ジャクソン
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解説
レパス・カーニヴォラスの密輸業者ジャクソンとは議論をすべきではない。1.9メートルを超す痩せこけた長身、緑色に輝く短い体毛、長く飛び出た歯、油断ならない長い耳など、彼の奇抜な容姿は心無い宇宙パイロットたちから爆笑の渦を誘っていた。だが、ジャクソンを笑う者は、間違いなくその強靭な足から繰り出される強烈な蹴りの犠牲者となるのだ。
ジャクソンはコーチェル・プライム出身のウサギによく似た下劣な種族レパス・カーニヴォラスの1人である。だが、12人の兄弟を抱える静かな家に彼の居場所はなく、この乱暴な若者は成長期の大半を少年拘置所で過ごしたのだった。そして12歳になるとジャクソンは故郷から逃亡し、盗んだ宇宙船で宇宙へと飛び出したのである。
やがて若きジャクソンは密輸業者の衛星ナー・シャダーに到着した。彼はその後数年にわたってこの垂直に伸びる大都市の路上に住み着き、都会の雑踏で生き延びるための技術や、鋭敏な機知を身に付けていく。さらにはコーラス星系からきた邪悪な傭兵たちからも訓練を受け、射撃の腕も磨いていったが、しばらくすると彼らも解散し、ジャクソンは金を得るために密輸業をはじめるのだった。
収入こそ貧弱だが、ジャクソンは改良型WUD-500スター・ヨットを所有しており、<ラビット・フット>と名付けている。船の装置に故障が発生したとき、彼は修理のため辺境の惑星アドゥバ3に降り立った。しかし所持金が足りず、ジャックスはこの小さな農村をスピーダーに乗った盗賊団から守るため、雇われの殺し屋として働くことになる。
その求人の出所はハン・ソロだった。ソロ、ジャクソン、その他数人の悪漢たちはオナクラの村を守り、ジャクソンは船を修理するのに必要な金を手に入れた。同じく彼はそこで元海賊の美しい女性アマイザと出会った。2人は互いに友情を結び合い、素晴らしいビジネス・パートナーとして大成する。やがて彼らはかつてのジャクソンの仕事場だったナー・シャダーへ移住し、新たなビジネスをはじめたが、その後の行方は分かっていない。