スーバター
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解説
スーバターは、緩やかに起伏したアンシオンの草原に生息する巨大な乗用獣であり、旅に慣れた旅行者でさえ畏敬の念を抱いてしまうほど優雅で力強い生物である。体高6メートルにもおよぶこの巨獣は、ラベンダー色の目で常に地平線を注意深く眺めている。滑らかで先細りした頭蓋からも、彼らが印象的なスピードで走る動物であることが容易に連想されるだろう。スーバターは全力で走る際に6本の筋肉質の足を上下させ、長い広がった指で草を掴みながら、大草原の上を素早くかつ滑らかに移動することができるのだ。
スーバターの体は長細く、その先端には足の長さほどの細い尻尾を生やしている。彼らは全身を特徴的な緑色の縞模様が刻まれたブロンズ色の柔毛で覆われており、アンシオンの草原の風景に見事に溶け込んでいる。また、スーバターは雑食性であり、蝶番状の顎で大きな果実から小さな獲物まで、丸ごと飲み込んでしまう。さらに、この顎からは上下に4本の犬歯が突き出ており、見るものに恐ろしい印象を与えている。
スーバターは長年にわたって飼いならされており、アルワリの古豪族によって利用されることが多い。