<ハヴォック>
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この項目では宇宙戦闘機について記述しています。その他の項目についてはハヴォック(曖昧さ回避)をご覧ください。
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<ハヴォック>は、試作機だったスカーグH-6・プロトタイプ・ボマーを改良した宇宙戦闘機である。この船はフィーオリンの海賊、ニムの所有船だった。
特徴
海賊の人生は大きな危険に満ちており、自尊心の強い海賊の首領は絶対的に自分専用の宇宙船を欲しがっていた。ロック・レヴェナントとして知られる傭兵団を率いるフィーオリンのニムもこの哲学を実践しており、彼は<ハヴォック>と呼ばれるこの銀河系で最も恐ろしい実験的な爆撃機を所有していたのだった。
<ハヴォック>は突出した速度、装甲、シールド、その他の搭載システムを誇っていたが、なかでも武器に関しては他のあらゆる戦闘機を大きく凌駕していた。主要搭載兵器は両翼に2基ずつ搭載された合計4基のレーザー・キャノンであり、各翼のキャノンが連動することで、1機の標的に2基のレーザー・キャノンによる集中放火を浴びせることができた。また、機体上部には極めて強力な回転式ツイン・レーザー・キャノン・タレットも搭載されていた。戦闘時にはこのタレットを他のレーザー・キャノンと同調させることもできるが、機体の後方と側面をカバーするために独立して操作することも可能だった。
<ハヴォック>の最も恐ろしい武器は、破壊的なエネルギー爆弾を生成する能力を持った小型爆弾生成装置である。当初、<ハヴォック>はプロトン魚雷を搭載し、2門の投下シュートを通じてそれらを発射していた。その後、ニムとこの船の開発者であるジンキンスは極めて実験的な(かつ不安定な)小型爆弾生成装置を導入し、継続的な爆弾の供給を実現したのである。爆弾投下シュートはそれぞれ最大で5発の爆弾を搭載することができるが、小型爆弾生成装置はメイン・ジェネレーターからエネルギーを得ることによって、何度でもエネルギー爆弾を再補給することが可能である。また、小型爆弾生成装置は簡単に取り外しでき、ニムや他の乗員は必要に応じてこの装置を他の車両に搭載させることもできたのだ。
ジオノーシスの戦いの直前に、ニムと他の乗員たちは<ハヴォック>のすべての武器を増強した。彼らは破壊力のあるミサイルや近距離機雷、さらには敵機のシールドを無効化できるイオン化クラスター・ミサイルを取り付けたのだった。
当初、<ハヴォック>は、パイロット、タレット専属砲手、第2砲手、航法士、爆破スペシャリストからなる5人の乗員を想定していた。しかし、ジンキンスはニムが1人で飛ばせるように、各搭載武器に独立した照準コンピューターを装備させたのである。同時にこの戦闘機は内部に2体のアストロメク・ドロイドを内蔵しており、これらも追加支援を行っていた。
歴史
<ハヴォック>はヌビアン・デザイン・コレクティヴ社によって作られたプロトタイプの1機である。同社はこれらが完成した際には、完全装備の爆撃機としてナブー政府に販売することを望んでいたのだった。だが、平和なナブーは防衛組織にこのような重武装爆撃機を導入することを拒絶した。この爆撃機の主任設計技師を務めていたビスのジンキンスは最後までプロジェクトを擁護し続けたが、最終的にヌビアン・デザイン・コレクティヴ社は経費の掛かる研究開発の打ち切りを決定し、完成していたプロトタイプもすべて倉庫に移されたのである。後にこの爆撃機はスカーグH-6・プロトタイプ・ボマーと命名されたのだった。
この一連の経緯に挫折したジンキンスはニムを探し出し、2人でこのプロトタイプを盗み出す計画を立てた。その後の数年間でジンキンスはこの爆撃機に数多くの改良を加え、<ハヴォック>はナブーの戦いやジオノーシスの戦いを始めとするいくつもの重要な抗争に参加したのである。