マッドガブ
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マッドガブは、森林衛星エンドアに原住する二足歩行の知的種族である。彼らは大きな目を長い尖った鼻を持ち、頭部の両側からは毛の生えた耳が放射状に広がっていた。また、マッドガブはヒューマノイドのような直立姿勢よりも、足を畳んでしゃがみ込んだ姿勢を好んでいた。彼らはエンドアで大規模な部族を形成して暮らしており、その中の一部のメンバーは王族として認識されていた。ヤヴィンの戦いの3年後、マッドガブのプリンセスがゴーフと呼ばれる尊大な種族の住む洞窟へと招かれた。彼女はそこでヴォーク王子の妃候補としてスラッガ女王に謁見したのである。だが、女王はこのプリンセスを拒否したのだった。
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生態と外見
マッドガブは体長およそ0.33メートルの、灰色の皮膚をした二足歩行の知的種族である。彼らは3本指の長細い足を生やしているが、立ち止まっているときはそれらを左右に広げて膝を折り畳み、腹部を落としてることが多かった。腕も同様に細く、体の大きさと比べて短くなっており、その先端にはそれぞれ3本の指が生えていた。また、後部から生えた長細い尻尾の先端にはハート形の棘が付いていた。
マッドガブの頭部は体全体から見て大きく、縦よりも横に広がっていた。その顔の最大の特徴は尖った鼻面であり、その部分全体が感情を表現できる柔軟な唇によって2つに分割されていた。また、それが自然な状態なのか、あるいは化粧によるものなのかは不明だが、一部のマッドガブは大きな唇が赤く色づいていた。鼻面の上には長いまつ毛の生えた2つの丸い目があり、顔の両側には後頭部に向かって、縁に茶色い毛が生えた大きな耳のような器官が放射状に広がっていた。また、一部のマッドガブたちはイヤリングやネックレスのような宝石類を身に着けていた。
社会と文化
マッドガブたちは部族単位で暮らしており、少なくとも部族内の1人はプリンセスとして認識され、彼女は金色の王冠でその地位を示していた。また、一部のマッドガブは甲高い声をしていた。衛星エンドアのマッドガブたちはスラッガ女王率いるゴーフなどの他の種族と関係を持っていた。
歴史
ヤヴィンの戦いの3年後、エンドアで暮らすマッドガブの部族のプリンセスが、ゴーフのヴォーク王子の妃候補として選ばれ、スラッガ女王との謁見に臨むことになった。彼女はゴーフの洞窟内の控え室へ通され、そこで同じように妃候補に選ばれたチッターバグのプリンセスと共に呼び出しを待つことになる。やがてマッドガブのプリンセスは衛兵にエスポートされ、女王の前へ案内された。ヴォークは彼女を気に入ったが、女王は彼女があまりにも普通すぎると感じ、洞窟の床に空いた大きな穴へ放り込むよう命じたのである。マッドガブのプリンセスは悲鳴を上げて落下していったのだった。