フリードン・ナッド
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解説
ヤヴィンの戦いの4,400年前、フォースの道を学んでいた古代のジェダイ訓練生フリードン・ナッドは、修行のため初めてオッサスを訪れていた。そこでジェダイ・マスター、マッタ・トレメインの弟子となった彼は、驚くほど率直な若者として受け入れられ、進んでフォースに触れようとしていたのである。しかし、マスター・トレメインが彼を一人前のジェダイ・ナイトに昇格させようとしたとき、ナッドにはまだ試験を受ける準備がまったく整っていなかった。ジェダイ・ナイトの称号を手に入れることができなかったナッドは怒り狂い、マスター・トレメインに襲い掛かった。彼はフォースのダークサイドとシスの教義に完全に屈服したのだった。
フリードン・ナッドは熟練したダークサイド・シス魔術の使い手となったが、いつまでも修行者の階級から脱することができずにいた。なぜなら、当時君臨していたシスの暗黒卿は(シスの標準としては)まだ若く、そしていかなる時代もシスの支配者はただ1人と決められていたのである。この事実はナッドを挫折させ、ついにはシスに対する反抗へと駆り立てた。彼はヤヴィン4へと逃亡し、そこで古代シス卿ネイガー・サードーの亡霊から訓練を受けた。やがて十分な力を実感したナッドはサードーの亡霊を滅ぼし、シスの暗黒卿を名乗ったのである。
さらに、ナッドは修行を完成させるためにコリバンへと旅立ち、その後、コリバンからオンダロンへ大量のシスの工芸品を持ち去った。オンダロンに到着した彼は、自身のシス帝国を築くという野望を掲げ、イジズでオンダロニアンたちにシスの伝説を教え始めた。そして、彼はシスの知識を使い、度重なるビースト・ライダーたちの襲撃からオンダロニアンを助けたのだった(フリードンがオンダロンの野獣や原住民を打ち負かしたという伝説は、ナッディストたちによって真理として後世に語り継がれている)。
ナッドがその力を増すと、オンダロンにおける彼の残虐行為はジェダイ・オーダーの知るところとなり、ジェダイはナッドの支配体制を終わらせるべく、オンダロンに機動部隊を派遣した。やがて激戦の末、フリードン・ナッドは敗北を喫したのだった。彼の遺体を入れた石棺はオンダロンの衛星デキサンへと移されたが、シスの教義は既にオンダロニアンたちによって広く受け入れられており、ナッドの血統も彼がオンダロンを支配していた間に拡大の一途をたどっていた。ダークサイドの勢力は、オンダロンから決して消え去ることが無かったのである。
ナッド自身は苦労して手に入れたシスの工芸品に自らの魂を封じ込め、その後もなんとか精神を維持していた。そして400年後、ナッドの墓がエグザ・キューンによって発見されたとき、彼はついに復活を果たした。亡霊としてキューンの前に出現したナッドは彼を訓練し、古代シスの寺院があるヤヴィン4へと導いた。彼は新たなる肉体を手に入れるためにキューンを利用し、暗黒の道をさらに掘り進めようとしていたのである。だが、キューンがヤヴィン4に隠されていたシスの護符を身に付けたとき、ナッドの亡霊はキューンの怒りによって完全に滅ぼされてしまうのだった。