イオピー
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解説
タトゥイーンに原住する生物は数多く発見されているが、イオピーは2重太陽の輝く苛酷な環境において、特に乗用に適した生物である。この動物は砂漠や岩の上を疲労することなくかなりの長距離を旅することができ、ほぼ無限に歩くことができる。旅人たちはイオピーの鞍に身を固定する術を心得ており、夜間に自分たちが寝ている間でも、イオピーはゆっくりと歩き続けている。
また、イオピーは食料や水をほとんど摂らずに数週間生き長らえることができ、さらに栄養価の高いミルクを出すことでも知られている。天然のミルクは保存が難しく、輸出することもできないが、旅人たちの非常食としてよく使われている。
しかし、子供のイオピーは砂漠環境に対して比較的弱く、成体より多くの食料を必要とし、力も弱いため、農夫たちにとってはあまり有用ではない。特に生後間もない個体は足も遅く不器用であるため、獰猛な肉食獣の餌食になってしまうことも多い。野生のイオピーが群れで行動するのはこのためだと考えられている。
イオピーはおよそ6標準年で成熟し、平均寿命はおよそ90標準年である。タトゥイーンの水分農夫たちは年老いて弱くなったイオピーに余分な砂漠の雑草を食べさせ、樹液を搾り出すことによって貴重な作物である水分を収穫している。
イオピーは草をむしったり、地表の下に生えている砂苔を掘り起こすために柔軟な長い鼻を使う。また、白い体皮はタトゥイーンの強烈な陽光を反射させるのに役立っている。