ウィフィッド
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ウィフィッドは、背の高い筋肉質の、全身が毛に覆われた知的種族である。彼らは惑星トゥーラの出身であり、大きな牙を生やしていることで知られている。トゥーラでは、ウィフィッドたちはカラブースやモットモットなどの動物たちを狩猟して原始的な生活を営んでいる。また、彼らの言語にはおよそ6,000の単語しかないと考えられている。よりテクノロジーの発達した種族が氷を購入するためにトゥーラを訪れ、彼らと初めて遭遇したとき、ウィフィッドたちは銀河系の他の世界に大きな関心を抱いたという。その結果、多くのウィフィッドが故郷を離れ、ハンター、傭兵、賞金稼ぎなどになったのだった。
著名なウィフィッドとしては、犯罪王レディ・ヴァラリアン、ジェダイ・マスター・ククラーク、犯罪者ジュキールなどが知られている。
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生態と外見
ウィフィッドは全身を長い黄白色、あるいは金色の毛皮に覆われ、ずんぐりとした毛むくじゃらの尻尾を生やしている大柄なヒューマノイドである。ただし、大きな顎を持ち、長く曲がった頬骨をしたウィフィッドの顔には、革のように硬い唇と顎に生えた数本の鋭い髭を除いて毛がまったく生えていない。顎からは2本の牙が上向きに突き出しており、目もわずかに飛び出している。また、普段は毛皮の下に隠しているが、彼らの強靭な指の先には肉をも引き裂く鋭利な爪も生えている。また、彼らは2.5メートルほどの背丈があり、体重は400キロを越える。ウィフィッドは原始的な金工技術を開発しているが、他のテクノロジーはほとんど発達していない。
ウィフィッドは狩猟に真の愛情を抱いている獰猛な肉食種族である。彼らは何かを追跡し、仕留め、殺すことに無常の喜びを感じているが、広範囲にわたる感情表現によって自分が仲間であることを認めさせることができれば、好感の持てる仲間にもなり得る。彼らは広大な銀河系の中で他の存在と互いに影響し合うようになり、知覚生物と非知覚生物の違いも理解し始めるようになった。そして、いまでは非知覚生物にのみ、その肉食性の本能を向けることを学んでいる。
ウィフィッドは惑星トゥーラの原住種族であるが、この惑星は大気が希薄な上、太陽であるケルタからの距離が遠いため、極寒の世界となっている。トゥーラの夏は限られた場所にしか訪れず、その短い期間に草が成長し、栄え、飢餓状態のカラブースや白毛のモットモットが大地を徘徊する。しかし、トゥーラの1年の大半において、ウィフィッドは雪と氷、そしてかすかに輝く青い氷山しか見ることができないのだ。
ウィフィッドは毛皮と厚い脂肪の層によって体温の維持を可能にしているため、特に温度の変化を気に掛ける必要はない。また、その毛皮は水はけもよいため、凍った海でも自由に泳ぐことができる。そして短い夏が訪れると、ウィフィッドは毛並みを数センチ短くし、脂肪の大部分を燃焼させ、さらにへこんだ頬を広げることによって顔の縁で熱の発散能力を高めている。
文化と社会
ウィフィッドは3人から10人で構成される氏族単位で放浪生活を送っている。それぞれの氏族は岩、皮、モットモットの骨などで永久的なシェルターを造り、夏になるとそこへ戻ってくる。一方、冬の間は食料を求めて雪原を歩き回り、雪の中に一時的なシェルターを作っている。
この毛むくじゃらの巨人たちは狩猟と追跡の達人である。経験を積んだウィフィッドは空気の匂いを嗅いだだけで冬眠しているカラブースを発見し、腕と牙だけで遠くを泳ぐアラボアを仕留めることができるという。しかし、現在でも彼らの大部分はモットモットを狩るときに槍や粗製の剣、こん棒などを使い、手綱の付いたそりで移動する。おそらく外界からの干渉がなくても、ウィフィッドたちは単純に生存し続けただろう。しかし、不毛の惑星から氷を採集するためトゥーラにやってきた先進的な種族たちが彼らの生活様式に影響を及ぼしたの疑いようのない事実である。
他の多くの種族と同様にウィフィッドの氏族は最も優れたハンターによって統率されており、その指導者にはしばしばスピアマスターの称号が与えられる。氏族のスピアマスターは2つの地域、すなわち氏族がキャンプを行う場所と狩猟を行う場所で絶対的な権限を持つ。しかし、他の生活の場では、一切指導者の権限は認められず、自分たち自身の知識に従って決定が下される。これは混乱を招く原因のようにも思えるが、実際にはウィフィッドの文化の中でよく機能している慣習である(他の面がトゥーラでの生活においてほとんど意味を持たないという事実による部分が多い)。
銀河系におけるウィフィッド
現在、トゥーラで唯一の輸出品は氷だが、確信を持った貿易商たちはモットモットの毛皮による銀河系規模の市場開発に関心を示した。ウィフィッドは外界の惑星にも強い関心を抱いており、銀河系における自分たちの存在感を確実に増大させている。トゥーラの外にいるウィフィッドの多くはその惑星の住人より体毛も薄く、体脂肪も少ないが、それでも彼らは自分たちの存在感を強く主張している。彼らは主に傭兵や追跡者、そして残念なことに賞金稼ぎとして働くことによって生計を立てている。
また、数人のウィフィッドは旧共和国のジェダイ・オーダーに身を置いていたこともあり、クローン大戦中に活躍したジェダイ・マスター・ククラークなどが知られている。