オーガーラ・ジョウィル
(オーガーラ ”オージー” ジョウィルから転送)
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解説
銀河系の人々はしばしば忘れがちだが、一般にグンガンは豊富な文化遺産を有する誇り高き種族である。さらに、グンガンには偉大なる軍隊に加え、もう1つの大きな誇りの源、偉大なる都市楽団があった。これはナブー全土の多くの植民地からオート・グンガに集まった、最も優秀な音楽家たちのグループだった。偉大なる都市楽団は、すべてのグンガンにとって重要な意味を持つイベントで演奏を行うが、得てしてその演奏自体がイベント本来の意味よりも深い価値を持ってしまうのだ。
リーダーによる指揮のもと、都市楽団は過去の歴史を未来の世代へと伝えるべく作曲された交響曲形式の叙述的ミュージカル曲を演奏する、グンガンの偉大な歴史の守護者であり、語り手でもあった。このような交響曲は、グンガンの口述歴史の重要なパートを形成しているのだ。
ナブーの戦い当時の偉大なる都市楽団のリーダーは、オーガーラ ”オージー” ジョウィルである。リアノーム沼地の奇才として知られるオージーは、日ごろから偉大な音楽的才能を見せていた。そして、彼女はビーザー・パートのもとで学ぶべく、両親によってオート・グンガへと送られたのだった。ビーザーは年老いたバンドリーダーであり、初代偉大なる軍隊の創設を歴史的に描いた、シンポニカ・クランケン=グランドを作曲したことで有名だった。やがて、ビーザーが引退すると、若輩者にも関わらず、オージーは都市楽団のメンバーから満場一致で新リーダーに選出されたのだった。
彼女は前任者以上に重要な意味のある出来事を歴史に綴りたいと夢見ていたわけではなかった。しかし、ギャロ山脈の近くにあるグンガンの聖地で、アミダラ女王がボス・ナスの前に現れたとき、すべてが一変することになった。バンドリーダーとしてこの出来事に立ち会ったオージーは、人間がグンガンの前にひれ伏し、謙虚に尊敬の念を表したことに衝撃を受けたのだった。その後、彼女は自分がナブー社会に前例のない文化的変化を目撃したことに気づき、すぐさま頭の中で作曲を開始した。それが後にシンポニカ・ナブーアラとして知られるようになる、全ナブーに向けた叙事詩となったのだ。
この曲の最初の楽章は、ナブーの戦いにおける通商連合の敗北後、大勢の人間とグンガンによる拍手の中で披露された。この功績によって、オージーの名は偉大なる都市楽団の最も著名なリーダーの1人として歴史に刻まれることになったのだった。