組織ガイド / 帝国軍

銀河帝国 Galactic Empire

活動拠点:
コルサント
構成:
銀河系全域
活動時期:
帝国〜
主なメンバー:
パルパティーン皇帝、ダース・ヴェイダー、グランド・モフ・ターキン、スローン大提督

Galactic Empire

かつての時代は旧共和国と呼ばれており、他の呼び名は必要とされていなかった。現在では旧共和国の初期に関する記録もほとんど残されておらず、それを知ろうとする者さえもいない。太古の昔を生きていたその創始者達は、例外なく歴史の渦の中へと消えていってしまったのである。

彼らが築き上げた銀河系で唯一の共同社会は常に市民に忠実であり、時代が進むにつれて新たな星系がその理想社会を共有すべく参加するようになってきた。始めは数百、数千に過ぎなかったが、ついには何百万という星系が旧共和国の旗の下に団結したのである。

千世代を越える長きに渡って、文明の進んだ星系は共存し合い、旧共和国は各星系とその市民を団結させる自由で平等な政治機構だった。元老院は人々を賢明にまとめ上げ、自然災害や反乱による危機を察知した星系は隣接する他の星系に援助を求めることができた。旧共和国ではすべての人間、エイリアンが法の下に平等であり、彼らはあらゆる機会と自由を保証する権利をもって生きていたのである。

ジェダイ・ナイトと呼ばれるこの共和国の守護者たちは、旧共和国の人々を守るため勇敢な戦いを続けていた。彼らの知恵と勇気と力は伝説ともなり、彼らの調停によれば、どんなに無法な星系でも平静を取り戻すことが可能だった。フォースによってその力を引き出すジェダイは幾世代にも渡って銀河系全体の法と秩序を維持し、オーダーとしての誇りと名誉を世に知らしめていたのである。

多くの星系が一致団結することによって、旧共和国は外部からのどんな攻撃にも動じなくなっていた。旧共和国の絶大な力を知りつつ敢えてそれに挑もうとする者もいなくはなかったが、それは確実なる敗北を意味していた。人々は旧共和国という名の大きな壁に守られて、安らかな眠りについていたのである。

しかし、旧共和国という巨木の崩壊は、まさにその内部の腐敗から始まった。

ますます多くの星系が旧共和国に参加するようになると、声望を求める地方官僚と星間貿易商との癒着が深刻な問題となってきた。何世紀にも渡る平和によって虚弱化した元老院ではそれに対処することもできず、政治機構は完全に麻痺してしまったのである。

その頃、パルパティーンと名乗る野心的で邪悪な心をもった元老院議員は、より大きな権力を望む官僚たちの援助を受け、素早く、そして確実にその力を台頭させていった。彼は政治腐敗を浄化し、旧共和国をかつての大望と活力に満ちた時代へと戻すことを公約とすると、ついに共和国最高議長に選出され、彼を権力の座に就かせた貪欲な官僚たちによって囲まれるようになったのである。

彼らはパルパティーンを操り人形としてしか見ておらず、その力とカリスマ性がフォースのダークサイドから引き出されていることに気付いていなかった。事実、パルパティーンは最高議長の権限より遥かに大きな野望を抱いており、彼がその究極の野望に向かって動き出したとき、その後ろ楯として政治的権力の中枢にいた者たちの運命は、彼の臣下として残るか、破滅するかのいずれかだったのである。

パルパティーンは自ら発した勅命によって、かつてない規模での軍事力の増強を行った。想像を絶するほどの火力を備えた巨大戦艦の存在は、その後の戦争の歴史を大きく変えることとなった。彼は後に脅威となるであろう惑星を次々と力で解体し、星系から星系へと戒厳令を敷いていったのである。

パルパティーンは軍の中枢に身を置き、その地位を確固たるものとすると、ついに自らを皇帝と称し、銀河帝国を築き上げた。このとき初めて旧共和国の星系は、自分たちが1人の男によって支配されていることに気付いたのだった。個人の権利はすべて皇帝の意のままとなり、皇帝に対する初期の反乱は、ほとんどそれが起こる前に一掃されてしまった。銀河系は完全にフォースのダークサイドの支配下に置かれたのである。

皇帝は弟子のダース・ヴェイダーと共にジェダイを追い詰め、次々と抹殺していった。ジェダイは長い間自分たちが仕えてきたものに裏切られ、自分たちが銀河系から見捨てられた存在であることに気付いたのである。

皇帝はついに旧共和国の最終的な運命を決する計画を実行した。彼にとってもはや邪魔者以外の何者でもなかった帝国元老院議会は永久解散され、行政は皇帝によって任命された各地の総督の手に委ねられたのである。さらに惑星をも一撃で破壊できる威力をもった要塞兵器デス・スターの建設は、各星系の指導者たちを滅亡の恐怖の下に脅えさせた。これは彼が支配する何十億もの人々に対する抑圧への最後の切り札だったのである。

しかし、銀河に再び自由と希望を取り戻そうとする動きは衰えなかった。反乱同盟軍が組織されたのである。一度は埋もれたかに見えたフォースの高潔なる側面も新たなジェダイと共に再び息を吹き返した。この数年後、皇帝は滅びることになるのである。

帝国宇宙軍兵士 Imperial Navy Troopers

活動拠点:
帝国軍大型艦船内
構成:
不明
活動時期:
帝国〜
主なメンバー:
デヴィン・キャント、タジス・ダーミン

Imperial Navy Troopers

デス・スターをはじめとする帝国軍の巨大宇宙艦隊に配置された帝国宇宙軍の兵士たちはよく訓練された衛兵であり、様々な任務を与えられた戦士でもある。彼らは警備、ハンガーにおける出入港管理、センサー・アレイの監視などを行い、戦闘能力が必要とされない場面では他の任務も割り当てられていた。

帝国宇宙軍の兵士たちは黒いユニフォームと大きな黒い保護ヘルメットを身に付けており、通常はブラスター・ピストルによって武装している。彼らは帝国宇宙軍によって訓練された戦士たちであり、帝国地上軍の兵士たちの助力なしで戦える部隊として育成されている。グランド・モフ・ターキンがデス・スターに配備するために選出したエリート兵士たちもこの部隊の所属だった。後に彼らのユニフォームは宇宙軍全体に広まったが、多数の黒い服とヘルメットは未だにデス・スターの姿を思い起こさせる。

帝国軍砲手 Imperial gunners

活動拠点:
銀河系全域
構成:
不明
活動時期:
帝国〜

Imperial gunners

帝国宇宙艦隊の巨大兵器は、特殊なユニフォームを着用した熟練の砲手たちによって操作されている。砲手の素顔は頭を包み込むバイザー付きの大きなヘルメットによって完全に隠されているが、この黒いヘルメットは中性合金で作られており、ビュープレートと組込み式の照準コンピュータが内蔵されている。また、これはターボレーザーやデス・スターに搭載されたスーパーレーザーのような巨大キャノンからの危険なフラッシュバックを防ぐためにも役立っている。

帝国軍の砲手たちはパイロット部隊の特殊な一部門である。帝国宇宙軍に所属する砲手の大半は訓練中のTIEファイター・パイロットか、あるいはパイロット試験に不合格となった兵士たちであるが、特殊兵器に関する知識を持っていることが要求される。かつては宇宙軍の新兵に砲手を志す者はほとんどいなかったが、砲手部隊はそれでも忠実かつ任務に対して熱心な一団として知られている。デス・スターや<エグゼキューター>などの重火器に配置された砲手部隊の指揮官は、これらの兵器システムが持つ想像を絶するエネルギーを注意深く管理してオーバーヒートを未然に防ぎ、破壊的パワーを均衡状態に保つよう努力している。

ストームトルーパー Stormtroopers

活動拠点:
銀河系全域
構成:
2,000,000,000人以上の兵士および士官と推定
活動時期:
帝国〜
主なメンバー:
タール軍曹、ウォーレン軍曹、ドラジン伍長

Stormtroopers

ストームトルーパーは帝国に対する絶対的な忠誠を持った兵士たちである。彼らは帝国の広範囲にわたる惑星を迅速かつ正確に攻撃し、暴動を鎮圧し、秩序を維持する。ストームトルーパーは決して買収されず、誘惑も、恐喝もされないのだ。

ストームトルーパーの訓練は新秩序の主義における完全な教化を強調されて行われ、各員は疑いを抱かず、他者の権利や自らの安全をも考えずに上官の命令に従うようになる。彼らはその忠誠心と引き換えに個性を放棄した兵士たちなのである。

彼らは白い宇宙装甲服に身を包み、ブラスター・ピストルやブラスター・ライフルで武装しており、ヘルメットには長距離通信用のコムリンクが内蔵されている。また、指揮官は色の付いた肩当てによって識別することができる。

ストームトルーパー部隊の組織構成は帝国地上軍と宇宙軍に分割されている。両部隊共にほぼ同様の組織体系を採用し、人数に応じて、分隊、小隊、中隊、大隊、連隊、大連隊をなし、1大隊は820名によって構成される。また、ストームトルーパーの健康管理は宇宙軍生命研究グループによって管理されている。

特殊な環境に特化したストームトルーパーには、海洋での攻撃を専門に訓練された水中攻撃ストームトルーパー(シートルーパー)などがある。シートルーパーは装甲服に呼吸タンクや足ひれなどの改良が施されており、ヘルメットにはスポットライトが取り付けられている。彼らは水中の駐屯基地に配属され、ウェーヴスキマーやウェーヴスピーダーなどの偵察機の訓練を受けている。

寒冷地攻撃ストームトルーパーはブリザード部隊のスノートルーパーとも呼ばれ、雪や氷の環境にも耐えられるよう改良された装甲服を身に付けている。主な改良個所は強力な加熱装置と、気密性を高めたボディスーツである。また、呼吸を容易にするために通気用フードが顔面プレートを覆っている。

デザート・ストームトルーパー、またはサンドトルーパーは特殊な訓練と外装の僅かな違いを覗けば通常のストームトルーパーと同様である。このエリート部隊は通常のストームトルーパー部隊以上に個別の思想を重視している。

ストームトルーパー偵察部隊は、通常、各守備隊に配置され、主にスピーダー・バイクを用いた任務を担当する。そのため、彼らはよくバイカー・スカウトと呼ばれている。バイカー・スカウトの装甲服は通常のものより柔軟で軽くできている。

エンドアの戦いで帝国軍が敗退すると、ストームトルーパーの数は次第に減少していき、銀河系で見かけることは稀になってきた。しかしその後、スローン大提督はスパーティ・クローニング・シリンダーによってストームトルーパーの再補充を行っている。

サンドトルーパー Sandtroopers

活動拠点:
砂漠および熱帯惑星の駐屯基地
構成:
不明
活動時期:
帝国〜
主なメンバー:
モド・テリック大尉、デイヴィン・フェルス

Sandtroopers

帝国軍は何千にも及ぶ惑星を支配しており、それらの中には無数の気候、地形が存在している。帝国軍は特殊な環境における訓練と専用装備を与えたストームトルーパーを配備することで、こうした現実に対処しているのだ。

サンドトルーパーは、特殊な地域での追加訓練を受けていることを除けば、多くの点で標準的なストームトルーパーと同一である。彼らも温度調整ボディ・グローブの上に、18ピースから成る熱反射コーティングを施した対ブラスター保護シェルを着用しており、ヘルメットには自動偏光レンズ、組込み式のコムリンク、呼吸フィルターなどが搭載されている。

科学的定義における砂漠とは湿度が極端に低い地域のことだが、これらのストームトルーパーは特に高温環境における訓練を受けた兵士たちのことを指している。特に彼らが装備する冷却装置や水分密閉システムは他地域用にも容易に改修できるため、こうした兵士たちは高温多湿の熱帯性地域における作戦にも派遣されている。

敵の制圧下では使用が難しいメカの代わりに、サンドトルーパーは現地の様々な生物を輸送手段として利用することが多い。ヤヴィンの戦い前にダース・ヴェイダーによってタトゥイーンに派遣された特別分遣隊は上級将校のDSS-0956が指揮するデザート・サンド部隊だったが、彼らは現地で主にデューバックを使用していた。また、このエリート兵士たちは独立思考を強化する訓練を受けている。

すべてのデザート・サンド・ストームトルーパーはヘヴィ・ブラスター・ライフル、長距離用コムリンク、食糧および水分パックを装備している。また、サンドトルーパーは階級を区別するために肩章を彩色している。例えば軍曹の肩章は白であり、下士官の肩章はすべて黒である。また、7人のトルーパーを指揮する分隊長になると、オレンジ色の肩章を付けている。

スノートルーパー Snowtroopers

活動拠点:
極寒惑星の駐屯基地
構成:
200,000,000人以上の兵士および士官
活動時期:
帝国〜
主なメンバー:
バースク上級曹長、ナーサックス軍曹

Snowtroopers

スノートルーパーは厳寒地用に特別な訓練を与えられたストームトルーパーの一団であり、ホスのような氷の惑星での任務に適応した特殊な装甲服を身に付けている。ホスの戦いに投入されたスノートルーパーは、ヴィアーズ将軍および帝国軍の死の小艦隊に配属されたストームトルーパーのエリート部隊だった。この艦隊にはあらゆる特殊訓練を受けたストームトルーパーの分隊が搭乗しているが、なかでもホスに降下された部隊はブリザード・フォースと呼ばれる精鋭部隊だった。

ブリザード・フォースのストームトルーパーはAT-ATウォーカーとの共闘を意識して養成された部隊である。ブリザード・フォースの戦略には秘密事項が一切存在しない。彼らは惑星を吹雪のように素早く、そして激しく攻撃することを訓練され、あらゆる反抗を素早く完全に制圧する。ウォーカーが目標エリアを確保すると、スノートルーパーはジップ・ラインを経て地上に降下し、孤立した抵抗勢力を速やかに掃討するのだ。

ブリザード・フォースのストームトルーパーは他のストームトルーパーが着用しているものと同等の、典型的な黒い2ピースの温度制御ボディ・グローブを身に付けている。その上に着る18ピースの装甲服は、より強力な保温効果と個人用の環境ユニットを装備したものに換装されており、さらに寒気から体を保護するため機密性の高い上着を着用する。また、極端に温度の低い危険な大気中での呼吸促進のため、スノートルーパーは通気フードで顔面プレートを覆われており、このフードは装甲服の裏地にまで繋がっている。そして、スパイク状のブーツは滑りやすい場所での戦闘に威力を発揮する。他にもヘルメットには偏光スノー・ゴーグル、腕にはリスト・コムリンクが装備されており、こうした各種装備の電源はバックパックに内蔵された高負荷パワー・セルから供給されている。スノートルーパーはこれらの特殊装備だけで寒冷地でも2週間以上、生き延びることができる。

各トルーパーは標準型E-11ブラスター・ライフルと標準型ユーティリティ・ベルトを装備しているが、そのなかには高性能ワイヤ、鍵付きフック、イオン照明装置、ブラスター用追加弾薬、サバイバル・キット、食料および飲料水パックが含まれる。さらに特殊部隊は三脚に固定されたEウェブ連射式重ブラスターを分解した状態で携帯している。

スカウト・トルーパー Scout troopers

活動拠点:
銀河系全域の惑星の駐屯基地
構成:
400,000,000人以上
活動時期:
帝国〜
主なメンバー:
バリック軍曹、イロル軍曹、エルセック軍曹

Scout troopers

偵察要員として訓練されたストームトルーパーは、標準的なユニフォームと比べてより柔軟な軽量型装甲服を身に付けている。スカウト・トルーパーは通常の歩兵と同じ黒いボディ・グローブの上に白い装甲服を付けており、インペリアル・スピーダー・バイクのような軽量の偵察機で任務に当たっている。このため、彼らはよくバイカー・スカウトとも呼ばれる。

艦隊と共に移動する帝国軍の他のエリート部隊とは異なり、スカウト・トルーパーは地上にある駐屯基地や施設に配置された兵士たちである。彼らは4人のトルーパーと軍曹からなるランスと呼ばれる単位で行動し、各員にスピーダー・バイクまたは他のパトロール艇が割り当てられている。

スカウト・トルーパーの装甲服にはマクロバイノキュラー・ヴュープレートとセンサー・アレイが組み込まれている。このため彼らは常に180度の視界を確保することができ、アラテック74-Zスピーダー・バイクのような高速機を操縦する際に極めて有効に働く。また、ヘルメットには、組み込み式コムリンク、呼吸ユニット、偵察エリアの地図を作成するコンピュータが内蔵されている。

スカウト・トルーパーは通常は軽武装であり、シンプルなブラスター・ライフルとブーツに仕込まれたホールドアウト・ブラスターを装備している。標準型照明弾や震盪グレネードも携帯しているが、激しい戦闘に遭遇することは滅多にない。彼らの任務の目的は敵を発見することであり、交戦することではないのだ。通常、スカウト・トルーパーは敵を発見すると、より大規模な部隊を呼ぶためスピーダー・バイクで速やかに基地に帰還する。

ロイヤル・ガード Emperor's Royal Guards

活動拠点:
コルサント
構成:
約50人
活動時期:
旧共和国〜
主なメンバー:
カー・ケイノス、マイン・カイニュー、グロディン・ティアス

Emperor's Royal Guards

優雅さと致死力、これが常に銀河の支配者に付き従う真紅のロイヤル・ガードに要求された特質である。この近衛兵たちの起源は共和国の時代に活躍したラベンダー色のセネイト・ガードにまで遡ることができるが、パルパティーンは彼の軍隊の中から側近となるロイヤル・ガードの一団を作り上げたのである。

帝国軍の兵士たちのなかでも、身長、力、知能、そして忠誠心などの厳しい要求に耐えた最も有望な者だけが、ロイヤル・ガードの任務に就くことができる。ロイヤル・ガードは赤いローブで全身を覆い、滑らかで特色の無い真紅のマスクで素顔を隠している。皇帝に直接謁見できる身分にあっても、ロイヤル・ガードの任務について知っている者はほとんどいない。彼らに与えられる様々な秘密の任務について知っている人物はパルパティーンだけなのだ。

ロイヤル・ガードのヘルメットとローブは旧共和国のセネイト・ガードを彷彿とさせるが、その外装の下には装甲服に身を包んだ屈強な戦士が隠されているのだ。最小の負担で最大の防御力を生み出すロイヤル・ガードの装甲服は、ストームトルーパーの装甲服から見ると目覚しい進歩だった。また、彼らは常に全長2メートルのフォース・パイクを携帯し、ローブの下には重ブラスターを隠している。

非の打ちようのない印象的な働きを見せたストームトルーパーは、ロイヤル・ガードの地位を手に入れるためのより高度な訓練を与えられる。この訓練は不毛の惑星インチョアで行われ、ガードマンたちは戦闘における反射神経と持久力を試す過酷な試練を受けるのだ。こうした訓練はエカーニと呼ばれる恐ろしい格闘技を通じて行われている。

パルパティーンはその熱狂的な支持を背景に従者たちの野心と欲望を多く引き出し、最高位の上にさらに階級を追加していった。それによると、最高のロイヤル・ガードが切望していたのはソヴェリン・プロテクターになることだった。皇帝直属のボディ・ガードであるソヴェリン・プロテクターには通常のロイヤル・ガードに比べてより儀式的で装飾の多い装甲服が与えられ、その能力もフォースのダークサイドによって増大させられたと言われている。また、彼らはパルパティーンの所有する宮殿や修道院、さらにはビィスにある秘密のクローン製造施設の警護も任されている。

エンドアの戦いによって皇帝が死ぬと、ロイヤル・ガードたちは銀河に四散していった。最高位の高官たち以外にロイヤル・ガードの正確な数を知っている者はおらず、したがって彼らの追跡は不可能だった。なかには皇帝の死によって生じた空白を埋めようとする大将軍に仕えた者もいるが、他はさらに邪悪な計画に従事すべくディープ・コアに向かっていったとされている。

TIEファイター・パイロット TIE fighter pilots

活動拠点:
銀河系全域
構成:
500,000人以上
活動時期:
帝国〜
主なメンバー:
スーンター・フェル男爵、ジョナス大佐、ミアンダ少佐

TIE fighter pilots

TIEファイターの操縦席に座り、戦場でこのひ弱な高速戦闘機を操縦できるのは、帝国に対する揺るぎ無い忠誠心を持つ献身的な戦士のみである。帝国軍のパイロットにはTIEファイター本来の設計ミスを克服するための壮絶な訓練が課せられ、その結果、彼らはこの戦闘機を恐ろしい死の兵器に変えている。TIEファイター・パイロットは窮屈なコクピット内での生命維持に欠かせない呼吸管が取り付けられたフライト・ヘルメットを被っているが、そのデザインはストームトルーパーを継承したものになっている。

TIEファイター・パイロットは帝国宇宙軍を代表する精鋭部隊であり、そのランクには物理的にも精神的にも厳しい試練を受けなければ到達することができない。実戦で任務に就けるのは見込まれた候補者の10%ほどであり、残りの兵士たちは戦術砲手やその他の要員として宇宙軍全体に再配置される。

TIEファイター・パイロットは帝国アカデミーの卒業生である。帝国アカデミーは帝国宇宙軍に従事する男女を訓練する名誉ある施設だ。TIEファイターの訓練で最も重要なことは精神力の鍛錬であり、訓練生たちはここで新秩序の主義に対する確固たる忠誠を植え付けられる。大部分のTIEは偏向シールド、脱出ギア、生命維持システムを搭載していないが、帝国軍の戦闘機パイロットたちは極めて勇敢で忠実な戦士であり、皇帝のために進んで命を投げ出している。

TIEパイロットにとって最優先事項は与えられた任務を達成することであり、これは自身の安全や仲間の安全を確保することよりも第一に優先されなければならない。彼らは自分たち自身が消耗品であることを学び、同時に帝国軍にとって必要不可欠な戦闘マシンであることを教えられるのだ。

AT-ATドライバー AT-AT drivers

活動拠点:
銀河系全域
構成:
不明
活動時期:
帝国〜

AT-AT drivers

巨大な帝国軍ウォーカーを不安定な地形で動かすには、AT-ATの操縦に関する熟練した能力が要求される。このような巧みな技術をもつ兵士たちは2人1組で任務に当たり、コクピットに同乗する戦術司令官の命令に従って強力なレーザー・キャノンを発射している。

AT-ATの効果的操縦は人間に与えられた難問であり、決して自動化されることはない。一連のシミュレーション・テストは、戦士たちを帝国軍のエリート武装攻撃乗員へと訓練することに役立っている。高い安全な場所にある重装甲のコクピットに守られたAT-ATパイロットたちは、地上で戦う歩兵たちから侮蔑の目で見られることが多い。しかし、こうした辛辣さにも、利点がないわけではない。AT-ATパイロットの訓練は彼らに大きな自信を与え、大成した兵士は自分たちが無敵の存在であると確信するようになるのだ。ただし、前線の兵士たちに対しては傲慢になることも多いようである。

加圧されたAT-ATのコクピット内では本来不要だが、パイロットたちは慣例的に生命維持ギアを着用している。これは戦歴の一部としてだけではなく、敵の制圧下において車両を放棄した際の緊急保護にも役立っているのだ。

帝国顧問団 Imperial Advisors

活動拠点:
コルサント
構成:
約100人
活動時期:
帝国
主なメンバー:
シム・アロー、ジェイナス・グリージェイタス、セイト・ペスタージ、クレン・ブリスタ=ヴァニー

Imperial Advisors

故郷に脈々と受け継がれてきた贅沢な衣装に身を包む皇帝の顧問団は、もはや存在価値の無い、政治的な1グループに分類されている。彼らは互いにいがみ合ってはいるが、常に皇帝の命に従う準備はできている。彼ら1人1人が政治的に不安定なのは、決して偶然ではない。事実、皇帝もそのことを強く主張している。

それぞれの顧問には、ライバルとなる他の顧問の出身星系の行政管理が割り当てられている。この方針は自ずと顧問同士の連携を切り崩し、競争意識に火を注ぎ、陰謀を張り巡らせることになる。

監視任務がそれほど煩雑でないときは、各顧問は意図的に互いに孤立させられる。皇帝は彼らをおそらくは「重要な」任務と称して銀河の隅々に派遣させる。広大な帝国を支配する皇帝を支える高級官僚たちは何百を数え、皇帝はこうした顧問たちに「情報収集」、「事実調査」、「監視」など、数多くの任務を創作しているのだ。

皇帝が顧問たちを互いに競わしているもう1つの理由は、一度に何十人もの監視を行うことができないからである。皇帝は限られた極少数のみを寵愛し、その間、他の者は待ちつづけ、神経質に見守っているしかなかった。皇帝の気まぐれで新入りの顧問が側近に加わると、古くからいた者はその地位を奪われ、ときには処刑されることさえある。皇帝は彼らを不安定な状態で維持しておくことが、単純な忠誠よりはるかに強力な結束を生むことを心得ていた。生き残るためにすべきことは数多く存在するのだ。

絶対的恐怖に基づく完全なる支配という皇帝の信念は、顧問団に関しては完璧に機能していた。皇帝は圧倒的な力によって顧問団に恐怖を植え付ける必要すらない。皇帝は自分を取り巻くあらゆる生命を支配することができたのである。

第501大隊 501st Legion

活動拠点:
銀河系全域
構成:
不明
活動時期:
旧共和国〜
主なメンバー:
アポー、グラップラー、クラウド、ウォッチマン、シャドウ

501st Legion

第501大隊の起源は、クローン大戦の歴史的緒戦で岩と砂漠の惑星ジオノーシスを攻撃した、初期のクローン部隊の1つに過ぎない。彼らは分離主義勢力の要塞へ侵入し、独立星系連合軍を惑星から撤退させた他のクローンたちと同一の部隊であると思われていた。だがその一方で、パルパティーン最高議長は第501大隊の勝利の記録に特別な関心を寄せていたのである。

パルパティーン直属のエリート部隊、ショック・トルーパーを構成する赤い装飾の兵士たちと同様に、青い装飾を与えられた第501大隊は、辺境のカミーノではなく、パルパティーンの司令スタッフのみが知るコルサントの最高機密施設で訓練と調整を受けた兵士たちである。しかし、ジャビムの戦いの直後、コルサントに対する脅威がますます現実味を増していくなか、第501大隊は首都から離れた場所に配置されていた。大隊の一部のメンバーは本隊から他の部隊に転属させられており、転属先の人材管理チャートによると、彼らはそのまま吸収されていたのだ。だが、より厳重に管理された別の機密記録をもとに、かつての第501大隊のメンバーは慎重に選り分けられ、特別な任務のため急遽コルサントへ直行させられたのだった。

クローン大戦の末期、第501大隊は前線から前線へと絶えず往復を続けていた。ときには他のクローン部隊の任務を支援するため、大隊がいくつかの特殊任務グループに分裂することもあった。同様なケースとして、彼らは既に適切な独立指令系統を維持していた。グリーヴァス将軍が共和国首都に対して大胆な奇襲を行ったとき、コルサント上空を防衛したのも第501大隊である。また、フェルーシア、マイギートー、ウータパウ、キャッシークの各戦場でも、彼らは他のクローン部隊への支援を行っていた。そして、コルサントに残された兵士たちは、パルパティーンの新しい協力者、ダース・ヴェイダーの指揮下に置かれ、ジェダイ聖堂を襲撃するという困難な任務に派遣されたのである。

破壊的な射撃術と調整されたチーム連携によって、彼らは聖堂に追い込まれたジェダイたちの側面に回りこむことができ、ジェダイたちを容赦なく射殺した。ジェダイの中には極めて強力な者もいたため、くすぶる聖堂を後にしたクローン兵たちにも多数の死傷者が出ていたが、彼らの任務は成功に終わったのだった。

第501大隊の初期の任務の多くは、何十年もの間、機密扱いとされていた。だが最近になって、少数の隊員のデータパッド・ジャーナルから、彼らの極めて困難な任務の内容が明るみに出ている。

新秩序が施行されたとき、パルパティーンによって制定された全面的な方針転換に反対を唱えた惑星もあった。だが、これらの惑星は一斉に抑圧されることになる。また、帝国がその力を強化するに従い、第501大隊もクローン・トルーパーからストームトルーパーへと推移したのだった。

第501大隊はアペイラーナ女王と彼女の帝国に対する叛意を抹殺するため、ナブーへ派遣された。これは、惑星政府を「調整する」ために第501大隊が投入された最初の出来事となるが、決して最後の出来事ではなかった。数ヶ月もすると、第501大隊はヴェイダーズ・フィスト(ヴェイダーの鉄槌)として、高い評判を得たのである。

また、ムスタファーに自らのバトル・ドロイド工場を設立した邪悪なジオノーシアンのドロイド技術者、ガイザー・デルソーを捕らえるため、彼らは伝説的な火山の惑星へと向かった。さらには、裏切り者のカミーノアンによって反抗的なクローンの一団が解き放たれると、第501大隊のクローンたちはカミーノにおけるクローンの暴動を鎮圧しなければならなくなった。この任務に際して、ヴェイダーはクローニング施設における詳細な知識を得るべくボバ・フェットを雇い、彼に第501大隊の指揮を委ねることになる。

その後、第501大隊は完成間近のデス・スターを守るべく派遣された。その結果、多数の自称破壊工作員やスパイが帝国によって拘束され、デス・スターの監房施設へと送り込まれた。囚人となった反乱軍による厄介な脱獄も、第501大隊によって速やかに鎮圧されている。

そして、デス・スター計画が反乱軍のスパイによって盗まれると、第501大隊はその価値ある技術情報を追跡するために送り出された。皮肉なことに、この任務によって、彼らはヤヴィンの戦い終盤におけるデス・スターの主反応炉の爆発から救われたのである。

その後も、第501大隊は銀河内乱の随所でヴェイダー卿に貢献し続けたが、エンドアの戦い後、彼らの部隊は絶たれてしまう。次の皇帝の座を巡って互いに反目し合う帝国軍の大将軍たちは、領域と資源をことごとく分割し、第501大隊も解体を余儀なくされたのである。

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