トリバブル・ボンゴ
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ナブーのグンガンたちが利用していたトリバブル・ボンゴは、独自の生物工学によって作られた潜水艇である。
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特徴
ナブーの海底深くで都市間を移動する際に、グンガンたちはボンゴと呼ばれる有機的テクノロジーによって作られた奇妙な潜水艦を使用していた。ボンゴはグンガンの設計技師たちが特殊な水中農園で育てている珊瑚に似た有機物を骨格として作られたものだが、そのすべてが手作りであるため、1つ1つが微妙に異なる外観をしている。船の外殻もこの骨組みによって構成されており、極めて頑丈にできているが、深海で遭遇する海の怪物による攻撃は耐えることはできない。また、船体には発電装置、誘導システム、乗客用シートなどが装備されていた。大抵のボンゴ設計者は、彼らを取り巻く海の生物たちからデザイン上の発想を得ていたため、結果的に多くのボンゴはイカや他の動物たちに似た形状をしており、その外観は優雅で美しい。
ボンゴの開発者たちは様々な種類の推進システムを実験したが、最も広く使用されたシステムは船尾に取り付けられた長い触手である。この触手は電動フィールド・モーターの力で回転し、掻き分けた水を電磁フィールド内で循環させることによって船を前進させるのだ。また、ボンゴにはリパルサーリフトも搭載されており、多くのグンガンの都市に作られた特殊な構造のボンゴ・ベイを出入りする際に使用されていた。
ボンゴの乗客たちは泡のような天蓋に覆われた小さな部屋の中に着席する。これらの天蓋の正体は流体力学的な静水場であり、オート・グンガ内の建造物を作る際に使用されたものとよく似ていた。もし、ボンゴが他のボンゴとの衝突や、恐ろしい海の怪物との遭遇によって傷つくと、船体前方にあるコクピットを脱出ポッドとして使用することも可能である。しかし、これにはごく限られたエネルギーしか充填されていないため、パイロットは迅速に地上にたどり着かなければならなかった。
グンガンは相反する極間にエネルギーを注入することでこの静水場を生成したが、ボンゴの場合、コクピットから突き出ている正に帯電した突起物と、乗員区画の周りにある負に帯電した受容器の間でエネルギーを移動させていた。この静水場は活性化すると空気を内側に保ち、水を完全に締め出してくれるのだ。
ボンゴに見られる最も複雑な構造はおそらくその浮揚システムだろう。ボンゴは船体の周りをスポンジのような静水房に覆われており、水に潜る際にはそれらの房の中に重い油が満たされる。油を吸ったスポンジは密度が高くなり、その結果、ボンゴ全体が水に沈むようになるのだ。逆に水面に浮上する際にはスポンジが油を締め出し、密度を船体の他の部分に拡散させることで浮力を得るが、この油はシステム全体で何度も再利用されることになる。
歴史
グンガンたちはボンゴを作る際に必要となるテクノロジーの大半を自分たちの力で築き上げたが、一部の電子機器や金属製の貨物コンテナなどは、ナブーとの取引きによって入手しなければならなかった。グンガン社会の縁で生きるグンガンの商人たちが、食糧や薬品と引き換えにこうした品物を調達していたのである。
ジェダイ・マスター、クワイ=ガン・ジンとそのパダワン、オビ=ワン・ケノービがナブーのコアを通過する際に操縦したボンゴは3人乗りのトリバブル・ボンゴだった。
ボンゴは極めて高速に水中を移動することができ、ありとあらゆる目的のために作られた。そのため、ボンゴには小さな1人乗りの船から、長旅に使用される大型のヘイブリバーまで、様々な種類がある。例えば、貨物ボンゴには乗客用モジュールの代わりに貨物室が設けられており、グンガン軍の輸送用ボンゴ(トリバブル・ボンゴより遥かに大きい)には、少なくとも5人の武装したグンガンを乗せることができるようになっていた。また、グンガンは娯楽用として、レースに使用されるモノバブル・レーシング・ボンゴも作っている。やがて、ボンゴのテクノロジーはグンガンに宇宙船の建造をも可能にさせた。彼らはボンゴのテクノロジーを応用して作られた宇宙船でナブーの衛星の1つオマー=ダンに到達し、そこを自分たちの植民地としたのである。