ラリー
提供: スター・ウォーズの鉄人!
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ラリーは、森林衛星エンドアで暮らす、紫色の体毛に包まれた三つ目の種族の1人である。彼は子供のころに家を飛び出し、部族の仲間たちに、自分を引き戻すには100万匹のマニップが必要だと言い放ったのだった。だが数年後、彼が故郷に戻ると、既に部族全体が他の場所へ移動していたのである。彼は仕方なくイーウォックたちが暮らすブライト・ツリー・ビレッジの近くで、内部が空洞の木の中に住み着いたのだった。そこでラリーは侵入者を防ぐため、邪悪な森の精霊を装い、近隣で暮らすケイグルたちから「シュリーク(悲鳴)」と呼ばれるようになったのである。そしてヤヴィンの戦いの3年後、イーウォックのウィケット・ウィストリ・ウォリックとティーボが、ラリーの木の上に築かれた小屋に入ってきた。ラリーは彼らを脅かして追い払おうとするが、逆に取り押さえられてしまう。だが、彼はイーウォックたちと仲良くなり、ブライト・ツリー・ビレッジで開かれる毎年恒例の収穫祭に招待されたのだった。その後、2人のイーウォックはラリーにファイヤー=フェザー・ブランケットを売ろうとしたが、ラリーは寒さを訴え、体を壊していると告げた。2人は彼を不憫に思い、無料でブランケットを譲ったのである。
目次 |
経歴
ラリーは紫色の体毛に覆われた三つ目の種族の1人である。子供のころ、ラリーは森林衛星エンドアで部族の仲間たちと共に暮らしていたが、彼は若いうちに家を飛び出し、自分を引き戻すには100万匹のマニップが必要だと言い放ったのだった。その後、彼は数年にわたって仲間たちから離れて暮らしていたが、やがてホームシックにかかり、部族のもとへ戻ることになる。だが、彼が戻ったときには既に部族全体が他の場所に移住していたのだった。途方に暮れた彼はブライト・ツリー・ビレッジと呼ばれるイーウォックたちの集落とケイグルたちの家の近くで空洞の木を見つけ、その根元の部分に住み着いた。そこで他人に邪魔されず静かに暮らしたいと考えたラリーは、邪悪な森の精霊を装う方法を思いつく。彼は空洞になった木の根を利用して周囲一帯に狂ったような笑い声を共鳴させ、付近の人々を怖がらせたのである。近隣で暮らすケイグルたちはこの恐ろしい声の主を「シュリーク(悲鳴)」と呼んだのだった。
ヤヴィンの戦いの3年後のあるとき、ブライト・ツリー・ビレッジの2人のイーウォック、ウィケット・ウィストリ・ウォリックとティーボが家出をし、ラリーの木の上に築かれた小屋を新しい住処とした。彼らはそこがお化け屋敷だと思われていることを知らなかったのだ。2人が入ってくるところを目撃したラリーは、彼らを追い払おうと考える。そして夜になり、ティーボが夕食用の食料を探しに出て行くと、ラリーは共鳴する笑い声でウィケットを追い出そうとした。だがウィケットが逃げ出す前に、ティーボがケイグルたちを連れて戻ってきた。そして、ティーボとケイグルたちがカード・ゲームを楽しんでいると、ケイグルたちが2人に、シュリークがイーウォックをこの家に留めておくとは意外だと告げたのである。そこで2人のイーウォックが、シュリークのことなど聞いたことがないと答えると、ケイグルたちは恐怖のあまり逃げ出したのだった。
夜が更けると、イーウォックたちはシュリークが家の中に入ってくることを阻止しようと考え、いくつかの罠を仕掛けた。2人は灯火の近くで待ち構えていたが、ラリーは見つからないように隠れ、彼らを追い出すために鳴き声を上げる。そしてウィケットがランプを消すと、ラリーが小屋に侵入し、2人を襲ってすぐに逃げた。ウィケットは再び火を点け、ラリーが小屋から出ていく姿を目撃する。だが、ラリーを追跡しようとした彼とティーボは、自分たちが仕掛けた罠に掛かり、空中に投げ出され、床を突き破って落下してしまう。2人は小屋の下の地面に着地し、そこで再び木の根元へ入っていくラリーの姿を目撃したのだった。そしてイーウォックたちが彼を追うと、ラリーは空洞の根に響く声で叫び声をあげ、出て行かなければ死ぬことになると警告したのである。だがウィケットは出ようとせず、ティーボの魔法のポーチから埃を取り出すと、それを根の中に撒き散らした。それを吸い込んだラリーはくしゃみをし、2人のイーウォックは彼を捕まえることができたのである。ラリーはイーウォックたちに、この木の中には自分一人しかいないことを打ち明け、家出した過去の話を聞かせた。このラリーの話に心を痛めたウィケットとティーボは、彼を自分たちの家に招くことになる。ラリーはブライト・ツリー・ビレッジで夜に開かれる収穫祭に参加し、大量の食事に喜んだのだった。
その年の後半に、ラリーが木の外で薪を集めていると、行商人ムースの品物を売ろうとするウィケットとティーボが現れた。ラリーが寒いと訴えたので、ウィケットはファイヤー=フェザー・ブランケットを勧める。だが、ラリーはウィケットに渡す見返りを何も持っていなかったのだ。彼は、自分は貧乏で孤独で寒い隠者であると告げ、目から流れ出る涙をぬぐったのである。イーウォックたちは彼を不憫に思い、ブランケットを無償で差し出した。すると困惑するウィケットをよそに、ラリーは大喜びでブランケットを受け取り、木の中に戻ったのだった。
人物と特徴
ラリーは黄褐色の肌をしており、黒い瞳の3つの目を持っていた。彼は身長0.8メートルほどだが、その体型は丸々と太っており、口からは歯を1本だけ生やしていた。また、体の大部分は紫色の毛に覆われていたが、口髭は青く、眉毛は黒かった。
悲観的で自然の中での孤独な生活を好むラリーは、若いころに家を飛び出し、人生の大半を隠者として過ごしていた。彼の孤独でいたいという願望は非常に強く、侵入者を追い払うために邪悪な森の精霊になりすましたほどである。しかしその後、彼はイーウォックのウィケットとティーボの友人となり、イーウォックの収穫祭での食事のような利益を得るために、孤立主義を放棄したのだった。また、ラリーはやり手の策士でもあった。ウィケットとティーボからファイヤー=フェザー・ブランケットをただでせしめたときのように、彼は欲しい物を手に入れるために悲劇の人を完璧に演じることができたのである。