ナブーのシード王宮の警備兵は武器としてアセンション・ガンの機能が付いた標準型ブラスターを携帯している。このブラスターには銃身の下に汎用の発射装置が取り付けられており、様々な用途に使用することができる。ナブーの戦いのとき、パナカ隊長とその部下たちは発射装置に鉤爪状のフックとケーブルを装着し、王宮の外壁を昇ることによって通商連合に占拠された回廊の通過を回避した。
ルーク・スカイウォーカーもホスの戦いでこれとよく似た磁気ハープーン・ガンを使用している。ルークはこの武器でAT-ATの腹部にフックを固定し、自分の体を上昇させた。彼はライトセイバーでウォーカーの装甲を切り裂き、プロトン爆弾を投げ込んでAT-ATを破壊したのである。
ナブーの標準的な携帯武器は警備用S-5ブラスター・ピストルである。多様性のあるS-5には2つのスコープが搭載されており、1つは捕捉用、もう1つは照準用となっている。通常、このダート発射装置には液体ケーブル発射装置とよく適合する鉤爪フックが装着されるが、麻酔性のマイクロダートを仕込むことも可能である。ケーブル収容部には20メートル分のケーブルを生成するのに十分な量の液体を入れておくことができる。このスパイク発射装置の価格は共和国通貨で50クレジットほどである。
ガダッフィはサンド・ピープルだけが使用する手作りの武器である。サンド・ピープルはタトゥイーンの荒野を徘徊中に捨てられた宇宙船や車両を発見すると金属部品を回収し、これらの武器を作っている。そのためガダッフィはそれぞれが異なる形状をしており、同じものは2つと存在しない。典型的なガダッフィはデュラスチール製の棒の先端に両刃の斧が付いており、通常はこの斧の先端にも鋭利な槍状の刃が取り付けられている。他にも緩やかで鋭い刃をしたもの、のこぎりのような刃をしたもの、尖った針状のもの、鋭い棘の付いた重い球体が取り付けられているものなど様々である。タスケンたちは敵や猛獣を切り裂いたり、獲物を突き刺す際には斧状のガダッフィを使い、獲物を叩いて気絶させたり、ドロイド、車両、水分凝結機などを破壊するためには重い棍棒状のものを使っている。
また、サンド・ピープルは氏族内での意思を決定させる雄たけびを上げるとき、お互いを牽制し合うためにガダッフィを使用することが多い。また、この武器は単に道具としても使用されている。
ガダッフィは「ガッフィの杖」と呼ばれることもあるが、その名の由来は野蛮で大型のそれほど力を必要としない個人用の武器を表す一般的な俗語となっている。
パドメ・アミダラ元老院議員暗殺を目論む黒幕の正体に関して、オビ=ワン・ケノービが手にした唯一の確実な手掛かりは、致命的な毒が仕込まれた小さなフォーク状のダーツだった。ケノービはこの証拠品をジェダイ聖堂の分析室に持ち込み、ドロイドによる慎重な走査を行う。2体の分析ドロイド、SP-4とJN-66によると、このダーツに刻まれた模様は既知のあらゆる文化のものと一致しなかった。科学捜査ドロイドは、このダーツが孤独な戦士による手作りの武器だろうという結論を下したのである。
この結果に不満だったオビ=ワンはコルサントの廃れたココ・タウン地区へ赴き、旧友のデクスター・ジェッスターに知恵を借りた。デクスターは多種多様な事柄に精通しており、ダーツの正体を容易に解明することができたのだ。ダーツの側面に刻まれた模様から、彼はそれがサブテレルの鉱山で働いているときに見た珍しい人工工芸品、カミーノ・セイバーダートであることを見抜いたのである。
この情報を手にしたオビ=ワンは、嵐の惑星カミーノの位置を特定し、ダーツの持ち主である賞金稼ぎジャンゴ・フェットを追跡することができた。カミーノでの発見は、やがて銀河共和国の運命を左右することになる神秘的な出来事の連鎖へと続いていく。
カミーノ・セイバーダートは風変わりな武器だが、血の取引きが横行する暗黒街では毒矢としての利用法も一般的である。暗殺者のギルドやマルカイトの毒手たちは日常的にこうした静かな武器を使用しているのだ。マルカイト・ゼムファー、フェックスM3神経毒などはダーツ用の毒素として最も強力なものであり、10秒ほどで獲物を殺傷することができる。カミーノ・セイバーダートは基部に小さな毒薬用のタンクが付けてあり、中央の針の先端が注射器の働きをする。賞金稼ぎのジョドー・カストもジャンゴ・フェットと同様に、マンダロリアン装甲服にダーツの発射装置を仕込んでいる。彼が好んで使う毒薬はセナリと呼ばれる即効性の猛毒だった。
最高額の入札者のために武器を製造するジオノーシアンは、風変わりな最新式の武器に精通している。彼らは標的に衝撃エネルギーを凝縮した離散型の球体を射出する高度な超音波テクノロジーを開発した。ジオノーシアンは携帯型と砲塔型の2種類のソニック・キャノンを製造している。
ジオノーシアン・ソニック・ブラスターは破壊的な超音波の爆風を生み出すために振動装置を使用している。このエネルギーは超音波ビームを放出するエミッタ・カウルによって球形のプラズマの幕に包み込まれているのだ。この幕は敵に衝撃を与えるまで超音波の効力を持続させ、球体はあらゆる方向に強力な突風を巻き起こす。大型のジオノーシアン・ソニック・キャノンは砲台としても配置されており、そこでは2人以上のジオノーシアンの砲手が高度な照準コンピュータを操作している。
震動斧は衝撃震動波発生装置を利用して刃の縁の表面に沿った震動を作り出す震動武器の一種である。これによって震動斧はその威力を致命的なものとし、使用者は最低限の力で対象物を切り裂くことができるのだ。同様な震動武器のテクノロジーは震動ブレード、銃剣、フォース・パイクなどにも見ることができ、一般的な震動斧は衝撃震動波発生装置のエネルギー源としていくつかのパワー・セルを使用している。
ジャバ・ザ・ハットに雇われたガモーリアンの衛兵たちは無骨な震動斧を携帯している。これらは木製の柄に中身が空洞になった斧が付いており、その内部にはパワー・セルと衝撃震動波発生装置が収容されている。ここで生成される凄まじい衝撃波は木製の柄にまで伝播するが、ガモーリアンはこの武器を使うことができる力を持った数少ない種族の1つなのだ。しかし、ジャバのガモーリアンは力と残忍さを誇示するためだけに震動斧を使っており、多くは電源を切られたままになっている。
より高性能な震動斧であるソロスーブ社製BD-1カッターは中空のデュラスチール製の棒でできており、内部には斧からくる衝撃波を吸収させるための緩衝装置が組み込まれている。この斧は金属を簡単に切り裂くことができ、また刃を素早く取り外すスイッチが付いているため、数秒で刃先の交換を行うことも可能である。BD-1は6個以上のパワー・セルを収容することができ、数時間の連続使用にも耐えられる。また、震動の強さを調節することもでき、使いやすく、耐久性も高くなっている。
電子杖としても知られるフォース・パイクは先端に電荷チップの付いた2メートルほどの槍状の武器である。この武器は最大で7キロの重さがあり、軽快なスピードで巧みに操るためには相当な訓練が必要となる。衝撃震動波生成装置はパイクの柄の部分にあるパワー・セルからエネルギーを供給され、この震動は柄の内部に並んだ伝導回路によって先端まで伝達される。先端のパワー・チップは1秒間に数千の衝撃震動波を発生させ、この高速な動きによって岩や金属を簡単に切り裂くことができるのだ。戦闘時には軽く接触させるだけで相手に深手を負わせることができ、ときには致命傷を与えることもある。また、それほどの威力を必要としない場合には、スタン・モードにセットすることによって、4センチ以内に近づいた標的を麻痺させるようにすることもできる。
一般にフォース・パイクはその長さを活かして、突き刺すような攻撃に使用される。柄の部分は強く精練されたグラファイトで作られているため、戦闘時にも柔軟で曲がりやすく、疲労下にあっても折れてしまうことは少ない。また、柄の部分にはスイッチが取り付けられており、使用者はいつでも震動ブレードの出力を調整することができる。
フォース・パイクは各惑星の軍組織や警察で様々な用途に使われており、特に群集制御に重宝されている。一方で、式典や船上における警備に使われることも多いが、それは他の大型かつ強力な武器が非儀礼的であり、船内での使用が著しく危険だからである。そのため、皇帝を警備するロイヤル・ガードたちもフォース・パイクを携えている。また、宇宙船を襲撃する海賊たちもフォース・パイクを使うことが多いが、これは装甲板やエアロックを切断する際に便利だからである。
グリーヴァス将軍や彼のボディガードたちが使いこなす強力なエレクトロスタッフは、殺人的なエネルギーを帯びた破壊不可能な杖状の武器である。これらはクローン兵に対して極めて効果的な武器であり、彼らの装甲服を経て恐ろしい衝撃を与えることができる。また、エレクトロスタッフは両手で使用する武器であり、ライトセイバーによる攻撃にも耐性を持っている。
バクトイド・アーマー・ワークショップで造られたエレクトロスタッフは、高価なフリク合金でできており、電磁パルス生成チップが取り付けられている。機種によってはレイ・シールドを無効化できるスタッフもあるが、通常のスタッフは主として格闘用武器として使用されており、強力な使い手は相手に極めて致死的な外傷を与えることが可能である。
ブラスターに掛かる費用やその殺傷力を懸念している人々のために、ブラステック工業社や他の企業からもより小型の携帯用護身兵器が販売されている。スタン・ガンには実質的にブラスターほどの威力は望めず、敵を殺すというよりはむしろ気絶させるために用いるものであり、概ね10分間程度、相手の意識を失わせることができる。また、スタン・ガンの方がブラスターよりも作動音が小さいため、諜報部員や特殊部隊が隠密活動を行う際によく使われている。
また、大勢の人々を取り締まるためのリオット・ガンと呼ばれるものも警察や平和維持軍によって使用されている。これは三脚に支えられた巨大なスタン・ガンであり、広範囲にわたって影響を及ぼすことができる。
タトゥイーンのジャワは捨てられた機械類を探して砂漠を徘徊する廃品回収種族である。そのため、彼らはドロイドを発見した場合に備えて常にドロイドを無力化させる特殊な武器を携帯している。ベルトに付いたパワー・パックに接続された小さなライフルは煙を放つエネルギー電流を放出し、ドロイドを青いもやで包み込む。これはイオン加速器で増幅されたイオン流であり、放電に包まれたドロイドは内部回路を完全に麻痺させてしまう。獲物は20分以上にわたって完全な停止状態となり、貪欲なジャワたちはそれをサンドクローラーへと持ち運ぶのである。
ジャワのイオン化銃は彼らの器用さを端的に表現している。これらに標準型と呼ばれるものは存在しないが、大半はジャワの武器職人が適当な部品を使って組み立てたものであり、その原型は標準的なブラスター・ライフルである。彼らはそこからパワー・パック以外の部品をすべて取り外し、レーザー装置の代わりに改造されたドロイド行動規制ボルトと難破宇宙船の残骸から回収したイオン加速器を組み込んでいる。
ジャワのブラスターは最低射程距離が8メートル、最大射程距離は12メートルだが、これらは精度が低いことでも有名であり、実際には獲物にかなり接近して使用されることが多い。また、生物の体に使用すると激しい痛みを伴い、ジャワたちもよく獲物を撃つ際にトラブルを起こすことがある。
イオン化銃は壊れやすく、信頼性の低い武器である。過負荷や他の障害も発生しやすく、簡単に壊れ、部品が脱落してしまう。また、ときには大爆発を起こすこともある。なお、帝国軍もドロイドを標的とする際には、ジャワのブラスターとよく似た構造のDEMPガンと呼ばれる近代兵器を利用している。
細長い上品な武器であるスポーティング・ブラスター・ピストルは、一般に上流階級にある人々の間で使用されている武器である。狩猟目的にはより無骨な機種が利用されているが、厄介で扱いにくい実用本位の武器を敬遠する金持ちの間では、スポーティング・ブラスターが護身用に広く使用されている。いずれにせよ、ブラスター・ピストルは極めて一般的な武器なのだ。
スポーティング・ブラスターは標準的なブラスター・ピストルと比べて有効射程距離が短く、爆発の威力も弱い。しかし、その代わりとして入手が容易であり、皇族や貴族が購入する際にも官僚的な議論がほとんど要求されないのである。このような有用性は財政難のため手に入る武器ならば何でも入手するという反乱同盟軍に特に好評を博したのだった。
レイア姫はドリーリアン・ディフェンス社のディフェンダー・ピストルを愛用していた。傭兵のガイルズ・デュレインに訓練を受けたレイアは、若い頃から武器の扱いに関して注目すべき才能を見せていたが、彼女が元老院から受けた任務によって戦火のある地に赴くことは滅多になかった。それでもレイアは反乱軍との関係を暴露されるまでに、自身が勇敢な戦士であることを示す多くの機会を得ている。
銀河系で軍人と一般市民が共通して使用している標準的な携帯武器はブラスター・ピストルである。ブラスター・ピストルは光エネルギーのボルトを発射し、凝縮された爆発を引き起こす。ブラスターが相手に与えるダメージは実に様々で、それに応じて色々な形や大きさのブラスターが存在している。また、多くのブラスター・ピストルにはスタン・モードが付いており、相手を物理的に傷付けずに麻痺させることによって無力化させることができる。殺傷モードにセットしたブラスターは標的となる建築物や有機細胞を焼き焦がすほど激しい爆発を引き起こすが、磁気シールドや偏向シールドによって防ぐことも可能である。
光のビームを殺傷力のある爆発にまで増幅させるブラスターの基礎テクノロジーはそれを採用している武器の大きさを選ばず、あらゆる種類、大きさがあっても、基本的には同一のものである。すなわち、小型護身用ブラスター、ブラスター・ピストル、大型ブラスター・ライフル、ターボレーザー・キャノンなどの内部構造は、すべて同じ理論と原理に基づいているのだ。トリガーを絞るとパワー・ソースによって高エネルギー状態になった揮発性のブラスター・ガスが変換室に充填される。その後、不安定なガスは作動中のブラスター・モジュールを通過し、そこで強い粒子ビームへと変換される。そしてビームはプリズム・クリスタルによって収束され、精製室を通過して最終的なボルトへと変換されるのだ。
ブラスターのエネルギーは小型のパワー・パックによって外部から供給される。パワー・パックの交換は10秒以下で簡単に行うことができ、消耗した場合は小型発電機によって再充電することも可能である。パワー・パックは1つで100回程度の発射を行うだけのエネルギーを供給するが、効率的なブラスターのガス室には500回以上発射できるだけのブラスター・ガスを充填することができる。多くのブラスターは半自動型の武器であり、発砲するたびにトリガーを引く必要がある。なかには完全自動型に改造された機種もあるが、パワー・パックの消耗が激しく、オーバーヒートを起こすことも多い。
多くの武器製造会社は接近戦用のより強力なパワーを持った重ブラスター・ピストルを製造している。これらの武器から発射されるビームは装甲服を引き裂き、小型戦車にもダメージを与えることができる。重ブラスターは軽量かつ正確さを重視して設計されており、片手で使用することができ、射程距離は最大で50メートルになっている。ただし、威力があるためパワー・パックの消耗が激しく、1つで25回しか発射することができない。そのため、一度に数十個のパックを収容できるようになっており、交換も数秒で行うことが可能である。
帝国は軍人以外の一般市民がブラスターを携帯することを禁止していたが、この法では闇市場でブラスターが売買されることを防ぐことはできなかった。新共和国の時代になってもこの制度は継続されたが、状況はまったく変わっていない。
標準的なブラスターのなかで最も強力なパワーを誇る武器がブラスター・ライフルである。これらは小型で扱いやすく殺傷力も極めて高いため、兵士や賞金稼ぎたちの間で人気があり、銀河全域の軍隊や警備隊で最も広く使用されている武器となっている。最も高性能なブラスター・ライフルは最大射程距離が300メートル以上あり、これは標準的なブラスター・ピストルの3倍の距離になっている。
このようなブラスター・ライフルではパワー・パックを用いて100発分のエネルギーを充填することができ、パワーの設定も細かく調整することができる。また、多くの機種は自動モードと半自動モードの切り替えを行うことも可能である。さらに激しい戦闘によるオーバーヒートを防止するために冷却水が込み入った毛管状のシステム内を循環しており、エネルギー系統から前方の銃口へ熱を排出させている。
巨大な体と怪力で知られるウーキーは、非武装でも十分に恐ろしい存在である。だが、彼らもその長いリーチの先にいる敵を攻撃する必要に迫られると、お気に入りとされる独自の武器、レーザー・クロスボウを使うことになる。
投射兵器にはそれぞれの文化に応じたユニークなものが多数存在しているが、ウーキーのボウキャスターは原始的発想と近代技術の融合という点でも特筆に値するだろう。様々なテクノロジーの融合体であるクロスボウは、爆発的な力を持ったエネルギー弾を発射する。このようなウーキーの武器は手作業で作られることが多く、したがってサイズ、形、威力なども様々である。クローン大戦の間、分離主義勢力の侵略軍からキャッシークを防衛していたウーキーは、ブラスター・ライフルやブラスター・ピストルに加え、大型レーザー・クロスボウを使用していた。
ボウキャスターの火薬室は多目的用途に使用され、エネルギー矢の弾薬と、先端部に爆弾が取り付けられた弾丸の両方を収容することができる。ボウキャスターは単純に引き金を引き、発射するだけでも大きな力を必要とするため、ウーキーを除けば、この武器を正確に制御できる種族は極わずかしか存在しない。事実、その反動は力の弱い種族を簡単に弾き飛ばしてしまうのだ。
ボウキャスターの本質的な構造は、2つの磁極を持った磁気加速器である。交流磁性パルスが金属弦に沿って移動し、それらが交互に極めて高速な爆発性の弾丸を発射する。この弾丸はエネルギーに包まれており、標的に対して直に爆発力を与えることになる。このように、ボウキャスターは極めて恐ろしい武器だが、引き金を引き、弾薬カートリッジから弾丸を取り出す際に極めて大きな力が要求されるのだ。
多くのボウキャスターによって最適な射程距離は30メートルであり、最大射程距離は50メートルである。また、万が一ボウキャスターがパワー・パックを使い果たしてしまったり、機能不全を起こしたときでも、1メートルほどのクサイシュの蔓があれば、予備用スプリングとして取り付けることができる。この蔓は天然の弦として機能し、エネルギー弾か木製のクロスボウ・ボルトのいずれかを発射することができるが、このような原始的な代替モードで使用した場合は、最大射程距離も30メートルほどにまで極端に減衰してしまう。
ボウキャスターは比較的原始的な投射システムであるため、発射速度が限られており、エネルギーの最充填速度にも長い時間を要する。そのため、ウーキーたちはこの武器を使う際に忍耐強いスナイパーとなるべきだということを学んでいるのだ。また、個性的なウーキーの中には、弦の多重化を行ったり、弓そのものを2本に改造したボウキャスターを使用している者もいる。チューバッカのボウキャスターには自動再ロック・システムが装備されているが、これはクローン大戦時代にウーキーの歩兵隊で広く使われていたものである。
ボウキャスターは分解することによって、ユーティリティ・ポーチで容易に運ぶことができる。必要の際にも、熟練したウーキーであれば1分に満たない時間で再組み立てすることができるのだ。パワー・パック、ブラスター・ガスの缶、予備の防御用爆弾の格納には弾薬帯が使用され、それぞれに6つまでの弾丸を収容可能である。また、多くのウーキーは加工して整えたクサイシュの蔓もユーティリティ・パック内に常備しており、緊急時に備えている。
ボウキャスターは若いウーキーが彼らの伝統に則った通過儀礼を完了し、成人した際に初めて授けられるものである。そのため、彼らは自分のボウキャスターを極めて個人的な所有物として見なす傾向が強い。また、多くのウーキーは自分のボウキャスターに氏族の紋章を刻んだり、象形文字やその他の彫刻によって、これまでの最大の偉業を称える装飾を施している。
Eウェブは銀河内乱で使用された最も恐ろしい携帯用武器である。Eウェブ連射式ブラスターは最小射程距離200メートル、最大射程距離1.5キロメートルを誇り、その破壊力はスノースピーダー・クラスの装甲を貫くことができる。
Eウェブの操作には砲手とエクソーン社製クラス4T3発電装置の監視要員が必要となる。この発電装置はオーバーヒートを起こしやすいため、連続使用の際にはCk3グライオクーラー冷却装置が必要不可欠である。高性能な火力調整および照準システムにはスタービジョンが内蔵されており、赤外線低光量増幅モジュールによって夜間でも使用することが可能になっている。他にもEウェブには自動暗号化装置内蔵の長距離コムリンクが装備されており、他の装置がなくても重要な通信を行うことも可能である。
Eウェブの大きな欠点は組み立てに時間が掛かることである。発電機が冷えた状態にある場合、発射できるまでに実に15分以上を要するのだ。この間は敵の集中攻撃を受けることも多く、逆にこの過程を短縮すると、Eウェブは急激なエネルギー増加によって簡単に破損してしまうのである。
EウェブにはEウェブ(15)やFウェブなどの改良型が何機種か存在する。Eウェブ(15)は組み立て時間を大幅に短縮した機種であり、一方のFウェブは小型シールド発生装置を搭載している。
サーマル・デトネーターは極めて強力で、かつ厳重な規制を受けた爆破装置である。この小さな金属球の外見は通常の手榴弾に似ており、テルミットの外装の内部にはバラディウムとして知られる合成爆発物が含まれている。デトネーターのスライド式トリガーが押されると、6秒間のタイマーがカウント・ダウンを開始し、警告の光とアラームが作動する。爆発を解除する唯一の方法は、トリガーを元の位置に戻すことである。また、タイマーの時間は手動で最大5分までに調節することもでき、またトリガー・ピンをデッドマン・スイッチ式に切り替えることもできる。この方式の場合、インジケーター・ライトのそばにある小さなスイッチが安全位置から外れていれば、トリガーを放した瞬間に爆発することになる。
デトネーターが爆発すると、バラディウムの核融合反応によって外へ急速に広がる粒子の場が形成され、実質的にすべてを炎で覆い尽くす莫大なエネルギーと熱が放出される。バラディウムの核は数秒で燃え尽き、球面状の粒子場は自己崩壊を開始する。この炎の球体の中にあったものはすべて消え去り、一方でその境界より外側にあったものは無傷で残るのだ。
帝国軍で用いられる標準的なデトネーターのバラディウム核は小型であるため、その爆破半径は5メートルほどである。一方、レイア姫によってジャバの宮殿に持ち込まれたクラスA・サーマル・デトネーターの爆破半径は20メートルにも達する。また、一部の犯罪者が所有する改造型デトネーターには、爆破半径が100メートルにも及ぶものもある。
バラディウムは極めて不安定な物質であるため、震動や過度の高熱にさらされると自然に核反応を起こしてしまう。そのため、デトネーターは落とされたり、大気中で投げられたりしたとき、あるいは特に明確な理由もなく、突如爆発してしまうこともある。その結果、これらの使用は軍事目的のみに制限されており、一般市民の所有は法的に禁止されている。しかし、その有用性には多くの需要があり、闇市場における取引価格も1個当たり2,000クレジットにまで高騰している。
1つの爆発で2メートル以上の厚さのパームクリートを崩壊させることができるため、兵士たちは破壊任務にデトネーターを使うことが多く、退却時の後方撹乱にデトネーターのブービー・トラップが使われることも多い。