銀河共和国
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銀河共和国は、ヤヴィンの戦いの19年前の銀河帝国の樹立以前における銀河政府の名称である。通常、銀河共和国は旧共和国として知られているが、銀河帝国の樹立前までは銀河共和国、または単に共和国と呼ばれていた。また、稀に第一共和国と呼ばれることもある。さらに、共和国を語る際に銀河帝国の新秩序に対して、旧秩序という言葉が使われることもある。
最高議長に率いられた共和国は、25,000年以上にわたって自身を支えてきた民主主義政府だったと考えられている。その完全な歴史はまさに1,000の記録に満ちているのだ。
しかし、その晩年は慈悲深いが無用の長物となった官僚機構によってその機能を失い、ついにはクローン大戦を経て銀河帝国へと再編されることになる。
歴史
銀河共和国は時間と距離を遥かに超越した伝説の共同国家である。ヤヴィンの戦いのおよそ25,000年前、コルサントにおいて銀河憲法の制定が宣言されて以来、銀河共和国は冷酷非情な銀河帝国がそれに取って代わるまで、銀河系を統治する民主主義同盟だった。人間や無数のエイリアン種族からなる市民たちはこの数十万の惑星からなる巨大国家を銀河共和国、あるいはより単純に共和国と呼んでいたのである。
共和国を動かしていたのは、銀河系全域から選出、あるいは指名された代表者によって構成される政府機構、銀河元老院である。その元老院の中からは最高議長が選出され、その一方で、共和国の正義と平和はジェダイ・ナイトと呼ばれるフォース感知者からなる崇高な集団によって守られていた。
ジェダイ・オーダーは共和国グランド・アーミーと共に、過去に幾度となく外からの脅威を退けている。そして共和国設立から約20,000年が経過したとき、ハイパースペース大戦と呼ばれる未曾有の凄惨な戦いが巻き起こった。記憶の彼方に忘れ去られていたシス帝国が、共和国に対して全面的な侵略を開始したのである。多くの惑星がこの戦争によって永久に残る傷を負ったが、ジェダイは辛くも侵入者を撃退することに成功したのだった。
しかしその1,000年後、シスの末裔たちは再び、後にシス大戦として知られるようになる戦いを挑んできた。強欲におぼれるシスの野望を食い止めるため、ジェダイと共和国は一致団結して脅威に立ち向かった。この一連の抗争における最後の戦いは、3,000年後に起こったルーサンの戦いである。ライトサイドのジェダイ・オーダーとダークサイドのシスはルーサンで激突し、ジェダイの勝利の結果、銀河系はシスが完全に滅びたと確信するようになる。多くの人々はこの戦いを大戦の最後の瞬間とみなし、平和で安定した共和国の新たなる始まり、すなわちルーサンの再編と見なすようになったのだった。
しかし共和国の力が増大するにつれ、政府を司る官僚や元老院議員の多くが次々と腐敗していった。1,000年にわたって続いた平和と繁栄による自己陶酔は肥大化した官僚機構を蝕み、順向な政府の試みがことごとく阻止され始めたのである。さらに派閥政治や個人的野心もまた効果的な統治を妨害していった。
こうした動きの中で巨大な軍事力も縮小へと向かい、共和国の秩序はますますジェダイ・オーダーへの依存度を高めていく。スターク・ハイパースペース大戦のような突出した例外もあったが、銀河市民にとって大規模な軍事衝突はもはや遠い記憶の中の存在になっていたのだ。
やがてこの状況はナブー選出の野心的な元老院議員、パルパティーンを窮地に立たせることになる。彼の故郷は辺境の交易ルートへの課税に抗議する貪欲なニモイディアンの通商連合によって包囲されてしまったのだ。この行動は惑星への全面的な侵略へと発展するが、それに反対する呼びかけは複雑な手続きの中に埋もれていた。そして、ナブー星系の支配者として選ばれたアミダラ女王は、元老院で議員たちを前に行動を呼びかける演説を行い、同時に共和国のリーダーシップを否認する動議を提出したのである。
善意はあるが政治的手腕にかけるフィニーズ・ヴァローラム議長は解任され、それに代わってパルパティーンが新議長に選出される。彼は共和国に秩序と慈悲の心を取り戻すと公約したが、その試みは彼の就任後最初の10年に訪れた大きな政治的騒乱によってくじかれてしまう。カリスマ的指導者ドゥークー伯爵によって導かれた分離主義運動は共和国を分断し、もはやジェダイさえ、秩序を維持することはできなかったのだ。
この混沌とした政治状況は銀河系を覆い尽くす暗黒の時代を迎え入れる。そしてこの空白を襲ったクローン大戦によって共和国は完全に崩壊し、新秩序の名のもとに帝国が勃興した。ジェダイもことごとく抹殺され、銀河系は再びシスの手に落ちたのである。