IG-227ヘイルファイヤー級ドロイド・タンク
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IG-227ヘイルファイヤー級ドロイド・タンク、別名ヘイルファイヤー・ドロイドまたはホイール・ドロイドは、クローン大戦の戦前および戦中にハオア・チョール・エンジニアリング社によってインターギャラクティック銀行グループのために作られたドロイド・タンクである。このドロイドは装甲部隊に対して極めて効果的だった。
特徴
IG-227ヘイルファイヤー級ドロイド・タンクは、インターギャラクティック銀行グループが独占的に使用していた人工知能を搭載する可動式ミサイル発射プラットフォームであり、同グループの保有していた武装反応ユニットの中でも最も強力な兵器である。名目上、このドロイド・タンクは無法な惑星で同グループの資産を守るために作られたものだが、実際には土地の差し押さえや、ライバル金融業者の抗争の際に大いに役立っていた。
多くの点において、インターギャラクティック銀行グループはハットの犯罪シンジケートとよく似ていた。両組織とも、喜んで顧客にクレジットを貸し付けるが、その代わりに莫大な利息を要求してくるからだ。そして、その返済を履行できないと、両者とも暴力によって失った損益を取り戻そうとしてくる。こうした債権の回収の際に、ハットは賞金稼ぎを使うことが多かったが、その一方でインターギャラクティック銀行グループは、重装備のドロイド車両を差し向けたのだ。事実、銀行グループには遠まわしに「集金屋」、「保安部門」などと呼ばれる、何千ものヘイルファイヤー・ドロイド部隊が存在していたのである。
ヘイルファイヤーは、技術的には2つの車輪型ホイールと、腕木によって支えられた車軸アームの中央に位置する本体から成る大型戦車である。このホイールには牽引力を強めるための溝がいくつも彫られており、舗装された道路上で最大の性能を発揮した。だが、この戦車はとても軽量で機動力もあるため、岩の多いジオノーシスを含めた他のいくつかの環境でも使用することが可能である。また、各ホイールの下部に位置する磁気パルス駆動装置は、事前にプログラムされた一連のルートを通って、事前に決定された座標へこのドロイドを推進させていた。またこのとき、駆動装置の内部にあるスキャナによって道路上の障害物の捜索も行われた。一方で、戦闘になると駆動装置は急停止させられ、しばしば周辺の再調査を行うまで立ち止まったままだった。その後、ドライブ・モーターが再起動することで、このタンクは数秒以内に最高速度にまで加速することができたのだ。このシステムはヘイルファイヤーを気まぐれな兵器に仕立て上げていたが、このドロイドは常に最終目的地を熟知していたのである。
ヘイルファイヤーのセンサーの大部分は、装甲に覆われた本体内部にある単一の光受像装置に集約されており、この装置には赤外線映像化装置、距離測定器、照準システムなどが内蔵されていた。通常、ヘイルファイヤーには標的が事前にプログラムされていたため、高度な論理回路は不要だった。このドロイドは戦闘に突入し、敵機として認識したものを砲撃するだけなのだ。そのため、ヘイルファイヤーは標的の優先付けは苦手だが、ドロイド制御者が随時プログラムの書き換えを行うことで、その欠点を補っていた。
ヘイルファイヤーの武器システムは、迅速な攻撃を考慮して作られていた。例えば、中央ユニットには2つのミサイル・ラックが搭載されており、最大の破壊力を有するヘイルファイヤー・ミサイルを合計で30発まで装填することができた。ヘイルファイヤー・ミサイルは短距離型誘導弾頭であり、敵に命中することで激しい2次的ダメージを与えることが可能である。また、リパブリック・ガンシップのような機動力のある標的に対しては、通常3発または4発のミサイルを一まとめで発射し、命中率を高めていた。そして、30発のミサイルすべてを使い切ると、ヘイルファイヤー・タンクは基地に戻り、再びミサイルを装填しなければならなかった。
ヘイルファイヤーには1基の伸縮式対歩兵用ブラスターも装備されているが、通常、このドロイドは攻撃中の防御を地上の兵士たちに頼っていた。このような場合、1台のヘイルファイヤーにつき、B2スーパー・バトル・ドロイドの1分隊、または3台の企業同盟タンク・ドロイドが割り当てられた。ヘイルファイヤーは再充填のために撤退するときが最大の弱点だったのだ。