ドロール
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ドロールは、コレリアン星系の惑星ドロールに原住する、毛に覆われた、小柄だが高度な知性を持つ種族である。地下に生息する哺乳類から進化した彼らは極めて勤勉な記録屋であり、知性を身に付けて以来起こった平凡な出来事をすべて記録しているとまで言われている。図書館で過ごすことは彼らにとって最大の娯楽であり、物語を読み合わせる会合はタシャーと呼ばれている。
彼らの本来の出身惑星は不明である。銀河内乱の何千年前に、セレッシャルが彼らをコレリアン星系のドロールに移住させたのだ。通常、ドロールは熱帯気候の惑星だが、この種族は全身が厚い毛皮で覆われている。そのため、個人的な持ち物を運ぶためのベルトを除けば、ドロールたちが服を着ることはほとんどない。彼らは天然鉱石や宝石を組み合わせた装飾品が大好きであり、それらを使って美しい芸術品を作成している。また一部のドロールは、文明的な種族になる前の自分たちに冬眠の習慣があったと信じており、家の中に洞窟を思わせる部屋を作っている。これらの部屋に入ると、ドロールは落ち着き、頭が冴えるのだという。
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生態と外見
コレリアン星系に属する同名の惑星出身のドロールは、小柄で温厚な性質のヒューマノイド種族である。彼らは低い鼻と、アーモンド形をした黒い目を付けている。体は全体を短い毛に覆われており、その色は茶色や黒色から赤味がかった灰色まで、様々である。また四肢は短く、手足には爪が生えている。彼らには服を着る習慣はないが、男女ともに精巧に作られた首飾りや頭飾り、その他の宝石類を好んで着用することが多い。成人ドロールの身長はおよそ0.9~1.5メートルであり、概して男性より女性の方が長身で、逞しい体つきをしている。言葉は独自の言語によって交わされるが、多くのドロールは流暢にベーシックを話すことが可能である。
種族全体の傾向として、彼らは几帳面な研究心と注意深い観察力を持っており、銀河系で最も優れた理論的思想家であると考えられている。彼らは銀河系で使用されているあらゆるテクノロジーについて幅広く理解しており、数多くの分野で最先端に立つ科学者の1人としても数えられているが、最も強い関心を抱いているのは抽象的概念と、知識そのものを目的とするための知識の収集である。そのため、優れた学術的研究能力があるにも関わらず、ドロールたちの惑星は銀河系の他の地域と比べて技術的な水準がやや劣っており、彼ら自身も他の人々が発明した既製品を利用していることが多い。例えば、彼らは既に20,000年以上にわたって銀河社会の一員として認知されているが、宇宙テクノロジーに関してはすべての面でコレリアンたちが作り上げた製品に依存しているのだ。
ドロールたちは温厚で思いやりのある種族として見られていることに誇りを抱いている。また、彼らは聡明で理性的であり、滅多なことでは怒らない。ドロールは商売上の取引でも誠実さと良心を前面に出し、たとえ報酬が限られた仕事であっても、契約した以上は自分の能力における最善を尽くして目標に取り組んでいる。同様に、彼らは他者に対しても自分たちと同じような熱意を示すことを期待しているのだ。
社会と文化
ドロールたちの社会は、女家長制度と成果主義を組み合わせた氏族社会として構築されている。ドロールの故郷には選挙で選ばれた指導者も、世襲による指導者も存在しない。その代わりに、各家族は民衆を導くのに最も優れた適性を持つと思われる女性ドロールを「公爵夫人」と称し、彼女の助言に耳を傾けているのだ。一旦公爵夫人として任命されると、彼女は家族の財産すべての所有者となり、自発的に職を退くか、あるいは適切な後継者に地位と財産を相続させるまで、生涯にわたってその地位を保持することになる。また、ほとんどのドロールの氏族は、あらゆる氏族の中で最も繁栄し、最も力のある氏族の公爵夫人に、種族全体に対する方向性の指示を委ねている。
こうした家族生活は、ドロールたちが最も日常的に論じている話題でもある。ある家族についてのゴシップ交換は、おしゃべりの内容として好まれる大衆娯楽の1つとなっている。彼らは、他種族が家族内の出来事を探ろうとする行為をプライバシーの侵害としていることに驚きを感じているが、彼らも一旦プライバシーが暴露されると、侮辱を避けるために素早くそれに対処することを心がけている。
銀河系におけるドロール
故郷を離れたドロールの大半は、研究員や医療従事者として巨大企業で働いているが、その一方で情報ブローカーとして成功し、贅沢な暮らしを営んでいるドロールも存在する。また、科学的知識以外にドロールが外界に誇る主な輸出品は、加工処理された薬用ハーブ類である。
定職を持たない、あるいは家族の一員として落ち着く準備ができていないドロールは、探索と冒険に満ちた人生に引き寄せられることがある。ドロールの冒険家は偵察員や悪党、あるいは専門的な技術工になることが多い。また、フォース感知能力を持つドロールの存在は極まれである。