クロウバード
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解説
ミネイルシたちがスタナと呼ぶウェイランド原住のクロウバードは、小さいが獰猛で危険な鳥類である。クロウバードは10センチメートル以上に成長することはほとんどなく、両方の翼には獲物を仕留めるための遅効性の毒を含んだ細い刺がついている。通常は5、6羽から100羽程度の群れで行動しており、1羽づつは小さいが、特に集団で狩りをするときは巨大な1匹の動物のように見えることもあり、猛獣なみの恐ろしさを発揮する。
クロウバードは群れをなして攻撃してくるが、獲物を襲うときは連続した波状攻撃を仕掛け、他のクロウバードが攻撃している仲間を隠れた猛獣から守っている。攻撃は単純に毒針で行い、その後、獲物が絶命するまで上空を1時間ほど旋回する。しかし、獲物が弱まると食欲本能によって急速に狂乱し始め、仲間を殺してしまうこともある。
クロウバードはウェイランドの原住種族たちによって様々な宗教的儀式や習慣に使用されており、例えば漂白された剥製は人間、ミネイルシ、サダーンの休戦のシンボルとして用いられている。猛獣の死骸は種族間の敵対心による争いの一時的な沈黙を意味しているのだ。