コボック
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コボックは、惑星コボスに原住する知性を持った昆虫型種族である。強靭で素早いがガイコツのような姿をしたコボックは、両腕から棘が生えているため、戦闘時には手ごわい敵となる。この生まれ持った武器には強力な毒が含まれており、人間サイズの相手を数時間麻痺させることができるのだ。また、この種族のメンバーは3つの目を持っており、2つは顔の前部に、もう1つは後部にあるため、360度の方向を同時に見ることができる。顔を覆う装甲のようなものは柔軟に変形するため、コボックは目や口を動かすことで感情を伝達することが可能である。
ティングル・アームの縁、アウター・リム・テリトリーに位置する彼らの故郷コボスは、コボス・ユニオンによって統治されており、その支配はコボシ・スペースの外側にまで広がっていた。この種族はトライアナイやハイティアンなどの近隣種族と交易協定を仲介していたが、彼らは企業同盟を通じてこれらの近隣種族と衝突しており、長年におよぶ交戦状態にあった。この対立はマヴァン抗争として知られる激しい戦いへと発展し、コボシ・Sコープスと呼ばれるエリート・コボック部隊の創設を促したのだった。また、こうした戦争によってコボックたちはその軍国主義で知られるようになり、その勢力範囲の外側では、コボックは暴力的かつ卑劣だという評判を与えられたのである。彼らはコボシ・スペースの外の惑星に使節をほとんど派遣していなかったが、数少ない例外の1つである惑星ルーンには、大規模なコボックの入植民が存在した。しかし、この移住者たちも殺し屋、傭兵、兵士などの職に就いていることが多く、種族の暴力的な評判をより強化しているだけだった。