シャウダ・ユブ
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解説
シャウダ・ユブは、アウター・リムのコレリアン交易ルート沿いにある小さな湿地帯惑星マンファに原住する、小柄な両生類型種族である。このカエルに似たエイリアンは長く細い腕を持ち、その先端には末広がりの指が生えている。弾力のある皮膚はまだらな緑灰色をしているが、腹部だけは明るいライム・グリーンに染まっている。前頭部にははっきりとした隆起が走っており、マンファの断続的に降り続ける雨から目を守っている。また、女性は1年間に3個の卵を産むが、通常、成長が促進され、孵化するのは1個だけである。
シャウダ・ユブは誰もが全員を知り得るような小規模な集落での暮らしを最も快適だと感じている。マンファには大陸が1つだけ存在し、そこにある湿地帯や沼には何十万もの村や町が点在している。こうした集落での生活は単純であり、彼らはより進んだ文化における技術的な装飾にまったく関心を抱いていないと明言している。だが、彼らがそのような生活を実現させる資質と手段を持っているのも事実である。
もちろん例外も存在する。こうした小さな集落の多くが沼から湧き出している原油の樽への汲み上げや、石油の精製などの家内工業に着手しているのだ。彼らは自分たちで精製した石油を首都シャンパンにある公共の石油会社に売却しており、そこにある工場では石油が高級プラスチックに加工され、外界の惑星に輸出されている。シャンパンはマンファで唯一の宇宙港が存在する都市であり、軌道上にはこれら無数の石油公共協同組合が使用する輸送船やシャトルの大規模な交通網が広がっているのだ。
シャウダ・ユブは神経毒を吐くことができ、獲物を麻痺させることによって狩りを行う。彼らはこうして捕らえた生魚や、沼地の草を食べて生活しているのだ。この惑星では食糧があちこちに(特にシャンパンに)輸送されており、こうした物流によって産業が発達している。しかし、彼らは加工や調理を施した食糧をほとんど口にしない。