ナブー諮問評議会は女王を中心としたナブー政府の中枢機関である。評議会は首都シードに設置され、ナブーの首相シオ・ビブルが議長を務めている。女王はナブーの国家元首だが、諮問評議会は彼女の決定に対して重要な役割を演じており、若き指導者に有益な助言を行っている。実際、ナブーは民主国家であるため女王の力は絶対的でなく、諮問評議会にもナブーの立法と司法に関する権限を有しているのだ。
ナブー王室警備隊はナブーの警備および女王と国民の守護を目的とするボランティア組織である。彼らは素手による戦いと射撃の訓練を積んでおり、女王暗殺などのテロ行為を厳重に警戒している。しかし、王室警備隊は一般的な軍隊ではなく、通商連合による侵略のような巨大戦力による攻撃に対抗することはできない。彼らは献身的なパナカ隊長によって指揮されており、組織的には警備隊、王室警備隊、宇宙戦闘機部隊の3つの部門に分かれている。
ブラボー中隊は女王を護衛するナブーN-1・スターファイターの操縦訓練を受けた勇敢な男女たちである。彼らの目的は女王のロイヤル・スターシップの護衛および守護であり、どうしても必要な場合にのみ戦闘を行う。多くの任務においてリック・オリエがブラボー・リーダーを務めており、通常はブラボー中隊Aとブラボー中隊Bの2つのグループに分かれて行動している。ナブーの戦いでブラボー中隊は通商連合軍のドロイド司令船を攻撃したが、敵艦の強力な守りに阻まれ苦戦を強いられた。
平和なナブーの人間の入植者とは対照的に、原住のグンガンは誇り高き戦闘種族である。彼らは長年にわたってグンガンの偉大なる軍隊を保持しており、これは彼らの最も誇らしい伝統でもある。同時に、グンガンの好戦的な性質は何世紀にもわたってグンガンと人間との間に緊張を生じさせていたのだ。
通商連合によるナブー侵略が開始された当初、グンガンの指導者ボス・ナスは、この対立を外界人たちの問題であると確信していた。そのため、彼は連合軍がオート・グンガにまで侵攻してくるとは思っていなかった。しかし、ドロイド軍団はオート・グンガを占領し、都市を追われたグンガンは聖域への避難を余儀なくされたのである。ナブーのアミダラ女王は通商連合軍を撃退するためにグンガンの助力を謙虚に懇願し、ナスを驚かせた。この提案はナブーとグンガンの間に何世紀も続いていた亀裂を修復することになる。ナスはナブー解放のため、自軍の兵士8,000人を提供したのだった。
ナブーの戦いに参加したグンガンの偉大なる軍隊は、ナブーに散在するすべてのグンガンの集落から徴兵された。偉大なる軍隊は大規模な災害またはグンガンの権威であるボス・ナスの命令によってのみ召集されるのだ。偉大なる軍隊に所属する戦士たちの大半は正規兵と徴収兵である。徴収された兵士たちは戦闘経験の不足を人民と伝統に対する信念と献身で補っている。そして、ボス・ナスは偉大なる軍隊を戦闘へ導く将軍として特に秀でた兵士を任命する。
グンガンは惑星の自然環境と調和したテクノロジーを好み、武器にも一風変わった物が多く使用されている。また、グンガンの偉大なる軍隊は飼い馴らした動物たちを多く使用しており、素早いカドゥはグンガン兵の迅速な移動に役立つと共に騎兵となって戦場に突入することができる。同様に屈強なファランパセットやファンバは重兵器やシールド発生装置を運ぶことに役立っている。また、グンガンはナブーの外殻から不思議なエネルギー・プラズマを採集し、都市の動力だけでなく、武器のエネルギー源としても利用している。
アミダラ女王の抵抗勢力がシードに潜入し、戦闘機部隊を発進させるまでの間、グンガン軍は十分にドロイド軍団の進撃を阻止した。彼らは壊滅寸前だったが、ナブーのブラボー中隊は軌道上のドロイド司令船を破壊し、通商連合軍の動きを止めることに成功する。そしてその翌日、偉大なる軍隊とオージーの都市楽団は合同でシードを行進し、大規模なグンガンの戦勝パレードを行うのだった。
近代におけるグンガンの偉大なる軍隊は儀式的な存在意義が強い。ときおり海底のモンスターがグンガンの都市に接近した際には防衛に当たることもあるが、戦争のために召集されたのはナブーの戦いをおいて他に例が無い。