イオドン
| ||||||||||||||||
|
イオドンは、森林衛星エンドアに原住する知性を持った厚皮型種族である。彼らは体が大きく、灰青色の皮膚、象に似た器用な長い鼻を持っていたが、少なくともエンドアに生息する他の動物と比べた場合の最大の特徴は、立派な長い牙を生やしていることだった。ブライト・ツリー・ビレッジのイーウォックたちは、イオドンの牙を非常に美しいと感じており、そこには魔法の力が宿っているとさえ信じていたのである。そのため、イオドンたちは他の種族から牙を狙われることが多く、事実、ヤヴィンの戦いの3年後、あるイオドンが何者かによって自慢の牙を奪われたのだった。やがて、このイオドンの牙はムースという名の商人の手に渡り、彼の商店で売りに出されていたのである。そして、ついにムースの店にたどり着いたイオドンが牙を返してほしいと訴えると、それを入手したばかりだった4人の若きイーウォックたちは彼を不憫に思い、返却に応じたのだった。
目次 |
生態と外見
イオドンは知性を持った巨大な厚皮動物型種族である。その大きさは住居の2階の窓から容易に中を覗けるほどだった。また、彼らの首と頭部は、背骨が隆起した体から水平に伸びていた。体の他の部分は灰青色の皮膚に覆われており、長い鼻の下や耳の内側はやや明るい色になってた。そして、巨大な頭頂部には2本の骨が飛び出しており、その下には窪んだピンク色の目と平たい大きな耳があった。目の下には物を掴める器用な長い鼻が生えており、その先端には呼吸に使用するピンク色の2つの鼻孔があった。鼻の下には大きな口があり、イオドンたちはそこから唸るような大声を発することができた。また、口には内部が空洞になっている2本の長い牙が生えており、これらは根元の部分は茶色だが、カーブした先端に向かうにつれていくつかの茶色い斑点が散りばめられた象牙色へと変化していた。特にイーウォックたちは、イオドンの牙をエキゾチックで美しいものと見なしていた。
社会と文化
イオドンたちは森林衛星エンドアで暮らしており、行商人のムースのような他の知的種族たちと交易を行っていた。また、彼らの存在はブライト・ツリー・ビレッジのイーウォックたちにも知られていた。イーウォックたちはイオドンの牙に魔法の力と計り知れない美しさが秘められていると信じており、それらを非常に珍重していたのである。そのため、イオドンの牙を欲しがる者たちは数多く存在したが、彼らは自分たちの身を守りたいと強く願っており、牙を欲しがる者たちに我慢を強いる必要があった。また、イオドンはイウォーキーズ語を学び、話すことができた。
歴史
ヤヴィンの戦いの3年後、あるイオドンが2本の牙を紛失し、それらは最終的にムースと名乗る行商人の手に渡っていた。ムースは自分の商店で牙を売りに出していたが、やがてこれらは4人の若きイーウォックたち、ウィケット・ウィストリ・ウォリック、ニーサ・ア・ジャリ・キンターカ、ラターラ、ティーボの目に留まり、彼らはそれを買いたいと申し出たのだった。このときムースは病んでいたが、さらに多くの品物を売る好機だと判断し、この日、自分の代わりに最も多くの品物を売りさばいたイーウォックにイオドンの牙を提供すると申し出たのである。だが、イーウォックたちの競争が終わった後、ムースによる勝者選びは困難を極め、イーウォックたちは互いに口論を始めてしまう。するとそのとき、牙の持ち主だったイオドンが現れ、牙を返してほしいと訴えてきた。このイオドンを可哀想だと思ったイーウォックたちは、牙を諦め、それらを彼に返してあげることに同意したのだった。