テヨラ・レカブ
提供: スター・ウォーズの鉄人!
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テヨラ・レカブは、エンソのビジネスウーマンである。彼女は水耕栽培で使用する種子や設備の販売業者だった。また、彼女は自身が所有する宇宙船の船長でもあり、同じエンソの乗員たちと共にこの船で銀河中に水耕栽培を輸出していたのである。
解説
惑星エンソリカの地形は、その大半が広大な氷の荒野とツンドラによって占められており、赤道直下にのみ熱帯性の針葉樹林が存在する。極寒の気候に適応した人間に近い派生種族、エンソの大部分は、氷床の中に掘られた都市で暮らしている。必然的に、彼らは定評ある水耕栽培の熟練者となり、そのためオルデラン・バイオティクス社やチューサス食品社などの外界の企業も最高かつ最善の職人として大量のエンソを雇用したのだった。
テヨラ・レカブ船長と彼女のエンソの乗員たちは、種子や水耕栽培の設備を販売し、技術的な専門知識を伝授することで生計を立てていた。そして、彼女らが定期的に立ち寄っていた惑星の1つがタトゥイーンであり、そこには水分農夫たちからの需要があったのだ。
こうした訪問の際に、レカブと乗員たちは冷却スーツと呼ばれる全身型の空調装置を借りていた。これは生物学的に灼熱の砂漠に順応できない旅行者が使用する重い環境スーツである。これらはラプトゥーンのファッション哲学とはまるで違ったが、このスーツを着ないで船から離れたエンソたちは、ほんの数分で熱射病になってしまうのだ。
このスーツの内部では、液状の冷却剤が迷路のように全身に張り巡らせたチューブを流れており、手足のミラー・コーティングが2重太陽の光を反射することで、さらなる冷却効果を得ていた。顎の下の吸気孔から取り込まれた灼熱の空気は、ヘルメットのバブルへ循環される前に冷却され、最終的に頭頂部の管から排出された。しかし、埃を取り除いたり、タトゥイーンの乾燥した大気に湿度を与えたりできるのは高級モデルだけである。また、バブルに強烈な陽光に対するコーティングが施されていることも稀であるため、レカブはヘルメットの下に偏向サン=ゴーグルを着用していた。
理論的には冷却スーツの内部温度は調整可能だが、多くの低価格なレンタル業者は装置の損傷を抑えるため、あらかじめ固定温度にロックしていた。その結果、逆に言えば低体温症を防ぐためにはスーツの下に断熱服を着なければならず、旅行者たちの間にときおり奇妙な逸話を生じさせることになる。