同盟軍のXウィングやYウィングのような小型宇宙戦闘機は、レーザー兵器をプロトン魚雷発射装置によって補完している。エネルギーを得た魚雷は絶大な破壊力を持った爆発を引き起こし、標準的なレーザー・キャノンをはるかに凌駕する射程距離を誇る。反乱軍がデス・スターを攻撃したとき、同盟軍の戦闘機はデス・スターの唯一の弱点を保護する排熱ダクトに高速なプロトン魚雷を打ち込まなければならなかった。その孔は光子シールドで守られていたため、通常のレーザー兵器では効果がなかったのだ。
通常、プロトン魚雷は戦闘機が予備のために確保しておく兵器である。戦闘機の限られた収容スペースはそのまま兵器の搭載量への制限となり、資金的にも厳しい同盟軍は高価な武器の浪費に慎重になっていた。しかし、1対の魚雷から得られる破壊力はその戦闘機のレーザーを束ねて発射したときの威力を大きく上回るのだ。そのため、節約して使用しても十分な効果が得られるのである。
プロトン魚雷の中心部はナーゴン14の爆発によって起動されたプロトン散乱弾頭である。完全な円錐形をした魚雷はエネルギー場によって包まれており、宇宙空間を漂う破片や誤射されたレーザー・キャノンとの衝突によって突発的な爆発が引き起こされても、巻き込まれることを防ぐことができる。洗練された誘導コンピュータはこれらの魚雷を正確に標的まで導き、通常誤差は3メートル以内である。しかし、標的が特に高速な機種である場合は避けられてしまうこともある。また、プロトン魚雷の照準コンピュータは最初の標的を外すと一番近い艦船を標的と混同してしまうことが多い。照準コンピュータが不能になるとプロトン魚雷は爆発するが、この性質を利用して敵機を破壊することはかなり難しい。
典型的なプロトン魚雷は宇宙戦闘機に搭載された対艦船用兵器だが、なかには肩掛け式のプロトン魚雷発射装置も存在し、帝国軍、同盟軍双方の特殊部隊によって使用されている。
震盪ミサイルはプロトン魚雷とよく似たミサイル兵器の一種だが、プロトン魚雷ほどの威力がない反面、それをはるかに超える亜光速度で巡航することができる。このミサイルの概要は、小型エネルギー・パックに装甲をも引き裂く威力を持った先端部が取り付けられたものである。この先端部は船の外殻をも突き破ることができ、同時にエネルギー・パックを点火させる役目も担っている。震盪ミサイルが着弾すると、エネルギー・パック付近にある原子破壊装置が起動し、内部崩壊した原子から膨大な熱とエネルギーが発生するのだ。このときの破壊的な衝撃波によって標的はまず溶解し、その後爆発を起こすのである。
震盪ミサイルは地上の基地や宇宙ステーションなどの、大型で移動能力のない標的に対して特に効果的である。そのため、本来このミサイルは海賊団や傭兵たちが宇宙戦闘機と戦うために開発したものだったが、後に帝国軍によってTIEボマーなどの爆撃機に搭載されるようになった。だが皮肉なことに、帝国軍は反乱同盟軍の使用する震盪ミサイルによって、第2デス・スターを破壊されることになる。
レーザー・キャノン、震盪ミサイル、プロトン魚雷などは直接的な戦闘を意識して設計された兵器だが、一方でサイズミック・チャージは最も効果的な奇襲用兵器であり、追跡者を待ち伏せし、突然の予期せぬ破壊を引き起こすために使用される。
初期のサイズミック・チャージは大量の爆弾をそのまま詰め込んだだけの大きな缶であり、海賊から頻繁に襲撃を受ける原始的な貨物船や宇宙船に搭載されていた。貨物船のパイロットたちが海賊行為を思いとどまらせるための忠告として、開放したドッキング・ベイからこれらの爆弾缶を放出していたのだ。放出された爆弾はしばらく宇宙空間を漂い、後続する追跡船と激しく衝突することによって大きな爆発を引き起こす。だが、原始的なサイズミック・チャージによるダメージは、封入された爆弾のタイプや量によって大きく変動していた。
やがて、サイズミック・チャージはその効果に気づき始めた海賊たちにも使われるようになった。彼らはこの兵器に自分たちの船団を一掃するだけの威力があるのなら、星系の防衛軍を弱体化させる際にも、同様の効果が得られるだろうと考えたのである。そのため、暗殺者、密輸業者、スパイス商人、その他、武器に十分な投資を行う犯罪者たちの間にも、サイズミック・チャージは様々な形で浸透していった。この結果、これらの爆弾兵器は更なる研究の対象とされ、ついにはバクトイド・アーマー・ワークショップ社やテイム&バック社といった有名企業によって、独自の様々なサイズミック・チャージが開発されたのだった。
クローン大戦以前に活躍した賞金稼ぎジャンゴ・フェットは、あらゆる状況を想定し、彼の恐るべき戦闘機<スレーヴI>に無数の武器を搭載していた。サイズミック・チャージ・テクノロジーの頂点に位置するクルプックス社製ヴォイド7サイズミック・チャージもその1つであり、彼は常にこの武器を少量ながら搭載し、奇襲攻撃に使用していたのである。
ヴォイド7サイズミック・チャージには大きな円形のコンテナが組み込まれており、その中にはバラディウムと呼ばれる放射性の液体と、コラプシウムと呼ばれる揮発性ガスを混合した爆弾が詰め込まれている。コアは2つの電磁励起ディスクによって支えられており、本体が宇宙空間に放出されると、その電磁ディスクがコアにエネルギーの衝撃波を送り込むことによって、混合爆弾を高エネルギー状態へと遷移させる。そして、コアは過給状態のまま哀れな標的へと衝突し、小惑星、敵の宇宙船、さらには宇宙ステーションまでも簡単に切り裂く、莫大かつ急速な広域衝撃波が生成されるのだ。この衝撃波は偏向シールドでも防ぐことはできず、拡散する衝撃フィールドから逃れようとする宇宙船さえも、払いのけ、周囲の瓦礫に叩きつけてしまう。また、初期の爆発は一時的に宇宙の真空状態を作り出し、獲物を爆発の中心へと引き寄せる効果を発揮する。
<スレーヴI>のサイズミック・チャージは、ダメージから爆弾を保護するため、機体の中心部分に格納されていた。これらは標準的な磁気クランプによって厳重にロックされており、機体エンジンの中間に位置するエアロックから外部へと放出される。放出されたサイズミック・チャージは極めて不安定な軌跡を描いて宇宙を漂うため、この武器から逃れることは非常に困難である。
レーザー・キャノンは宇宙船や戦闘車両に搭載されている銀河系で最も一般的な兵器である。レーザー・キャノンはブラスターとよく似ているが、こちらの方がより大規模な装置であり、高エネルギーのブラスター・ガスを莫大な電荷と組み合わせることによって使用する。このエネルギーは専用の発電装置で生成されるか、あるいは車両の主反応炉やパワー・ソースから直接導かれ、キャノンの発射に必要となる爆発性のブラスター・ガスは冷却された状態で頑丈な区画に蓄積される。また、多くのレーザー・キャノンは内側に電流コイルと回路を内蔵した長めの砲身を採用しており、極めて長い射程距離を得ている。
レーザー・キャノンの威力は、製造メーカー、パワー・ソースの大きさ、使用場所、そしてもちろん砲手の素質に依存する。しかし、レーザー・キャノンは一般的に軽量で、凄まじい威力と最充填率を有している。宇宙船に装備されると戦闘機に対して極めて有効な武器となるが、重装甲の大型艦船に対抗するには力不足であり、強力な偏向シールドに対してもほとんど無力である。しかし、これらは比較的安価で搭載しやすいため、エアスピーダー、ランドスピーダー、輸送艇などに幅広く採用されている。
レーザー・キャノンを搭載した車両は同時に高性能照準コンピュータを装備していることが多いが、目視による射撃を好む砲手も少なくない。統合化された戦闘コンピュータや自動回転式砲塔は、戦闘時における命中率を向上させるために精密な調整を行っている。
クワッド・レーザー・キャノンは通常のレーザー・キャノンとほぼ同一の兵器だが、宇宙船に搭載されている兵器としてはより一般的な存在である。多くは宇宙船のパワー・コアから直接エネルギーの供給を受け、4基の砲塔からの各出力を増幅させるためにパワーを効率よく循環させている。また、高性能機種には大容量のガス供給管と大型活性クリスタルの付いたカスタム化レーザー起動装置も搭載されている。
<ミレニアム・ファルコン>に搭載されているレーザー・キャノンはランド・カルリジアンが取り付けたAG-2G砲塔をハン・ソロが改良したものであり、クワッド・レーザー・キャノン本来の設計と性能を忠実に再現している。この2基のキャノンは<ファルコン>のクワデックス・パワー・コアから直接エネルギーを供給され、TIEファイターを一撃で破壊することができるのだ。
また、<ファルコン>のキャノンには高性能冷却パックが装備されているため、長時間の連続使用を行ってもオーバーヒートを起こすことがほとんどない。さらに、通常見られない分割式連結器がエネルギー・ビームをわずかに分散させてくれるため、敵機のシールドは各方向から受けたエネルギーを一斉に偏向しなければならず、シールドが過負荷になる可能性が増し、より大きなダメージを与えることができる。
一方、通商連合軍の戦艦に搭載されたクワッド・レーザー・キャノンは4基の砲塔からの一斉射撃と、砲手の要求に応じた独立射撃の両方が可能になっている。しかし、これらの巨大兵器はもともと貨物船だった船に単純に取り付けられただけであるため、強力なレーザー・キャノンの潜在能力を活かしきれておらず、死角が非常に多いのが難点である。
ターボレーザーは実質的には巨大なレーザー・キャノンであり、大型艦船の搭載兵器としては最も一般的なものである。例えばインペリアル・スター・デストロイヤーは60基のターボレーザー砲塔を搭載しており、こうした艦船のターボレーザーは列によって区分けされている。それぞれの砲列はコンピュータ化された火力制御システムによって調整され、組織的な一斉射撃によって敵を殲滅するのである。
ターボレーザーは2段階に過給されたレーザー・キャノンであるとも言える。小さな第1レーザーがエネルギー・ビームを造り出し、ターボレーザーの主起動装置の内部で活性化されたブラスター・ガスの流れと相互作用を起こす。この組み合わせは強力なエネルギー場を生じさせ、銃身の内側にある電気コイルによって収束させられる。この一連の過程を経たレーザーは通常のレーザー・キャノンの2倍から3倍の威力を発揮するのだ。宇宙船に搭載されたターボレーザーは軌道上から惑星の地表に対して爆撃を行うことも可能である。
各ターボレーザーには専用のタービンとコンデンサー・バンクを必要とする。なぜなら極端なパワー上昇や超過エネルギーの流出によって兵器自体が爆発する可能性があるため、エネルギーの流れは慎重に調整しなければならないのだ。さらに各レーザーの銃身は冷却ジャケットで覆われており、通常はレーザー起動装置の下にも大型の冷却装置が装備されている。
コンピュータ化された火力制御システムによって、ターボレーザーは大型艦船を標的に捉らえることも可能である。多くの砲塔は重厚な装備で守られており、例えばXX-9は厚さ1メートルものクワダニウム装甲プレートを採用している。通常、ターボレーザーは船の表面に配置されているが、操作は艦内の砲撃ステーションで行われていることが多い。
デス・スターの持つ究極兵器スーパーレーザーは、惑星を完全に破壊することが可能な想像を絶するほどのエネルギーを解き放つことができる。このエネルギーは巨大ステーションの最深部で生成を開始され、最終的には表面に並んだ8基のレーザー・キャノンへと分岐される。これらのキャノンから射出されたビームはデス・スターの北半球に設置された目のような凹面上で1本の大砲に集約された状態で発射される。この巨大兵器を管理しているのは、制御ステーションに配置された帝国軍の熟練した砲撃手部隊である。
デス・スターはこの兵器を使ってオルデランを破壊したが、その直後に行われたヤヴィンの戦いにおいて反乱同盟軍によって破壊されたため、再びスーパーレーザーが火を噴く事態は避けられた。しかしその数年後、スーパーレーザーは第2デス・スターに搭載された改良型となって復活したのである。
第2デス・スターのスーパーレーザーは大型艦船を照準に捕らえることができ、そのエネルギー生成装置は頻繁な砲撃を可能にした。そのため、エンドアの戦いでは同盟軍の主力戦艦の多くがデス・スターによって蒸発させられてしまったのである。
デス・スターのスーパーレーザーは戦闘工学の勝利をもたらした。レーザー・ビームの増幅率を最大限にまで高めるというコンセプトは共和国末期から存在していたものだが、デス・スターの究極兵器が持つ圧倒的なスケールはまさしく人知を超越したものだったのだ。最適化された性能を引き出すため、スーパーレーザーは168人の砲手による有人で操作されており、最低でも14人の兵士が内部レーザーに配置されている。
デス・スターの内部区画の大部分はスーパーレーザーの性能を支えるための施設に割り当てられている。この兵器の中心部は、デス・スターの中央反応炉で変換および増幅された莫大な凝縮エネルギーを直接供給されている。
8本に分散されたレーザー・ビームは中心の増幅点に集約させられるが、凹面の外側には8基のレーザーが失敗した場合に備えて4基の予備用レーザー・キャノンも用意されている。また、キャノンのレンズ(通常、「目」と呼ばれている)は巨大な増幅クリスタルの周辺に設置されている。
スーパーレーザーは砲撃の間にエネルギーの最充填が必要であり、1日当たりの砲撃回数にも制限がある。大型艦船を破壊する規模の砲撃は1分間隔で行うことが可能だが、惑星の破壊は1日に1回が限界である。
スーパーレーザー計画に費やした研究費と資源の量を考慮すれば、この究極兵器がデス・スターの破壊と共に喪失されてしまうことは帝国軍にとって断じて許されないことだった。そしてターキンの兵器研究所で技術改良が行われ、第2デス・スターの開発が着手されたのだ。結局、第2デス・スターは完成することなく破壊されたが、エンドアの戦いの最中にもスーパーレーザーだけは完璧に機能していたのである。
対歩兵砲塔は敵の地上軍による侵略に対し、防衛部隊の前線で使用する兵器である。ゴラン・アームズ社製DF.9などの多くの機種は、ハイテク武装をした多くの敵兵士を殺戮すると共に戦車などの支援装備を破壊するため、極めて精度の高い照準コンピュータを搭載している。この兵器は場所や地形を選ばずに設置することができ、通常は戦略拠点を防衛するために対車両砲塔と連続して配置されている。
一般に対歩兵砲塔は最小射程距離がおよそ3キロメートル、最大射程距離は16キロメートルにおよび、これはあらゆる携帯用武器の飛距離をはるかに超えている。そのため、対歩兵砲塔は敵の反撃が届かないうちに敵兵を殲滅できるのだ。より重要な点は、DF.9のエネルギー・ビームの爆発が直径8メートルもの範囲にわたってダメージを与えることである。この破壊力はストームトルーパーの一隊を完全に消し去ることができるのだ。通常、対歩兵砲塔は3秒おきに発射することができる。また、DF.9をはじめとする同種の兵器は砲塔部分を装甲板とプロトン・シールドで保護されており、180度回転させることも可能である。
しかし、DF.9には重大な欠点もある。それは動かしにくいということと、発砲するためには地面に固定しなければならないことである。さらに、最高の能率で使用するためには、砲手、照準コンピュータ技師、発電機から得られるエネルギーの調整を行う技術者の3名が必要不可欠となる。また、DF.9はAT-STなどの軽車両にダメージを与えられるよう改良することはできるが、AT-ATクラスの重装甲車両に対しては無力なのも事実である。
ホスの戦い当時、DF.9は既に20年前の製品だった。しかし年式に関係なく、反乱軍、海賊、その他の非合法組織では依然として人気の高い兵器だった。ツインDF.9のような上位機種は大容量発電機を備えた高速レーザー・キャノンの形態をとっており、2秒毎に発射することができる。また、移動型対歩兵砲塔であるSP.9は推進機能付きのリパルサーリフト・スレッドを搭載しており、最大時速60キロメートルで移動することも可能である。
対車両砲塔は軍事施設や宇宙ステーション、その他の施設に固定して使用する兵器である。これらの兵器の規模や威力は様々だが、最も一般的な機種はアトガー社製1.4 FD Pタワーである。
他のあらゆる対車両砲塔と同様に、Pタワーはランドスピーダー、エアスピーダー、リパルサータンクなどの様々な敵車両を捕捉し、破壊することを目的に設計されている。この兵器は非常に強力なエネルギー・ビームを発射することができ、その最大射程距離は10キロメートルにも達する。Pタワーの砲塔は360度完全に回転させることができるため、攻撃可能な範囲も広いが、一方で装甲は比較的軽いものになっている。
残念ながら、銀河内乱においてはPタワーは比較的効率の悪い兵器だった。この兵器のエネルギー出力は軽装甲車両にしかダメージを与えることができず、AT-ATウォーカーのような重装甲の帝国軍兵器に対してはほとんど効果がなかったのである。Pタワーは小型のアトガー社製C-6砲塔の威力に頼っていたが、これは発射回数にして8回分のエネルギーしか蓄えることができなかった。さらに、この砲塔はPタワーが発砲する前に円盤の外周に配置された超小型パワー・ルータに充電しておく必要がある。その結果、Pタワーは10秒に1回しか発射することができなかったのだ。さらに、これらのパワー・ルータが1つでも破損すると兵器全体が威力を失い、戦闘時に使用不可能になることも多かった。挙句の果てには搭載された照準コンピュータも時代遅れの機種であり、高速なエアスピーダーを捕らえることさえできなかったのである。
イオン・キャノンは銀河内乱における軍事的主導権争いに使用された最も重要な兵器である。宇宙での戦いにおいて、貨物に損害を与えずに敵の宇宙船を航行不能にすることは、帝国軍にとっても、同盟軍にとっても、極めて有益な作戦だったのだ。帝国軍は敵艦を無傷で拿捕し、生存者を尋問することができるため、このような兵器を重宝していた。対照的に反乱軍は帝国軍の艦船から迅速に武器、医療品、装備品などの物資を手に入れるためにイオン・キャノンを使用していたのだ。反乱軍で活躍している数隻のネビュロンBエスコート・フリゲートも帝国軍から丸ごと手に入れたものである。反乱軍のYウィングやBウィングも敵戦闘機を航行不能にするため、イオン・キャノンを搭載している。
巨大なイオン・キャノン砲塔は大型宇宙船上で最もよく見られる兵器である。標準的なインペリアル・スター・デストロイヤーは60基のボーステル社製NK-7砲塔を搭載しており、一方でモン・カラマリ・クルーザーは機種によって異なるが、概ね20基前後のアーメック社製SW-7イオン・キャノンを搭載している。また、初代デス・スターには実に2,500基ものイオン・キャノンが配備されていた。
最も大型かつ高価なイオン・キャノンは、ホスで使用されたKDY社製v-150プラネット・ディフェンダーのような惑星配置型イオン・キャノンである。プラネット・ディフェンダーはパーマサイトの殻で保護されており、地下およそ40メートルの位置に埋められた巨大な反応炉からエネルギーを供給されている。このキャノンは低軌道にまで到達する強力なイオン・パルスを発射し、大型艦船を航行不能にすることができるのだ。
このキャノンは基盤を回転させることもできるが、起動後に定位置まで動かすには数分の時間を要する。そのため、軌道上にいるスター・デストロイヤーなどの比較的静止状態に近い標的に対して最も有効である。敵艦を照準に捉える際にはテレスコープ付きの複合コンピュータと長距離センサーを使用するが、プラネット・ディフェンダーを効率的に運用するには27人の操作要員が必要となる。また、イオン・キャノンは惑星シールドや侵略軍を撃退するためのターボレーザーなどと同期させることもできる。しかし、イオン・キャノンは発射可能な範囲が限られており、1基のキャノンでは数百平方キロメートル程度の防衛が限界である。また、連続発射にも限界があり、最大でも6秒間に1回しか発射することができない。