偵察用PKシリーズ・ドロイド
(R-PKから転送)
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偵察用PKシリーズ・ドロイド、俗称ロロ=ドロイド、あるいはR-PKは、サイボット・ギャラクティカ社のナフトラット・オダーによって開発された情報収集ドロイド・シリーズである。標準型PKシリーズ・ワーカー・ドロイドの改良バージョンである偵察型PKは、その移動方法を変えており、本来の二足歩行形式を一輪車に置き換えられていた。また、もう1点の改良箇所は頭部ユニットであり、音声/視覚センサー一式が内蔵されていた。
偵察用PKは諜報員や傭兵たちの間でたちまち人気となった。やがて、これらはタトゥイーンに大量輸送され、この砂漠の惑星に住み着く様々なハットの犯罪王たちに利用されるようになる。ハットたちはこのドロイドを奴隷の監視に使用し、あらゆる脱出の試みを阻止していたのだ。だがハットたちにとって誤算だったのは、幼い奴隷少年、アナキン・スカイウォーカーがR-PKの改造を始めたことだった。彼の再プログラムによって、ドロイドたちはあらゆる新しい脱出行為に対して盲目となったのである。
歴史
安さと耐久性で知られるPKドロイドの売り上げが伸び悩んでいたため、サイボット・ギャラクティカ社はソロスーブ社から引き抜いたばかりのサラスタンの研究開発部門長、ナフトラット・オダーに新規市場への参入を促した。すると、彼は無害な小型ドロイドの情報収集能力について考え始め、頭部ユニットの大半を音響および視覚センサー装置で埋め尽くす作業に取り掛かった。こうしてできた偵察用PKシリーズ・ドロイド(R-PK)の有効性は文字通りに広がり、この機種は企業スパイや傭兵たちの間で大人気となったのである。さらには、数台がハットのいかがわしい取引を通じてタトゥイーンへと運び込まれ、モス・エスパの奴隷商人や奴隷主たちへと即座に転売された。彼らはこの小型ドロイドが埃まみれの惑星の厳しい環境にも耐えられ、かつ所有物の管理に最適な機能を持っていることに気づいたのである。
ロロ=ドロイドの通称で知られるようになった単一の車輪式移動機R-PKは、極悪非道な主人たちによく仕えていた。やがて、ある奴隷の子供である少年が、休憩中のデューバックの下敷きとなったロロ=ドロイドを発見し、いじくり回すために家に持ち帰った。この少年こそ、すなわち当時6歳だったアナキン・スカイウォーカーには、この単純なドロイドを再プログラムする才能があったのだ。R-PKの恐るべき用途を発見したアナキンは、このドロイドを徹底的に調査し、奴隷主が検索しても情報を出さないように再プログラムを行った。そして、彼の改造によって、数年の間に17人の奴隷がモス・エスパから逃れることに成功したのである。アナキンがジェダイになるためにタトゥイーンを離れなければ、さらに多くの奴隷が自由を手にしていただろう。皮肉にも彼がいなくなったことで、奴隷たちはドロイドの再プログラムをメンテナンスすることができなくなってしまったのだ。