ギニヴェックス級スターファイター
(ファンブレードから転送)
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ギニヴェックス級スターファイターは、ジオノーシアンのヒュープラ・パーサ・ティスク・シップライト・コレクティブ社によって製造された宇宙戦闘機である。この戦闘機は分離主義勢力の密使であるアサージ・ヴェントレスとラタータックにおける彼女の部下たちのために6機が作られ、より一般的にはジオノーシアン・ファンブレード・スターファイターの名で知られていた。
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特徴
攻撃力の高いジオノーシアン・エア・パトロール・スキマーを一部参考にして作られたギニヴェックス級スターファイターは、その最も特徴的な形状によって非公式に「ファンブレード」と呼ばれていた。この細身で優雅な宇宙船は、背部から腹部の表面にかけて伸びる虹色の扇のような翼を装備している、この翼は船体からの照り返しによる紅潮を隠すため、内部に折りたたむことも可能である。
このファンは戦闘モードの際に広げられ、本体から伸びる1対のブーム・アームに沿って半円状に展開される。それぞれのアームの先端にはダブル・レーザー・キャノンが搭載されており、これらは前方掃射位置にまで回転した後、ロックされる。そして戦闘モードになると、これらのレーザー・キャノンが猛烈な炎の弧を描くのだ。また、ブーム・アームが閉じた場合でも、これらのキャノンは特別なジョイントによって固定されているため、常に進行方向を向き続けるようになっていた。
戦闘モードはこの戦闘機の形状を非常に大きくしてしまうため、結果的に敵パイロットの目を引きやすくなる。しかし、このファンは一風変わった材質でできており、偏向シールド用のエネルギー伝送板としても役立った。シールドに十分なエネルギーが与えられると、ファンブレードは極めて耐久性の高い戦闘機となるのだ。だが、この場合のエネルギー出力は、この戦闘機をセンサー上におけるビーコンのように目立たせることになり、結果的に敵機からの集中攻撃の的とされることも多かった。
ファンブレードは通常の亜光速ドライブとハイパードライブを搭載しているが、このファンは推進機構の代わりとしても役立ち、こうした一面はドゥークー伯爵のソーラー・セーラーにおける帆と類似している。また、非戦闘モードでは強力なシールドによる利点が失われるが、その代わりに機体の形状が小さくなるため、敵に捕捉される確率も低くなる。同様に亜光速エンジンの内部に組み込まれたイオン流制御装置も、非常にステルス性の高いものだった。一方で、機体の先端にはヒューマノイド用に特別に設計された球形のコクピットが用意されていた。
歴史
ドゥークー伯爵は、芸術とテクノロジーの両面において抽象的かつエキゾチックなエイリアン文化にも精通していることが知られていた。彼が好んで使用しているパンワーカ116級ソーラー・セーラーも、こうした評価に対する顕著な例の1つである。その性能に感心したドゥークーは、ジオノーシアンのヒュープラ・パーサ・ティスク・シップライト・コレクティブ社に、彼専用の宇宙戦闘機を6機作るよう依頼している。しかし、ドゥークー自身は飛び立つ際にドロイドに操縦させることを好んでいたため、この時点で彼が何のためにこの発注を行ったのかは定かではなかった。
後にダーク・ジェダイのアサージ・ヴェントレスがドゥークー伯爵の部下となると、伯爵は6機のファンブレードをラタータックにある彼女の本拠地に配置した。しかしアサージは、ヤヴィン4でアナキン・スカイウォーカーに、ラタータックではオビ=ワン・ケノービに、それぞれ1機ずつ、計2機の戦闘機を奪われてしまう。その後、ドゥークーは彼女に3機目となる<ラスト・コール>を与えたが、これもフィンダーで俳優のポーリアス・チャフによって破壊されたのだった。
そしてサラスト星系での戦いの間、ヴェントレスは4機目のギニヴェックス級スターファイターでドロイド・トライ=ファイターの攻撃部隊を先導し、アナキン・スカイウォーカーの旗艦<リゾリュート>の破壊に成功した。その後、彼女はケノービ将軍を追跡し、彼女自身の旗艦のハンガーに不時着すると、ドゥークー伯爵に援軍を求めたのだった。だが、彼は援軍を引き上げさせ、彼女を弟子として見限ったのである。ドゥークーは戦術ドロイドのTJ-912を通じて彼女の旗艦を破壊させた。その直後、ヴェントレスは損傷した戦闘機の中で廃品回収船<レイダー>の乗員たちによって回収されることになる。そして彼女はその船を奪い、助けを求めるためダソミアへと向かったのだった。
残りのギニヴェックス級ファイターについては知られていないが、少なくとも1機は分離主義勢力の幹部、ヴァルパスがグリーヴァス将軍との会合の際に使用していた。また、クローン大戦の終盤に行われたコルサントの戦いで、パドメ・アミダラ議員はファンブレード・ファイターが攻撃に加わっているという噂を耳にした。しかし、これが事実だったのかどうかは定かでない。