ストラッター
| ||||||||||||||||||||
|
ストラッターは、森林衛星エンドアに原住する知的鳥類である。彼らは上品な体から青い脚と器用な長い手を生やしており、顔からは青い嘴が伸びていた。彼らの一群はストラッターの村で暮らしており、そこで彼らは鏡を使って自分たちのピンク色と黄色の羽毛を整えては、自らの美しさを賛美していたのである。ストラッターたちは流行とスタイルを非常に重視し、他人の恰好や振る舞いについても口煩かった。こうした行動は他種族から非常に無益なものとして見られており、愚か者という評価を受けていたのだった。
ヤヴィンの戦いの3年後、見知らぬ人物がストラッターの村に現れ、彼らに最先端の優雅なデザインだと自負するトーテム・ポールを提供した。ストラッターたちは喜んでそれを受け取ったが、実はこの物体は、トーテム・マスターと呼ばれるこの行商人によって奴隷にされた生物たちで作られていたのである。その夜、行商人は魔法の指輪を通じて奴隷たちを蘇らせ、村の品物を盗むよう指示した。しかし、彼らの略奪行為は2人のイーウォック、ウィケット・ウィストリ・ウォリックとニーサ・ア・ジャリ・キンターカによって阻止され、ストラッターたちの所有物は救われたのである。
目次 |
生態と外見
ストラッターは身長はおよそ1.5から2メートルの、二足歩行を行う鳥類型知的種族である。彼らは水平に膨らんだ丸い体をしていた。これらの鳥は全身の大半がピンク色の羽毛で覆われており、首の付け根と頭部の両側の黄色い毛がアクセントになっていた。同様に黄色い毛がたくさん生えた尻尾は柔軟性が高く、彼らをよく尻尾を振り、嘴でそれを整えていた。さらに鳥類にしては珍しく、彼らは4本指の手を2本生やしているため、物を掴み、周囲の環境をうまく利用することができた。彼らは2本の長細い水色の脚で気取って歩き、その三角形の足は面積が広く、水かきが付いていた。
胴体から伸びた長い曲がった首の先端には小さな丸い頭部があり、そこには暗赤色の瞼、曲がった鋭利な嘴、その周りにびっしりと並んだ白い歯、そして赤い舌があった。嘴の付け根は頭の後ろにまで回り込んでおり、脇の部分からピンク色の2本の突起物が生えていた。また、顔は柔軟で表情豊かであるため、ストラッターは微笑むことができた。
社会と文化
ストラッターは嘴で羽毛を整え、見繕いすることを好み、こうした動作の間にしばしば手鏡を使っていた。この種族のメンバーは何が上品で何が不恰好かについて一定の知見を有しており、自分たちが相手のルックスをどう思ったかについて、まったく見ず知らずの相手であっても、つい口にしてしまうことが多かった。ストラッターはファッションに凝り固まっており、常に最新の流行を求めていたのである。また、その名が示す通り、彼らはただ歩くだけではなく、目を閉じて威勢を張り、頭を高くして胸を張って歩いていた。だが、エンドアの他の住人たちはその振る舞いを滑稽に感じており、イーウォックは彼らをかなりの愚か者だと考えていたのだった。
ストラッターは社交的な種族であり、大規模な集団で暮らしていた。彼らは寒さに弱く、そのような天候の際には暖をとるために群がる傾向があった。ストラッターはエンドアの森林の中にある果樹園で、村を築いて生活していた。この鳥たちは木の枝や藁で作った球形の家で生活し、長細い止まり木の付いた丸い入り口を使って出入りしていた。彼らはこうした家を木の枝からぶら下げたり、柱や棒の上に固定することで、高い位置に設置していたのである。そしてストラッターたちは家の中に、ボトル、箱、缶、扇子、タンス、敷物、椅子などの家具を入れていた。彼らは毎日夜になるとこれらの小屋の中で熟睡し、村にはいびきが響き渡っていた。
歴史
エンドアのストラッターは、イーウォックの人口が集中するブライト・ツリー・ビレッジからほど近い森林の中に村を築いた。彼らはそこで丸い家を作り、高い位置に設置して暮らしていたのである。そして彼らは近隣の集団との関係を構築し、やがて何世代もの間に、村で使用する様々な品物を集め、または作るようになったのだった。
ヤヴィンの戦いの3年後、見知らぬ行商人がボードックに引かれたカートで村を訪れた。ストラッターたちはこのよそ者のみすぼらしい格好に不満を表明するが、行商人は「最新流行の品物」を無料で譲ると申し出ることで彼らの関心を得ることができた。それはトーテム・ポールだった。ストラッターたちは贈り物に媚びへつらい、それを村の中心に設置したのである。
その夜、ストラッターたちがいつものように家の中で寝ていると、昼間の行商人が再び村に現れた。彼は村の住人たちに気付かれないように魔法の指輪を使い、トーテム・ポールを活性化させる。すると、トーテム・ポールを構成していた生物たちが彼の奴隷として命を吹き返したのだった。トーテム・マスターはこの生物たちにストラッターの所有物を盗むよう命じ、奴隷たちは素早く大量の盗品を集めた。だが、2人のイーウォック、ニーサ・ア・ジャリ・キンターカとウィケット・W・ウォリックが、他のトーテム・スレーヴたちと共に奴隷にされていたラターラとティーボを追うため、トーテム・マスターのカートの中に隠れていたのである。ウィケットとニーサは犯罪行為を阻止するためにトーテム・マスターを捕えるが、彼はイーウォックから逃れ、奴隷たちに邪魔者の排除を命じた。この戦いの中で、ウィケットはトーテム・マスターの魔法の指輪から放たれた光線をストラッターの鏡で反射させ、彼自身を動かないトーテムに変えてしまうことに成功する。そしてその直後に、彼の指から落ちた指輪が砕け散り、他のトーテム・スレーヴたちも解放されたのだった。こうしてストラッターの村での略奪行為は阻止されたのである。
同年の後半、森林衛星エンドアの真夏に突如異常に冷たい嵐が吹き荒れ、村が大雪に埋もれたとき、ストラッターたちは凍えるような寒さに苦しめられた。やがて雪は彼らの胸の高さにまで達し、ストラッターたちは体を温めるために寄り添い合っていた。この異常気象の原因は、サン・キングの持つシーズン・セプターがスノー・キングのアイスヘッドたちによって盗まれ、悪用されたことだったのだ。だが最終的に、4人のイーウォック、ニーサ、ウィケット、ティーボ、ラターラによってシーズン・セプターが奪回されたことで、エンドアに夏が戻ったのだった。