スウィラ・コーレイ
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解説
スウィラ・コーレイは、生まれたときからターナブの裕福な動物業者の奴隷だった。だが、野蛮なカラザックの奴隷商人が彼女の乗船していた船を襲撃したとき、コーレイは突如として自由を手にすることになる。機知に富んでいたコーレイは、そのとき寄港していた惑星、タトゥイーンの大地へと逃走し、そこでも奴隷時代に毎日行っていたことをしながら生活するようになった。つまり、動物たちの世話である。
コーレイはモーテスタ・オアシスの植民地付近で、牧場労働者やジャーバ飼いとして働き、そこで破棄された小屋に住んでいた。農場集落を渡り歩きながら、彼女はミルク、革、食肉などのジャーバ製品を売っていたのである。利益はほとんど無に等しかったが、彼女にとっては自由であることが何よりも幸せだったのだ。
しかしある日、彼女のジャーバの群れは巨大な砂嵐によってばらばらにされ、残りもアヌーバの大群によって殺されてしまった。コーレイは他にどうすることもできず、モス・アイズリーへと旅立つと、物乞いや盗みをして生き残ろうと努力したのだった。だが数日後、彼女はウーキーのチャルマンの酒場の外で、自分のジャーバを1頭発見した。そして数少ない友人の1人、キティック・キードカックの話によると、そのジャーバはケトウォルと名乗るパシスヒップの偵察員のものだというのだ。ちょうどキティックがコーレイにその話を告げたとき、彼女は見知らぬ老人がライトセイバーで2人の暴漢を斬り付ける光景を目撃した。彼女は急いで酒場を出ると、ケトウォルが店から出てくるのを待ったのだった。
コーレイはケトウォルを尾行し、彼の宇宙船<ハード・マザー>へと向かった。彼の宇宙船は砂にまみれた郊外に停めてあり、しばらくの間、ケトウォルはそこに住んでいたのだった。そして、好機を伺っていたコーレイは、ケトウォルが背を向けたときにジャーバを盗み返そうとしたが、逆に自分が捕まってしまう。彼の説明によると、数頭のジャーバが砂漠からこの宇宙船を目当てにやってきたのだというのだ。そして、怪我をしたものや、弱っていたものがいるため、彼はジャーバたちの世話をしていたという。コーレイは自分が不幸にしてモス・アイズリーへたどり着いた理由を説明した。すると、ケトウォルはこの少女の苦労について理解を示し、彼女の保護を申し出たのだった。
コーレイはしばらくの間、ケトウォルと生活し、その後、生き残ったジャーバと共に砂漠へと向かった。また、ケトウォルは彼女に、宇宙船がモス・アイズリーにあるときなら、いつでも戻ってきていいと告げてくれた。彼女もその好意に甘え、しばしば新しい友人とのひと時を楽しんでいたのだった。