ブラック・サン
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ブラック・サンは、銀河系で最も大きな力と影響力を持つ犯罪シンジケートである。
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概要
ブラック・サンは広大なテリトリーと影響力を持ち、その腐敗の手はいつの時代も様々な銀河政府の奥深くまで伸びていた。彼らは海賊業や密輸業で悪名を馳せていたが、こうした犯罪行為もこの銀河系規模の組織にとっては氷山の一角にすぎなかったのだ。彼らはありとあらゆる不法行為に関与しており、その情報網は規模と正確さにおいて帝国情報部のそれを上回っていたほどである。ブラック・サンの資源は、最下層の兵士たちも含めて巨大な惑星軍のそれに匹敵していたのだ。
また、ブラック・サンの首領の配下にはヴィゴ(古代タイオニーズ語で「甥」の意味)と呼ばれる9人の副官たちがおり、それぞれのヴィゴが各自の担当する宙域やセクターを支配していた。
歴史
銀河系最大の犯罪組織として知られるブラック・サンの創設は、新秩序が施行されるおよそ3,600年前にまで遡る。この組織は伝統的に1人の首領をヴィゴ(古代タイオン語で「甥」を意味する)と呼ばれる副官たちが補佐する形で構成されており、何世紀にもわたってゆっくりと着実にその活動範囲を広げていった。やがて銀河内乱が勃発するころには、銀河系で最も謎めいた集団の1つとされ、武器の密売、スパイス密輸、情報の収集と売買、さらには暗殺からスパイ活動まで、あらゆる違法行為に影響力をもつようになる。
ナブーの戦いの前、当時の首領だったアレクシー・ギャリン率いるブラック・サンはラルティアに本拠地を構えていた。そのときギャリンはある重要な情報を取引きするため、通商連合のハス・モンチャー副総督との接触を試みた。その情報とは、通商連合が惑星の侵略に向けて大規模なドロイド軍を準備するというものだったのだ。この情報が銀河元老院に漏洩することを恐れたシス卿ダース・シディアスは、即座に弟子のダース・モールを投入し、モンチャーと彼が接触したヴィゴたち全員の抹殺を命じたのだった。
この事件によってブラック・サンは一瞬にして多くの幹部を失い、大混乱へと陥った。広範囲に分散していた支部も次々と崩壊していくが、やがてシーゾーと呼ばれる若きファリーンの台頭によって混乱は終息へと向かう。プリンス・シーゾーは自分の支配体制にとって重大な障害となるものをすべて排除し、ブラック・サンの最も有能な指導者となったのである。
やがて銀河内乱の時代になると、ブラック・サンは再び莫大な利益と事業を抱える巨大犯罪帝国となっていた。この当時のブラック・サンの主な収入源は情報売買であり、シーゾーは顧客が望む情報を確実に制御できるよう努めていた。事実、彼の保有するスパイ網は、ボサンや帝国軍のそれをはるかに上回る規模だった。シーゾーはインペリアル・シティの中心部を含む銀河系のあらゆる場所と接点を維持しており、もはや知らないことなど何もない状態だったのである。同時に彼はシーゾー輸送システムズ社のようなフロント企業を展開し、合法的なクレジットの獲得も行っていた。こうしてシーゾーの事業は銀河系における優位性を増していき、ブラック・サンの勢力はジャバ・ザ・ハットが執り行うあらゆる犯罪活動をはるかに凌ぐ存在となったのである。
やがてシーゾーはパルパティーン皇帝の腹心的存在だったダース・ヴェイダーの失脚を計画し始める。そのため彼は、ハン・ソロを救助し、そして第2デス・スターを破壊しようとする反乱同盟軍の動きに組織的に関与するようになった。しかし、コルサント上空で行われた最終的な抗争でシーゾーはヴェイダーによって殺害され、ブラック・サンはその力を失ってしまう。組織の大きさによって再び息を吹き返すことはあったが、過去の勢力を取り戻すことは二度となかった。
その後、長く行方不明だったシーゾーの姪サヴァンが後継者の座を狙って暗躍するが、その計画はかつてのシーゾーの副官、グリによって阻まれ失敗してしまう。やがてブラック・サンの残党はモフ・フラリー・ヴォールーの支配下に収まり、組織が滅びる直前にはブラック・ネビュラなどの小規模なグループへと分裂していった。新共和国の初期には元幹部のヤル・アシブが過去の栄光を取り戻そうと組織の立て直しを図ったが、帝国暫定統治評議会を乗っ取ろうとする彼の計画は様々な勢力によって葬り去られたのだった。