ヤヴィッド
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解説
森林衛星エンドアで立ち往生して以来、ヤヴィッドは人生の大半をこの月で過ごしていたが、彼の家族はサニーアーサIVでは貴族階級の出自だった。しかし、先天的に身長が低かったため、若きヤヴィッドは力によって序列が決定されるサニーアーサンの階級社会の中で、初期の苦難を味わっていた。だが、絶えず踏みにじられてきた反動として、彼は文字通りかつ見た目どおりのサディスティックな性格とヒステリックな気性を発現させ、騒々しい仲間たちの間で尊敬される地位を得たのである。
やがて彼は、種族の中でさえ犯罪者や下層民として扱われている野蛮なマローダーの一員となった。そして、彼らは故郷を追放されることになり、スター・クルーザーをハイジャックして逃走する。マローダーは自分たちを海賊に見立てると、最低限のテクノロジーだけを携え、モッデル・セクターを徘徊した。しかし、彼らはほどなくしてエンドアに墜落し、宇宙船を失ってしまったのである。
原始的な衣装と暴力的な振る舞いに反して、ヤヴィッドは若い頃から軍事的な研究を行っており、その頃に学んだ戦略を駆使できる機敏な実戦向きの司令官だった。彼にはテラクに欠けていた戦術上の理解があったのだ。マローダーの領域を、デュロックやフロッグのような敵の敵による侵略から守っていたのは、テラクの無差別的かつ好戦的な戦略ではなく、ヤヴィッド将軍の戦略だったのである。また、彼はタルガーの魔女、モラーグとの表面的な平和を確保していたが、彼女はその気になればマローダーを一掃することもできたのだ。
種族の大半と同様に、ヤヴィッドは熾烈な戦いを好み、日ごろからマローダーの歩兵たちと共に塹壕に下りていた。彼個人はイーウォックに対する急襲部隊を率いており、ブライト・ツリー・ビレッジのイーウォックや、ノア・ブライクァロンとの最終決戦で、マローダー軍を指揮していたのだ。
やがてテラクが倒され、シャラルがカラスの姿に封じ込まれると、ヤヴィッドはマローダーの王位の座を自分の手に掴もうと考えた。しかし、テラクこそがこの蛮族たちに秩序を与えられる唯一の人物だったことが判明する。テラクなくして彼らの凶暴性を抑制することはできず、攻撃性を外側へ向けることもできなかった。マローダーたちの統制は瓦解し、彼らは互いに激しく争い始めたのである。