エルボ
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経歴
エルボはエンドアの海底にある珊瑚の城で暮らしていたが、地上に住む生き物たちの誠実さをテストするため、水面に上がることを楽しみにしていた。通常、彼のテストは、陸上の生き物がうっかり持ち物を彼の居城の上の水中に落としてしまったときに行われた。どうかしたのかと尋ねた後、彼は相手が落とした物と似た品物をいくつか示すが、通常これらの品物は実際に相手が落とした物よりもはるかに豪華なものだった。そして、その生き物が誘惑に打ち勝ち、提示された品物を自分の物だと告げず、最後に示された本物を正直に受け取ろうとすれば、エルボは相手の誠実さへの報酬として、本物と同時にそれらすべてを提供していたのである。
あるとき、エルボはイーウォックのプリンセス、ニーサ・ア・ジャリ・キンターカと遭遇した。彼女は偶然にも自分のブレスレットを水中に落としてしまったのだ。エルボはいつものようにテストを開始するが、ニーサは2つの真新しい黄金のブレスレットではなく、自分のブレスレットを選び、テストに合格する。その後、彼女が友人たちにその話を聞かせると、ラターラが新しいフルートを手に入れたいと思い立ち、テストに挑んだのだった。しかし、彼女はニーサより貪欲だったため、テストに失敗してしまう。エルボは彼女に罰を与えるため、珊瑚の城へ連れて行ったのだった。その後、ラターラの失敗を知った友人たちは、彼女をエルボの手から救うため、海底へと向かう。そして珊瑚の城に到着したイーウォックたちはエルボに、ラターラにもう一度だけテストを受けるチャンスを与えてほしいと頼んだ。そして、エルボはイーウォックの少女のために新しいテストを考え、ラターラはそれに合格したのである。満足したエルボはイーウォックたちを王国から解放し、地上へ返したのだった。
人物と特徴
エルボは善良さを尊重する人物であり、自らが誠実だと考える行動に適合しない者には容赦なく厳罰を与えていた。ラターラがテストに不合格となったとき、エルボは彼女を力づくで自分の城へと連れ去り、そこで死ぬまで監禁するつもりだったのである。しかし、テストに合格した生き物に対しては、彼はとても寛大であり、誠実さを示した者には価値ある褒美を与えていた。プリンセス・ニーサがテストに合格したとき、エルボは彼女が正直に答えた褒美として豪華な金のブレスレットを2つ与えたのだった。
だが、エルボは残忍な性格である一方で、慈悲深い人物でもあった。彼はラターラが2回目のテストに合格したとき、彼女が教訓を学んだと考え、許している。ラターラを監禁したとき、彼は彼女を逃げられないように拘束するため、無理やり偽の尻尾を付けさせた。また、イーウォックたちがラターラの2回目のテストの結果を待っている間、エルボはレイ・モンスターを彼らの前に放っていた。イーウォックがうっかり魔法で怪物を巨大化させてしまっても、エルボはそれを見てただ笑っただけだったのだ。怪物がイーウォックを飲み込もうとしても、彼は全く意に介さず、ラターラがテストから戻ってくるまで、怪物がイーウォックを食べようとしてるのを止めなかったのである。
エルボは、両側に3つずつの穴が開いた巨大な殻を持つなど、極めて独特な外観をしていた。また、3本の手には水かきが付いており、そのうちの1本は殻の中に収容することができた。これらの手はほとんど体の支えにならず、彼は4本の細長い脚を使って歩いていた。さらに、彼の首は伸縮可能であり、体から何メートルも延ばすことで、遠くにいる相手とも会話を行うことができた。