩序を永久に変えてしまうことになる。

ARC-170スターファイター ARC-170 starfighter

機種名:
ARC-170スターファイター
製造元:
インコム/サブプロ社
級種:
攻撃型偵察用宇宙戦闘機
分類:
宇宙戦闘機
大きさ:
全長14.5メートル、全幅22.6メートル、全高4.78メートル
速度:
2,600G、時速44,000キロメートル、時速27,341キロメートル(大気中)
操縦要員:
2名、砲手1名、アストロメク・ドロイド 1体
乗員定員:
不明
搭載機:
不明
積載重量:
不明
航続期間:
5日
価格:
不明
動力機構:
不明
推進機構:
クラス1.5ハイパードライブ(有効距離5,000光年)
航行装備:
航法コンピュータ、シールド、各種センサー
武装:
ミディアム・レーザー・キャノン 2基、船尾レーザー・キャノン 2基、プロトン魚雷発射管 1門(6発搭載)
機体材質:
不明

ARC-170 starfighter

クローン大戦当時、共和国首都コルサントの上空は、最新鋭宇宙戦闘機テクノロジーを与えられたクローン戦闘機部隊によって守られていた。ARC-170スターファイター(攻撃型偵察機)は武器に包まれた重武装大型戦闘機であり、戦闘を生き延び、そして勝利を掴むための十分な能力を持っている。さらに、この機は遠隔地での任務における5標準日分という多くの消耗品を搭載しており、長距離型偵察機としても目覚しい活躍を見せていた。ARC-170は5,000光年のジャンプに耐えられるクラス1.5ハイパードライブ・エンジンを内蔵した、この時代では数少ない戦闘機の1つなのだ。

大きなエンジンに挟まれた細い船体は、インコム/サブプロ社に共通のデザインであり、PTB-626、NTB-630、そしてZ-95などの宇宙戦闘機モデルにも見ることができる。この船の大きな船鼻には、探索任務用の高感度センサーが搭載されており、また、開閉可能なSフォイルには、大気中での安定飛行を実現させるという役割がある。これによってARCは卓越した宇宙戦闘機であると同時に、効率的な空中戦闘機としての地位を確立しているのだ。さらに、このSフォイルには、余分な熱を放出するヒート・シンクや、偏向シールドにエネルギーを供給するための導管としての役割も備わっている。

この高性能戦闘機には、3人のクローン・トルーパー・パイロットが搭乗する。1人は航行操縦を行い、副操縦士が機体の幅広い翼に搭載されたレーザー・キャノンを操作する。そして3人目の船尾砲手が背面に搭載された後方キャノンを操作することになる。また、この戦闘機には修理用のアストロメク・ドロイドも1体搭載されている。

コルサントの戦いの最中、クローン・コマンダー・ダヴィジャン(コールサイン、オッド・ボール)率いるスクワッド・セブンは、オビ=ワン・ケノービとアナキン・スカイウォーカーがそれぞれ操縦するジェダイ・スターファイターの護衛を行っていた。ダヴィジャンと彼の部隊の任務は、ドロイド・スターファイターをジェダイたちの背後から遠ざけることであり、その結果、彼らはパルパティーン議長の救出という最重要任務を成功へと導くことができた。だが、スクワッド・セブンはこの戦いで多くの犠牲者を出すことになる。その後も、ARC-170は共和国軍のあらゆる部隊に配置され、ケイト・ニモイディアの任務ではジェダイ・マスター、プロ・クーンによる空中戦にも参加している。

Vウィング・スターファイター V-wing starfighter

機種名:
Vウィング・スターファイター
製造元:
クワット・システムズ・エンジニアリング社
級種:
アルファ3・ニンバス・Vウィング・スターファイター
分類:
宇宙戦闘機
大きさ:
全長7.9メートル、全幅3.8メートル、全高5.84メートル
速度:
4,800G、時速52,000キロメートル、時速32,312キロメートル(大気中)
操縦要員:
1名、アストロメク・ドロイド 1体
乗員定員:
不明
搭載機:
不明
積載重量:
不明
航続期間:
15時間
価格:
不明
動力機構:
不明
推進機構:
不明
航行装備:
シールド、各種センサー
武装:
ツイン・レーザー・キャノン 2基
機体材質:
不明

V-wing starfighter

ジェダイ・スターファイターの製造元として知られるクワット・システムズ・エンジニアリング社の優秀な開発チームによって作られたアルファ3・ニンバス・ファイターは、当初からクローン軍の間にゆっくりと浸透していった。この機種は、合理化された大量生産技術によって、より人気の高い高性能小型宇宙戦闘機として注目されるようになり、V-19トラントと迅速に入れ替わっていったのである。

デルタ7・イーサスプライト計画の開発主任として活躍したワレックス・ブリセックスは、ニンバスの開発を、最新式ジェダイ・ファイター・プログラムの欠陥を改良する絶好の機会であると認識していた。この戦闘機の戦闘コンピュータは反射性能に改良が施されており、クローン・パイロットたちでもジェダイの指揮官の超自然的なスピードに追従できるようになっているのだ。

大量生産されたVウィング・ファイターは筐体が小さすぎるため、航法コンピュータやハイパードライブを装備することができないが、標準的なQ7シリーズ・アストロメク・ドロイドを搭載している。また、実験段階のVウィングには限定的な能力を持つ小型ハイパードライブが搭載されていたことが知られており、これらの機体は、パルパティーン最高議長直属の真紅に身を染めたエリート・パイロット部隊に与えられたと噂されている。

クローン大戦の間、ジェダイの将軍たちは小型のジェダイ・スターファイターで熾烈な宇宙戦を繰り広げており、独立星系連合軍のドロイド・スターファイターを相手に曲芸的な機動作戦で戦う忠実なクローン・パイロットたちを従えていることが多かった。しかし、クローン・パイロットは精密な攻撃や驚異的な作戦を実現させるフォースの力を持っていない。その代わりとして、彼らは操縦を未熟な技能と最先端テクノロジーに頼っていたのである。

強力なARC-170が重火力戦闘機として使用される一方で、素早いVウィング・ファイターは高速なヴァルチャー・ファイターやトライ=ファイターとの接近戦により適していた。この船鼻の尖った戦闘機には1人のクローン・パイロットが搭乗し、部分的に覆われたアストロメク・ドロイドがナビゲーションおよび航行中の修理を担当する。腕木に支えられた楔形の機体には1対の平らな翼が付いており、それぞれが上下に広がるようになっている。これらの翼は関節式の軸つばに取り付けられており、離着陸時には90度回転させることが可能である。また、翼の支柱には2対のレーザー・キャノンが搭載されており、迅速なスナップ砲火を行えるようになっている。

銀河共和国の崩壊後は、多くのVウィング中隊が単純に再編および再配置され、銀河帝国の最初の宇宙戦闘機として使用されていた。

リパブリック・アタック・ガンシップ Republic attack gunship

機種名:
低空型強襲歩兵輸送艇(LAAT/i)リパルサーリフト・ガンシップ
製造元:
ロザナ・ヘヴィ・エンジニアリング社
級種:
リパルサーリフト・ガンシップ
分類:
スピーダー
大きさ:
全長17.4メートル、全幅17メートル
速度:
時速620キロメートル
操縦要員:
不明
乗員定員:
不明
搭載機:
スピーダーバイク 4台
積載重量:
不明
航続期間:
不明
価格:
不明
動力機構:
不明
推進機構:
不明
航行装備:
不明
武装:
対歩兵レーザー・キャノン砲塔 3基、収束型ビーム・レーザー砲塔 4基、空対空ライト・ロケット 2基(各4発搭載)、大型駆動式ミサイル・ランチャー 2基
機体材質:
不明

Republic attack gunship

クローン大戦の幕開け時にジオノーシスを侵略した共和国の軍隊は、驚異的な実動部隊であることを知らしめた。もちろんその成功は、多種多様な戦闘用兵器の存在によるところが大きい。AT-TEウォーカーが激しい戦闘の最中へ兵士たちを運ぶ一方で、重武装のリパルサーリフト・ガンシップ部隊は戦略的な攻撃を展開させるため、兵士たちを重要な地点へと輸送していたのである。

クワット・ドライブ・ヤード社の子会社であるロザナ・ヘヴィ・エンジニアリング社で開発された無骨なデザインのリパブリック・ガンシップは、一般にLAAT/i(歩兵用低空型強襲輸送艇)と呼ばれている。そして、共和国のクローン軍で使用されている多くの兵器と同様に、LAAT/iガンシップにも戦場における2つの主要な役割がある。ガンシップの最初の目的は兵士たちを輸送することであり、乗員区画に30人以上の兵士と、後部ハンガーに4台の軍事用スピーダー・バイクを収容することができるのだ。

ガンシップの第2の役割は、偵察、攻撃支援、捜索および回収任務、そして地上部隊やエアスピーダー、さらには宇宙戦闘機に対する低空からの攻撃である。2門の大型駆動式ミサイル発射装置は様々な弾頭を発射させ、発射体を音速にまで加速させることができるが、敵の装甲車両や地上施設を破壊する際には、短距離型自動追尾ミサイルが最もよく使用されている。このロケット弾は一旦発射されると内部誘導システムに制御が引き継がれ、指定された標的に向かって自動的に追尾を続けるのだ。他にもガンシップの後方に設けられたベルト供給型ロケット・ランチャーには、特定の任務に要求される特別な兵器荷重が考慮されており、標準爆撃量は一般的だが、腐食性の反物質シャワー弾頭、放射性炸裂ミサイル、EMPロケット弾など、様々な弾頭が装備されている。

一方で、宇宙船やエアスピーダーを標的とする際には、両翼の下に隠された4基の空対空ロケットが発射される。また、敵兵士やガンシップに接近する他の小さな高速の標的に対しては、コクピットの顎部に2基、後部に1基ある対歩兵用タレットが使用され、さらには、ガンシップの上下にいる敵に複合型ビーム・レーザーの圧倒的な火力を浴びせることのできるボール・タレットも装備されている。このバブル型砲塔は兵員キャビンから伸びる接続アームの先端に搭載されており、頑丈な球体の内部に収容されたクローン・トルーパーによって発砲されることになる。こうした多彩な武器による絶大な破壊力から、ガンシップは兵士たちを展開させる前に、戦場を一掃するべく出動させられることが多い。

LAAT/iガンシップの前面には猫背型をした球形のコクピットがあり、操縦士、副操縦士、砲手が1列縦隊になって座っている。一方で、兵員キャビンは開放型になっており、トルーパーたちはライフルで標的を狙撃することによって、ガンシップの攻撃力を補うことができる。また、ガンシップの強化装甲はかなりの衝撃でも吸収できるように作られているが、この乗員区画にはIM-6戦場用医療ドロイドやその他のサバイバル装備が搭載されているため、破壊的なダメージを受けた際には、機体からコクピット区画全体を切り離して、脱出ポッドとして利用することも可能である。

リパブリック・ガンシップはその操縦性の良さと大気圏内における高速性から、クローン大戦全般を通じて無数の惑星で使用されていた。ガンシップは巨大な岩棚の間での編隊を組んだ飛行や、渓谷や谷間への急降下、森林の上空での飛行、不規則に広がる都市部の建造物を縫うような飛行など、あらゆる飛行形態での航行を時速600キロメートル以上の速度で行うことができるのだ。ガンシップを視界に留めておけるのは最も機動性の高い敵機だけであり、十分な技量を持ったパイロットでも、ガンシップの持つ複数の武器を回避することはほとんど不可能だと判断するだろう。

LAAT/iガンシップは、数種類存在するLAATシリーズの1機種である。基本的なガンシップは極めて多目的な設計がなされており、広範囲にわたる貨物を輸送するように改良されている。LAAT/v(車両用低空型強襲輸送艇)は通常の兵員輸送艇と比べて明らかに大型であり、乗員区画が省かれている。その代わりに、後部ハンガーが拡張されており、16台のスピーダーバイクか、または8台の軍事用ランドスピーダーを収容することができる。また、ジオノーシスの戦いでクローン軍が使用したLAAT/c(貨物用低空型強襲輸送艇)は、戦場を横断して重要地点にAT-TEウォーカーを配置させるための特別なガンシップである。

リパブリック・アサルト・ガンボート Republic assault gunboat

機種名:
HAET-221
製造元:
メクーン社
級種:
高高度型突入輸送艇
分類:
スピーダー
大きさ:
全長17.2メートル
速度:
不明
操縦要員:
不明
乗員定員:
不明
搭載機:
不明
積載重量:
不明
航続期間:
不明
価格:
不明
動力機構:
不明
推進機構:
不明
航行装備:
シールド発生装置
武装:
対歩兵用ブラスター 2基、対車両用レーザー・キャノン 1基
機体材質:
不明

Republic assault gunboat

特別な訓練を受けたクローン兵たちの操縦する滑らかなリパブリック・アサルト・ガンボートは、当初、ウータパウを解放する任務を受けた機動部隊によって使用されていたパトロール艇だった。しかし、彼らは分離主義勢力との戦いの終盤に、この惑星を占領する側へと転じたのだった。

メクーン社製の高高度型突入輸送艇HAET-221は、共和国軍で使用される降下艇である。この船は惑星の低軌道から発射され、高エネルギー・シールド・システムで再突入熱による燃焼から機体を保護しつつ、大気圏に突入する。そして大気圏低層部に到達すると、リパルサーリフト装置が作動し、素晴らしい飛行性能を発揮するが、再び軌道上にまで戻ることはできない。

強力な固定ロケットと、惑星の地勢を素早く作図する洗練されたターゲット・アレイによって、HAET-221は目標となる降下地点へ容易に到達することが可能である。さらに、このマッピング・システムは偵察や捜索の任務にも使用されており、HAET-221は数キロメートルの高高度から数メートルの通常航行高度まで、様々な高度で活躍することができるのだ。

また、このスピーダーは武器として、対歩兵用ブラスターと対車両用の主砲を搭載している。

スワンプ・スピーダー swamp speeder

機種名:
スワンプ・スピーダー
製造元:
ウールショス・マニュファクチュアリング社
級種:
軽量型攻撃艇
分類:
スピーダー
大きさ:
全長5メートル
速度:
不明
操縦要員:
1名、砲手 1名
乗員定員:
不明
搭載機:
不明
積載重量:
不明
航続期間:
不明
価格:
不明
動力機構:
不明
推進機構:
不明
航行装備:
不明
武装:
ツイン・ブラスター・キャノン 1対
機体材質:
不明

swamp speeder

共和国軍の武装戦車部隊の主力は、クローン兵が使用する巨大なウォーカーによって形成されているが、ときにはゆっくりと歩行する車両が実用的でない場合もある。柔らかい湿地帯は、屈んだ姿勢のウォーカーの進行を著しく遅延させるため、兵員の輸送や攻撃支援を行うための、より小型の浮遊型輸送艇の存在が強く要求されるのだ。特にキャッシークやフェルーシアのような惑星では、2人乗りのスワンプ・スピーダーが適役だった。この開放型ファンボートは、機体前方に1対の回転式ツイン・レーザー・キャノンを搭載している。

アラテック・リパルサー社で開発された歩兵支援プラットフォーム(ISP)は、リパルサーリフトとベクトル・ファン推進システムのハイブリッドを使用しているため、配置された惑星における荒々しい地形に触れることなく、上空を浮遊することができる。また、後部に搭載されたターボファンは時速100キロメートル以上の推力を生成することができ、非常時に緊急停止するため、逆向きに作動させることも可能である。スワンプ・スピーダーは主として対歩兵支援に使用されるが、キャノンにはタンク・ドロイドの装甲やシールドに守られたドロイド・ガンシップを破壊できるだけの威力がある。

BARCスピーダー BARC speeder

機種名:
バイカー高性能型偵察コマンドー・スピーダー
製造元:
アラテック社
級種:
スピーダー・バイク
分類:
スピーダー
大きさ:
全長4.57メートル
速度:
不明
操縦要員:
1名
乗員定員:
不明
搭載機:
不明
積載重量:
不明
航続期間:
不明
価格:
不明
動力機構:
不明
推進機構:
不明
航行装備:
不明
武装:
レーザー・キャノン 2基
機体材質:
不明

BARC speeder

軍隊の効率を決めるのは、その機動性である。そのため、クローン大戦が激化すると、共和国軍には多種多様な車両が次々と配備されていった。BARCスピーダーは単一のクローン兵の行動範囲を拡大させ、歩兵にはとても利用できないほどの大きなスピード、機動性、そして火力を与えてくれる。また、BARCスピーダーはジェダイが使用するスリムなスピーダー・バイクと比べてより攻撃性能が高く、大型であり、様々な惑星における偵察任務や護衛任務に使用されているのだ。

当初、BARCスピーダーはアラテック社によって、ARCトルーパー専用に開発された機種だった。ARCトルーパーは通常のクローン兵たちと比べて、より強力で独立心が強いエリート特殊部隊である。しかし、このバイクは通常の兵士たちにも十分に適応しており、その場合でも極めて効率的な偵察機であることを証明したのだった。だが、バイカー高性能型偵察コマンドー(BARC)スピーダーの名称はそのまま残されている。

クローン・ターボ・タンク clone turbo tank

機種名:
HAVw A6ジャガーノート
製造元:
クワット・ドライブ・ヤード社
級種:
重強襲型車両
分類:
ウォーカー
大きさ:
全長49.4メートル
速度:
時速160キロメートル
操縦要員:
12名(砲手含む)
乗員定員:
50〜300名(初期状態に依存)
搭載機:
不明
積載重量:
500キログラム
航続期間:
2日
価格:
不明
動力機構:
不明
推進機構:
不明
航行装備:
不明
武装:
ヘヴィ・レーザー・キャノン・タレット 1基、高速回転式レーザー・キャノン 1基、ミディアム・レーザー・キャノン 2基、ツイン・ブラスター・キャノン 2対、ロケット/グレネード発射管 2門
機体材質:
不明

clone turbo tank

クローン大戦中に導入された最も巨大な共和国の軍事車両の1つであるターボ・タンクは、10個の車輪と数々の兵器を搭載した装甲戦車である。無骨なデザインの上、一見したところシンプルな技術しか利用されていないように思えるターボ・タンクだが、この戦車にはクローン兵たちが好む、阻止できない荒々しい戦術が凝縮されている。ターボ・タンクはリパブリック・アタック・クルーザーによって運用され、行く手にあるすべての障害物を粉砕しながら敵対勢力へと突き進む。そして、多彩なレーザー・タレットとミサイル・ポートは、あらゆる方向に攻撃を行うことができるのだ。

秘密の子会社ロザナ・ヘヴィ・エンジニアリングではなく、クワット・ドライブ・ヤード社自身によって開発されたターボ・タンクは、分散する各惑星に効率よく軍事資源を分配したいと考えた共和国による、実験的運用の一環だった。クローン大戦が銀河系に急速に広まると、銀河元老院は各惑星が共和国による完全な援助と財政支援のもと、独自の防衛軍を設立することを認める決議を採択し、KDY社も政府による監視がほとんど無い状態で車両開発を行うことができるようになったのである。KDY社はそれらの兵器を同盟惑星の政府へ分配するために独自の販売網を利用した。こうして、共和国は辺境の惑星にも十分な武装を行わせることができ、独立星系連合からの防衛を可能にしたのである。だが、長い流通網には多くの穴があることも事実であり、敵対勢力や犯罪組織の手に渡ったターボ・タンクも確実に存在している。

AT-TEの大型版として開発されたHAVw A6ヘヴィ・アサルト・ビークルは、実際にAT-TEから多くのテクノロジーを流用して作られており、その扱いにくさや、かさばった外観から、親しみをこめて「ローリング・スラッブ(転がる厚板)」というニックネームを付けられている。ジャガーノートの重装甲プレートは、AT-TEを覆っているプレートとほぼ同一のものであり、安全司令キャビンもAT-TEのコクピットとよく似た設計がなされている。しかし、決定的な違いは、ジャガーノートがウォーカーとしての外見を留めておらず、耐衝撃システムとサーボ機構に接続された10個の耐久性のある車輪を採用しているということだった。

10個の車輪による推進システムは一見原始的に見えるが、そこには利点も存在する。地面と直接接していることで、ジャガーノートは電磁的な攻撃やシールドによる放電から車体を守ることができるのだ。また、各車輪は3つの独立した回転セグメントに分けられており、これによって荒れ果てたほぼすべての地形上を進むことができる。さらに、巨大なバンプ・フレクサーによって、ターボタンクは起伏のある地面でも長時間停止していることが可能だが、牽引装置や独立した駆動装置を持っていないため、不安定で変化の激しい地形を克服するだけの速度が無い場合は、立ち往生してしまうこともある。

ジャガーノートは平らな地形であれば、最高で時速160キロメートルの速度にまで到達することが可能であり、また、意外なほどに小回りが利く一方で、旋回速度は時速25キロメートルほどでしかない。そのため、このタンクは前部と後部に2つのコクピットを搭載し、それぞれに搭乗した乗員が個別に操縦することによって、ターンすることなく同じ速度で前進と後退を行うことができるようになっている。しかし、ジャガーノートの最大の欠点は、その難解な制御システムにある。両方のコクピットから操縦システムを制御することができるため、片方のパイロットたちは車輪が矛盾した位置でロックされないよう、調整する必要があるのだ。第1世代のジャガーノートは砲手を除いて12人の乗員を必要としたが、後の機種にはオートメーション機構が採用され、必要な人員はそれぞれのコクピットについて2人ずつにまで減らされている。

AT-TEや後のAT-ATと同様に、ジャガーノートの主要な目的は兵員を輸送することであり、空洞の多い内部には、乗客室の状況や目的に応じて、いたるところに50から300人のクローン兵を収容することができる。また、帝国軍の上陸艇と同様に、スピーダー・バイクやアサルト・スピーダー、あるいは他の小型リパルサーリフト艇を輸送できるように再構築することも可能である。

共和国の晩年になると、ジャガーノートは実戦で使用されている地上用兵器としては最も強力なものの1つとなっていた。ジャガーノートは強靭な装甲以外にも回転式を含む合計6基のレーザー・キャノンを装備しており、これらはより高性能なAT-ATのレーザー・キャノンの3分の2におよぶ射程距離を有している。また、タレットに据え付けられたヘヴィ・レーザー・キャノンは航空兵器による攻撃から身を守るために使用され、2門のロケットおよびグレネード発射管は、兵員を降ろしているときの支援爆撃に使用されている。そして、ジャガーノートの背部からは伸縮式の高いセンサー・マストが突き出ており、そこには監視員とセンサー技師が1名ずつ乗り込んでいる。このマストは360度の視界を確保しており、ここから戦場における重要なデータをタンクの指揮官や砲手に提供することになる。しかし、不幸にしてこのマストは目に付きやすいため、敵軍にとっては格好の標的となってしまう。

ジャガーノートは数年間にわたって広く使用されていたが、やがてクローン大戦が終結すると、帝国地上軍の武装戦隊でも、より汎用的でスマートな形状をした地上用強襲車両が使用されるようになった。帝国軍はジャガーノートの駆動システムを原始的であると考えており、その最大の理由として、密集した地形を横断できないということを挙げている。銀河内乱の時代になると、ジャガーノートの設計思想は再び歩行システムを採用したAT-ATウォーカーへと引き継がれていったのである。こうして軍隊でジャガーノートを敬遠する動きが加速していくと、業者も交換用部品の供給を停止させるようになった。ジャガーノートは段階的に姿を消していき、主な活躍の場はアウター・リムの戦場へと移っていったのである。後にユージャン・ヴォングによる既知銀河系への侵略が開始されてからも、ごく僅かなジャガーノートが使用され続けているが、当然、これらは熟練した整備士による定期的な点検が欠かせない状態である。

AT-TE All Terrain Tactical Enforcer

機種名:
全地形用戦略歩行兵器
製造元:
ロザナ・ヘヴィ・エンジニアリング社
級種:
全地形用戦略歩行兵器
分類:
ウォーカー
大きさ:
全長12.4メートル、全高5.02メートル
速度:
時速60キロメートル
操縦要員:
1名、監視員 1名、砲手および補助要員 4名
乗員定員:
20名
搭載機:
不明
積載重量:
不明
航続期間:
不明
価格:
不明
動力機構:
不明
推進機構:
不明
航行装備:
不明
武装:
対歩兵用レーザー・キャノン砲塔 6基、ヘヴィ・キャノン砲 1基
機体材質:
不明

AT-TE

ジオノーシスの戦いは、新たに創設された独立星系連合と旧共和国との間で行われた初の大規模な戦闘として、歴史にその名を残すことになった。このとき、ドゥークー伯爵とその支持者たちは、共和国の軍事力についてある程度の認識を抱いてはいたが、共和国側が侵略の際に伴ってきたクローン・トルーパーや宇宙戦艦、軍用車両による猛攻撃は、連合側にとっても予想外の出来事でしかなかったのだ。そして、ジオノーシスの戦いに投入された数多くの兵器の1つが、全地形用戦略歩行兵器(AT-TE)である。特別製の共和国降下船は前線に投入するためのウォーカーを積んでおり、敵の要塞へ容赦なく突き進むべく、これらの兵器を解放したのだった。

本来、AT-TEの基本設計は採鉱企業が広範囲にわたる惑星で秩序を保つために考案したものだった。だが、実際には戦闘用途に広く再利用されることになる。このウォーカーは速度が遅いため、リパルサーリフト・システムを用いた高速の飛行艇または浮遊艇を防ぐエネルギー・シールドを通過することができ、また、装甲が電磁シールドで補強されているため、イオン・キャノンやEMPによる攻撃を無効にすることもできるのだ。AT-TEは共和国のクローン軍が使用する他の重兵器と同様に、クワット・ドライブ・ヤード社で開発された試作機の1つであり、後に同社の秘密の子会社であるロザナ・ヘヴィ・エンジニアリング社によって、極秘のうちに量産されたのだった。

その姿を見せただけで敵に恐怖を与える装甲強襲戦車AT-TEの最大の特徴は、推進のために関節式の6本の脚を使うことである。事実、このウォーカーは軍事用としては初の歩行兵器だった。AT-TEは多目的戦略強襲用兵器であり、その用途は標準的な輸送任務から敵の施設への全面攻撃まで、様々な範囲に及んでいる。また、AT-TEはより大型で速度の遅い車両を守りつつ、地上の兵員のために援護射撃を行うこともできるため、支援役としても理想的な存在なのである。

これまでにAT-TEに匹敵する火力を持つ陸専用兵器は、ほとんど存在していなかった。この強襲歩行兵器の主たる武器は、大型の汎用ヘヴィ・キャノン・タレットである。このキャノンは、爆発性バンカー・バスター、熱探知ロケット、高周波爆弾など、様々な砲弾に対応させることができ、その絶大な威力によって、敵が反応する前に、建造物や砲塔、兵員編隊を破壊することが可能である。

中央キャノンは6基の対歩兵用レーザー・キャノンによって守られているが、これらはすべて旋回式タレットの上に搭載されている。そして、前方に向けられた4基のレーザー・キャノンは、兵員が降ろされる前に展開エリアを掃討するために使用され、一方で後方の2基のキャノンがAT-TE本体を敵の待ち伏せから守っている。AT-TEの外装甲は携帯用の小型火器を容易に防ぐことができるが、この装甲プレートも戦術ロケット弾の貫通を防ぐことはできず、複合推進システムを完全に破壊することも可能である。また、AT-TEは小型ユニットによる腹部への攻撃に弱いため、地上の兵士たちによる側面の防御が欠かせない。

AT-TEの胴体部は装甲に覆われた2つの部位に分かれているが、両者は移動性を確保した柔軟なスリーブによって連結されており、前部と後部の区画にはそれぞれに兵員格納庫が用意されている。そして、それぞれの格納庫には10名以上の武装したクローン・トルーパーを収容することができ、この兵士たちはほぼすべての地形にすばやく展開させることが可能である。また、AT-TEは6本の足を使ってゆるい斜面を登ったり、障害物を乗り越えたりすることができ、低い重心は安定性の向上にも貢献している。しかし、逆に地雷には弱く、足が短いため、砲手の視界を妨げてしまう。その上、最高速度も時速60キロメートルほどである。KDY社はこうした弱点を把握しており、後により背の高いAT-ATを開発したのだった。

その大きさと複雑さから、AT-TEの操縦には、パイロット1名、監視員1名、レーザー・キャノンを操作する補助メンバー4名など、数多くの乗員が必要となり、さらに7番目の乗員が外部射撃席からキャノン砲を操作することも可能である。また、多くのAT-TEはIM-6戦場医療ドロイドを内部に搭載している。

AT-TEは様々な種類の大型輸送船に載せて宇宙空間を輸送することができるが、実際に惑星の地表に降下させるには、専用のバージや攻撃船が必要となる。クローン大戦中、AT-TEウォーカーは、通常のリパブリック・ガンシップを改良したLAAT/cカーゴ・ガンシップで、大気圏内輸送および戦場への投下を行われていた。

そしてクローン大戦が終結すると、より新しい、より破壊的な陸戦用兵器を好むパルパティーンは、無数のAT-TEを退役させた。しかし、これらのAT-TEは破壊されたわけではなく、銀河内乱の最中にもアウター・リムの惑星で使用されている。だが、AT-TEの惑星内輸送にはカーゴ・ガンシップが必要となり、それらが次第に姿を消すと、あわせてAT-TEの多くも破棄されていったのだった。

SPHA-T Self Propelled Heavy Artillery - Turbolaser

機種名:
自走式重砲塔ターボレーザー搭載型
製造元:
ロザナ・ヘヴィ・エンジニアリング社
級種:
自走式重砲塔ターボレーザー搭載型
分類:
ウォーカー
大きさ:
全高20.6メートル
速度:
時速35キロメートル
操縦要員:
15名、砲手 10名
乗員定員:
不明
搭載機:
不明
積載重量:
500キログラム
航続期間:
不明
価格:
不明
動力機構:
不明
推進機構:
不明
航行装備:
不明
武装:
ヘヴィ・ターボレーザー・キャノン 1基、対人用ブラスター・キャノン 12基
機体材質:
不明

SPHA-T

ジオノーシスの戦いにおいて、独立星系連合が激しい攻撃に晒されるようになると、通商連合はいくつかの巨大なコア・シップを惑星の地表から離陸させようと試みた。コア・シップは何千ものバトル・ドロイド、スーパー・バトル・ドロイド、重火器、その他の戦闘用車両を満載していたのだ。脱出するコア・シップは、連合軍の今後の戦いに巨大かつ強力な軍隊を提供することになるだろう。一方で、これらの巨大なコア・シップを軌道上に達する前に破壊すべく、共和国のクローン軍は大型ターボレーザーを装着した数台の自走式重砲塔(SPHA)ユニットを配置したのだった。これらの砲塔ユニットは、コア・シップを射程距離に捕らえるまで、ジオノーシスの戦場をゆっくりと横断していた。そして各砲塔ユニットが砲撃を開始すると、コア・シップは砂埃の中へと撃沈し、バトル・ドロイドもろとも大爆発を起こしたのである。

SPHAユニットは2つの部位、すなわち、移動性を持ったドライブ・ユニットと、主力搭載武器によって構成される、比較的単純な兵器である。たいていの場合において、開発は武器が先に行われ、ドライブ・ユニットは、試作武器や特に強力な武器を戦闘中に戦略位置にまで運ぶための手段でしかない。最も一般的なSPHAユニットは、イオン・キャノンや対車両用レーザー・キャノン、震盪ミサイル発射管などを運ぶためにリパルサーリフト・プラットホームを利用している。

カミーノアンの技術提携企業であるロザナ・ヘヴィ・エンジニアリング(RHE)社製は、鍵となる構成部品に初めてターボレーザーを採用した典型的な自走式重砲塔を開発した。SPHA-Tという名称は、自走式重砲塔ターボレーザー搭載型の略称である。このターボレーザーは強力なエネルギー・ビームを発生させるために巨大な照準アレイを利用しており、並外れた射程距離と、偏向シールドをも貫く破壊的な威力を誇っている。しかし残念なことに、このターボレーザーの長時間照射には巨大な核融合炉が必要となり、キャノンのエネルギー制御と保守作業にも大型宇宙戦艦並みの設備が要求される。そのため、ターボレーザー自体とそれに付随する装備一式の大きさから、これまでのRHE社製兵器には搭載することができなかったのである。

そこでRHE社は、このターボレーザーにある程度の移動能力を与えるため、巨大な重武装のドライブ・ユニットを開発した。このドライブ・ユニットは12本の間接脚によって構成されているため、起伏の多い地面や様々な障害物を乗り越えて進むことができ、敵に恐怖を与えて逃走させることができるのだ。また、これらの脚には特殊な加工が施されており、通常のスピーダーを足止めさせる対リパルサーリフト用の電磁的な攻撃も、一切受け付けないようになっている。

SPHA-Tのターボレーザーは車両の頂部に搭載され、通常のタレットのような回転は行われない。その代わりに車両そのものが回転し、正面の敵を一掃することになる。また、このターボレーザーは離陸中のコア・シップのような空中にいる標的を捕捉するために、上方に起こすことも可能である。ターボレーザーが発射位置にまで移動すると、武器を支えるために4本の安定化ストラットが伸び、破壊的なビームが発射されるのだ。

SPHA-Tは、ターボレーザーの操作、ドライブ・ユニットの操縦、核融合炉の監視に、15名の精鋭からなるクローン・トルーパーを必要とする。また、SPHA-Tには12基の伸縮式対歩兵用ブラスターも装備することができ、この場合は専属砲手を10名追加しなければならない。さらに、ターボレーザーの下にある小型ステージには、20名の追加クローン・トルーパーが搭乗可能である。

AT-OT All Terrain Open Transport

機種名:
全地形用開放型歩行車両
製造元:
クワット・ドライブ・ヤード社
級種:
兵員輸送ウォーカー
分類:
ウォーカー
大きさ:
全長14.3メートル、全高5.8メートル
速度:
不明
操縦要員:
不明
乗員定員:
不明
搭載機:
不明
積載重量:
不明
航続期間:
不明
価格:
不明
動力機構:
不明
推進機構:
不明
航行装備:
不明
武装:
レーザー・キャノン 4基
機体材質:
不明

AT-OT

共和国軍は陸上での輸送に開放座席式のカーゴ・ウォーカーを使用していた。兵士たちは頭上からの攻撃に晒されるが、貨物自体は非常に厚い装甲に覆われており、ウォーカーも前方掃射型レーザー・キャノンと防御用のテール・キャノンを1対装備している。

クワット・ドライブ・ヤード社は、全地形用開放型歩行車両を基本的な陸上兵員輸送車両として開発した。ATシリーズの他の車両も輸送用として認識されてはいるが、それらは兵士たちを乗せる代わりに装甲と攻撃能力を備えた兵器である。一方で、AT-OTは直接の戦闘には不向きであり、武装はなされているものの、あくまでも友軍に対する補給などの後方支援に使用されているのだ。また、AT-OTは通常状態で34人のクローン兵を運ぶことができるが、本質的には開放型トラックであり、任務に応じて必要であれば積み重ねることで、より多くの輸送能力を得ることも可能である。

AT-AP All Terrain Attack Pod

機種名:
全地形型攻撃ポッド
製造元:
ロザナ・ヘヴィ・エンジニアリング社
級種:
砲撃用ウォーカー
分類:
ウォーカー
大きさ:
全長10.97メートル
速度:
不明
操縦要員:
2名、砲手 1名
乗員定員:
不明
搭載機:
不明
積載重量:
不明
航続期間:
不明
価格:
不明
動力機構:
不明
推進機構:
不明
航行装備:
不明
武装:
ヘヴィ・プロジェクティル・ランチャー 1基、ヘヴィ・ブラスター・キャノン 1基、ミディアム・レーザー・キャノン 1基
機体材質:
不明

AT-AP

クローン大戦が激化したため、共和国軍は戦場を歩くより新しい、より多用途な装甲戦車で地上部隊を編成するようになった。ポッド・アタック・ウォーカーと称されるこの2脚歩行モデルは、大型キャノンと、長距離射撃の際に安定を維持するための第3の脚を持っている。クローン兵の操縦士たちは、キャッシークやフェルーシアなどで繰り広げられた激しい戦いで、このウォーカーを操縦していた。

一定の成功を収めた全地形用単座式歩行兵器(AT-PT)の大型版である全地形用攻撃ポッド(AT-AP)は、AT-PTを複座式に改修したものである。単独で配置されるにはまだ小さすぎるが、AT-APは戦場の歩兵を移動式中距離砲へと変える能力を有しているのだ。

調整可能なサスペンション・システムによって、AT-APは起伏のある地形でも安定性と機動性を維持することができる。また、不安定な地形を歩行するときや、機体の中央に据えられたヘヴィ・プロジェクティル・キャノンを発砲するときには、第3の脚を下ろすことによってさらに安定性を増すことが可能である。

頂部に搭載された旋回式ブラスターには砲手用の座席が付いており、通常はウォーカーの装甲の外にあるキャビンに座った3人目のクローン兵がこれを操作するが、副操縦士が遠隔操作を行うこともできる。また、この座席の後方には備品箱があり、ウォーカーの関節部などの機械的な故障を修理するための道具類が収納されている。さらに、ウォーカーのキャビンの下からは、枢軸に取り付けられたミディアム・レーザー・キャノンがぶら下がっている。

AT-RT All Terrain Recon Transport

機種名:
全地形型偵察歩行兵器
製造元:
クワット・ドライブ・ヤード社
級種:
前哨および警戒用ウォーカー
分類:
ウォーカー
大きさ:
全長3.2メートル
速度:
不明
操縦要員:
1名
乗員定員:
不明
搭載機:
不明
積載重量:
不明
航続期間:
不明
価格:
不明
動力機構:
不明
推進機構:
不明
航行装備:
不明
武装:
ブラスター・キャノン 1基
機体材質:
不明

AT-RT

共和国のクローン兵は大規模な数で最適な配置をなされているが、リパブリック・スカウト・ウォーカーのような関節型野戦用装甲車両は、単一のクローン兵を恐るべき対歩兵用ユニットへと変えてしまう。主として偵察用車両として設計された、この2本足のウォーカーは、オープン・コクピット型ではあるが機敏かつ重武装が施されており、搭乗したクローン兵はバトル・ドロイドを容易になぎ倒すことができる。クローン大戦中、これらはキャッシークの戦いなどで実戦投入され、銀河内乱の時代に見られるAT-STの先駆的存在となったのだった。

全地形用偵察歩行兵器(AT-RTウォーカー)は小さいため、装甲を持った大型の標的には太刀打ちできず、警察支援、市民の防衛、戦後の掃討作戦などに利用されることが多い。その軽量構造はAT-PT(全地形用単座式歩行兵器)にも勝るが、AT-RTにはAT-PTの持つ装甲キャビンが欠けているため、打たれ弱いという決定的な弱点がある。また、AT-RTは機体前部に1基の連射式ブラスターを装備している。

UT-AT Unstable Terrain Artillery Transport

機種名:
不安定地形専用移動式戦車
製造元:
クワット・ドライブ・ヤード社、メクーン社
級種:
装甲型リパルサーリフト車両
分類:
ウォーカー
大きさ:
全長23.8メートル
速度:
不明
操縦要員:
1名、砲手 5名
乗員定員:
クローン・トルーパー 20名以上
搭載機:
不明
積載重量:
不明
航続期間:
不明
価格:
不明
動力機構:
不明
推進機構:
不明
航行装備:
不明
武装:
ヘヴィ・レーザー・キャノン 1基、ミディアム・レーザー・キャノン 2基、対歩兵用レーザー・キャノン 4基
機体材質:
不明

UT-AT

前面に搭載された3つの武器から、俗に「トライデント」と呼ばれているこのライト・トランスポートは、クローン大戦中に起こった悲惨な事件、マーゴシア戦役の後に、KDY社とメクーン社によって開発された車両である。この事件では、共和国ウォーカーの電撃的な進攻によって与えられた一定の打撃が、アガマーに架かる自然の橋を崩壊へと導き、結果的に人員と装甲部隊の壊滅的損失へと繋がったのだった。

そのため、内部崩壊の作用を助長させることなく、もろい地形上を移動できる装甲車両が必要とされることになった。そして珍しいことに、KDY社は自社の開発プロセスを重リパルサーリフト車両メーカーとして知られるメクーン社に開示した。これらの専門企業の協力体制は、もはや独自の設計によってウォーカーと呼ぶにはふさわしくない戦闘トランスポート、UT-ATの完成を導いたのである。

この重武装車両は後方区画に並ぶ8組の低出力リパルサーリフト・スキーに支えられているが、これらのスキーは前方キャリッジの下にある4基のリパルサーリフト・プレートの推力によって、そのときの地形に対応できるよう、常時再調整されている。また、波状に並んだ16組のスキッド・プレートも、車体重量を均一に打ち消すことに役立っている。さらに、この特別仕様のスキッドは制御フィールドを形成するためにリパルサー推力を反転させることもでき、この働きによってUT-ATは垂直な壁に張り付いたり、長距離攻撃の際に無比の安定性を得ることが可能になるのだ。

また、このスキーは積雪地帯や粉末状の地形で、特に水平機銃掃射を行っている間に、大きな優位性を発揮する。しかし、UT-ATには機動性に乏しいという短所がある。強力なリパルサーフィールドによって車体重量を打ち消すことができても、UT-ATは依然として莫大な慣性質量を有しているのだ。したがって、注意深い操縦士は最高速度を時速45キロメートルまでに抑えるようにしている。

UT-AT内の機械部分は車両の前方半分に位置しており、そこには20人以上のクローン・トルーパーも収容されている。また、コクピットには操縦士と砲手(側面と背面に搭載されたヘヴィ・レーザー・キャノンを操作する)、各1名分ずつの座席が備わっている。

一方、後方半分は大型兵器の運用を考慮し、空洞となっている。そこには頂部に搭載された4基のレーザー・キャノンを操作するための砲術ステーションが組み込まれており、砲手たちが装甲プレートによって守られている。また、同シリーズの異なる機種には、標準的な武装に加えて小型爆発生成装置を搭載したものもあり、ドロイド軍に対して静電嵐やイオン化ガス流を放出することができるようになっている。他のモデルには、大型兵器用の格納スペースを除去し、代わりに組み立て式の多間接型ブリッジレイヤーを収納しているものもある。これを用いることで、クローンの戦闘技術兵は不安定な地形に安定した道路を切り開き、重いウォーカーを遠くの戦線へ送り出す即席の橋を組み立てることができるのだ。

UT-ATは氷の上や変化の激しい戦場で、他の装甲車両よりも効果的であることを証明したが、移動速度の遅さから、クローン大戦では極めて大きな損失を被っている。デッキが持ち上げられた構造をしているため、車体下部への正確な攻撃によって容易に転倒させられてしまったのである。UT-ATはクローン大戦の終盤に数多くの車両が実戦投入されており、主としてマイギートーやケイト・ニモイディアにおける橋上での戦いに使用されていた。

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