ダイアノーガ
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ダイアノーガは、巨大な頭足類であり、大抵の個体はおよそ5~6メートルだが、大きなものは10メートルを超えるほどにまで成長する。彼らは軟体動物のような体から1本の眼柄を伸ばしており、牙の生えた口の周りから吸盤の付いた7本の触手を生やしている。
解説
ダイアノーガは、一般に大人しく用心深い生物である。本来、彼らは太古の昔にハットによって発見された惑星ヴォドランに原住する生物だったが、現在では銀河系の至る所に生息している。青草の生い茂るヴォドランでは巨大な肉食獣が熱帯ジャングルや沼地を徘徊しており、それらが食べ残した残骸によって生き延びることができるのもダイアノーガの有利な特徴になっている。ダイアノーガは水中深くに隠れることもできるので、水のある環境ならば素早く適応することが可能である。
純金属以外のものならほとんど何でも食べて消化してしまうダイアノーガはいつのまにか大都市のゴミ処理施設や廃棄所に棲みついていることが多く、たいした実害を伴わないため、一般に発見されても殺されずに無視されてしまうことが多い。しかし、長期間にわたって大量の物質を飲み込んだダイアノーガは巨大化していることが多く、危険な存在になることもある。第1デス・スターの広大なゴミ処理区画もダイアノーガの棲家になっていた。
ダイアノーガには目玉が1つしかなく、潜望鏡のような使い方をしている。寝ているときも水中に潜んでいるため外敵に襲われる確率はかなり低い。また、目玉を穴の中や曲がり角で使うダイアノーガも何匹か存在している。
通常、ダイアノーガは触手を含めて全長5メートルから6メートルにまで成長するが、中には10メートルに及ぶ個体も確認されている。7本の触手は移動や捕食活動に使われ、失われてもすぐに新しいものが生えてくる。
この素晴らしい環境適応能力は、ダイアノーガが空腹時には無色透明であり、水と区別できなくなってしまうことに依るところが大きいが、何かを食べるとその色に変化してしまう。生物学者たちの学説によると、彼らは消化した食物の一部を特殊な新陳代謝によって体表付近の毛細管や組織に送り込んでいるのだという。この機構は食糧の摂取法としては非効率的だが、ダイアノーガに絶妙のカモフラージュを与えている。実際に、まっすぐになって泳いでいるダイアノーガを見ても、腐った木の枝や動力ケーブルと見分けはつかないのだ。