<スター・ジュエル>
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
<スター・ジュエル>は、ジャバ・デシリジク・ティウレが所有していた個人用スペース・ヨットである。
特徴
ジャバ・ザ・ハットの所有するスペース・クルーザー<スター・ジュエル>は、カスタム型ユブリキアン社製スペース・ヨットである。<スター・ジュエル>の上部構造にはジャバの謁見室が用意されており、その中央部はトランスパリスチール製の観測ドームによって占められていた。だが、ジャバを楽しませるために催される数々の「社交的行事」のときを除けば、事実上、謁見室はジャバに雇われた多くの悪党や手下たちの寝床となっていた。
ジャバの個室は謁見室のすぐ後方にあり、そこには謁見室のものより小さな観測ドームが2つ設置されていた。また、このヨットには食事を準備するための調理室、武器庫、ドロイド作業プール、小型車両ハンガー、数多くの客室などがあり、それらすべてにジャバの個人的なスパイ活動や娯楽のために使われる盗聴装置や監視装置が隠されていた。さらに、小型発着ベイには常に6機のZ-95ヘッドハンターが格納されており、同様に小型上陸用シャトルも2機用意されていた。ジャバは自ら目的地に出向く前に、まず「あいさつ係り」を遣わせることを好んでいたため、ヨットが目的の惑星に到着した際には、これらの2機のシャトルが両方使われることになる。また噂によると、ヨットの最下層にはジャバのペットのランコアのために作られた飼育用の檻まで用意されていたという。
このヨットの主な動力源は2基のユブリキアン社製N2イオン・エンジンであり、より小型のKDY社製T-c40イオン・エンジンが3基でそれらを補っていた。そのため、<スター・ジュエル>の亜光速度はヴィクトリー級スター・デストロイヤーとほぼ同等である。また、大気圏内航行時には後方の2枚の翼が補助翼として働き、船体の両側に3本ずつ付いている収容可能な棒が推進ジェットを噴射する。こうして、このヨットは大気中では時速800kmの速度にまで到達することが可能だが、ジャバのパイロットたちは主人にくつろぎの空の旅を楽しませるため、極度にゆっくりとした速度で飛ぶよう指示されていたのだった。同時に、これはジャバの訪問を受ける「名誉ある」人々にも、料理の味の最終的なチェックを行うのに十分な時間を与えてくれていた。このヨットは標準的なユブリキアン・ハイパードライブ・ユニットにコーンセイヤー社製CL-14ハイパードライブ駆動装置を従属させていたため、クラス2・ハイパードライブを搭載した船としては若干遅い部類のものだった。
<スター・ジュエル>は6基のターボレーザーで武装されていたが、これらは上部構造の突起部の下に慎重に取り付けられていた。これらの武器はコレリアン・エンジニアリング社製であり、とても小さな発電装置を使っているように見えるが、実際には船の中心部にあるパワー・コアから直接エネルギーが供給されていた。また一見したところ、これらのターボレーザーは民間で合法的に使用されている枠内のものであるかのように見えるが、その本当の威力は発砲された後でなければ分からないようになっていた。
歴史
悪名高きハットの犯罪王、ジャバ・デシリジク・ティウレは、西大砂丘海の宮殿からモス・アイズリーよりはるか遠方の都市へ「個人的な商業旅行」へ向かう場合や、アウター・リムや銀河系の他の地域での急なビジネスの際にこのクルーザーを使用していた。<スター・ジュエル>は派手な外観とその内部で日常的に発生する下劣な出来事から、所有者と同様に悪名高い宇宙船として知られていたのだった。
パイロットとしての修行中だったハン・ソロは、かつてこの<スター・ジュエル>を操縦していたことがある。彼は熟練した操縦スキルで海賊の攻撃をかわし、ジャバからその才能を高く評価されたのだった。