ライベット
| ||||||||||||||||||||
|
ライベットは、知性を持った両生類型種族である。
解説
通常、ライベットの女性は男性よりも体が大きく、女性の平均身長は1.5~1.9メートル、男性では1.2~1.5メートルである。彼らは日和見主義の種族であり、宇宙での放浪生活によく適している。また、ライベットに道徳や倫理といった概念があるとすれば、それらは総じていかがわしいものである。
ライベットは惑星ヴァールで進化したと言われているが、この惑星は彼らとハットとの戦争によって崩壊してしまった。さらに、彼らは最終的にハットに勝利し、故郷を奪回したとも主張している。ハットたちはこれを一笑に付しているが、多くの科学者がこの主張について議論しているのも事実である。
宇宙生物学者たちの推定によると、銀河系に存在するライベットの人口は10億人以下とされ、彼らが少数種族である原因は男女間の嫌悪にあるとされている。彼らがこの異性間の嫌悪の感情を克服できるのは、成人に達してから10年に一度だけ訪れる、結婚および繁殖への欲求が高まる時期だけなのだ。エンドアの戦い後にケッセルの管理官となったライベットのモルース・ドゥールは、自分だけの女性ライベットを集めたハーレムを作っていたが、これは繁殖願望に起因するものではなく、むしろ日和見主義的な問題からくる奇行だったと考えられている。事実、ドゥールは幼い子供たちを奴隷同然の労働力として利用し、若いうちに次々と殺していたのである。
ライベットの男女がある程度の期間にわたって一緒に暮らすのは、子育ての最初の数年だけである。通常、女性は3~8個の卵を産む。そして最初の1、2年は両親が一緒に留まり、互いの宇宙船を従属させ、子育てを分担して行うことになる。だが、こうした取り決めは長続きしない。最初の1、2年が過ぎると、男は立ち去るか、死亡するか、あるいは重傷を負ってしまうのだ。
この取り決めは子供にとって不都合だが、ライベットは成熟が非常に早く、およそ5歳で自立できるようになる。この時期になると母親は子供たちを淡々と宇宙船から追い出し、自活を促すが、なかには配偶者を殺害し、死んだ夫の宇宙船をクレジットに変えて子供たちに初期資金として与える母親もいる。