デュロス
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デュロスは、惑星デュロに原住するヒューマノイド種族である。彼らは銀河系で最初に宇宙文明を築いた種族の1つだった。
彼らの故郷はコレリアン交易スパインとデュロス・スペース・ランの終点の双方に位置している。この2つの主要ハイパーレーンがデュロと他の重要な交易センターを結んでいたのだ。
解説
デュロスは背が高く、痩せた、青肌のヒューマノイドである。目は大きく、口は平らで、鼻はない。彼らの故郷デュロは人間が生活するのに適した標準的な地殻惑星であるため、人間も彼らと同じくらい容易にこの惑星で生活することができた。
デュロスは活発ではあるが、穏やかで平和的な種族としての傾向があり、この性格の一面によって彼らは銀河全域において受け入れられている。また、彼らは非常に頼りになる労働者でもあり、さらに多種多様な話題で観衆の興味を持続させることのできる優れたストーリーテラーでもある反面、物静かでいくぶん無口なところもある。デュロスは星間航行に関する職業に強い関心を持っているが、彼らは旅そのものに楽しみを求めるのであって、その行き先に目的を持っているのではないのである。
デュロスは長い間宇宙航路を旅していた。銀河系の歴史の初期の段階で故郷から進出した彼らは、いち早く星系の周辺に宇宙ステーションとドッキング港を設立したのである。これらの宇宙ステーションが都市として機能するようになると浮遊都市への移住者も増え始め、すぐに地上とほぼ同数のデュロスたちが軌道上で生活するようになった。この直後、デュロスたちはハイパースペース航法を確立し、銀河の探索を開始したのである。人間のコレリアンのように早くから宇宙に進出していた他の種族と出会った彼らは、今日でも利用されている交易ルートを開拓し始めた。他の種族たちはより優秀な艦船を製造する一方で、デュロの都市で生まれた人々以上に有能なパイロットや航法士はほとんどいない。
デュロスの故郷は軌道上の都市で生活する人々に供給するための食料を製造する巨大な自動農場で覆われているためほぼ完全な無人状態であり、そのためデュロ星系を訪れた旅行者や商人たちも惑星に降り立つことはほとんどない。大部分の訪問者は何十も存在する軌道ステーションや宇宙ドック、造船所を探すことになるのである。
デュロ星系は艦船製造会社を公的に所有する資本家団体によって統治されているため、あらゆる政治的決定はこれらの企業の株主たちによって行われている。したがって、デュロスは株を購入することによって政治に参加する許可を与えられるのである。
デュロスの主な仕事は輸送と探索である。帝国との契約に基づき、彼らは軌道造船所に銀河中から集めた人々を雇い、帝国領の惑星間で貿易品や需品を運搬する巨大なカーゴ運搬船を製造している。さらに、彼らは新しい宇宙航路が必要になるとすぐにより早い航路を発見し、未探索の宇宙を星図に記す。そして、通常はデュロの企業がその管理を請け負うことになる。デュロスは宇宙に進出して以来、無謀な気質を見せているが、ときにはこの無謀さも必要なのである。
今日では、デュロスたちは軽貨物船から巨大カーゴ運搬船まであらゆる艦船を操縦しており、同様に銀河中の個人所有船でも他の船内業務を行っている姿を見ることができる。デュロはいまだ公式には帝国に忠誠を誓っているが、かつて帝国顧問団はこの高度な造船技術が反乱同盟軍の標的となる可能性があることに関心を示していた。こうした状況になることを回避するため、帝国軍は優秀なパイロットや艦船を探す敵対勢力からデュロを守る手段として、この惑星の軌道に監視所を置き、大型宇宙ドックの一部に兵員を配置させた。また、彼らから貨物船への期待を削ぐため、帝国軍はデュロスにこれ以上ハイパースペース航行艦船への武装は行わないようにと指示したのである。