コワキアン・モンキー=リザード
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コワキアン・モンキー=リザードは、コワクと呼ばれるアウター・リムのジャングル惑星に原住する、小型の二足歩行爬虫類型種族である。コワキアン・モンキー=リザードは確立された文化を有していないが、彼らは非常に知能が高く、愚かな振る舞いを見せる反面、冷酷な気性を持っている。銀河系の多くの生物学者たちは彼らを知的生物だと考えているが、その可能性については多くの議論を呼んでいるのも事実である。
身長およそ70センチメートルのコワキアン・モンキー=リザードは、小さなやせ細った体、2つの大きく平らな耳、嘴のような鼻を持ち、首の周りと頭頂部にはふさふさとした焦げ茶色の毛が生えている。また、物を掴むことのできる長い尻尾の生えた亜種も存在する。
コワキアン・モンキー=リザードをコワク以外の惑星で見かけることはほとんどないが、犯罪王の下で働くモンキー=リザードは決して少なくない。その一例は、タトゥイーンに君臨していたハットの犯罪王、ジャバ・デシリジク・ティウレの宮殿に道化役として住み着いていたサレシャス・B・クラムである。だが、彼はヤヴィンの戦いの4年後、ジャバのセール・バージが破壊されたとき、主人と共に死亡した。また、ジェレクの配下にいたダーク・ジェダイ、ピカルーン・C・ブードルは、突然変異によってフォース感知力を持ったモンキー=リザードの1人である。ピックは最終的に<サロン・スター>上で反乱同盟軍のスパイ、カイル・カターンによって殺害されている。
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生態と外見
コワキアン・モンキー=リザードは、ほとんど小枝のような細い足で二足歩行を行う爬虫類型種族であり、細長い肩の上に小さな三角形の頭部を付けている。耳は平らで大きく、下向きに垂れ下がっており、毛の生えた先端に向けて細くなっている。また、耳にはいくつかの小さな穴が開いていることがあるが、常にそうなっているわけではない。鼻の位置には黒っぽい色をした非常に大きな嘴があり、歯のない口をさらに大きく広げることができる。さらに、2つの黄色い野性的な目は互いに接近したり離れたりと変化に富んでいる。また、モンキー=リザードは長い首の周りや頭頂部、顎骨の先端などにふさふさした毛を生やしており、その色は黒や焦げ茶色が多いが、明るい茶色やわずかにオレンジ色がかった色をしている個体の存在も確認されている。そして、通常のモンキー=リザードは尻尾を生やしているが、生やしていない亜種も存在する。
この小さな爬虫類は大きな肉食獣に簡単に捕食されてしまいそうだが、軽快な体、器用な尻尾、鋭い聴覚と視力によって捕らえにくい存在となっており、さらに茶色い皮膚の色を環境に合わせて変えることができるため、追跡する肉食獣から完全に姿を隠すことが可能である。
社会と文化
モンキー=リザードは主に木の中に巣を作って生活しており、故郷の惑星コワクの青々とした熱帯雨林を駆けずり回って楽しんでいる。彼らは昆虫、イモ虫、小型齧歯類などを捕食し、大量の食糧を必要とする小さく活発な体が一杯になるまで食べ続ける。
モンキー=リザードと初めて接触した者は、その奇妙で間抜けな行動から、彼らを非知覚生物だと考えるだろう。しかし、彼らは卓越したユーモアのセンスを持つ知的種族なのである。彼らはほとんどの言語を学んで話せるようになり、その気になれば会話することも可能なのだ。
知性はあるものの、モンキー=リザードはまだ発達の途上にあるように思える。彼らは構造化された社会を形成しているわけではないが、同一の巣で生活するグループの中には階級構造に基づく境界線が示されている。支配権は最年長の女性にあり、ある者は食糧調達係、別の者は巣の修理係、また別の者は外敵の監視係というように、巣のメンバーにはそれぞれ特別な役割が与えられている。
この生物を故郷以外の惑星で見かけることはほとんどない。珍しいケースでは、コワクを訪れていた宇宙船に迷い込み、そのまま外の惑星に出てしまうことがあるくらいである。
歴史
コワキアン・モンキー=リザードは銀河社会で実質的な役割を担っていなかった。彼らは故郷を離れることがほとんどなく、野生的すぎるため銀河社会に馴染むことは不可能だろうと考えられていた。様々な科学者が野生環境におけるモンキー=リザードについての研究を試みたが、彼らは観察されることを嫌い、こうした試みはすべて頓挫したのだった。
かつてコルサント大学の動物学者たちによるグループが、モンキー=リザードに関する研究を求めてコワクを訪れたことがある。彼らの報告によると、当初モンキー=リザードは彼らを恐れ、接触を避けようとしていたらしい。しかし、マクロバイノキュラーでの観察を開始してから1週間後、ようやくモンキー=リザードたちがグループのキャンプに入ってくるようになり、彼らの道具や周囲の様子を伺いはじめたのだという。そして、動物学者たちが彼らに食料の提供を申し出たとき、コワキアンはついにその冷酷な性質をあらわにしたのである。彼らは動物学者たちのバッグの1つにヘビを隠し、高価な機材を破壊し、食料をすべて食べ荒らし、テントの中で遊びまわり、水タンクを木の上に持って上り、下にやって来た学者たちに中身を浴びせかけたのだった。こうして動物学者たちは仕方なく惑星から出て行くことになったのである。