ウィークェイ
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ウィークェイは、アウター・リムのハット・スペース近郊に位置する惑星スリルーア出身のヒューマノイド種族である。ウィークェイの故郷は厳しい砂漠気候であるため、彼らの皮膚は褐色で非常に硬く、皺が寄っている。また、目は黒く、頭骨の中へやや窪んでいる。
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生態と外見
無骨な種族として知られるウィークェイは非常に硬くごわごわした皮膚を持つヒューマノイドであり、肌の色は黒色、灰色、茶色、褐色と様々である。彼らは故郷の厳しい砂漠気候によく適応しているため、タトゥイーンやライロスなどの同じような気候の惑星で理想的な労働者となっている。また、彼らは儀式的に髪を束ねることを好んでいる。
ウィークェイはフェロモンを使った独特な意思疎通形態を有しており、同氏族間での会話は完全な無音で行われる。彼らにとってフェロモンは言葉と同じくらい明確な意味を持っているが、これは同じ氏族の間でしか通用せず、異なる氏族に属するウィークェイは、この方法で互いの意思を伝えることができない。他氏族に養子に出されたウィークェイでさえ、新しい氏族内ではフェロモンによる会話ができないのだ。これはフェロモンによる会話が純粋に生物学的な順応の1つであることを意味している。
ウィークェイはスリルーア星系に属する同名の第5惑星で進化した種族である。スリルーア星系はアウター・リムとハット・スペースに隣接する小領域ペリファリィの紛争境界に位置しており、そのため多くのウィークェイがハットの氏族に雇われている。
スリルーアは乾燥した雑木林と不毛な砂漠からなる厳しい環境の惑星である。メアム海を代表とするこの惑星の水の大部分は強い酸性を示しており、大抵の生物を腐食させてしまう。
社会と文化
ウィークェイは恐ろしいほどに無口な種族として見られているが、彼らはしばしば爆発的な(それでいて妙に感情のない)凶暴性を表すことがある。彼らがウィークェイ以外の種族と会話することはほとんどなく、そうするときも通常は信頼できる仲間が一緒にいるときだけである。
ウィークェイの文化は複雑であり、ときとして非常に残酷でもある。彼らは信仰に厚く、多くの神を崇拝しているが、こうした神々の多くはスリルーアの自然の力や動物たちを象徴化したものであり、主な神には、月の神クェイと雷の神アム=シャクがいる。ウィークェイはこうした神々との接触のために数多くの装飾品やトーテムを使用しており、それぞれのトーテムは特定の神を制御する球体を象徴化しているのだ。
ウィークェイの文化は暴力的かつ非人道的な傾向がある。ウィークェイの生活の中心は氏族であり、氏族が生き残る限り個人は「使い捨ての存在」であると考えられている。彼らの社会では個性に価値は無く、氏族のメンバーには名前すら与えられない。名前を持つのは銀河社会に参加したウィークェイだけである。
当初、ウィークェイは砂漠で暮らす遊牧民として繁栄してきたが、やがてスリルーアの南半球にある海岸地帯に大規模な氏族都市が築かれるようになった。この惑星の北半球はほぼ全体が広大なキューバ砂漠に占められており、クレーターの多いこの荒地には巡礼者を数分で飲み込んでしまう無常な砂嵐が吹き荒れている。ウィークェイの神話はキューバ砂漠の最も厳しい地から生還した勇敢な英雄たちの話で満たされている。
スリルーアの南半球には巨大な火山が点在しているが、その大部分が永続的な休眠状態にある。大都市または氏族都市はサルと呼ばれる礼拝堂(黒く磨かれた石で造られている)を中心に広がっており、そこでは一般にサントと呼ばれる巡礼者たちが匿名で食糧や価値ある物を奉納している。
ウィークェイの文化では惑星外にサルを建立することが禁止されているため、スリルーアを離れているウィークェイたちには奉納のときに強い動物(あるいは敵)を生贄とすることが推奨されている。そのため、彼らはバンサなどの大きな動物を生贄にすることが多い。
通常、ウィークェイの男性は儀式的な髪束を生やしている。スリルーアに住み続けている男性は長い1本の髪束を生やすが、惑星の外で暮らす男性はスリルーア暦で故郷を離れている年数と同じ数の髪束を生やすことになっている(スリルーアの1年は270標準日に相当する)。彼らは故郷を離れて1年経つごとに故郷への献身として新しい髪束を伸ばし始めるのだ。たとえ1日でもスリルーアに戻ったときはすべての髪束を剃り落とし、再び故郷を離れるときからもう一度伸ばし始めることになる。何年もスリルーアに帰還していないウィークェイは、たくさんの髪束が生えているため容易に見分けることができるのだ。
ハットの犯罪王の組織では多くのウィークェイが働いているが、彼らの大部分はそれほど多くの髪束を生やしていない。スリルーアはハット・スペースの境界に近接しているため、傭兵たちは少なくとも数年に1回は故郷に戻れるのだ。
ウィークェイの社会は氏族を中心に構成されているが、その大部分がディズラナと呼ばれる初期の遊牧集団の名残りである。氏族間での結婚は余り一般的ではないが、社会的には許容されている。一般にウィークェイの氏族は、特にスリルーアにおけるハウクの植民地との緊張を増大させるという観点では、互いに協力的である。ハウクとウィークェイは長年にわたってスリルーアを共有しているが、およそ10年前に両者の間で戦争が勃発している。この対立が終わったのはヤヴィンの戦いの直前のことだった。近年になって平和が訪れると、ウィークェイとハウクは内乱時代に惑星の経済を支配していた武器の輸入から目を背け、再び銀河系貿易に関心を示すようになったのだ。
かつてドナルヴェックおよびその周辺都市出身のウィークェイは、男女を問わず大半がドナルヴェック市民軍で働いていた。ドナルヴェックは小キューバ拡張領域にあるハウク領の近傍で最大都市である。しかし、現在のスリルーアでは彼らの戦闘能力は必要とされておらず、こうした兵士たちの多くが宇宙に進出し、傭兵や賞金稼ぎとしての働き口を見つけている。
テクノロジー
スリルーアには星間規模の宇宙港が4つあるが、標準的な銀河系テクノロジーは持っていない。ウィークェイたちも内燃機関を用いた乗り物や手作りの建物など、この惑星で造られた時代遅れの品物を好んでいる。この惑星ではドロイドもほとんど見られず、伝統的な労働者よりもドロイドを好んで使うウィークェイは滅多にいない。また、近年になって彼らはフォース・パイクなどの格闘用武器を作る熟練職人として評判を得るようになった。ハウクとの戦争の間に作られた多くのウィークェイ企業も、仕事の内容を急成長している銀河系貿易へと変更しつつある。
銀河系におけるウィークェイ
一方で、ウィークェイはほとんど輸入を行っていない。スリルーアには広大な工業セクターとカプリック諸島で産出される莫大な農耕資源があるため、自給自足が可能なのだ。また、金属や鉱石の採掘も惑星の重要な収入源になっている。
スリルーアはハット・スペースに近いため、ウィークェイたちは雇用を求めてハットと頻繁に接触し、その多くが故郷を離れて出稼ぎを行っている。ハットの犯罪組織以外で職を見つけたウィークェイは軍隊や擬似軍事組織などに多く見られ、傭兵、賞金稼ぎ、雇われ用心棒などとして働いている。彼らが銀河系に職を求めて故郷を離れるときは、大抵の場合同じ氏族からなる2人から10人の小グループで行動することが多い。