トランダ・ティル
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トランダ・ティルは、ハットの遠戚にあたる大柄な四足歩行の知的種族である。
生態と外見
トランダ・ティルは、長細いムチのような尻尾、4本の太い足、さらに4本指の華奢な手を2本生やしている。顔は鼻の上から生えた細長い角を除けばハットによく似ており、ハットと同様に首は短く、ほとんど無いに等しい。脂ぎった厚く硬い皮膚は皺だらけであり、特に首の下の突出している部分は緩んで垂れ下がっているため、胸の前で腕を組むと腕が完全に隠れてしまう。
また、トランダ・ティルには2つの心臓と3つの胃がある。さらに彼らは喉袋を使って繊毛を通過するように空気を吐き出し、あらゆる生物に強力に作用する超音波と低音波の振動を作り出すことができる。男性トランダ・ティルは繁殖期になると女性を惹きつける共鳴音を発出するが、この振動音は男性の膨らんだ喉袋の中で空気を動かし、繊毛を動かすことによって生成される。この振動が女性を喜ばせる中枢神経を刺激するのだ。この能力は男性の乏しい共感能力と対になっており、彼らはこれを使って女性に喜びの感情を投影するのである。
トランダ・ティルはハットと同じ惑星ヴァールの出身であり、ハットの第2の故郷となったナル・ハッタにも多く居住している。また、フォースによるマインド・トリックへの耐性がある点もハットと同様である。彼らはハットの遠戚に当たる種族だが、ハットほどの富と権力を有していない。しかし、トランダ・ティルは野心的であり、ハットと同じように臆病で近視眼的な種族でもある。
歴史
ベサディの犯罪王アラク・ザ・ハットは、宗教惑星イリーシアで多くのトランダ・ティルを偽司祭として利用していた。この惑星には「歓喜」の魅力に取り付かれた巡礼たちが集まり、スパイス加工工場で過酷な労働を強いられていたのである。若きハン・ソロはスパイス事業のパイロットとして働いており、ついには救出した巡礼921、ブリア・サレンと恋に落ちた。彼女は奴隷労働者であり、トゴーリアンのマーグとムロヴに監視されていたのだ。
その後、デシリジク氏族の陰謀によってアラクが毒殺され、イリーシアのスパイスおよび奴隷事業はその息子、ダーガ・ベサディ・タイによって相続された。また、このときまでにブリア・サレンはコレリアン・レジスタンスのメンバーになっており、高名なレッド・ハンド中隊を率いていた。彼女は奴隷商人たちを攻撃し、これを銀河帝国との戦いや奴隷たちの解放に向けた訓練として利用していたのである。最終的にコレリアン・レジスタンスは他の反乱組織と同盟を結び、デシリジクや密輸業者たちの力を借りてベサディのスパイスおよび奴隷事業を壊滅させることができた。だが、密輸業者たちはレジスタンス勢力に裏切られ、戦利品をすべて奪われたのだった。
その後、トランダ・ティルたちはイリーシアでの新しい事業に関与することを一切拒否した。そしてダーガ・ベサディ・タイはブラック・サンに加わることになる。