シールドシップ
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シールドシップは、アセガ星系の惑星ヌクロンへ向けて航行する船を、超高温の太陽アセガから保護するために設計された宇宙船である。ヌクロンは超高温の惑星だが、天然資源が豊富に埋蔵されているため、夜の側の半分にのみ入植者が生活していた。
特徴
シールドシップはアセガ星系の惑星ヌクロンへ向かう船を保護する独特な護衛艦である。焼け付くようなアセガからの熱は通常のシールドしか持たない船を破壊してしまうため、これらの船は灼熱の太陽光を遮る必要があるのだ。
シールドシップはランドが設計を行い、リパブリック・エンジニアリング社によって製造された船である。同社は新共和国がコア・ワールドでの台頭を現した直後に設立された企業だった。シールドシップは操縦が非常に難しく、日常的な整備が欠かせない。冷却ギアは星系内を航行するたびに交換しなければならず、機体を休ませるための十分な待機時間も要求されるのだ。ランドはこの船を12隻所有しており、注意深い点検作業によって、1日に3回以上ヌクロンを訪れることが可能だった。
この船は巨大な傘の形をしており、シールド部分は直径約800メートルの巨大なコーン状になっている。また、前面は厚い装甲プレートでできており、外側の表面を焦げ付かせないように保護する冷却装置が蜂の巣状に並んでいる。逆に後方には巨大な管とヒレが付いており、熱を逃す仕組みになっている。シールドの裏の影の部分は収容した宇宙船を保護するための区画である。シールドの後方からは400メートルの目標塔が伸びており、そこには亜光速ドライブおよびハイパードライブによる推力を与えるドライブ・タグが取り付けられている。
この船はアセガ星系の外縁部にある中央本部から遠隔操作で操縦されており、その際には船の航法コンピューターと連結された高性能従属システムが利用されていた。通常、シールドシップは保護する艦船を簡易的に制御し、他の船を曳航しながら星系の中心部にジャンプする。この方法によって、外縁部の本部からヌクロンまでおよそ1時間で到達することができるのだ。
一方で、訪問船が独自に星系内へのハイパースペース・ジャンプを行うと、わずかな計算ミスによって太陽風に無防備な状態を晒すことになり、その結果破壊を招く恐れがある。したがって、従属回路を持たない船は亜光速ドライブを使用してヌクロンまで護衛されることになり、その場合は星系内に到達するまでに10時間を要することになる。
歴史
ヌクロンはあまりにも熱いため、闇、すなわち夜の側でしか人類が生活することはできない。しかし、ヘフレディウムをはじめとする天然資源が豊富なためこの惑星を訪れる者は多く、特にランド・カルリジアンのような一攫千金を目指す男にとってはまたとない金脈だった。ランドは確かにここで大金を手にしている。ノーマッド・シティが整備され、動き出してからは、年間におよそ100万クレジットもの利益を上げるようになったのだった。
ヌクロンは採鉱事業の成功と新共和国との強固な連携によって、スローン大提督の軍に対する主要な標的となった。スローンによる2回目の攻撃によってノーマッド・シティはその機関部と長距離通信装置を失い、シールドシップも外縁本部を攻撃していたスター・デストロイヤーによって1隻を除くすべてが航行不能にされてしまった。ガーム・ベル・イブリスによる適時な救援によって、アセガの太陽によるノーマッド・シティの溶解は防がれたが、それ以後新しいシールドシップは造られていない。