マキシロン・アゴラーガ
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マキシロン・アゴラーガは、認識の信徒たちの大神官である。彼はナブーのヴァリキーノで、アナキン・スカイウォーカーとパドメ・アミダラの秘密の結婚式を執り行ったのだった。
経歴
霧のかかったある朝、アゴラーガは錆付いたプロトコル・ドロイドと青いアストロメク・ドロイドに呼び出され、プライベート・ホログラム・メッセージを受け取った。このメッセージの中で、若い美しい女性が大神官に秘密の結婚式を挙げて欲しいと頼んできたのである。
これはアゴラーガにとって大変な驚きだった。彼の平穏な「認識の信徒たち」が最後の結婚式を執り行ったのは、既に300年以上も前のことだったのだ。この「信徒たち」は難解な宗教組織として見られていたが、ナブーへの入植が行われていた当時には20人を超える尊敬すべき隠者たちが所属しており、近年になっても彼らは山の聖地で暮らしていたのである。「信徒たち」は瞑想を重んじる教団であり、神への臣従や崇拝は行わないが、詩、音楽、絵画、美術などの精神的啓発を常に熟考していた。つまり、彼らはあらゆる形態の芸術を崇拝していたのだ。
パドメ・アミダラは法科青年プログラムに在籍していたときに知った「信徒たち」のことを覚えていた。彼女はそこで、一度も破られたことのない古代の忘れられた掟の一覧を見たことがあったのだ。こうした掟の1つに、「信徒たち」の大神官がナブーで行う公式な結婚式があり、これは多くの人々が公職者の立会いで挙式を行っていたナームレ王の時代から完全に忘れ去られていた慣習だったのである。
アゴラーガがこの依頼を受け入れると、2体のドロイドはゴンドラ・スピーダーに彼を乗せ、レイク・カントリーを経てヴァリキーノへと連れて行った。そして、聖なる紫色の法衣に見を包んだ大神官は、そこで古いフューソークの伝説に登場する永遠の恋人たち、ヴェレとセットを名乗る美しい若いカップルと出会ったのだった。
結婚式は手短に終わり、大神官の権限によってセットとヴェレは夫と妻であると告げられた。やがてアゴラーガが立ち去ろうとすると、新郎がゆっくりと手を振り、優しい声でこの結婚式のことは誰にも知られないと語った。式が行われた証拠は彼らの「名前」が記された公式の巻物に残されているだけであり、これは「信徒たち」の書架に収納されたのだった。
しかし、クローン大戦の最中、パルパティーンがパナカを通じてこの結婚を知ることになる。さらにおよそ60年後にも、この結婚式の記録を所有していたプージャ・ナベリーによってアナキンとパドメの結婚の事実が暴露されている。この記録によると、結婚式はナベリー家の年老いた友人によって行われたとされているが、これはプージャがアゴラーガの素性を隠すために書き換えたものだった。