ダクティリオン
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ダクティリオンはウータパウに原住する鳥類型爬虫類である。素早いヴァラクティルの鳥類寄りの近縁種であるダクティリオンは、原住種族のパウアンやウータイたちによって乗用に利用されていた。
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特徴
鳥類と爬虫類の特徴を兼ね備えるダクティリオンは、長い尻尾、薄い翼、厚い鱗に覆われた皮膚を持っている。ダクティリオンは大きな両翼によってウータパウの縦穴を吹き荒れる熱上昇気流にうまく乗ることができ、さらに強力な四肢を使って岸壁をよじ登ることも可能である。
歴史
古代種族であるダクティリオンは、有史以前の文明開化の時代から猛獣としてウータパウの人々を悩ませていた。この翼竜は孤独を好む遊牧種であり、手足を使って縦穴の断崖を登ることもできれば、大きな翼を用いて上昇気流に乗り、空中を移動することもできる。彼らはウータパウの縦穴で小魚や小動物、死肉などを漁っているが、食料が枯渇するか、あるいは繁殖期になると、平凡な荒野を削る激しい風に乗って地表から飛び立っていく。
ダクティリオンの移動パターンを研究することによって、ウータパウンはこの惑星の複雑な気候をより深く理解することができた。ダクティリオンは彼らにとって最も適した風向きになったときに縦穴から飛び立ち、広々とした平原の上空を飛ぶようになったのだ。ウータパウンが地表を冒険し、惑星に吹き荒れる豊富な風を動力とした工場や他の施設を作ったのもそのときである。
発展途上にあったウータパウンが最初に飼いならした動物は絶壁にしがみつくヴァラクティルだったが、ダクティリオンもそのすぐ後に家畜化されている。ウータパウンはこの翼の生えたトカゲに新鮮な肉を与えることで、彼らを忠実な乗り物として利用できるようにし、縦穴を越えて惑星を探検できるようになったのだ。