新共和国
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新共和国は、エンドアの戦い後、銀河帝国に変わる国家として反乱同盟軍によって樹立された銀河政府の名称である。新共和国は新銀河共和国、第2銀河共和国、さらにはその前身と同様に単に共和国と呼ばれることも多かった。
ヤヴィンの戦いの5年後、自由惑星同盟(これはエンドアの戦い後に暫定政府として創設されたものである)が解体された後、新共和国は銀河系の最高位にある政治的権威となった。「新」共和国は、そのとき既に旧共和国と呼ばれるようになっていた銀河共和国の延長とも言うべき存在になるはずだったのだ。
新共和国は旧銀河共和国が25,000年前に樹立した際と同じ理念の上に創設され、公正かつ平等に銀河系を統治する議会制民主主義を採用すると共に、旧銀河共和国に崩壊をもたらした欠陥の根絶を謳っていた。また、かつての銀河共和国が旧ジェダイ・オーダーに守られていたように、新共和国はルーク・スカイウォーカーによって創設された新ジェダイ・オーダーによって守られていた。
歴史
パルパティーン皇帝による恐怖支配を打破したエンドアの戦い、そしてそれに続くバクラの休戦の直後から、反乱同盟軍の上層部はかつての銀河共和国の理想と基本的信条の再興を目指しており、やがて彼らは新共和国(または自由惑星同盟)と呼ばれる新しい銀河系規模の民主主義国家体制を樹立した。これに伴ってかつての共和国は旧共和国と呼ばれるようになる。実際に新政府の目標、基本法、政治理念などが盛り込まれた新共和国宣言が公布されたのはエンドアの戦いの1ヶ月後であり、この文章にはチャンドリラのモン・モスマ、オルデランのレイア・オーガナ、コスリスのボースク・フェイリャ、モン・カラマリのアクバー提督、サラストのシアン・テヴ、コレリアのドーマン・ベラス、キャッシークのケリスラー、エロムのヴェリネフラ・ブソッグ・インドリアムセフなど、反乱同盟軍の英雄たちが署名者として名を連ねている。同時に、彼らは樹立後間もない新政府における暫定評議会のメンバーとして、新国家体制の初期の枠組み作りに尽力することになるのだった。
反乱同盟軍の紋章は、銀河系に正義を取り戻そうとする強い願望を表現した青い羽飾りがモチーフとなっていた。新共和国の紋章もそれを引き続き再利用したものだが、その周りを銀河共同体を意味する15個の星が取り囲んでおり、さらに銀河市民による自治権を象徴する金色の輪がその全体を囲んでいる。
新共和国はモン・モスマを初代国家元首として迎えたが、後にその地位はレイア・オーガナ・ソロに引き継がれた。やがて、イェヴェサによる大粛清の際に最盛期を迎えた巨大国家は、400の知的種族を内包するおよそ11,000の惑星によって構成されるようになっていた。だが、新共和国は常に数多くの内紛に悩まされており、加盟惑星の小規模な分裂が繰り返し行われていたのも事実である。同盟軍時代の理想に反し、新政府は旧共和国の末期に見られたような政治的内紛によって、急速にその力を衰えさせていったのだ。また、元老院は帝国の再興を恐れており、長年にわたって水面下で新共和国防衛軍への投資を行っていた。やがて残存帝国軍との和平条約が締結されると、その数年後にようやく防衛費の増加が認められるようになったのである。
そして樹立からおよそ20年後、新共和国はユージャン・ヴォングの銀河系侵略による激動の時代を迎えることになる。だが、秩序を維持し、人々の生存を保障するという想像以上に大きな重圧の下でも、新共和国諮問評議会のメンバーの多くは、彼らの出身惑星やその市民たちの安全のためではなく、自己の保身のために懸命に働いていた。そのため、諮問評議会はエイリアンの侵略者に対してどのように対処すべきかを決定することができず、結果的にユージャン・ヴォングによるコア・ワールドへの素早い侵攻を許してしまう。その3年後には首都惑星コルサントもユージャン・ヴォングの手に渡り、当時の国家元首ボースク・フェイリャも、その潮流を止めようとする試みの中で、自らを犠牲にすることを強いられたのだった。
コルサントの崩壊は、新共和国を完全に分断させてしまった。その後、ボーレイアスの戦いを機に、ウェッジ・アンティリーズ将軍の発案によって、最も信頼できる同志のみを募った内部評議会が組織された。その最初期に行われた会合の中でウェッジは、新共和国を分権的な神経構造をもった巨大な形骸であると称し、既に死んだも同然だと断言したのだった。やがて新共和国の残骸は残存帝国軍や未知領域のチスと同盟を結び、銀河連邦自由同盟として再出発することになる。